水道 実 異世界で悩み行動する

斉藤 太郎

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平和の章

仮面の悪魔

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そして美しい仮面をかぶった誘惑のことばを並べる
核武装反対
それは日本にふさわしくない。

農民たち!
装甲車を諸君の土地に入れさせるな。(日本を守らせないため)
軍事費削減のためのイニシアティブを
これらに要する巨額の金をすべてわれわれは、大衆のための家を建てるために、各人に休暇を与えるために、未亡人、孤児および不具者の年金を上げるために、労働時間を減らすために、税金を安くするために、使わなければならない。よりよき未来に賛成!
平和のためのキリスト教者たちの大会 汝 殺すなかれ
婦人たちは、とりわけ、戦争に反対する運動をおこなわなければならない。
(平和擁護のためのグループ結成の会) 平和、平和を!

(日本の弱体化と戦闘意欲を持たせないために)
(その間に我々が攻め取る為に)

更なる警戒を不断に行おう



スイスの敵国が、スイスを攻撃する方法や策略 /  「民間防衛」より引用 P254
危機に瀕しているスイスに、人を惑わす女神の甘い誘いの声が届く

 全体主義国の新聞、テレビ、ラジオは、毎日、われわれに、忠告や、激励や、脅迫を繰り返す。例えばもしも、われわれが全体主義国に味方すれば、彼らは何の不自由もないようにわれわれを助けてくれるだろうと言ったり、またわれわれが同盟を結べば、その日からわれわれの状態は改善されるだろうと約束したり、そうかと思うと、もしも、われわれが先方の申し入れを黙殺すれば、最悪の災難が降りかかるだろうと脅迫したりする。
 ある新聞に掲載された編集コラムの一部:

 わが社の首脳部は、最近の会合に於いて、わが国の政治・経済の現状に関する検討を行った。それによれば:
現状は困難の連続である。将来は更に悪化することは疑いない。その理由は、今日までのところ、スイス政府が、新しい秩序の下でスイスが栄誉ある地位を占め得るように与えられた、せっかくの多くの機会を、いずれも有効に使うことが出来ないでいるからである。われわれは、現在の反動政府の政策に影響されることは決してない。本誌は固い決意を持って、進歩と革新のため全身するのみである。読者諸君は、必ずやわれわれのこの方針を支持することを確信している。

悪魔のささやき


スイスの敵国が、スイスを攻撃する方法や策略 /  「民間防衛」より引用 P256
政府の権威を失墜させようとする策謀

 社会進歩党は、その第一次作戦が成功したと判断している。今や第2次攻勢に移った。その目指すところは、政府と国民との離間をはかることであって、そのためには、刃向かう者すべてを中傷し、それに対して疑惑の目を向けさせることが必要である、と考えている。
 そこで、連邦政府や州当局の有力者が特に狙いをつけられることになる。これらの要人に対して疑惑の目を向けさせることによって、政府の権威は根底から覆えされていくのであって、国民がこれら当局者を信頼しなくなったときこそ、国民を操縦するのに最も容易なときである。
社会進歩党は、偽りの怪文書をばらまくとか、その他、国の組織や制度に打撃を与え得ぬあらゆる手段を用いる
 現存の組織および制度を麻痺させることは、その程度を問わず絶好の方策である。連邦議会は攪乱工作にとってこの上ない標的なので、社会進歩党の議員たちは、ここで、できる限りの手段をとるであろう。
 スパイおよび情報機関は、共同して、軍隊の価値に対する疑惑の念を広めようとする。そして、軍部は、やむことのない攻撃の目標となるのである。

政府と国民が超一致団結しよう

スイスの敵国が、スイスを攻撃する方法や策略 /  「民間防衛」より引用 P258
政府の権威を失墜させようとする策謀

 連邦警察によって押収された秘密報告書の抜萃:

 われわれのグループは、いつでも行動に移れる態勢にある。この国の経済省長官に関する調査は、すでに完全なものとなった。計画は次のように運ぶつもりである。
 われわれはもっともらしくみえるだろう。
 すなわち、連邦内閣のある有力な男はわれわれと共謀していることにされるのだ。その結果、失業者を救済するためにこの男が用意した法案は、われわれが巻き起こす騒ぎの中で、かならず否決されることになるだろう。

 われわれは、われわれと同調する相当数の新聞記者を利用する。その記者の中には、われわれが作った文書を信ずる者も出てくるだろう。われわれの組織の相当数の者は、最も重要な新聞社から二流新聞の編集局にまで入り込んでいる。

 われわれの組織の一員が、わが陣営に引き入れた連邦議会議員の秘書と連絡をとることに成功した。われわれは、彼を事件に引き込み、そして、スパイ行為を行ったとして、彼を非難することにする。
 また、スキャンダルの材料も周到に用意した。このスキャンダルを、スイスのあらゆる地方に同時に知れ渡らせるつもりである。


