モンスターバスター in 大江戸

はなぶさ 源ちゃん

文字の大きさ
35 / 47
シルクロード編

12 妖怪大決戦

しおりを挟む
名前: バンパイア男
大妖怪(元伴天連怪人) 
レベル:640(元は320 宝貝で強化)
称号 元怪人五天王
特徴: 美女と美少女が大好き。
特記事項 魅了の視線を受けた相手や血を吸った相手をコントロールできる。


名前: 召喚術師男
大妖怪代理(元伴天連怪人) 
レベル:400(元は175 宝貝で強化)
スキル:召喚術   
称号 元怪人四天王


名前: マシュマロマン男
大妖怪代理補佐(元伴天連怪人) 
レベル:390(元130 宝貝で大幅強化)
スキル:死霊を操る   
称号 元怪人四天王代理補佐(弱いので、上げ底してごまかしている)


 今回も突っこみどころ満載です!!
 大妖怪に『代理』とか、『代理補佐』とかあるんですか??!!


 召喚術師男の背後には…大きな土鍋をわきに抱えた『猫のゆるきゃら』のような存在が多数控えているのですが?!!


名前: なべにゃん
召喚獣 
レベル:55.5
スキル:巨大な土鍋を自在に操る   

 「はっはっはっはー!なべにゃんはしゃちにゃんより大きくレベルアップしている!!貴様たちなぞ数の暴力で粉砕してくれる!!」
 召喚術師男の叫びに答えるようになべにゃんたちは一斉に大きな土鍋を自分たちの目の前に置いた。 
 そして、一斉に土鍋の中にはいって丸まった!!
 そしてそのまま動かなくなってしまったんですが…。

 「わーーー!!お前たち動かんか!!!」
 召喚術師男がいくら叫んでもなべにゃんたちは鍋の中に丸まったまま気持ちよさそうにくつろいだままです…。

 「ふ、おろかな!猫というものはウルトラマイペース生き物でな!『猫の手も借り
たい』ということわざは根本的に間違えているのだよ!!
 猫の手なんぞを借りたら永久に仕事は終わらない!!」
 カイザスさんが高笑いしている。
 ……なんだか知らないけど、助かりました…。
 召喚術師男は慌てて別の魔獣を召喚しようとしているようです。


 「「観自在菩薩  行深般若波羅蜜多時…」」   
 三蔵法師さんと桜姫が般若心経を唱え始めると、マシュマロマン男と召喚されていたゴーストたちは苦しみ始めた。
 「貴様ら!!そんなお経を唱えるなんて卑怯だぞ!!」
 いやいや!!お坊さんが悪霊に対してお経を唱えるのはごく普通の行動だよね?!!

 ……ところで、般若心経は最初に『観自在菩薩』から始まるように『観音菩薩様』と関係が深いお経なんだよね。
 この世界の桃花観音様やイザベル観音様の体たらくでお経が効果があるということが実に不思議な気がするのは気のせいでしょうか…。


 沙悟浄さんはパワーで大きく勝るフランケンシュタインの怪物男とまともにやり合わずにうまく攻撃を引きつける役割を果たしてくれている。
 元天界の将軍だけあって、戦況を見て冷静に動いてくれているのは嬉しい誤算だ。


 「そらそらそらそら!!如意棒百連撃!!!」
 ナースチャが怒号のごとく如意棒を撃ち込み、ヴァンパイア男を圧倒している。

 「ふ、学習しない人ですね。不死身のヴァンパイアに通常攻撃は無効と言ったでしょう。」
 いやいや、前回の戦いでも『ナースチャがぼこぼこにしていた』よね??!!
 この人、『思い出を美化』する特性があるんですか??!!

 「確かに今回は怪我はないよね。でも、俺が攻撃していたのは『本体じゃない』んだよね♪」
 ナースチャが笑うと、ヴァンパイア男の持っていたサーベルと手盾などの装備がボロボロに崩れ落ちた。

 「さあ、予定通り装備は壊したから、これから本番だ!」
 ナースチャは僕が具現化していた剣を鞘から抜いた。
 十字架を模したその剣はそのままでも白銀色の光を放っていたが、ナースチャが気合を込めると長さが2メートルくらいに伸び、さらに放つ光はまばゆいばかりになった。
 「今度の剣はヴァンパイアにバリバリに効果があるから♪
 さあ、歯を食いしばろうか!!」
 ナースチャの言葉にヴァンパイア男の顔が蒼白になった。

