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VS魔神軍 激闘編
1 道化師参上
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マーリンと怪獣軍団を倒した翌日、俺たちは今度はガイスト領の領都に向かって馬での旅を始めた。
六魔将ガイストの領地はすでに完全に魔神ニビルの掌握化にあり、どこにどんな罠があるか分かったものではないため、領都に速攻で飛んでいくのはやめにしたのだ。
情報を増やしつつ、罠にはまらないように少しずつでも確実に進んだ方がいいのではないかと明日香が主張し、みんなもそれに同意したのだ。
ガイスト領との境近くまでは明日香の召喚した大鷲の精霊で、飛んでいった。
そこからは街道に沿ってナタコとアリーナ王女以外は例によって精霊馬に乗って進んでいく。
馬の旅が始まり、旧ライガー領からガイスト領との境界線に近づくにつれて、明らかに瘴気が増しているのが俺にも感じ取れた。もちろん、俺よりセンサーの高い他のメンバーの顔はそれに気づいてどんどん厳しさを増していた。
瘴気の漂う薄暗い森の街道を進んでいくと、途中で分かれ道に出た。
ナビが右を指し示すので、迷わず進もうとして、妙な気配を明日香、ナタコが察知し、全員足を止める。
「おや?ずい分、感知能力が高いのだね。」
いつの間にか俺たちの真正面にピエロの格好をした人影がにやにや笑っている。
どう見ても大物感があるが、それにしては気配が薄いので、もしかして…。
「あら、本体では姿を現せない臆病者が魔神七柱を名乗っておられるのかしら♪」
明日香が冷たい視線で見つめながら言い放つ。
「これは、手厳しいことです。ですが、ノワールはまだしも、マーリンは知能はともかく、戦闘力は七柱の中でもかなりの強者でしたからね。そのマーリンと怪獣軍団を倒すような相手にのこのこと一人で本体をさらすようなことはしませんよ。」
「あら、じゃあ、お話し合いにでも来られたのかしら?魔神とゆかいな仲間の皆さんが、大人しく撤退してくださるというのでしたら、見逃して差し上げてもよろしいのですよ?」
明日香!君はそんな熾烈な交渉も出来たわけ?!
お兄ちゃん、びっくりです!
「いえいえ、面白いものを皆様にご覧いただきたくてこうしてご招待差し上げたのですよ。
この地域の住民たちに『おもしろいもの』を作らせましてね。皆様にぜひそれを体験していただきたいのです。
左の道を道なりに進んでいただくと、あなたたちの世界で言う『テーマパーク』がございます。
ぜひ、そちらをお楽しみいただければと思っています♪」
ピエロはニヤニヤ笑いながら俺たちを見ている。
わざわざ『住民のことに言及』してから招待したということは…。
それに気づいて、俺やライピョンさん、エミリーの顔色が変わる。
「ごめんなさい。私たち先を急いでますので、謹んでお断りさせていただきます。」
明日香が涼しい顔で断言すると、ピエロの顔色が変わる。
「…申し訳ございません。お話をよくお聞きになられていなかったのですね。
この地域の住民たちは私が死ねと命じたらそく自殺するくらい『調教が進んで』いるのです。皆様がお寄りになられなかった場合は、住民たちはさぞや残念がるでしょうな…。」
ピエロが目に危険な光を帯びながらニヤニヤ顔で伝える。
「はあ、好きなだけ残念がってもらえばいいですから。では、我々は先を急ぎますので、これで失礼します。」
顔色一つ変えず、明日香が断言し、さすがのピエロも表情が完全に固まってしまう。
同じように僕とエミリーも固まってしまう。
いやいや、いざとなったら住民たちも見捨てるしかないと話し合っているとはいえ、その切り方はすご過ぎませんか?!!明日香さん?!!!
「明日香さん、ちょっと待った!!」
おお!!ナタコがさすがにストップを掛けてくれたようだ。いざとなった時は仕方ないとして、いきなりバッサリは…。
「こんな変なピエロの相手は無理にしなくていいから、とっとと先へ行っちゃおうよ。オーラからして対して強くなさそうだしさ。」
ナタコさん!!明日香は演技かもしれないけど、あなたは完全に素ですよね?!!
