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第9章 リザードマン編
901.造船
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ガーベラに言われた港湾の経営を真剣に考える時期になった。私は、最初、船を創らずに、寄港した船から、手数料を取るだけで、港湾を運営していくつもりだった。
しかし、ミーヤ国が船を独占していることを知ったので、私達も、船を作るべきだと考えた。しかし、何か秘密があるという、それが、何か、皆目見当もつかない。
しかし、最初につくる船は、荷物を運ぶための船と決めている。そこで、私は、多くの荷物が詰めるような船を考えた。
私が、前世で知っているようなタンカーだ。でも、これは、変だ。この世界では、アイテムボックスがある。それなら、大きなタンカーのような船は、要らないのではないか。
それなら、何故、ミーヤ国は、大きな船を作っていたのだろう。それから、荷物を降ろしていた人達は、なぜ、アイテムボックスを使っていなかったんだろう。
私は、当り前のように、アイテムボックスを使っている。この度は、新規の冒険者に簡易版ではあるが、1人に1個アイテムボックスを配っている。
私の感覚がおかしくなっているのだ。本来は、アイテムボックスは、高価なもので、それを使うぐらいなら、コストの掛らない人を多く雇えばいいという、考えなんだろう。
でも、私は、ほぼ、コスト0で、アイテムボックスを作ることができる。それなら、大型船は不要だ。
普通の客船の方を優先的に作った方が、よい。というのも、アイテムボックスには、生き物を入れることが出来ないからだ。
そこで、私は、100人程度の客を乗せることのできる船を作ることにした。
1部屋2人と考えて、50室作る必要がある。縦3m×横5m×高さ3mで、十分だろう。
そこで、船全体としては、縦45m×横15m×高さ10mの大きさにすることにした。
材料は、木にしようと思ったが、魔法で、創るのには、土が楽だ。そこで、土魔法で、作ってしまった。
できるだけ、薄く壁を作って、硬化で、強度を高めた。しかし、やはり重い。土だから、仕方がないが、重い。土の船、何だか、泥船のようで、イメージが悪いが、背に腹は代えられない。諦めた。
船の底が抜けるといやなので、船底だけは、2重にコーティングしておいた。可成り頑丈だ。おそらく、鉄より硬いと思う。
取り敢えず、海の上に置いてみた。ちょっと、重心が悪くて、波で、すぐに揺れる。もう少し、ゆっくりと揺れる様に、船の幅を大きくすることにした。修正した船は、いい感じだ。
推進力は、風魔法で創ることにした。どんな魔法が適しているか、分からないので、取り敢えず、出航することにした。
アイテムボックスに、食料を積み込んで、スピアと二人で、出航した。
「スピア、どこへ行きたい?」
「テラ、一緒、どこでも」
最初の航海なので、近くのミーヤ国の港に向かうことにした。持って来た布で、帆をつくり、うまく、風を受けれるようにした。そのままでは、布が破れそうなので、闇魔法で、コーティングした。これで、敗れることはない。特に、布の特徴が無くなったわけではないので、帆としての機能に問題はない。
私は、風魔法で、すこしだけ、風を起こして、船が前進するようにした。
「おぉ、動いた。スピア、動いたね」
「うん、やったね」
風魔法で、十分動くことが分かった。船尾の舵で、回転できる。すこし、右に回転することにした。
また、風魔法で前進した。少し、右に回転した。慎重に動かしていると、ミーヤ国の港が見えて来た。
このまま、前進すると、港の中に入ってしまうが、どうしよう?
