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第2章 商人編
204.クレームをつける冒険者
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賢者サビオの助言に従って、ゴブリン・ジェネラルを狩ることを目標に活動することにした。
折角、開店準備が完了したので、店も開くことにした。そこで、少し工夫をすることを考えた。
まず、店の扉を開けると、私に通知が来るように、扉の所に魔方陣を描いておいた。
これは、簡単な仕組みだ、扉に闇魔法で、魔法陣を描いておくだけだ。闇魔法の結果が、ドアを開けることで破られる。それを私が感知するだけだ。
次に、入って来たお客に対応するために、ドアの正面に鏡を付けた。そして、そこに、遠隔投影用の魔法陣を描いた。次に、手元にある手鏡にも同じ魔方陣を描いた。これで、2つの鏡が繋がり、リンクした。
手元の手鏡には、蓋を付けて、普段は、何も映らないようにした。店の鏡は、普段は、真っ黒の状態で、少し不気味だが、我慢してもらおう。
準備ができたので、店のドアノブに「営業中」と書かれた札をぶら下げて、店を出た。
最初に、冒険者ギルドで、情報集めだ。
冒険者ギルドに入ると、朝早い時間なので、多くの冒険者が今日の依頼を探すために来ていた。
忙しそうにしていて、申し訳ないが、リンダに声を掛けた。
「すみません。リンダ、少し、相談したいことがあるのですが、時間を作って貰えませんか」
「今は、忙しいので、少しだけ、待ってもらえませんか」
「はい、わかりました。そこに座っていますので、手がすいたら、声を掛けてください」
「いいですよ」
リンダは、冒険者の対応に追われていた。中には、変なクレームをつける冒険者もいた。
「ねえ、ねえ、これも、引き取ってよ」
「それは、できません。右耳の一部だけですので、1匹と数えることができません」
「そんなこと言わないで、いいじゃないか。どうせ、店の金だろ。お前が損するわけじゃないし」
「私は、常に公平に冒険者の方々を扱っています。ですから、できません」
余りにも煩いので、私が、割って入ることにした。
「ねえ、オジサン達、リンダさんが困っているじゃないか」
「何だ、てめえは。女・子供の出る幕じゃねえ。引っ込んどきな」
「女・子供でも、言いたいことは言うよ」
「おぉ、女・子供が、俺に文句を言ってるぞ。お前ら、どう思う?」
クレーマーは、周りに声を掛けた。すると、彼の仲間が5人集まって来た。
「ほぉ、女・子供が、俺らのリーダーに文句だと」
「こんな女・子供が、何故、冒険者ギルドにいるんだ? 帰って、母親のお手伝いでもしていろ」
「私は、これでも、冒険者です。皆迷惑していますよ」
「ほぉ、誰が迷惑してるって。みなさーん、迷惑してますか?」
「あれ、誰も迷惑だった言わないよな」
「そうだ、そうだ、迷惑なのは、お前だ。女・子供は、家に帰ってろ」
いくら口で言っても、埒が明かない。私は、念のため、スキル鑑定で、このクレーマー達を調べてみた。すると、レベル20程度で、魔法が使える者はいないようだ。
「ここでは、ギルドの人に迷惑なので、外に出ませんか?」
「生意気なやつだな。いいだろう。外でお話をしようかな」
私は、冒険者ギルドを出て、通りで、クレーマー達を待っていた。
「さあ、どうする?」
「やってしまえ」
リーダー格の一声で、私は、6人に囲まれて、一斉に殴り掛かられた。
まだ、まだ、スキル格闘のレベルが低い私でも、この程度の相手はできる。
最初に、リーダー格の男の足を蹴ってへし折った。
「うぉー、足を遣られて。だれか、助けてくれ」
「えぇ、リーダー、足が変な方向に向いてますよ」
「おい、誰か治癒魔法が出来る奴はいないのか?」
「だれか、助けてやってくれ」
クレーマー達は、リーダー格の周りで、どうしたらいいか分からず、バタバタしている。
仕方がないので、私は、アイテムボックスから、赤のポーション(特級)を1本出して、リーダー格の男に飲ませた。
すると、折れていた足は、元に戻り、以前以上に元気になった。
しまった、何も考えずに、直してしまった。また、一からやり直しかな? また、襲ってくるのか?
