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さらに奥さまはモンバス姉さん編
90 良太と幼馴染 エピローグ
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「ニャントロさん、ちょっといいかしら?」
城内の沈黙を破ったのは瀬利亜さんだった。
「もしかしなくてもお城に『条約を結びに来るのがガルーダ王国とグリフォン国』だとご存知でしたよね?あなたがその程度の情報を把握されていないはずがないんですが…。」
「…ええと…にゃんのことでしょうか…。」
瀬利亜さんがじりじりとニャントロさんに近づいていく。
背後に危険なオーラが出ているのを僕にも感じられた。
「ほら、敵を欺くにはまず味方からと言いますし…。」
あのニャントロさんが完全におびえて後ずさっています。
「そんなわけがないでしょ?こちらの王国側に間違っても勝ち目がないことがわかっていたから、どう動いたら一番面白くなるかといろいろ画策されてたんですよね?」
「ええええ??!!どうしてそこまで正確に私の企みがわかるんですか?!!」
目が全く笑っていない満面の笑顔で瀬利亜さんがニャントロさんに近づいていきます。
パシーーン!!!
謁見の間に瀬利亜さんがニャントロさんを巨大ハリセンでひっぱたく音が響き渡りました。
~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~
「やっほう♪お迎えに来ましたよ♪
…あれ?どうしてミーシャちゃんやラシャール君までいるの?」
戦闘から約三〇分後、アルテアさんと光一さんが異世界ゲートを開いて僕たちの救出に現れました。
ここで起きた事情を説明すると、まずは僕の前世の世界にクラスメートたちを返すことで話がまとまります。
「それって簡単にできることなんですか?」
予め望海ちゃんから概略を聞いていた賢一が確認も込めてアルテアさんに聞いています。
「今回のケースのように他の人がやっちゃった異世界召喚の後始末位ならそんなに難しくはないよ。ただ、召喚に使った異世界とのゲートが切れているから、再構築までに少し時間がかかるけどね。」
言いながらアルテアさんが僕の生前と世界とこちらの世界をつないだ異世界召喚の方式などを『魔法で時間をさかのぼって検証』を始めます。
その間に瀬利亜さんと光一さんが僕のクラスメートたちにデービル国王にみんなが利用されていた現状と、これからアルテアさんの手で元の世界に送還できる旨を説明していきます。
クラスメートたちはほっとした表情になり、伊吹と杵島は隅っこで小さくなっています。
、
「しかし、良太が異世界のお姫様たちとも仲良くなっていたなんて信じがたいな…。」
真悟が背中にロリ女神ちゃんを背負った俺をため息をつきながら見ており、賢一もうんうんうなずいている。
「うん、良太はいい人だからね♪でも、いろんな人から『ときめかない』とか言われるんだよ。良太、かわいそうだね。」
女神ちゃん!!それは言わない約束でしょ?!!!
「そうですよね。良太さん、本当にいい人なんですが、女性運だけはおありでないですよね…。」
女神ちゃんの実質保護者の超イケメンの『執事さん』が女神ちゃんのセリフにうなずいている。
主従で僕の心をえぐらないでください!!
…ちなみに先ほどの戦闘で一番活躍されているのは執事さんでした。
さすがは元『特大魔王』だけはあります。
レベルが八〇〇を超えていて、瀬利亜さんや巧さんとの戦闘訓練などを経て、今ではモンスア―バスター一二星に近いくらいの戦闘力になったのだとか…。
「ほほお、噂の良太さんはあなたでしたか。」
魔王?ミーシャさんの国・グリフォン国から来ていた文官の初老のダンディーな男性が僕たちに近づいてくる。
「そうなんですよ。セバスチャンさん。瀬利亜さん、アルテアさんたちが信頼して家族同然に扱っておられる好青年ですから。」
「しかも、現在は彼女なしでフリーのお立場なのですね。それは好都合です。」
執事さん、セバスチャンさん!!どうして僕が彼女なしが好都合なの?!!
「良太さん、あなたさえよろしかったら、逆玉に近い形で美女とのお付き合いにチャレンジしてみられるおつもりはありませんか?」
えええええ?!!セバスチャンさんが妙なことを言い始めたよ?!!