「二人とも待つんじゃ!!我々はいやしくも勇者じゃ!!」
おおお!!ザップマンじいちゃんが力強く良心的なセリフを言ってくれたぞ!
さすがは往年のスーパーヒーローだ!!
「他はともかく、若い女性だけは助けるようにしようではないか!!!美しく若い女性たちを見捨てるのは人類の損失じゃ!!」
返して!!ちょっとでもじいちゃんを見直した、俺の心を返して!!
「みんな待ってくれ!!いくらなんでも国民を助けようともしないというのでは、魔王の名がすたる!できる範囲でいいから、付き合ってくれないか?!!」
エミリーが半泣きになりながらみんなに訴える。
うん、この人、魔王という称号に似つかわしくない良心的な元首だよね…。
「確かに。魔神を倒すのが最優先任務とは言え、助けられる相手を助けないというのでは勇者とは言えないな。少なくとも俺はエミリーに付きあおうと思う!」
ライピョンさんがきっぱりと言い切り、エミリーが安心した表情になる。……気のせいか、エミリーの瞳がハート型になったような気が…。
「そうですよね。任務達成までは仲間の命の方が優先するとはいえ、助けられる命すら見捨てるのでは、私たちは自分達を勇者と名乗れなくなってしまいそうです。」
アリーナ王女も強い瞳で宣言する。
「みんな、わかったわ。私たち自身の命に支障がない範囲で、彼らの招待につき合わさせていただきましょうか。」
「しょうがないな。エミリーやみんながそこまで言うなら、俺もちょっと付きあわなきゃな。」
明日香とナタコが肩をすくめながら宣言する。
「……我が招待を受けていただいて、光栄だ。…では、早速案内しよう。」
ピエロがまだ、少々びくびくしながら立ち上がって、動き出す。
ふっふっふ、作戦は成功したようだ。
僕は明日香と視線を合わせてにやりと笑う。
(明日香さま、いざという時はためらわれないことはわかってましたが、まさかいきなりお見捨てになられそうになるとは思いませんでしたよ。『演技』とわかっていても少しドキドキしました。)
レインボードラゴンがテレパシーで明日香に語りかける。
(人質というのは難しいものでね。有効過ぎても有効でなさ過ぎても今回のように『全ての住民が魔神のコントロール下にある状況』という場合は簡単に見捨てられてしまうからね…。
少しは有効だけど、私たちの命の方がずっと大切…くらいに相手に認識させるのが結果的に一番住民たちが安全だと思うの。)
(いやあ、そこまでお考えでしたか。明日香さまはお優しい…。)
(え?簡単に住民を見捨てたらお兄ちゃんに嫌われそうだから、どうやって『人質を殺されにくくするか』を一生懸命考えたんだけど?)
聞くんじゃなかったとレインボードラゴンは思った。
~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~
「ようこそ!ファンタジーランドへ!!」
俺たちはピエロの案内で巨大なテーマパークらしき場所へたどり着いた。
ゴブリンやスライムをSD化して可愛くしたようなぬいぐるみのキャラクターたちが俺たちを出迎えている。
「お察しのように中にはここの住人達が入って、あなたたちを『心から歓迎』しています。
なお、私の名はザ・愚者。魔神ニビル七柱の一柱です。」
相変わらずフールはニヤニヤ気持ちの悪い笑顔を俺たちに向けてくる。
「この国にも『転生者』が居て、あなたたちの世界の情報も入ってきているのですよ。
で、そのあなたたちに相応しい舞台をこうして作りあげさせていただきました。」
園内を案内しながらフールが説明をしていく。
「よろしかったらあなたたちにはゲームに参加していただきたいのですよ。
あなたたちが勝ったら、ここの住人は全て解放させていただきます。
それは魔神ニビルの名に懸けてお約束します。」
フールが俺たちに向かって頭を下げる。
「第1のゲームはVRMMMORPGです。正義の勇者たちが魔王を倒すというストーリーです。ただし、あなたたちの能力をそのまま正確に再現してあります。三人ほど参加していただけますが、どなたが参加されますか?」
フールが慇懃無礼にニコニコ笑いながら俺たちに語りかける。
「私が参加しよう。」
魔王なのに、勇者なエミリーが真っ先に手を挙げる。
「へえ、面白そうじゃん♪俺も参加ね!」
ナタコが嬉しそうに手を挙げている。…下手すると一人で魔王を倒せそうだよね…。
「はーい、わしも参加して、エミリーたんにいいとこ見せるんじゃ!!」
ええええええ!!ザップマンじいちゃんがとっとと手を挙げちゃったよ!!しかも、そこでフールが締め切ってしまったし!
