異世界でひっそりと暮らしたいのに次々と巻き込まれるのですが?

WING

文字の大きさ
25 / 65
第1章

第24話:王都に到着

しおりを挟む
 ────次の日の朝

 俺とゼノア、フィアは村の人達からの感謝の言葉を受け取りある場所へ向かおうとしている。

 その向かう場所はこの国、アルカディア王国の王都だ。

 その国は豊かだと村の人は言っていた。

 俺は王都では目立たない様にしておくか。俺のひっそりライフを送る為に。

 無意識にフラグを立てて回収して行くのが秋人なのだ!

 果たして王都でひっそりとできるのか!

 ※ネタバレ)ひっそりと出来ませんでした。

 そして魔物を倒しながら王都へと歩きながら向かう。

 「主よ。まだ王都とやらに着かないのかのう?」
 「お兄ちゃんまだなの?つかれよー」
 「ゼノア。その気持ちは分かるが我慢をしなさい。それとフィア、疲れたならおんぶするか?」
 「なんじゃその扱いの酷さは…主よ!妾もおんぶしてたもー!」

 ゼノアをスルーして俺はフィアをおんぶする。

 さて、王都まで元気に行こう!

 「妾もおんぶしてたもーーー!」

 それから数日、何事も無く王都へと到着した。

 王都と言うだけはあるように外壁は高く、マップで確認すると周囲数十キロメートルに渡って外壁で王都全体が囲まれている。

 こりゃ驚いた…まさか王都全体が外壁に囲まれているだなんてな。

 メティス情報によると検問所があるらしく、身分証の定時が必要らしい。

 そりゃ入るためには身分証がないと怪しいもんな。

 俺達には身分証が無いために設定を考える。何種類かの設定が浮かび言おうとしたところ、ゼノアが言ってきた。

 「なら妾達はある組織か────」
 「却下だ」
 「むぅ…」

 即却下だ。どうせしょうもない考えだからな。

 俺は二人に考えた設定を説明する。
 俺達の設定はこうだ。

 王都に向かっている途中、盗賊に襲われて命からがら逃げて来た。その時に身分証を落としてしまい持っていない。と言う設定だ。ちなみに二人は俺の妹という設定だ。

 王都と言うだけはあり、検問所には列が連なっていた。待つこと数分。俺達の番が回って来たので先程の説明をする。

 「そうか、それは大変だったな。ならばこの水晶の上に手を置いてくれ。犯罪歴が無いかを調べる。無かったら大丈夫だ」

 俺達三人は一人一人手を置いていく。誰も犯罪歴も無く終わった。

 ゼノアにこの水晶が効果があるのかは不明だ。竜だもんな。

 「よし大丈夫だな。そしたら中に入るのに一人大銀貨一枚だが大丈夫か?冒険者ギルドとかで登録した身分証をここで見してくれたらそのお金は返すよ」

 「なるほど」と納得して俺は盗賊から奪った金でそれを払う。

 この世界のお金は貨幣だ。分かっての通り、文化レベルは中世のヨーロッパよりやや上程度。ならば貨幣を使われて当たり前だ。

 そしてその通貨は魔族領を除いて世界共通通貨だ。

 ここで貨幣一枚の金額を教えよう。メティス情報だけどね。

 黒金貨:10億
 白金貨:1億
 大金貨:1000万
 金貨:100万
 大銀貨:10万
 銀貨:1万
 大銅貨:1000
 銅貨:100

 と、なっている。

 単位はゴールドだ。

 それと一般人の年収は金貨二枚弱が平均だ。

 一般人にとって金貨を使う買い物は無い。大抵が税と生活費で無くなるからだ。金貨を使う買い物をするのは貴族や商人、冒険者位だ。


 そして王都の中へと入るのだった。
しおりを挟む
感想 148

あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

転生したら王族だった

みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。 レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

処理中です...