「スピア、どうする?」
「前進、前進」
「そうか、それじゃ、港に入ってみよう」
私達は、何が起こるか、分からないが、そのまま、ミーヤ国の港の中に入っていった。
暫くすると、小さな船が近づいてきた。何やら、叫んでいる。
「おい、そこの船。我が国に、許可を取っていないぞ。勝手に入って来るな」
「すみません。初めてなので、手続きの仕方を教えてください」
「よし、そこで、一旦止まれ。私が乗り込んで、説明する」
「分かりました」
小さな船が、私の泥船に横づけになった。
「梯子を降ろしてくれ」
「はいよ」
私は、梯子を降ろして、その男を甲板に上げてあげた。
「よし、まず、船には、所有者が分かるように、旗を立てなければならない。
そして、その旗は、予め許可を取っておくことが必要だ」
「許可は、どこで取るのですか」
「船を作った所だ。国の許可を取ることだ」
「すみません。どんな許可ですか?」
「船で、出航しても良いという許可だ。そして、許可が貰えたら、その国の旗を船の上に掲げておく。だから、船は、所有者の旗と、出航元の国の旗の2つが必要だ」
「そうですか。知りませんでした。早速、戻って、許可を取ってきます」
「まだだ、それから、入国する先の国に予め許可を取っておく必要がある。今回の場合では、ミーヤ国
の許可が必要だ」
「はい、わかりました。それじゃ、戻って、やり直しますね」
「何を言っている、違反者は、罰金だ」
「えっ、知らなかったのに?罰金ですか?」
「知っていようが、知らなっかっただろうが、関係ない。罰金だ」
「分かりました。いくらですか?」
「金貨1000枚だ。それと、この船は没収だ」
「船の没収は、嫌です」
「それなら、取り押さえるぞ」
仕方ないので、その男を土魔法で、動けなくして、横づけになっている小舟を私の泥船にくっ付けた。
「それじゃ、戻ろうか」
「うん、戻ろう」
「おい、何やってるんだ。俺を自由にしろ。これ以上罪を重ねるな」
「スピア、ちょっと、眠らせてね」
「うん、寝てね」
スピアは、男の頭を小突いて、眠らせた。それから、横づけになっている小舟の中の人をすべて甲板に連れて来た。
私は、先ほどの男と同じように、動けなくした。
「スピア、もう一度、お願い」
「うん。寝てね」
連れてこられて、3人の男も寝てしまった。急いで、ヤガータ国に戻った私達は、ガーベラに作った船の事を話した。そして、適切な手続きをして貰った。
私の泥船に2つの旗がはためいた。これで、出航できる。あっ、行先の許可が居るんだった。でも、これって、本当にいるのかなぁ。面倒な感じだ。
連れて来た男たちは、取り敢えず、地下牢に入れておいた。この地下牢は、今回急遽作ったもので、テラ・ワールドの森の中に新たに作ったものだ。ヤガータ国の船と知られるとまずいので、ヘノイ王国に連れて行った。
しかし、ミーヤ国が船を独占していることを知ったので、私達も、船を作るべきだと考えた。しかし、何か秘密があるという、それが、何か、皆目見当もつかない。
しかし、最初につくる船は、荷物を運ぶための船と決めている。そこで、私は、多くの荷物が詰めるような船を考えた。
私が、前世で知っているようなタンカーだ。でも、これは、変だ。この世界では、アイテムボックスがある。それなら、大きなタンカーのような船は、要らないのではないか。
それなら、何故、ミーヤ国は、大きな船を作っていたのだろう。それから、荷物を降ろしていた人達は、なぜ、アイテムボックスを使っていなかったんだろう。
私は、当り前のように、アイテムボックスを使っている。この度は、新規の冒険者に簡易版ではあるが、1人に1個アイテムボックスを配っている。
私の感覚がおかしくなっているのだ。本来は、アイテムボックスは、高価なもので、それを使うぐらいなら、コストの掛らない人を多く雇えばいいという、考えなんだろう。
でも、私は、ほぼ、コスト0で、アイテムボックスを作ることができる。それなら、大型船は不要だ。
普通の客船の方を優先的に作った方が、よい。というのも、アイテムボックスには、生き物を入れることが出来ないからだ。
そこで、私は、100人程度の客を乗せることのできる船を作ることにした。
1部屋2人と考えて、50室作る必要がある。縦3m×横5m×高さ3mで、十分だろう。
そこで、船全体としては、縦45m×横15m×高さ10mの大きさにすることにした。
材料は、木にしようと思ったが、魔法で、創るのには、土が楽だ。そこで、土魔法で、作ってしまった。
できるだけ、薄く壁を作って、硬化で、強度を高めた。しかし、やはり重い。土だから、仕方がないが、重い。土の船、何だか、泥船のようで、イメージが悪いが、背に腹は代えられない。諦めた。
船の底が抜けるといやなので、船底だけは、2重にコーティングしておいた。可成り頑丈だ。おそらく、鉄より硬いと思う。
取り敢えず、海の上に置いてみた。ちょっと、重心が悪くて、波で、すぐに揺れる。もう少し、ゆっくりと揺れる様に、船の幅を大きくすることにした。修正した船は、いい感じだ。
推進力は、風魔法で創ることにした。どんな魔法が適しているか、分からないので、取り敢えず、出航することにした。
アイテムボックスに、食料を積み込んで、スピアと二人で、出航した。
「スピア、どこへ行きたい?」
「テラ、一緒、どこでも」
最初の航海なので、近くのミーヤ国の港に向かうことにした。持って来た布で、帆をつくり、うまく、風を受けれるようにした。そのままでは、布が破れそうなので、闇魔法で、コーティングした。これで、敗れることはない。特に、布の特徴が無くなったわけではないので、帆としての機能に問題はない。
私は、風魔法で、すこしだけ、風を起こして、船が前進するようにした。
「おぉ、動いた。スピア、動いたね」
「うん、やったね」
風魔法で、十分動くことが分かった。船尾の舵で、回転できる。すこし、右に回転することにした。
また、風魔法で前進した。少し、右に回転した。慎重に動かしていると、ミーヤ国の港が見えて来た。
このまま、前進すると、港の中に入ってしまうが、どうしよう?