エミリーとナタコは大丈夫としても早くも波乱の予感がするよね?!
六魔将ガイストの領地はすでに完全に魔神ニビルの掌握化にあり、どこにどんな罠があるか分かったものではないため、領都に速攻で飛んでいくのはやめにしたのだ。
情報を増やしつつ、罠にはまらないように少しずつでも確実に進んだ方がいいのではないかと明日香が主張し、みんなもそれに同意したのだ。
ガイスト領との境近くまでは明日香の召喚した大鷲の精霊で、飛んでいった。
そこからは街道に沿ってナタコとアリーナ王女以外は例によって精霊馬に乗って進んでいく。
馬の旅が始まり、旧ライガー領からガイスト領との境界線に近づくにつれて、明らかに瘴気が増しているのが俺にも感じ取れた。もちろん、俺よりセンサーの高い他のメンバーの顔はそれに気づいてどんどん厳しさを増していた。
瘴気の漂う薄暗い森の街道を進んでいくと、途中で分かれ道に出た。
ナビが右を指し示すので、迷わず進もうとして、妙な気配を明日香、ナタコが察知し、全員足を止める。
「おや?ずい分、感知能力が高いのだね。」
いつの間にか俺たちの真正面にピエロの格好をした人影がにやにや笑っている。
どう見ても大物感があるが、それにしては気配が薄いので、もしかして…。
「あら、本体では姿を現せない臆病者が魔神七柱を名乗っておられるのかしら♪」
明日香が冷たい視線で見つめながら言い放つ。
「これは、手厳しいことです。ですが、ノワールはまだしも、マーリンは知能はともかく、戦闘力は七柱の中でもかなりの強者でしたからね。そのマーリンと怪獣軍団を倒すような相手にのこのこと一人で本体をさらすようなことはしませんよ。」
「あら、じゃあ、お話し合いにでも来られたのかしら?魔神とゆかいな仲間の皆さんが、大人しく撤退してくださるというのでしたら、見逃して差し上げてもよろしいのですよ?」
明日香!君はそんな熾烈な交渉も出来たわけ?!
お兄ちゃん、びっくりです!
「いえいえ、面白いものを皆様にご覧いただきたくてこうしてご招待差し上げたのですよ。
この地域の住民たちに『おもしろいもの』を作らせましてね。皆様にぜひそれを体験していただきたいのです。
左の道を道なりに進んでいただくと、あなたたちの世界で言う『テーマパーク』がございます。
ぜひ、そちらをお楽しみいただければと思っています♪」
ピエロはニヤニヤ笑いながら俺たちを見ている。
わざわざ『住民のことに言及』してから招待したということは…。
それに気づいて、俺やライピョンさん、エミリーの顔色が変わる。
「ごめんなさい。私たち先を急いでますので、謹んでお断りさせていただきます。」
明日香が涼しい顔で断言すると、ピエロの顔色が変わる。
「…申し訳ございません。お話をよくお聞きになられていなかったのですね。
この地域の住民たちは私が死ねと命じたらそく自殺するくらい『調教が進んで』いるのです。皆様がお寄りになられなかった場合は、住民たちはさぞや残念がるでしょうな…。」
ピエロが目に危険な光を帯びながらニヤニヤ顔で伝える。
「はあ、好きなだけ残念がってもらえばいいですから。では、我々は先を急ぎますので、これで失礼します。」
顔色一つ変えず、明日香が断言し、さすがのピエロも表情が完全に固まってしまう。
同じように僕とエミリーも固まってしまう。
いやいや、いざとなったら住民たちも見捨てるしかないと話し合っているとはいえ、その切り方はすご過ぎませんか?!!明日香さん?!!!
「明日香さん、ちょっと待った!!」
おお!!ナタコがさすがにストップを掛けてくれたようだ。いざとなった時は仕方ないとして、いきなりバッサリは…。
「こんな変なピエロの相手は無理にしなくていいから、とっとと先へ行っちゃおうよ。オーラからして対して強くなさそうだしさ。」
ナタコさん!!明日香は演技かもしれないけど、あなたは完全に素ですよね?!!
「二人とも待つんじゃ!!我々はいやしくも勇者じゃ!!」
おおお!!ザップマンじいちゃんが力強く良心的なセリフを言ってくれたぞ!
さすがは往年のスーパーヒーローだ!!
「他はともかく、若い女性だけは助けるようにしようではないか!!!美しく若い女性たちを見捨てるのは人類の損失じゃ!!」
返して!!ちょっとでもじいちゃんを見直した、俺の心を返して!!
「みんな待ってくれ!!いくらなんでも国民を助けようともしないというのでは、魔王の名がすたる!できる範囲でいいから、付き合ってくれないか?!!」
エミリーが半泣きになりながらみんなに訴える。
うん、この人、魔王という称号に似つかわしくない良心的な元首だよね…。
「確かに。魔神を倒すのが最優先任務とは言え、助けられる相手を助けないというのでは勇者とは言えないな。少なくとも俺はエミリーに付きあおうと思う!」
ライピョンさんがきっぱりと言い切り、エミリーが安心した表情になる。……気のせいか、エミリーの瞳がハート型になったような気が…。
「そうですよね。任務達成までは仲間の命の方が優先するとはいえ、助けられる命すら見捨てるのでは、私たちは自分達を勇者と名乗れなくなってしまいそうです。」
アリーナ王女も強い瞳で宣言する。
「みんな、わかったわ。私たち自身の命に支障がない範囲で、彼らの招待につき合わさせていただきましょうか。」
「しょうがないな。エミリーやみんながそこまで言うなら、俺もちょっと付きあわなきゃな。」
明日香とナタコが肩をすくめながら宣言する。
「……我が招待を受けていただいて、光栄だ。…では、早速案内しよう。」
ピエロがまだ、少々びくびくしながら立ち上がって、動き出す。
ふっふっふ、作戦は成功したようだ。
僕は明日香と視線を合わせてにやりと笑う。
(明日香さま、いざという時はためらわれないことはわかってましたが、まさかいきなりお見捨てになられそうになるとは思いませんでしたよ。『演技』とわかっていても少しドキドキしました。)
レインボードラゴンがテレパシーで明日香に語りかける。
(人質というのは難しいものでね。有効過ぎても有効でなさ過ぎても今回のように『全ての住民が魔神のコントロール下にある状況』という場合は簡単に見捨てられてしまうからね…。
少しは有効だけど、私たちの命の方がずっと大切…くらいに相手に認識させるのが結果的に一番住民たちが安全だと思うの。)
(いやあ、そこまでお考えでしたか。明日香さまはお優しい…。)
(え?簡単に住民を見捨てたらお兄ちゃんに嫌われそうだから、どうやって『人質を殺されにくくするか』を一生懸命考えたんだけど?)
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「お察しのように中にはここの住人達が入って、あなたたちを『心から歓迎』しています。
なお、私の名はザ・愚者。魔神ニビル七柱の一柱です。」
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「この国にも『転生者』が居て、あなたたちの世界の情報も入ってきているのですよ。
で、そのあなたたちに相応しい舞台をこうして作りあげさせていただきました。」
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あなたたちが勝ったら、ここの住人は全て解放させていただきます。
それは魔神ニビルの名に懸けてお約束します。」
フールが俺たちに向かって頭を下げる。
「第1のゲームはVRMMMORPGです。正義の勇者たちが魔王を倒すというストーリーです。ただし、あなたたちの能力をそのまま正確に再現してあります。三人ほど参加していただけますが、どなたが参加されますか?」
フールが慇懃無礼にニコニコ笑いながら俺たちに語りかける。
「私が参加しよう。」
魔王なのに、勇者なエミリーが真っ先に手を挙げる。
「へえ、面白そうじゃん♪俺も参加ね!」
ナタコが嬉しそうに手を挙げている。…下手すると一人で魔王を倒せそうだよね…。
「はーい、わしも参加して、エミリーたんにいいとこ見せるんじゃ!!」
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