47 / 49
KARTE 6:白石真依
そして
しおりを挟む
《赤城拓哉》
救急車は帝都医大に五分ぐらいで到着した。
白石真依の意識は無い。
「真依さん、手術室で会おう」
当然、返事は無い。
白石真依を看護士に任せて、俺は手術室の前にある部屋で術衣に着替えて手を洗う。
そこに脳外科の石川が走ってきた。
「赤城、お前、本当にやるのか?」
「もちろんだ。俺しか救えない」
「俺も入ってやるよ」
「良く見てろ。内科医だってやれるんだよ」
「偉そうに」
俺は手術室へ入った。
あれ?杉田もいる。
「遅いぞ、ドクターZ」
麻酔医を見る。
「なんで?石垣がいるんだ?」
「藤堂さんから連絡をうけてね」
「安心する。皆がいてくれる」
杉田が前にでる。
「準備は良いか?」
「もちろんだ。深夜の白魔術師としてやってやるさ」
‘’ちちんぷいぷい、いたいところどーこだ‘’
脳のイメージが浮かび出し、白石真依の頭と重なる。
後頭部の下辺りの皮膚をメスで切り開き、ドリルで頭蓋骨に穴を開けた。
石川が吠えている。
「赤城、しっかりと確認しながら、慎重にアプローチをしろよ」
失敗する気がしない。
ちちんぷいぷい、速く正確にな~れ。
腕から指先まで自分の神経が研ぎ澄まされていく。
俺は脳外科用の新型極細カテーテルを持ち、穴に入れた。
指先からカテーテルへ神経が伸びていき、自分の体の一部の様に感じる。
光輝く道に沿ってカテーテルを進める。カテーテルの先に自分の目がついているかの様に何もかも見えてくる。
救急車は帝都医大に五分ぐらいで到着した。
白石真依の意識は無い。
「真依さん、手術室で会おう」
当然、返事は無い。
白石真依を看護士に任せて、俺は手術室の前にある部屋で術衣に着替えて手を洗う。
そこに脳外科の石川が走ってきた。
「赤城、お前、本当にやるのか?」
「もちろんだ。俺しか救えない」
「俺も入ってやるよ」
「良く見てろ。内科医だってやれるんだよ」
「偉そうに」
俺は手術室へ入った。
あれ?杉田もいる。
「遅いぞ、ドクターZ」
麻酔医を見る。
「なんで?石垣がいるんだ?」
「藤堂さんから連絡をうけてね」
「安心する。皆がいてくれる」
杉田が前にでる。
「準備は良いか?」
「もちろんだ。深夜の白魔術師としてやってやるさ」
‘’ちちんぷいぷい、いたいところどーこだ‘’
脳のイメージが浮かび出し、白石真依の頭と重なる。
後頭部の下辺りの皮膚をメスで切り開き、ドリルで頭蓋骨に穴を開けた。
石川が吠えている。
「赤城、しっかりと確認しながら、慎重にアプローチをしろよ」
失敗する気がしない。
ちちんぷいぷい、速く正確にな~れ。
腕から指先まで自分の神経が研ぎ澄まされていく。
俺は脳外科用の新型極細カテーテルを持ち、穴に入れた。
指先からカテーテルへ神経が伸びていき、自分の体の一部の様に感じる。
光輝く道に沿ってカテーテルを進める。カテーテルの先に自分の目がついているかの様に何もかも見えてくる。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる