銀の旋律

福澤賢二郎

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《僕》
鈴野京太は椅子に座り、ピアノを弾き始めた。
あっ、ベートベンの交響曲第七番だ。
とてもリズムが良い。
上手い。
悲しみから希望を見出だすようにテンポが刻まれる。
素晴らしい曲と鈴野くんのピアノの上手さ、質が上手く融合している。
「はーい、オーケイ。次」
田仲さんが止める。

今度は僕の番だ。
    
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