「それ、もしかしてミーシャ陛下のことですか?」
「ええ。姫…いえ、陛下はゴーレムオタクで、あの性格ですから、国内外の王族・貴族との間に通常の縁談がまとまる可能性が皆無に近いのです。
最近は瀬利亜様やアリス様、サーヤ様他に女性のご友人はたくさんできてきましたが、男気はゼロですからね。
曲がりなりにも美人ですし、入り婿という形なら家事能力皆無でも大丈夫ですし、お人よしで包容力のありそうな良太さんはどうかと思ったのですよ。」
えええええ?!!僕が『合法ロリ美女』の魔王さん?との縁談を奨められているよ?!!
「セバスチャン!!こんな時に何を言いだしているんだ!!!」
僕らの会話の内容に気づいたミーシャさんが寄ってきたんだけど!!
「陛下、この方が話題の良太さんですよ。私には素敵な青年に見えるのですが…。」
「セバスチャン、待ってくれ!!確かに瀬利亜たちの家族みたいなもんだし、こうして女神ちゃんも完全になついているし……ちょっと、考えさせてくれ。」
えええ?!!!ミーシャさんが何やら悩みだしたんですけど?!!
「驚いたわね!!まさか、こんなところに意外なご縁が転がっているとは?!」
「ううむ、性格的にも案外合うような気がしますよね…。」
「そうでしょう、そうでしょう。長年ミーシャ様に仕えさせていただいた経験から、良太さんならミーシャ様とうまくやれそうな気がするのですよ。」
いつに間にか瀬利亜さんと望海ちゃんが話に加わっているのですが?!!
「ええ?!ミーシャちゃんが良太のお嫁さんになるの?!!スゴイスゴイ!!!」
「すごいわ!!お二人の結婚を女神が祝福しているわ!!」
「これは早速アルテアさんに『運命の赤い糸の透視』をしてもらいましょう♪」
女神ちゃん!瀬利亜さん!望海ちゃん!何を盛り上がっておられるのですか?!!!
「瀬利亜、待ってくれ!!まだ気持ちの整理がついていないから!!」
「ミーシャ、大丈夫よ。とりあえず『結婚を前提にお付き合い』してみてから、違うと思ったら別れればいいんだから。まずは『お見合いから始めて』みればいいだけだから。安心して。」
「そうか、そうだよね。焦る必要はないよね…。」
えええええええええ???!!!!いつの間にか僕とミーシャさんがお見合いをする方向に話がまとまりだしているんですけど?!!
「そうですよ。まずは二人の相性をしっかり見極めるということで、『お見合い』、『お付き合い』、そして正式に『婚約』と進めていけばいいのです。」
「セバスチャンさん、さすがだわ!日本の文化もよく勉強されているのね!」
「ええ。ミーシャ様が瀬利亜様と共に日本の方たちと交流されているから、いろいろ調べたのです。」
瀬利亜さんとセバスチャンさんの話がどんどん進んでいるのですが…。
「セバスチャンさん!本当に僕なんかが女王様と結婚とか大丈夫なんですか?!!」
「ええ。ご安心ください。ミーシャ様は救世の勇者様と共にグリフォン国を滅亡の危機から救って即位した女王として国民の人気は非常に高く、それだけでも王権の基盤は安定しています。
さらに『救世の勇者のご友人と結婚』ということになれば、下世話な話ですが、『政略結婚』としても実に有効なのです。
その上『女神の祝福があった』となれば反対するものなどわが国にはおりませんから、『ミーシャ様とのご相性』だけを気にしていただければ大丈夫です。」
セバスチャンさんが自信満々の笑顔で言いきられます。
「まあ、いつの間に良太君とミーシャちゃんが結婚する話になっているの?
ミーシャちゃん、着飾ったらすごくきれいだから、ウェディングドレスのデザインを一生懸命考えるね♪」
アルテアさん!!まだ結婚が決まったわけじゃないですから!!!
「ええと…良太おめでとう。」
「うん、いい奥さん見つかったね…。」
真悟と賢一も何を言いだしているの?!!!
「そうだよね…。まずはお付き合いしてみてから、結婚するかどうか考えればいいんだよね…。」
ミーシャさんまで僕をちらちらながらお見合いに前向きになりだしているんですが?!!!
