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奥さまはモンバス姉さん編
34 転入生が多すぎる その1
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奥さまの名前は瀬利亜。
旦那様の名前は光一。
ごく普通の二人はごく普通の恋愛をし、ごく普通の結婚をしました。
『誰が何と言おうとごく普通なんです!!!』(BY瀬利亜)
ただ一つ?違ったのは奥様は『モンバス姉さん』だったのです。
(※ 結婚したのにどうして姓が変わらないのかと橋本君からツッコミが入ったので、説明しておきます。
本来は錦織瀬利亜に改名する予定でした。
ところが、本名が世界中に認知されてしまったため、修正すると世界各国のデータベースに支障がでるということで、『変えないでくれ!』というモンスターバスター協会から強い要望が来てしまいました。
その話をすると、光ちゃんが『石川光一』に変えよう言ってくれました。
ところが、今度は光ちゃんが技術者としては想定以上にビッグネームのなっていたため、改名するとスゴクめんどくさいと学会関係の方からやはりクレームが来たのです。
仕方ないので、落ち着くまでは夫婦別姓にするようにしております。)
◎月X日 今日からモンバス姉さんはモンバスライダーになります♪
仮面ライダーがオートバイに乗らない時代になりました。
でも、モンバス姉さんはバイクに乗ることにしました。
だって、仮面を被ってオートバイに乗る姿は『カッコいい』ですもの♪
そんなわけでオートバイが欲しいなあと光ちゃんに相談したところ、翌日には特製オートバイが届いていました。
なんでも、ドクターフランケンと光ちゃんが共同開発した後、アルさんがいろいろ強化魔法を掛けてある逸品で、元は750㏄タイプのようです。
そうです、モンバス姉さんの特権(A級モンスターバスター)を生かして、普通免許と二輪限定解除免許を18の誕生日の前日に取ってしまったのです。
え?もちろん、技能も知識も充分あると判定してもらってますよ。
モンバス姉さんが道路交通法を知らなくて、駐車違反とかで切符を切られたりしたら恥ずかしいじゃないですか!
しかし、あまりにも私が相談してからできるまで早いと思っていたら、私が免許を取る話をしているくらいからとっととバイクの開発に入っていたのだそうです。
さすが、ダーリン!グッドジョブです!!
スペックを見ると最大時速八〇〇キロですか…いえいえ、それバイクのスピードじゃないよね?!
なになに、魔法でバリアを張りながら『浮遊して』走るから問題なく八〇〇キロ出せるのです…ですか。なんだか、バイクである必要性を感じなくなってきますが、普通に走る分にはバイク気分を味わえるようです。
そして、専用のライダースーツを着ます。見た目は普通のライダースーツとヘルメットです。白と銀色を基調にしたそのスーツは夏に着ても大丈夫なように体温調整機能はほぼ完ぺきです。
アルさんがちょっとした仕掛けをしてくれたおかげで、これを着たまま『変身ポーズ』を取ると、仮面ライダー風シードラゴンマスクに変身することができます!!
見た目はともかく、能力は変わりませんが…。
気分はもう仮面ライダーになって、週末は早速バイクで遠乗りすることにします。光ちゃんは学校の仕事があったので、泣きながら出勤していきました。
後部座席に乗りたかったみたいです。
じゃんけん勝負の末、ちーちゃんが乗ることになりました。
じゃんけんに負けた遥ちゃん、望海ちゃんはアルさんの魔法の講義を受けることにしたそうです。
「「「次はお願いしまーす♪♪」」」
三人は石川邸から出る私たちを見送ってくれます。
光ちゃんも巧さんもバイクに乗れるのだから、もう一人くらい引っぱってきてみんなでツーリングしたらどうかと提案したのですが……。
「「「瀬利亜さん(ちゃん)の後ろに乗せて欲しいです♪」」」
…なのだそうです…。
それはともかく、海岸に向けてツーリングを開始です。
全身に春の風を浴びながら道路を走らせるのはなかなか気持ちいいです。
ただ、法定速度をちょっとだけ上まわって走るのだと、そのまま自力で走るのとあまり速度的には違わないの(正確には少し遅い)ですが、疲れ具合が…シードラゴンモードだと疲れ具合もそんなに違わないので、実用上のメリットはあまりありません。
…まあ、それはそれとして、ライダーになったという気分はいいので、のんびり走らせることにします。
しばらく走ってパーキングで二人でソフトクリームを食べていました。
意味もなく友達と買い食いをするというのは気分がいい物です。
海を眺めながら二人でおしゃべりをしていると、若い女性がヤンキーぽい人たちにからまれ出したのが目に入ります。
いわゆる暴◎族と言われる人たちですね。
大半のライダーは紳士・淑女なのですが、こういう暴走系の方たちがおられると一般ライダーが変な目で見られかねないのでとても迷惑です。
ここはびしっと注意してあげるのが大切ですね。
「あなたたち、もう少しマナーを考えられてはいかがかしら?」
私はその人達に向かって歩み寄ります。
ヤンキー系のお兄さんたちは六人ほどいましたが、目の前の気の強そうな女性ライダーに向けていた視線をこちらに向けて目を吊り上げます。
「おいおい、どんな奴が邪魔してきたかと思ったらこっちも女かよ♪」
にやっと笑ったヤンキーさんたちの表情が急に凍りつきます。
変だなあと思ったら、私の後ろに異様な気配を感じます。
振り返ると…なんということでしょう!!
