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プロローグ

手紙の内容

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父としては、子供も小さく手元から離すのもかわいそうでとてもそんな気にはなれず、勝手な私を許してほしい

しかしながら、末端とはいえ貴族の一員だ、見栄を張らずに慎ましくすることも限界だ、借金は支払いの限界を超えどうしようもないのだ

依って国王に願い出て私の信頼した貴方の良心を信じてこの家の家柄を託す

領民1千人の重責を負わせることを許してほしい

典弘・ バン・ナミ



奥原 佳祐は悩んだ、あと3年くれ、今すぐは無理だと言いたくなった

しかしこれでこの世界での生活基盤が出来ることも事実だ




まずは何が必要か、調べることが必要だ

ベルを鳴らしたが誰も出てこない、屋敷中を探し回った

誰もいない人っ子一人いない、ここでどうやれっていうんだ

やむを得ない、現実世界から人を連れてこれるかやってみる



幸い言葉は通じるので、金貸しに要請して直ぐに人が集まるか聞いたところ

やはりというか直ぐには集まらないらしい、やはりこちらで

執事志望の人を連れてくる以外ない、またこちらの常識が分かってくれるのも

有難い、翻訳指輪を全員に着けてもらい働いてもらうことにしよう

事務員とメイドは余るところには余っているので、どこと言わなくてもわかるだろう


そこから連れてくるだけだ

金は宝石を売り、それで彼らの給与を払えばいい、半年程度はそれで乗り切れるはずだ

日本で悪名を轟かすブラック派遣”ワーストは世界2位〇ンスタッドに電話し送って貰うことに決定


〇ンスタッドはろくな検査もなく3日で寄こすと決まった、わずかな退職金から大枚はたいて

契約しただけはある


信用が残ってる間に行動しただけあって何とかうまくいったようで一安心した

その日は現実世界で寝た

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