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第4章 教会(対決)編
62.暗殺者の行方
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キリが、指名依頼で潜ったダンジョンで、事故に巻き込まれたことは、城に居たミユの元にも知らされた。
ミユは、急いで、思念伝達でキリに連絡を取った。
「キリ、大丈夫?」
「あれ、ミユ。どうしたの?」
「今、冒険者ギルドから連絡が入って、キリの潜っているダンジョンで崩落があって、キリが巻き込まれたって」
「そうなの。大変だったわ」
「それで、怪我はないの?」
「ちゃんと、闇魔法で、結界で自分の身体を覆っていたから、大丈夫よ」
「どうして、そんな危険なダンジョンに入って行ったの?」
「冒険者ギルドで、指名依頼を受けたの。そしたら、そのダンジョンで、無くした物を探して欲しいって」
「誰からの依頼なの?」
「ミユ、ちょっと、待ってね。今、依頼書を見てみるから」
「えっ、依頼を受ける時に確認していないの? 信じられない!」
「指名依頼って、初めてで、うれしくなって、それどころじゃなかったのよ」
「まあ、キリも有名になったということね」
「あれ、依頼者の名前が消えてるよ」
「依頼者も居ないのに、依頼を受けたの?」
「そんなことは、無いよ。何か、細工をされたみたいね。呪いかも?」
「バカなこと言っていないで、直ぐに、戻って来なさい!」
「でも、これって、事故じゃないみたい。私の後を付けていた者がいたみたい」
「それで、まだ、ダンジョンにいるってわけ?」
「そうよ。もう少し待って居てね。その者達を捕まえて、連れて帰るからね」
「分かったわ。でも、キリ、用心してね」
「はい」
「あっ、毒には、注意してよ」
「はい。ミユは、心配性ね。それから、私は、死んでいると思っていてね」
「分かったわ」
私は、ミユとの思念伝達を切った。
「私が事故に巻き込まれたことは、もう、伝わっているのね」
私は、スキル探索で、事故を引き起こしたらしい怪しい者を探した。
まだ、ダンジョンの入り口近くで、私の様子を監視しているみたい。本当に死んだかどうか、探しに来ないのかしら?
まあ、いいわ。此処からでも、十分、捕まえることは出来るわ。
私は、潜んでいる者たちを闇魔法の結界で、少し、広めに囲んだ。これで、この結界からは、出れないわ。
次に、今度は、一人ずつ闇魔法の結界で、包み込んだ。これで、身動きも、声を上げることも出来ないわ。
私は、念のため、スキル探索で、広範囲で、私を監視している者がいないか、調査した。近くに人はいるが、私とは無関係な者ばかりだった。そこで、すべての暗殺者は、捕らえたと考えて、全員の意識をなくさせてから、転移魔法で、城の地下室に私と一緒に転移させた。
城の着いた私は、捕まえて来た暗殺者達を地下室に閉じ込めておいた。
「ミユ、ただいま!」
「お帰り、大変だったね。それで、その捕まえて来た者たちの尋問は、どうするの?」
「うん、練習も兼ねて、私の隠密チームに任せようと思うの。いいかなぁ?」
「いいと思うわ」
私は、ミユに賛成して貰えたので、直ぐに、思念伝達でシンビームに連絡を取った。そして、どのように対応するのかを、指示しておいた。
シンビームは、直ぐに、理解して、行動に移してくれた。
「ミユ、隠密チームに依頼したよ」
「それで、何時まで、死んだことにしておくの?」
「そうだね。1週間ぐらいかな? それぐらいなら、救助されて、助かったことにも、できそうでしょ」
「そうね。でも、依頼者が不明な依頼書をよく、冒険者ギルドが、受理したね」
「そうなの。どんな細工がされているのか、それも、調べたいね」
「また、調べて、悪いことに使うのじゃない?」
「そんなことは、しないよ。ただ、知りたいだけ!」
「そう。それなら、私が調べてあげるわ」
「それじゃ、お願い」
私は、アイテムボックスの中から、依頼書を出して、ミユに渡した。
「私は、疲れたから、寝るね」
「はい、お休み」
一方、暗殺者を派遣した依頼人は、待ちくたびれていた。
いつまでたっても、ダンジョンからの報告がない。冒険者ギルドを監視している者からは、ダンジョンで、崩落事故があり、冒険者が一人、巻き沿いになったと報告があった。それなのに、その後の結果については、何の連絡もない。
勇者パーティとして、ホワイト・ドラゴンを率いているキリが死んだという報告を今か、今かと、待ち望んでいた。
国王の兵士は、事故のあったダンジョンに到着し、救助活動を始めていた。しかし、崩落した範囲が広く、直ぐには、ダンジョンの中に入る事すらできないでいた。
国王と同様に、冒険者ギルドのギルド長も、現状報告を待ち望んでいた。しかし、事故の規模が大きくて、数日では、どうしようもないということも、理解していた。
「ノーズ、どのような者が、依頼しに来たのだ。何か、覚えていないか?」
「身なりは、綺麗だったと思います。でも、貴族とは何か、違う感じがしました」
「すると、平民では、無いが、貴族でもなさそうだと、言うことか?」
「はい、そうです。貴族なら、侍女か、執事が依頼にくると思いますが、そんな感じではなかったです」
「そうか、その時、ギルド内に誰かいなかったか?」