「良太が『彼女いない歴=年齢』から、一気に結婚か…。元の世界に戻ったらお前が幸せになったとお前の姉ちゃんを口説くついでに伝えてやるから。」
賢一がとんでもないことを言いだしたんだけど?!!
二つ年上の姉貴は才色兼備でしっかり者だったけど、僕の家に来るたびに賢一は姉の方をちらちら見ていたんだよね…。
そして、いよいよ賢一たちをもとの世界に送還することになった。
名残惜しいが、賢一、真悟や他のクラスメートとももう顔を合わせることがないと思うと、いろんな思いが込み上げてくるね。
「いろいろあったけど、死んだはずの良太とまた会えてうれしかったよ。
信じてもらえないかもしれないけど、お前の姉さんや家族に良太が元気なことをちゃんとつたえるからな。」
賢一が俺の手を握り、宣言する。
「ありがとう。でも、俺のことを無理に伝えなくていいよ。信じてもらえそうもないし。」
「あら、だったら、いったん私と良太君、それから彼女のミーシャさんも一緒に転移して、あとから私たちの世界に戻ればいいのよ♪
直接話せば、良太君本人だとわかってくれると思うな♪」
アルテアさんがとんでもないことを言いだしたんだけど?!!それから、ミーシャさんがもう『彼女扱い』になってるよ?!!!
「それじゃあ、家主の私も説得に同行した方がよさそうね♪」
「当然、侍従長の私も同行させていただきます。」
「では、父親代わりの私も同行したいと思います。」
「姉代わりの私も一緒に行くにゃ♪」
瀬利亜さん、セバスチャンさんはまだしも、いつの間にか巧さんとトラミちゃんまでいるんですが?!!!
「では、異世界移動を始めます♪」
アルテアさんが魔法を唱え、僕たちの周りが光に包まれた。
光が消えると…我が家の庭に転移しているんですけど?!!
「一体何ごと?!!」
庭が発光したらしく、美咲姉さんが飛び出してきて、固まってしまう。
「美咲さん!!こいつ、こんなになってしまったけど良太です!!」
いきなり賢一が俺と一緒に美咲姉の方に歩み寄る。
「その通りだニャ♪良太は異世界人の体に転生したのにゃ♪」
トラミちゃん!何を言いだすの?!あなたの言葉に美咲姉さんが目を白黒させているよ?!!
「私、良太さんの下宿先の管理人で瀬利亜と申します。これが名刺です。」
瀬利亜さん!!モンスターバスターの名刺を渡してどうするんですか?!!
美咲姉さんが完全に固まってしまっているんだけど?!!
「ほおら、感動の家族の再会なんだから、真悟君と賢一君以外はとっととお家に帰りなさい♪」
アルテアさんがクラスメートたちを帰しちゃったよ?!!
「良太?!本当に良太なの?!!!
それから、賢一君たちはクラスごと三日間どこへ行っていたの?!!」
なんだって?!クラスメートたちは召喚されてから三日後に戻ってきたの?!!
賢一や瀬利亜さん達の懸命な説明により、美咲姉さんや両親は状況を何とか納得してくれた。そして不幸な事故で亡くなったはずの僕が幸せに生きていることをとても喜んでくれた。
変な事件だったけれど、大切な家族に今の僕の状態を伝えられたことは本当にうれしい。
「よし、せっかくだから、ここに数日お世話になって、ついでに良太君とミーシャちゃんのお見合いも済ませちゃいましょう♪」
瀬利亜さん、何を言いだされるんですか?!!!
「…死んだはずの良ちゃんのお嫁さんの顔をまさか見れるだなんて…。」
いやいや!!うちの両親までお見合いに前向きになっちゃってるよ?!!
「可愛らしい彼女ね♪良太、よくやったわ!!」
「かわいいだなんて、そんな…。」
早くも美咲姉さんとミーシャさんが仲良くなっているんですけど?!!
「これはもう、若い人に任せて、我々は外に行きましょうか?」
「良太、ヘタレてないで、がんばるにゃ♪」
セバスチャンさんのセリフにみんなが僕とミーシャさんを残して出ていきだしたんだけど?!