 「待って、ちょっと待って!! ひゃーー!!お助けーー!!」
 ナースチャが剣を一振りするたびにヴァンパイア男が逃げ惑っている…。
 これは…そろそろ勝負がつきそうだね…。


 「さて、ゴーストたちには私が引導を渡してやろう!!
 大魔法『トゥース・シャイニング』!!!」
 カイザスさんが呪文を唱えると、歯がきらっと光り、その光がまばゆいばかりの閃光を発してあたりを包み込んだ。

 光が消えた後にはゴーストたちとマシュマロマン男はおろか、ヴァンパイア男すら、姿を消していた。
 大妖怪たちを消されたことで、召喚術師男とフランケンシュタインの怪物男はあっさり降参し、なべにゃん達は土鍋の中で気持ちよさそうに丸まったままだ…。

 ……えーーと……なにやらカイザスさんの活躍で敵を一掃したようです……。

 「ふう。こちらに来て、初めてまともに活躍した気がするな♪
 この調子で、みんな頑張ろう!!」
 ……カイザスさんがにこやかに笑っています……。

 カイザスさん以外はあまりのことにほぼ固まったままで、まもなくナースチャが最初に動きだした。

 「……カイザス……よくやってくれたね…。ありがとう……。俺は召喚術師男に尋問するから、周りに敵が残っていないかどうか確認してほしい……。」
 ものすごく疲れた顔で、ナースチャがカイザスさんに声を掛ける。

 「…あの、ナースチャ?」
 「…ああ、巧人。本来はカイザスはこれくらい活躍するのが普通だから、そのこと自体は別に驚いてはいないんだ。だけど……あの魔法は……反則だよね…。」

 カイザスさんが活躍したこと自体に驚いている僕たちと違い、本来のカイザスさんの活躍、強さを知っているナースチャは他のみんなより立ち直りが早かったようだ。

 「まあ、カイザスが活躍してくれること自体はすごくありがたいことなんだが、まさか、今度は『水芸魔法』や『背景効果魔法』で活躍したりはしないよな……。
 ……まあ、それでも活躍しないよりはいいか……。」
 ……今のナースチャのセリフは聞かなかったことにしたいです…。


 召喚術師男とフランケンシュタインの怪物男への尋問は残念ながら彼らが大したことを知らなかったので不調に終わった。
 ヴァンパイア男から『宝貝』を渡された後、気が付くとここにいたのだと言う。
 どうしたものかと思っていると、突然洋館が大きく揺らぎだした。

 「おそらく、ボスが消えたことで洋館を支える力が失われたんだ!みんな脱出しよう!」
カイザスさんの言葉に僕たちは慌てて、外へ出た。

 危うく脱出して振り返ると、洋館が音を立てて崩れ去った。
あちこちに『張りぼて』の跡があり、やっつけ仕事で作られたものは一目瞭然だった。

 「多分、適当に張りぼてを作った後、『魔法で強化してごまかし』ていたんだろうね。」
 ナースチャが苦笑する。
 
 そして、召喚術師男たちは…洋館が崩れてすぐに『天上からの光』が降ってきて、姿を消していった。

 「また、証拠隠滅か…。今回の件の黒幕は誰なんだろうね。」
 つぶやくナースチャとともに目前の『残された大量の土鍋』を僕たちはじっと見やっていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

レオナルド先生創世記

ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

異世界ランドへようこそ

来栖とむ
ファンタジー
都内から車で1時間半。奥多摩の山中に突如現れた、話題の新名所――「奥多摩異世界ランド」。 中世ヨーロッパ風の街並みと、ダンジョンや魔王城を完全再現した異世界体験型レジャーパークだ。 26歳・無職の佐伯雄一は、ここで“冒険者A”のバイトを始める。 勇者を導くNPC役として、剣を振るい、魔物に襲われ、時にはイベントを盛り上げる毎日。 同僚には、美人なギルド受付のサーミャ、エルフの弓使いフラーラ、ポンコツ騎士メリーナなど、魅力的な“登場人物”が勢ぞろい。 ――しかしある日、「魔王が逃げた」という衝撃の知らせが入る。 「体格が似てるから」という理由で、雄一は急遽、魔王役の代役を任されることに。 だが、演技を終えた後、案内された扉の先にあったのは……本物の異世界だった! 経営者は魔族、同僚はガチの魔物。 魔王城で始まる、まさかの「異世界勤務」生活! やがて魔王の後継問題に巻き込まれ、スタンピードも発生(?)の裏で、フラーラとの恋が動き出す――。 笑えて、トキメいて、ちょっと泣ける。 現代×異世界×職場コメディ、開園!

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...