「私は、覚えていません。直ぐに、奥の部屋に移動したので」
「分かった。今は、祈るだけだな」
「はい、キリさんが、無事戻る事を祈りたいです」
ミユは、急いで、思念伝達でキリに連絡を取った。
「キリ、大丈夫?」
「あれ、ミユ。どうしたの?」
「今、冒険者ギルドから連絡が入って、キリの潜っているダンジョンで崩落があって、キリが巻き込まれたって」
「そうなの。大変だったわ」
「それで、怪我はないの?」
「ちゃんと、闇魔法で、結界で自分の身体を覆っていたから、大丈夫よ」
「どうして、そんな危険なダンジョンに入って行ったの?」
「冒険者ギルドで、指名依頼を受けたの。そしたら、そのダンジョンで、無くした物を探して欲しいって」
「誰からの依頼なの?」
「ミユ、ちょっと、待ってね。今、依頼書を見てみるから」
「えっ、依頼を受ける時に確認していないの? 信じられない!」
「指名依頼って、初めてで、うれしくなって、それどころじゃなかったのよ」
「まあ、キリも有名になったということね」
「あれ、依頼者の名前が消えてるよ」
「依頼者も居ないのに、依頼を受けたの?」
「そんなことは、無いよ。何か、細工をされたみたいね。呪いかも?」
「バカなこと言っていないで、直ぐに、戻って来なさい!」
「でも、これって、事故じゃないみたい。私の後を付けていた者がいたみたい」
「それで、まだ、ダンジョンにいるってわけ?」
「そうよ。もう少し待って居てね。その者達を捕まえて、連れて帰るからね」
「分かったわ。でも、キリ、用心してね」
「はい」
「あっ、毒には、注意してよ」
「はい。ミユは、心配性ね。それから、私は、死んでいると思っていてね」
「分かったわ」
私は、ミユとの思念伝達を切った。
「私が事故に巻き込まれたことは、もう、伝わっているのね」
私は、スキル探索で、事故を引き起こしたらしい怪しい者を探した。
まだ、ダンジョンの入り口近くで、私の様子を監視しているみたい。本当に死んだかどうか、探しに来ないのかしら?
まあ、いいわ。此処からでも、十分、捕まえることは出来るわ。
私は、潜んでいる者たちを闇魔法の結界で、少し、広めに囲んだ。これで、この結界からは、出れないわ。
次に、今度は、一人ずつ闇魔法の結界で、包み込んだ。これで、身動きも、声を上げることも出来ないわ。
私は、念のため、スキル探索で、広範囲で、私を監視している者がいないか、調査した。近くに人はいるが、私とは無関係な者ばかりだった。そこで、すべての暗殺者は、捕らえたと考えて、全員の意識をなくさせてから、転移魔法で、城の地下室に私と一緒に転移させた。
城の着いた私は、捕まえて来た暗殺者達を地下室に閉じ込めておいた。
「ミユ、ただいま!」
「お帰り、大変だったね。それで、その捕まえて来た者たちの尋問は、どうするの?」
「うん、練習も兼ねて、私の隠密チームに任せようと思うの。いいかなぁ?」
「いいと思うわ」
私は、ミユに賛成して貰えたので、直ぐに、思念伝達でシンビームに連絡を取った。そして、どのように対応するのかを、指示しておいた。
シンビームは、直ぐに、理解して、行動に移してくれた。
「ミユ、隠密チームに依頼したよ」
「それで、何時まで、死んだことにしておくの?」
「そうだね。1週間ぐらいかな? それぐらいなら、救助されて、助かったことにも、できそうでしょ」
「そうね。でも、依頼者が不明な依頼書をよく、冒険者ギルドが、受理したね」
「そうなの。どんな細工がされているのか、それも、調べたいね」
「また、調べて、悪いことに使うのじゃない?」
「そんなことは、しないよ。ただ、知りたいだけ!」
「そう。それなら、私が調べてあげるわ」
「それじゃ、お願い」
私は、アイテムボックスの中から、依頼書を出して、ミユに渡した。
「私は、疲れたから、寝るね」
「はい、お休み」
一方、暗殺者を派遣した依頼人は、待ちくたびれていた。
いつまでたっても、ダンジョンからの報告がない。冒険者ギルドを監視している者からは、ダンジョンで、崩落事故があり、冒険者が一人、巻き沿いになったと報告があった。それなのに、その後の結果については、何の連絡もない。
勇者パーティとして、ホワイト・ドラゴンを率いているキリが死んだという報告を今か、今かと、待ち望んでいた。
国王の兵士は、事故のあったダンジョンに到着し、救助活動を始めていた。しかし、崩落した範囲が広く、直ぐには、ダンジョンの中に入る事すらできないでいた。
国王と同様に、冒険者ギルドのギルド長も、現状報告を待ち望んでいた。しかし、事故の規模が大きくて、数日では、どうしようもないということも、理解していた。
「ノーズ、どのような者が、依頼しに来たのだ。何か、覚えていないか?」
「身なりは、綺麗だったと思います。でも、貴族とは何か、違う感じがしました」
「すると、平民では、無いが、貴族でもなさそうだと、言うことか?」
「はい、そうです。貴族なら、侍女か、執事が依頼にくると思いますが、そんな感じではなかったです」
「そうか、その時、ギルド内に誰かいなかったか?」
「私は、覚えていません。直ぐに、奥の部屋に移動したので」
「分かった。今は、祈るだけだな」
「はい、キリさんが、無事戻る事を祈りたいです」
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