「スピア、どうする?」
「前進、前進」
「そうか、それじゃ、港に入ってみよう」
私達は、何が起こるか、分からないが、そのまま、ミーヤ国の港の中に入っていった。
暫くすると、小さな船が近づいてきた。何やら、叫んでいる。
「おい、そこの船。我が国に、許可を取っていないぞ。勝手に入って来るな」
「すみません。初めてなので、手続きの仕方を教えてください」
「よし、そこで、一旦止まれ。私が乗り込んで、説明する」
「分かりました」
小さな船が、私の泥船に横づけになった。
「梯子を降ろしてくれ」
「はいよ」
私は、梯子を降ろして、その男を甲板に上げてあげた。
「よし、まず、船には、所有者が分かるように、旗を立てなければならない。
そして、その旗は、予め許可を取っておくことが必要だ」
「許可は、どこで取るのですか」
「船を作った所だ。国の許可を取ることだ」
「すみません。どんな許可ですか?」
「船で、出航しても良いという許可だ。そして、許可が貰えたら、その国の旗を船の上に掲げておく。だから、船は、所有者の旗と、出航元の国の旗の2つが必要だ」
「そうですか。知りませんでした。早速、戻って、許可を取ってきます」
「まだだ、それから、入国する先の国に予め許可を取っておく必要がある。今回の場合では、ミーヤ国
の許可が必要だ」
「はい、わかりました。それじゃ、戻って、やり直しますね」
「何を言っている、違反者は、罰金だ」
「えっ、知らなかったのに?罰金ですか?」
「知っていようが、知らなっかっただろうが、関係ない。罰金だ」
「分かりました。いくらですか?」
「金貨1000枚だ。それと、この船は没収だ」
「船の没収は、嫌です」
「それなら、取り押さえるぞ」
仕方ないので、その男を土魔法で、動けなくして、横づけになっている小舟を私の泥船にくっ付けた。
「それじゃ、戻ろうか」
「うん、戻ろう」
「おい、何やってるんだ。俺を自由にしろ。これ以上罪を重ねるな」
「スピア、ちょっと、眠らせてね」
「うん、寝てね」
スピアは、男の頭を小突いて、眠らせた。それから、横づけになっている小舟の中の人をすべて甲板に連れて来た。
私は、先ほどの男と同じように、動けなくした。
「スピア、もう一度、お願い」
「うん。寝てね」
連れてこられて、3人の男も寝てしまった。急いで、ヤガータ国に戻った私達は、ガーベラに作った船の事を話した。そして、適切な手続きをして貰った。
私の泥船に2つの旗がはためいた。これで、出航できる。あっ、行先の許可が居るんだった。でも、これって、本当にいるのかなぁ。面倒な感じだ。
連れて来た男たちは、取り敢えず、地下牢に入れておいた。この地下牢は、今回急遽作ったもので、テラ・ワールドの森の中に新たに作ったものだ。ヤガータ国の船と知られるとまずいので、ヘノイ王国に連れて行った。
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