いきなりお見合いが始まっちゃったんですけど、どうしたらいいんですか?!!
城内の沈黙を破ったのは瀬利亜さんだった。
「もしかしなくてもお城に『条約を結びに来るのがガルーダ王国とグリフォン国』だとご存知でしたよね?あなたがその程度の情報を把握されていないはずがないんですが…。」
「…ええと…にゃんのことでしょうか…。」
瀬利亜さんがじりじりとニャントロさんに近づいていく。
背後に危険なオーラが出ているのを僕にも感じられた。
「ほら、敵を欺くにはまず味方からと言いますし…。」
あのニャントロさんが完全におびえて後ずさっています。
「そんなわけがないでしょ?こちらの王国側に間違っても勝ち目がないことがわかっていたから、どう動いたら一番面白くなるかといろいろ画策されてたんですよね?」
「ええええ??!!どうしてそこまで正確に私の企みがわかるんですか?!!」
目が全く笑っていない満面の笑顔で瀬利亜さんがニャントロさんに近づいていきます。
パシーーン!!!
謁見の間に瀬利亜さんがニャントロさんを巨大ハリセンでひっぱたく音が響き渡りました。
~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~
「やっほう♪お迎えに来ましたよ♪
…あれ?どうしてミーシャちゃんやラシャール君までいるの?」
戦闘から約三〇分後、アルテアさんと光一さんが異世界ゲートを開いて僕たちの救出に現れました。
ここで起きた事情を説明すると、まずは僕の前世の世界にクラスメートたちを返すことで話がまとまります。
「それって簡単にできることなんですか?」
予め望海ちゃんから概略を聞いていた賢一が確認も込めてアルテアさんに聞いています。
「今回のケースのように他の人がやっちゃった異世界召喚の後始末位ならそんなに難しくはないよ。ただ、召喚に使った異世界とのゲートが切れているから、再構築までに少し時間がかかるけどね。」
言いながらアルテアさんが僕の生前と世界とこちらの世界をつないだ異世界召喚の方式などを『魔法で時間をさかのぼって検証』を始めます。
その間に瀬利亜さんと光一さんが僕のクラスメートたちにデービル国王にみんなが利用されていた現状と、これからアルテアさんの手で元の世界に送還できる旨を説明していきます。
クラスメートたちはほっとした表情になり、伊吹と杵島は隅っこで小さくなっています。
、
「しかし、良太が異世界のお姫様たちとも仲良くなっていたなんて信じがたいな…。」
真悟が背中にロリ女神ちゃんを背負った俺をため息をつきながら見ており、賢一もうんうんうなずいている。
「うん、良太はいい人だからね♪でも、いろんな人から『ときめかない』とか言われるんだよ。良太、かわいそうだね。」
女神ちゃん!!それは言わない約束でしょ?!!!
「そうですよね。良太さん、本当にいい人なんですが、女性運だけはおありでないですよね…。」
女神ちゃんの実質保護者の超イケメンの『執事さん』が女神ちゃんのセリフにうなずいている。
主従で僕の心をえぐらないでください!!
…ちなみに先ほどの戦闘で一番活躍されているのは執事さんでした。
さすがは元『特大魔王』だけはあります。
レベルが八〇〇を超えていて、瀬利亜さんや巧さんとの戦闘訓練などを経て、今ではモンスア―バスター一二星に近いくらいの戦闘力になったのだとか…。
「ほほお、噂の良太さんはあなたでしたか。」
魔王?ミーシャさんの国・グリフォン国から来ていた文官の初老のダンディーな男性が僕たちに近づいてくる。
「そうなんですよ。セバスチャンさん。瀬利亜さん、アルテアさんたちが信頼して家族同然に扱っておられる好青年ですから。」
「しかも、現在は彼女なしでフリーのお立場なのですね。それは好都合です。」
執事さん、セバスチャンさん!!どうして僕が彼女なしが好都合なの?!!
「良太さん、あなたさえよろしかったら、逆玉に近い形で美女とのお付き合いにチャレンジしてみられるおつもりはありませんか?」
えええええ?!!セバスチャンさんが妙なことを言い始めたよ?!!