失敗してしまった。私が自分の考えなしの行動にしょげていると、リーダー格の男が立ち上がって、私の傍に寄って来た。
「すまなかった。少し、昨日の酒が残っていたようだ。許してくれ」
「えぇっ、私こそ、女・子供なのに、生意気な口を聴いて、失礼しました」
「なに、お前が言ったことは、間違っちゃいないよ。
それにしても、お前、強いな」
「いえいえ、まだ、初心者です」
「俺は、メイソン。仲直りだ」
「私は、テラと言います」
お互い握手して、仲直りした。メイソンは、あれでも、Cランクの冒険者で、ここら一帯の荒くれ者に慕われているようだ。そんなに悪い人ではないようだ。
一件落着、私は、冒険者ギルドに戻って行った。メイソンとその一行は、帰っていった。また、酒場でも行くのだろう。
「テラさん、大丈夫でした」
リンダさんが声を掛けてくれた。
「はい、大丈夫です。ちゃんと、話が出来ました」
「ちっちゃな子供なのに、大したものね。お礼に、先に話を聞きますよ。こちらに、来てください」
「はい、お願いします」
私は、受付のテーブルまで行った。
「テラさんは、まだ、10才よね」
「はい、そうです」
「それなら、もう少し、砕けた話し方でいいわよ。私も、そうさせて貰うわ」
「でも、リンダさんは、年上だし」
「いいの、堅苦しいのは、苦手なの。私も、仲良くしてね」
「はい」
猫耳のリンダと仲良しになった。一度、あの猫耳を触ってみたい。今は、我慢だわ。
「リンダ、実は、ゴブリン・ジェネラルを探しているの。何か、情報はない?」
「ゴブリン・ジェネラルなんて、誰に聞いたの?」
「知り合いのお爺さん」
「ゴブリン・ジェネラルなんて、見た人いないよ」
「えぇっ、そうなんですか」
「ゴブリン・ロードが進化して、ゴブリン・ジェネラルになるらしいけど」
「では、ゴブリン・ロードについて、教えてください」
「ゴブリン・ロードも、めったに見かけないわ。
噂では、ゴブリンが100匹以上集まった群れに1匹誕生するって、聞いたわ」
「それでは、そのゴブリンが100匹以上集まる場所を教えて」
「でも、ゴブリンが集まっても、せいぜい30匹ぐらいで、それ以上は、聞いたことがないわ。
それに、今のあなたでは、ゴブリン・ロードは倒せないわ。
それ以上に、ゴブリン30匹でも無理だと思うわ」
「そうですか。もし、何か分かったら、教えてね」
「いいわよ、私をお姉さんだと思って、気楽に来てね」
「はい、リンダ姉さん」
「うん、いいね。じゃ、またね。テラ」
賢者の道は遠い。賢者サビオの話は、ちょっと時代かかっているのかも。1000年前の経験だものね。
折角、開店準備が完了したので、店も開くことにした。そこで、少し工夫をすることを考えた。
まず、店の扉を開けると、私に通知が来るように、扉の所に魔方陣を描いておいた。
これは、簡単な仕組みだ、扉に闇魔法で、魔法陣を描いておくだけだ。闇魔法の結果が、ドアを開けることで破られる。それを私が感知するだけだ。
次に、入って来たお客に対応するために、ドアの正面に鏡を付けた。そして、そこに、遠隔投影用の魔法陣を描いた。次に、手元にある手鏡にも同じ魔方陣を描いた。これで、2つの鏡が繋がり、リンクした。
手元の手鏡には、蓋を付けて、普段は、何も映らないようにした。店の鏡は、普段は、真っ黒の状態で、少し不気味だが、我慢してもらおう。
準備ができたので、店のドアノブに「営業中」と書かれた札をぶら下げて、店を出た。
最初に、冒険者ギルドで、情報集めだ。
冒険者ギルドに入ると、朝早い時間なので、多くの冒険者が今日の依頼を探すために来ていた。
忙しそうにしていて、申し訳ないが、リンダに声を掛けた。
「すみません。リンダ、少し、相談したいことがあるのですが、時間を作って貰えませんか」
「今は、忙しいので、少しだけ、待ってもらえませんか」
「はい、わかりました。そこに座っていますので、手がすいたら、声を掛けてください」
「いいですよ」
リンダは、冒険者の対応に追われていた。中には、変なクレームをつける冒険者もいた。
「ねえ、ねえ、これも、引き取ってよ」
「それは、できません。右耳の一部だけですので、1匹と数えることができません」
「そんなこと言わないで、いいじゃないか。どうせ、店の金だろ。お前が損するわけじゃないし」
「私は、常に公平に冒険者の方々を扱っています。ですから、できません」
余りにも煩いので、私が、割って入ることにした。
「ねえ、オジサン達、リンダさんが困っているじゃないか」