私の乗っていたオートバイが変形して、人型のロボットになっているじゃないですか?!
最近流行っぽい無駄にカッコいいロボットで、乗り手を意識したせいか、女性ぽいフォルムになっています。
「マスターに対する敵対反応を感知!殲滅します!!」
殲滅とか、ヤバそうな言葉を発すると、ロボットは両手やら胸部が開いて『ミサイルやレーザー光線砲ぽいもの』を露出させると、ターゲットオンしたような雰囲気です。
私は慌ててロボットの後ろに回ると、ロボットの向きを海に向けてミサイルを逸らします。
一瞬後、おびただしい数のミサイルや光線が海に向かって放たれ、しばし後に盛大な爆発音と水しぶきが上がります。
我ながら天才的なコントロールです。
向きが悪ければ普通の建物はもとより、戦車部隊すら壊滅させられるような威力です。
ヤンキーの方たちは全員腰を抜かしてあわあわ言っています。
女性ライダーの方は…唖然とした表情でこちらを見ています。
ヤンキーさん達を無力化するという当初の目的は果たしたようなので、ロボットにはオートバイに戻ってもらうと、私とちーちゃんはすぐに逃走…もとい、戦術的撤退を果たします。
しばらく走って後ろから追跡が来ないのを確認後、ドクターに文句の電話を入れます。
ロボットになること自体はかまわないのですよ?
ただ、戦闘プログラムが攻撃的すぎます。
危うく『業務上過失致死罪』に問われるところでした。
その後、ちーちゃんが少し気にしているようだったので、『会心の笑顔で説得』すると、ちーちゃんは最初のように気分を切り替えて一緒にツーリングを楽しんでくれました。
ツーリングから戻ると、光ちゃんが帰ってきたので、早速ロボットの戦闘プラグラムと武装を大幅に改善してもらいます。
アルさんもいろいろと魔法で手を加えてくれました。
おかげで、今度こそロボットが暴走して『ターミネーター化』の危険が亡くなったようです。
そして、いつまでもロボットでは味気ないので、シルフ号と名付けます。
風の妖精の気分で道路を走りたいという私の願望です。
週明けの朝、みんなで教室でくつろいでいると、橋本君がどたどたと教室に飛び込んできます。そして、親友のキヨマー(安倍清正君)と話をして、宿題の一部を忘れていたことに気付きました。
橋本君は慌ててノートを取り出すと伊集院君の席に突撃します。
「すまん!伊集院、英語の宿題を写させてくれ!!」
「待て!なんで私が君に英語の宿題を写させなければならないんだ?」
「だって、女性陣、けちだからみんな断られるんだもん。
同じ異世界勇者のよしみでさあ♪」
「このクラス、全員異世界勇者だろうが!!」
「最後まで石川の正体がわからなかった同士のよしみで!!」
なんですか?!そのよしみは??!!