「それ、もしかしてミーシャ陛下のことですか?」
「ええ。姫…いえ、陛下はゴーレムオタクで、あの性格ですから、国内外の王族・貴族との間に通常の縁談がまとまる可能性が皆無に近いのです。
最近は瀬利亜様やアリス様、サーヤ様他に女性のご友人はたくさんできてきましたが、男気はゼロですからね。
曲がりなりにも美人ですし、入り婿という形なら家事能力皆無でも大丈夫ですし、お人よしで包容力のありそうな良太さんはどうかと思ったのですよ。」
えええええ?!!僕が『合法ロリ美女』の魔王さん?との縁談を奨められているよ?!!
「セバスチャン!!こんな時に何を言いだしているんだ!!!」
僕らの会話の内容に気づいたミーシャさんが寄ってきたんだけど!!
「陛下、この方が話題の良太さんですよ。私には素敵な青年に見えるのですが…。」
「セバスチャン、待ってくれ!!確かに瀬利亜たちの家族みたいなもんだし、こうして女神ちゃんも完全になついているし……ちょっと、考えさせてくれ。」
えええ?!!!ミーシャさんが何やら悩みだしたんですけど?!!
「驚いたわね!!まさか、こんなところに意外なご縁が転がっているとは?!」
「ううむ、性格的にも案外合うような気がしますよね…。」
「そうでしょう、そうでしょう。長年ミーシャ様に仕えさせていただいた経験から、良太さんならミーシャ様とうまくやれそうな気がするのですよ。」
いつに間にか瀬利亜さんと望海ちゃんが話に加わっているのですが?!!
「ええ?!ミーシャちゃんが良太のお嫁さんになるの?!!スゴイスゴイ!!!」
「すごいわ!!お二人の結婚を女神が祝福しているわ!!」
「これは早速アルテアさんに『運命の赤い糸の透視』をしてもらいましょう♪」
女神ちゃん!瀬利亜さん!望海ちゃん!何を盛り上がっておられるのですか?!!!
「瀬利亜、待ってくれ!!まだ気持ちの整理がついていないから!!」
「ミーシャ、大丈夫よ。とりあえず『結婚を前提にお付き合い』してみてから、違うと思ったら別れればいいんだから。まずは『お見合いから始めて』みればいいだけだから。安心して。」
「そうか、そうだよね。焦る必要はないよね…。」
えええええええええ???!!!!いつの間にか僕とミーシャさんがお見合いをする方向に話がまとまりだしているんですけど?!!
「そうですよ。まずは二人の相性をしっかり見極めるということで、『お見合い』、『お付き合い』、そして正式に『婚約』と進めていけばいいのです。」
「セバスチャンさん、さすがだわ!日本の文化もよく勉強されているのね!」
「ええ。ミーシャ様が瀬利亜様と共に日本の方たちと交流されているから、いろいろ調べたのです。」
瀬利亜さんとセバスチャンさんの話がどんどん進んでいるのですが…。
「セバスチャンさん!本当に僕なんかが女王様と結婚とか大丈夫なんですか?!!」
「ええ。ご安心ください。ミーシャ様は救世の勇者様と共にグリフォン国を滅亡の危機から救って即位した女王として国民の人気は非常に高く、それだけでも王権の基盤は安定しています。
さらに『救世の勇者のご友人と結婚』ということになれば、下世話な話ですが、『政略結婚』としても実に有効なのです。
その上『女神の祝福があった』となれば反対するものなどわが国にはおりませんから、『ミーシャ様とのご相性』だけを気にしていただければ大丈夫です。」
セバスチャンさんが自信満々の笑顔で言いきられます。
「まあ、いつの間に良太君とミーシャちゃんが結婚する話になっているの?
ミーシャちゃん、着飾ったらすごくきれいだから、ウェディングドレスのデザインを一生懸命考えるね♪」
アルテアさん!!まだ結婚が決まったわけじゃないですから!!!
「ええと…良太おめでとう。」
「うん、いい奥さん見つかったね…。」
真悟と賢一も何を言いだしているの?!!!
「そうだよね…。まずはお付き合いしてみてから、結婚するかどうか考えればいいんだよね…。」
ミーシャさんまで僕をちらちらながらお見合いに前向きになりだしているんですが?!!!