「何だ、てめえは。女・子供の出る幕じゃねえ。引っ込んどきな」
「女・子供でも、言いたいことは言うよ」
「おぉ、女・子供が、俺に文句を言ってるぞ。お前ら、どう思う?」
クレーマーは、周りに声を掛けた。すると、彼の仲間が5人集まって来た。
「ほぉ、女・子供が、俺らのリーダーに文句だと」
「こんな女・子供が、何故、冒険者ギルドにいるんだ? 帰って、母親のお手伝いでもしていろ」
「私は、これでも、冒険者です。皆迷惑していますよ」
「ほぉ、誰が迷惑してるって。みなさーん、迷惑してますか?」
「あれ、誰も迷惑だった言わないよな」
「そうだ、そうだ、迷惑なのは、お前だ。女・子供は、家に帰ってろ」
いくら口で言っても、埒が明かない。私は、念のため、スキル鑑定で、このクレーマー達を調べてみた。すると、レベル20程度で、魔法が使える者はいないようだ。
「ここでは、ギルドの人に迷惑なので、外に出ませんか?」
「生意気なやつだな。いいだろう。外でお話をしようかな」
私は、冒険者ギルドを出て、通りで、クレーマー達を待っていた。
「さあ、どうする?」
「やってしまえ」
リーダー格の一声で、私は、6人に囲まれて、一斉に殴り掛かられた。
まだ、まだ、スキル格闘のレベルが低い私でも、この程度の相手はできる。
最初に、リーダー格の男の足を蹴ってへし折った。
「うぉー、足を遣られて。だれか、助けてくれ」
「えぇ、リーダー、足が変な方向に向いてますよ」
「おい、誰か治癒魔法が出来る奴はいないのか?」
「だれか、助けてやってくれ」
クレーマー達は、リーダー格の周りで、どうしたらいいか分からず、バタバタしている。
仕方がないので、私は、アイテムボックスから、赤のポーション(特級)を1本出して、リーダー格の男に飲ませた。
すると、折れていた足は、元に戻り、以前以上に元気になった。
しまった、何も考えずに、直してしまった。また、一からやり直しかな? また、襲ってくるのか?
失敗してしまった。私が自分の考えなしの行動にしょげていると、リーダー格の男が立ち上がって、私の傍に寄って来た。
「すまなかった。少し、昨日の酒が残っていたようだ。許してくれ」
「えぇっ、私こそ、女・子供なのに、生意気な口を聴いて、失礼しました」
「なに、お前が言ったことは、間違っちゃいないよ。
それにしても、お前、強いな」
「いえいえ、まだ、初心者です」
「俺は、メイソン。仲直りだ」
「私は、テラと言います」
お互い握手して、仲直りした。メイソンは、あれでも、Cランクの冒険者で、ここら一帯の荒くれ者に慕われているようだ。そんなに悪い人ではないようだ。
一件落着、私は、冒険者ギルドに戻って行った。メイソンとその一行は、帰っていった。また、酒場でも行くのだろう。
「テラさん、大丈夫でした」
リンダさんが声を掛けてくれた。
「はい、大丈夫です。ちゃんと、話が出来ました」
「ちっちゃな子供なのに、大したものね。お礼に、先に話を聞きますよ。こちらに、来てください」
「はい、お願いします」
私は、受付のテーブルまで行った。
「テラさんは、まだ、10才よね」
「はい、そうです」
「それなら、もう少し、砕けた話し方でいいわよ。私も、そうさせて貰うわ」
「でも、リンダさんは、年上だし」
「いいの、堅苦しいのは、苦手なの。私も、仲良くしてね」
「はい」
猫耳のリンダと仲良しになった。一度、あの猫耳を触ってみたい。今は、我慢だわ。
「リンダ、実は、ゴブリン・ジェネラルを探しているの。何か、情報はない?」
「ゴブリン・ジェネラルなんて、誰に聞いたの?」
「知り合いのお爺さん」
「ゴブリン・ジェネラルなんて、見た人いないよ」
「えぇっ、そうなんですか」
「ゴブリン・ロードが進化して、ゴブリン・ジェネラルになるらしいけど」
「では、ゴブリン・ロードについて、教えてください」
「ゴブリン・ロードも、めったに見かけないわ。
噂では、ゴブリンが100匹以上集まった群れに1匹誕生するって、聞いたわ」
「それでは、そのゴブリンが100匹以上集まる場所を教えて」
「でも、ゴブリンが集まっても、せいぜい30匹ぐらいで、それ以上は、聞いたことがないわ。
それに、今のあなたでは、ゴブリン・ロードは倒せないわ。
それ以上に、ゴブリン30匹でも無理だと思うわ」
「そうですか。もし、何か分かったら、教えてね」
「いいわよ、私をお姉さんだと思って、気楽に来てね」
「はい、リンダ姉さん」
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