橋本君が必死で拝み倒すので、伊集院君はため息をつきながらノートを取り出します。
「授業が4時限目だから、間に合うようにな。」
「すまん、恩に着る!!さすがはわが親友!!」
「いや、待て!いつ親友になったんだ!!」
「んん?先週くらい?」
「なんで疑問符??」
橋本君は嬉しそうに伊集院君からノートを受け取ると、一生懸命自分のノートに写し始めます。
伊集院君は例の事件から帰還してからは少し肩の力が抜けたようです。
そして、女性陣はあまり話しかけないですが、橋本君を始め、男性陣がいろいろと構うようになってきました。
最初は少ししぶしぶといった感じでしたが、お調子者の橋本君にほだされて、なんだかんだでいろいろと話をするようになりました。
根っこはいい人ぽいので、もう少ししたら女性陣も伊集院君を普通にクラスメートとして完全に受け入れそうな雰囲気です。
「おはようさん♪みなはん元気そうやね♪
さあ、今日はなんと美少女転校生の紹介や!!期待しいや!」
光ちゃんとアルさんが入ってくるなり、また爆弾発言です。
光ちゃんの声に合わせて一見清楚系で意志の強そうなお嬢様が入ってきます。
えええええ!!先週会った女性ライダーさんじゃないですか!!
ヤバイです!!私のオートバイの悪事が発覚しそうです!!
もちろん、ちーちゃんもすぐに気づいて真っ青な顔になります。
私はもちろん、鉄の意志で『会心の笑顔』に変えますが、彼女は私を見ると、にっこりと笑います。
…ばれてます!私とちーちゃんの両方に明らかに気づいてます!!
しかも……感じる雰囲気からしてただものではありません。
…一応人間ではありますが、能力的には『雪女の姫、氷室さん』クラスの大物です。
それに気づいて、氷室さんの表情がちょっとだけ険しくなりますが、敵対的な空気が感じられないので、元の穏やかな表情に戻ります。
うーむ、氷室さんがきつめの美女だとしたら、この女性は清楚系の美女です。
ただし、内面はどちらも『女丈夫』ですね。
ん?伊集院君が真っ青な顔をしているぞ。どういうことでしょうか?
「楓…どうして、ここにいるんだ?」
え?伊集院君が女の子…楓さん?を信じられないものを見るような顔をしている。
「あら、お父様にお願いしてこちらに転校させていただいたのですよ。我が婚約者さん♪」
楓さんの爆弾発言に教室は騒然となった。
続く
旦那様の名前は光一。
ごく普通の二人はごく普通の恋愛をし、ごく普通の結婚をしました。
『誰が何と言おうとごく普通なんです!!!』(BY瀬利亜)
ただ一つ?違ったのは奥様は『モンバス姉さん』だったのです。
(※ 結婚したのにどうして姓が変わらないのかと橋本君からツッコミが入ったので、説明しておきます。
本来は錦織瀬利亜に改名する予定でした。
ところが、本名が世界中に認知されてしまったため、修正すると世界各国のデータベースに支障がでるということで、『変えないでくれ!』というモンスターバスター協会から強い要望が来てしまいました。
その話をすると、光ちゃんが『石川光一』に変えよう言ってくれました。
ところが、今度は光ちゃんが技術者としては想定以上にビッグネームのなっていたため、改名するとスゴクめんどくさいと学会関係の方からやはりクレームが来たのです。
仕方ないので、落ち着くまでは夫婦別姓にするようにしております。)
◎月X日 今日からモンバス姉さんはモンバスライダーになります♪
仮面ライダーがオートバイに乗らない時代になりました。
でも、モンバス姉さんはバイクに乗ることにしました。
だって、仮面を被ってオートバイに乗る姿は『カッコいい』ですもの♪
そんなわけでオートバイが欲しいなあと光ちゃんに相談したところ、翌日には特製オートバイが届いていました。
なんでも、ドクターフランケンと光ちゃんが共同開発した後、アルさんがいろいろ強化魔法を掛けてある逸品で、元は750㏄タイプのようです。
そうです、モンバス姉さんの特権(A級モンスターバスター)を生かして、普通免許と二輪限定解除免許を18の誕生日の前日に取ってしまったのです。
え?もちろん、技能も知識も充分あると判定してもらってますよ。
モンバス姉さんが道路交通法を知らなくて、駐車違反とかで切符を切られたりしたら恥ずかしいじゃないですか!
しかし、あまりにも私が相談してからできるまで早いと思っていたら、私が免許を取る話をしているくらいからとっととバイクの開発に入っていたのだそうです。
さすが、ダーリン!グッドジョブです!!