「良太が『彼女いない歴=年齢』から、一気に結婚か…。元の世界に戻ったらお前が幸せになったとお前の姉ちゃんを口説くついでに伝えてやるから。」
賢一がとんでもないことを言いだしたんだけど?!!
二つ年上の姉貴は才色兼備でしっかり者だったけど、僕の家に来るたびに賢一は姉の方をちらちら見ていたんだよね…。
そして、いよいよ賢一たちをもとの世界に送還することになった。
名残惜しいが、賢一、真悟や他のクラスメートとももう顔を合わせることがないと思うと、いろんな思いが込み上げてくるね。
「いろいろあったけど、死んだはずの良太とまた会えてうれしかったよ。
信じてもらえないかもしれないけど、お前の姉さんや家族に良太が元気なことをちゃんとつたえるからな。」
賢一が俺の手を握り、宣言する。
「ありがとう。でも、俺のことを無理に伝えなくていいよ。信じてもらえそうもないし。」
「あら、だったら、いったん私と良太君、それから彼女のミーシャさんも一緒に転移して、あとから私たちの世界に戻ればいいのよ♪
直接話せば、良太君本人だとわかってくれると思うな♪」
アルテアさんがとんでもないことを言いだしたんだけど?!!それから、ミーシャさんがもう『彼女扱い』になってるよ?!!!
「それじゃあ、家主の私も説得に同行した方がよさそうね♪」
「当然、侍従長の私も同行させていただきます。」
「では、父親代わりの私も同行したいと思います。」
「姉代わりの私も一緒に行くにゃ♪」
瀬利亜さん、セバスチャンさんはまだしも、いつの間にか巧さんとトラミちゃんまでいるんですが?!!!
「では、異世界移動を始めます♪」
アルテアさんが魔法を唱え、僕たちの周りが光に包まれた。
光が消えると…我が家の庭に転移しているんですけど?!!
「一体何ごと?!!」
庭が発光したらしく、美咲姉さんが飛び出してきて、固まってしまう。
「美咲さん!!こいつ、こんなになってしまったけど良太です!!」
いきなり賢一が俺と一緒に美咲姉の方に歩み寄る。
「その通りだニャ♪良太は異世界人の体に転生したのにゃ♪」
トラミちゃん!何を言いだすの?!あなたの言葉に美咲姉さんが目を白黒させているよ?!!
「私、良太さんの下宿先の管理人で瀬利亜と申します。これが名刺です。」
瀬利亜さん!!モンスターバスターの名刺を渡してどうするんですか?!!
美咲姉さんが完全に固まってしまっているんだけど?!!
「ほおら、感動の家族の再会なんだから、真悟君と賢一君以外はとっととお家に帰りなさい♪」
アルテアさんがクラスメートたちを帰しちゃったよ?!!
「良太?!本当に良太なの?!!!
それから、賢一君たちはクラスごと三日間どこへ行っていたの?!!」
なんだって?!クラスメートたちは召喚されてから三日後に戻ってきたの?!!
賢一や瀬利亜さん達の懸命な説明により、美咲姉さんや両親は状況を何とか納得してくれた。そして不幸な事故で亡くなったはずの僕が幸せに生きていることをとても喜んでくれた。
変な事件だったけれど、大切な家族に今の僕の状態を伝えられたことは本当にうれしい。
「よし、せっかくだから、ここに数日お世話になって、ついでに良太君とミーシャちゃんのお見合いも済ませちゃいましょう♪」
瀬利亜さん、何を言いだされるんですか?!!!
「…死んだはずの良ちゃんのお嫁さんの顔をまさか見れるだなんて…。」
いやいや!!うちの両親までお見合いに前向きになっちゃってるよ?!!
「可愛らしい彼女ね♪良太、よくやったわ!!」
「かわいいだなんて、そんな…。」
早くも美咲姉さんとミーシャさんが仲良くなっているんですけど?!!
「これはもう、若い人に任せて、我々は外に行きましょうか?」
「良太、ヘタレてないで、がんばるにゃ♪」
セバスチャンさんのセリフにみんなが僕とミーシャさんを残して出ていきだしたんだけど?!
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現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
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