キリの異世界探検( Kiri's Otherworldly Exploration)

無似死可

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第3章 教会(陰謀)編

46.未知の遺跡

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 新たに見つかったダンジョンの中に入って行った。特に、脅威になるような魔物もいない。

 私は、パープルの背に乗って、遺跡への横道がある第18階層まで、一気に潜っていった。

 ダンジョンの中に入って行った神官達が消えたということだが、今の所何事も起こっていない。ごく普通のダンジョンのように思えるが、違うのだろうか?

 今の所、神官達が消えた原因は分からない。何か、見落としたのかしら?

 「パープル、何か、変わったことはない?」

 「ううん、無いよ」

 「そうなの? 神官達が消えたのは、どうして?」

 ここまで、パープルの背に乗って高速移動して来た。それが、原因? 何か、通り過ごしたのかしら?

 「分からない物は仕方ないわね。遺跡を調べるわよ」

 「うん。それがいい」

 私達は、遺跡にダンジョンにある横穴を通って、遺跡に向かった。横穴は、それほど長くなく、直ぐに遺跡に到着した。

 「ここね」

 「何か、変!」

 「パープル、どうしたの?」

 「ここ、何か、変!」

 いつもと違って、パープルが警戒している。私は、何も感じないのに。

 スキル探索で、遺跡内を調査した。しかし、特に、気になることはなかった。

 「何も、いないわ」

 「何か、変!」

 パープルの様子は、先ほどから、変わらない。何が、変なの? 暫く、パープルの様子を見てみることにした。すると、いつもと違い、先ほどから、鼻先を動かし、クンクンと匂いを嗅いでいるみたい。

 「パープル、何か、変な匂いがするの?」

 「そう。変な匂い。キリ、分からない?」

 「私には、感じないわ」

 「どんな匂い? それから、何処から匂うの?」

 「何か、厭な匂い。この遺跡全体から、匂っている」

 「すると、横道を通って、こn遺跡のある空間に出て来てから、匂ったの?」

 「うん。横道まで、感じなかった。この場所全体から匂う」

 私は、もう一度、スキル探索で、この遺跡を調査した。しかし、何も、分らなかった。

 急に、肌に違和感を感じた。一応、結界を張っていたのだが、その結界が溶け始めた感覚だ。

 「パープル、ここは、危険! 一旦、外に出るよ」

 「うん」

 私は、パープルの背に乗ったまま、転移魔法で、ダンジョンの入り口まで、移動した。

 「パープル、じっと、していてね」

 「うん」

 私は、水魔法で、2人の身体を洗い流して、それから、風魔法と火魔法で、身体を乾かした。

 それから、もう一度、闇魔法で結界を張り直した。

 「これでいいわ」

 「少し、まだ、匂う」

 「どこから、匂うの?」

 「そこの水たまりから」

 私は、パープルが言っている場所の水たまりを容器に入れてから、容器ごと、闇魔法の結界で、覆ってから、アイテムボックスの中に入れた。

 あの遺跡は、調査したいけど、もう少し、対策を考えてから行った方がよさそう。

 私は、ミユに思念伝達で連絡を取った。

 「ミユ、今、遺跡のあるダンジョンの入り口にいるの」

 「キリ、何か、あったの?」

 「よく分からない」

 「それで、遺跡には、行ったの?」

 「ええ、行ったわ。でも、直ぐに、出て来たの。実際には、遺跡の中にも入ってい居ないわ」

 「魔人でも出てきたわけ?」

 「そうでは、なくて、パープルが、変な匂いがするって。それげ、引き上げて来たの」

 「あら、キリが、その程度で、引き上げるなんて、珍しいわね」

 「でも、パープルが、いつもと違っていたの」

 「そうね。無理は、しない方がいいわね」

 「それで、匂いの原因は分かったの?」

 「いいえ、でも、匂いがする水を持って帰るわ」

 「分かったわ。待って居るわ」

 私達は、転移魔法で、ミユの居る城まで、移動した。

 「キリ、ご苦労様」

 「これだけど、ミユは、匂う?」

 私は、容器をミユの近くのテーブルの上に置いた。

 「何も、匂わないわ。容器の結界を解いてくれる」

 「いいよ」

 私は、ミユに言われたまま、容器に張っている闇魔法の結界を解いた。

 「うゎ、これは、何!」

 ミユが、突然、騒ぎ出した。私は、ミユが何を騒いでいるのか、分らなかった。でも、何かあるのだから、闇魔法で、容器に結界を張って元に戻した。

 ミユを見ると、何やら、光魔法で、部屋全体を浄化しているみたい。

 「ミユ、どうしたの?」

 「キリ、何も、感じなかったの?」

 「何も、感じなかったわ」 

 「キリって、鈍感?」

 「どういうこと」

 「あの異様な匂いが、分らなかったの?」

 「私は、何も感じなかったわ」

 「パープルは、野生の感覚がすぐれているから、直ぐに分かったのね」

 「私だって、匂いぐらい、わかるよ」

 「いいえ、キリは、闇魔法に慣れすぎているから、分からないのよ」

 「ミユ、どういうこと?」

 「私は、闇魔法自体に異様な感覚を感じるの」

 「えっ、今まで、そんなこと言ったことなかったわ」

 「それは、キリに遠慮していたからよ。それに、それほど、厭な感覚でもなかったから」

 「私自身は、闇魔法に対して、何にも感じないわ。だから、先ほどの容器にも、鈍感だったってこと?」

 「そうみたい。あの水は、どんよりとした闇魔法に染まっている感じがしたわ」

 「ミユの言っている感覚は、私には、分からないけど、誰かに、あの水を調べて貰うわ」

 「そうね。光魔法が得意な者が良いわね」

 私は、ミユと相談して、誰に依頼するかを決めた。あの子なら、大丈夫ね。
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