それにもかかわらず、国民と政府は一致団結している、決して揺るぐことは無い



スイスの敵国が、スイスを攻撃する方法や策略 /  「民間防衛」より引用 P260
政府の権威を失墜させるための策謀

 その工作とそれに伴う事態の推移:
  1月15日  幾つかの新聞は、経済省長官の国家に対する忠誠心を問題として取り上げる。
  1月18日  今や政府の実権を握る経済省長官に反対する痛烈なキャンペーンが始まる。
  1月20日  経済省長官は辞任を拒否する。幾つかの新聞は、彼を攻撃する文書に疑いを抱く記事を発表する。
  1月25日  X長官への攻撃が続く。彼の国家に対する忠誠心が問題化される。
  3月15日  X氏事件は再び大きくなる。彼の秘書がスパイ容疑で非難される。
  4月29日  社会進歩党の執行部はゼネストについて語る。
  4月30日  X氏ついに辞任。

 国民は、もはや、だれの言うことが正しくて、誰の言うことが間違っているのか、わからなくなる。全ての裁判官は現在疑いの目で見られている。何が起こるのかわからない。
 
国民と政府は全く動揺しない


スイスの敵国が、スイスを攻撃する方法や策略 /  「民間防衛」より引用 P264
滅亡への道………

 次のようなことが起こり得る。
衰えたスイスでは工場、弾薬庫、高圧線に対して至る所で破壊が行われる。前線は極度に緊張している……
汽車が脱線する
殺人が行われる
敵は至る所に出没する。
殺人犯も裁判にかけられない。スパイ行為がしきりに行われ、すべての国民が互いに疑惑を抱く。
警察はもはや市民を頼りにできない
市民はテロリストの仕返しを恐れ彼らの側に立つ。
敵は堂々とその組織をスイスに送り込む
わが国に出没するテロリストたちは、このために特に任命された指揮官の下で行動している。彼らは社会のあらゆる層に浸透し、驚くべき大胆さで暗躍する。彼らの”平和のための戦い”は、全国に、混乱、恐怖、無秩序をまき散らす。
わが国の経済事情はますます悪化し国外からの政治的圧力が高まる。
このような危険な環境のもとで、われわれ国民の抵抗精神は衰えていく



。法と秩序が保たれれば

(政府が適切な手を打てば――)
 総動員令が手際よく発動された。扇動工作員どもが軍隊内で逮捕され、直ちに軍事裁判にかけられた。連邦及び州の警察は、精力的かつ敏速に行動し、われわれを取り巻いていたスパイ網は、すでに解体された。スパイは軍刑法に基づいて裁判される。
 社会進歩党の党首及びその主な協力者が逮捕された。驚くべき破壊工作用の物資が押収された。その中には、多数の通信機器、武器、爆弾類、制服などが含まれている。
 テロ活動の全貌は、すでに検察庁の手中に知られている。法は、スパイと裏切者の取締りのために適用され、国民は、犯罪人に対する裁判を信頼の念をもって見守る。嫌疑をかけられた多数の外国人が国外に追放された。 


最後に希望を決して諦めない

スイスが団結していたら

 全体主義諸国による大規模な“平和攻勢”において、彼らは、スイス国民の幸福を願い、また、人類の、より一層の幸福と安全のために、われわれと協力しようと言っている。全てが結構ずくめである。われわれは、世界の全ての国と平和に生きること以上に、何を希望することもない。しかしながら、われわれの知っているこれまでの経験は、われわれ自身の運命を他人に再びまかせてはならぬ、ということを教えてくれる。
 われわれに対して、外国から次のような呼びかけがある。
 まず、スイスの兵士をそれぞれの家庭に帰そうではないか。国境に集結していても無駄ではないか。家庭に、なすべきことが待っている、と。
 これに対して、われわれは次のように答える。
 それはわれわれ自身の問題で、他国の知ったことではない、と。
 また、われわれは、“平和の戦士”を裏切者と考えぬように、という強い圧力を受ける。これに対して、われわれは、“平和の戦士”なるものが、わが国の法と制度を尊重する証拠を見せてくれるのを待つこととする。われわれは、スイスの絶対中立主義に反する同盟は、いかなるものも外国との間で締結するつもりはない。
 われわれは。また、自分自身の都合次第で、つまり、自分に都合がいいか不都合であるかに基づいて外国に干渉するつもりは、全くない。われわれのコップは小さいが、それで結構だ。われわれは自分のコップを使って水を飲む。大国と大国との間の紛争は、大国が自分たちで解決して欲しい。われわれ自身の問題の解決には、大国は口を出さずに、われわれ自身による解決にまかせて欲しい。
 われわれは、外国による後見人は、どのようなものも受け入れない。われわれは、スイス国内に“外国人の裁判官”を持ちたくない。 
繰り返しますが、外国人参政権を与えようとしている民主党は日本国民のことなど考えていませんから。
あと、「平和」を目指すのはみんな同じで、自衛隊をなくすことが平和の実現ではないですから。 



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