スペックを見ると最大時速八〇〇キロですか…いえいえ、それバイクのスピードじゃないよね?!
なになに、魔法でバリアを張りながら『浮遊して』走るから問題なく八〇〇キロ出せるのです…ですか。なんだか、バイクである必要性を感じなくなってきますが、普通に走る分にはバイク気分を味わえるようです。
そして、専用のライダースーツを着ます。見た目は普通のライダースーツとヘルメットです。白と銀色を基調にしたそのスーツは夏に着ても大丈夫なように体温調整機能はほぼ完ぺきです。
アルさんがちょっとした仕掛けをしてくれたおかげで、これを着たまま『変身ポーズ』を取ると、仮面ライダー風シードラゴンマスクに変身することができます!!
見た目はともかく、能力は変わりませんが…。
気分はもう仮面ライダーになって、週末は早速バイクで遠乗りすることにします。光ちゃんは学校の仕事があったので、泣きながら出勤していきました。
後部座席に乗りたかったみたいです。
じゃんけん勝負の末、ちーちゃんが乗ることになりました。
じゃんけんに負けた遥ちゃん、望海ちゃんはアルさんの魔法の講義を受けることにしたそうです。
「「「次はお願いしまーす♪♪」」」
三人は石川邸から出る私たちを見送ってくれます。
光ちゃんも巧さんもバイクに乗れるのだから、もう一人くらい引っぱってきてみんなでツーリングしたらどうかと提案したのですが……。
「「「瀬利亜さん(ちゃん)の後ろに乗せて欲しいです♪」」」
…なのだそうです…。
それはともかく、海岸に向けてツーリングを開始です。
全身に春の風を浴びながら道路を走らせるのはなかなか気持ちいいです。
ただ、法定速度をちょっとだけ上まわって走るのだと、そのまま自力で走るのとあまり速度的には違わないの(正確には少し遅い)ですが、疲れ具合が…シードラゴンモードだと疲れ具合もそんなに違わないので、実用上のメリットはあまりありません。
…まあ、それはそれとして、ライダーになったという気分はいいので、のんびり走らせることにします。
しばらく走ってパーキングで二人でソフトクリームを食べていました。
意味もなく友達と買い食いをするというのは気分がいい物です。
海を眺めながら二人でおしゃべりをしていると、若い女性がヤンキーぽい人たちにからまれ出したのが目に入ります。
いわゆる暴◎族と言われる人たちですね。
大半のライダーは紳士・淑女なのですが、こういう暴走系の方たちがおられると一般ライダーが変な目で見られかねないのでとても迷惑です。
ここはびしっと注意してあげるのが大切ですね。
「あなたたち、もう少しマナーを考えられてはいかがかしら?」
私はその人達に向かって歩み寄ります。
ヤンキー系のお兄さんたちは六人ほどいましたが、目の前の気の強そうな女性ライダーに向けていた視線をこちらに向けて目を吊り上げます。
「おいおい、どんな奴が邪魔してきたかと思ったらこっちも女かよ♪」
にやっと笑ったヤンキーさんたちの表情が急に凍りつきます。
変だなあと思ったら、私の後ろに異様な気配を感じます。
振り返ると…なんということでしょう!!
私の乗っていたオートバイが変形して、人型のロボットになっているじゃないですか?!
最近流行っぽい無駄にカッコいいロボットで、乗り手を意識したせいか、女性ぽいフォルムになっています。
「マスターに対する敵対反応を感知!殲滅します!!」
殲滅とか、ヤバそうな言葉を発すると、ロボットは両手やら胸部が開いて『ミサイルやレーザー光線砲ぽいもの』を露出させると、ターゲットオンしたような雰囲気です。
私は慌ててロボットの後ろに回ると、ロボットの向きを海に向けてミサイルを逸らします。
一瞬後、おびただしい数のミサイルや光線が海に向かって放たれ、しばし後に盛大な爆発音と水しぶきが上がります。
我ながら天才的なコントロールです。
向きが悪ければ普通の建物はもとより、戦車部隊すら壊滅させられるような威力です。
ヤンキーの方たちは全員腰を抜かしてあわあわ言っています。
女性ライダーの方は…唖然とした表情でこちらを見ています。
ヤンキーさん達を無力化するという当初の目的は果たしたようなので、ロボットにはオートバイに戻ってもらうと、私とちーちゃんはすぐに逃走…もとい、戦術的撤退を果たします。
しばらく走って後ろから追跡が来ないのを確認後、ドクターに文句の電話を入れます。
ロボットになること自体はかまわないのですよ?
ただ、戦闘プログラムが攻撃的すぎます。
危うく『業務上過失致死罪』に問われるところでした。
その後、ちーちゃんが少し気にしているようだったので、『会心の笑顔で説得』すると、ちーちゃんは最初のように気分を切り替えて一緒にツーリングを楽しんでくれました。
ツーリングから戻ると、光ちゃんが帰ってきたので、早速ロボットの戦闘プラグラムと武装を大幅に改善してもらいます。
アルさんもいろいろと魔法で手を加えてくれました。
おかげで、今度こそロボットが暴走して『ターミネーター化』の危険が亡くなったようです。
そして、いつまでもロボットでは味気ないので、シルフ号と名付けます。
風の妖精の気分で道路を走りたいという私の願望です。
週明けの朝、みんなで教室でくつろいでいると、橋本君がどたどたと教室に飛び込んできます。そして、親友のキヨマー(安倍清正君)と話をして、宿題の一部を忘れていたことに気付きました。
橋本君は慌ててノートを取り出すと伊集院君の席に突撃します。
「すまん!伊集院、英語の宿題を写させてくれ!!」
「待て!なんで私が君に英語の宿題を写させなければならないんだ?」
「だって、女性陣、けちだからみんな断られるんだもん。
同じ異世界勇者のよしみでさあ♪」
「このクラス、全員異世界勇者だろうが!!」
「最後まで石川の正体がわからなかった同士のよしみで!!」
なんですか?!そのよしみは??!!
橋本君が必死で拝み倒すので、伊集院君はため息をつきながらノートを取り出します。
「授業が4時限目だから、間に合うようにな。」
「すまん、恩に着る!!さすがはわが親友!!」
「いや、待て!いつ親友になったんだ!!」
「んん?先週くらい?」
「なんで疑問符??」
橋本君は嬉しそうに伊集院君からノートを受け取ると、一生懸命自分のノートに写し始めます。
伊集院君は例の事件から帰還してからは少し肩の力が抜けたようです。
そして、女性陣はあまり話しかけないですが、橋本君を始め、男性陣がいろいろと構うようになってきました。
最初は少ししぶしぶといった感じでしたが、お調子者の橋本君にほだされて、なんだかんだでいろいろと話をするようになりました。
根っこはいい人ぽいので、もう少ししたら女性陣も伊集院君を普通にクラスメートとして完全に受け入れそうな雰囲気です。
「おはようさん♪みなはん元気そうやね♪
さあ、今日はなんと美少女転校生の紹介や!!期待しいや!」
光ちゃんとアルさんが入ってくるなり、また爆弾発言です。
光ちゃんの声に合わせて一見清楚系で意志の強そうなお嬢様が入ってきます。
えええええ!!先週会った女性ライダーさんじゃないですか!!
ヤバイです!!私のオートバイの悪事が発覚しそうです!!
もちろん、ちーちゃんもすぐに気づいて真っ青な顔になります。
私はもちろん、鉄の意志で『会心の笑顔』に変えますが、彼女は私を見ると、にっこりと笑います。
…ばれてます!私とちーちゃんの両方に明らかに気づいてます!!
しかも……感じる雰囲気からしてただものではありません。
…一応人間ではありますが、能力的には『雪女の姫、氷室さん』クラスの大物です。
それに気づいて、氷室さんの表情がちょっとだけ険しくなりますが、敵対的な空気が感じられないので、元の穏やかな表情に戻ります。
うーむ、氷室さんがきつめの美女だとしたら、この女性は清楚系の美女です。
ただし、内面はどちらも『女丈夫』ですね。
ん?伊集院君が真っ青な顔をしているぞ。どういうことでしょうか?
「楓…どうして、ここにいるんだ?」
え?伊集院君が女の子…楓さん?を信じられないものを見るような顔をしている。
「あら、お父様にお願いしてこちらに転校させていただいたのですよ。我が婚約者さん♪」
楓さんの爆弾発言に教室は騒然となった。
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