83 / 270
第9章 リザードマン編
907.シロッコスの活躍
しおりを挟む
今日は、船に乗って、アストーリア大陸へ戻る日だ。
シロッコスの家族も観光を楽しんだようだ。キャメール村の人々も笑顔が見える。乗船の時に渡したアイテムボックスは、お土産として、持って帰って貰うことにした。
今回は、シロッコスに操舵を任せるつもりだ。その様子を見ながら、改良しようと思っている。
「早く、乗船してください。もうすぐ、出航します」
シロッコスが声を張り上げている。ほとんど、乗船したと思っていたが、何人かが、まだの様だ。
「どうしたのかな。シロッコスは、知っている?」
「どうも、帰らないと言っている者がいるようです」
「別に、いいんじゃない?」
「えっ、いいんですか?」
「いつでも、帰れるからね。いいんじゃない?」
「そうですか。それじゃ、行ってきます」
シロッコスは、船を降りて、帰ろうとしない若者に話しかけている。
それから、乗せようとしていた家族の了解も取ったようだ。
シロッコスは、若者だけを岸に残して、上がって来た。
「テラ、終わりました。出航できます」
「それじゃ、お願いね」
「只今から、キャメール村へ向けて出航します」
船は、順調に進んで行った。最初の時より、少し遅いが、いいペースで進んでいる。
そろそろ、氷の厚さが10cmを超えて来た。氷を砕く音が大きくなってきた。
「テラ、氷に阻まれています。どうしましょうか」
「ちょっと、待っててね」
私は、船首に行き、風魔法の魔法陣を描いた。これは、船首から下に向けて風カッターを放つ物だ。それを遠隔で操作できるように、操縦席の操舵版のスイッチにリンクさせた。
「シロッコス、このスイッチを押してみて」
「おぉ、魔法が放たれる。氷が割れているようですね」
「しまった。割れている様子が、ここからでは、分からないね」
私jは、また、船首にいき、遠隔投影接続器を船首に作ったガラス窓にセットした。それから、操縦席に戻ってきて、先ほどの操舵版のスイッチの横にガラス板をはめ込み、これにも、遠隔投影接続器をセットした。最後に、2つの遠隔投影接続器をリンクして、繋いだ。
「シロッコス、ここを見て、氷が割れている様子が見えるよ」
「あっ、本当だ。よく見えます」
「それじゃ、見ながら、風魔法のスイッチを押してみたくれる」
「これは、いいですね。どれぐらい、スイッチを押せばいいかが、よく分かります」
「それじゃ、後は任せるよ」
「はい、もう大丈夫です」
シロッコスは、その後、うまく操縦して、無事、キャメール村の近くまで、行くことが出来た。
この辺りの氷は溶けることがないらしい。そこで、船が止めるときの目標として、岸壁と乗船・下船のための建物を建てた。ついでに、船に掲げている旗と同じものを作って、揚げておくことにした。
キャメール村の人々が下りたので、私は、シロッコスにヤガータ国へ戻ろうと声を掛けた。
「移住したいと申し出があるのですが、帰りに乗せてあげてもいいですか?」
「いいよ。でも、家の片づけとか、大丈夫?すぐに出航するよ」
「持っていきたいものは、すべて、アイテムボックスに入るそうです。ですから、すぐに出航できます」
「そうか、それじゃ、乗せてあげて、出航しようか」
「はい。ありがとうございます」
私達の船は、移住したい人たちを乗せて、ヤガータ国に向けて出航した。
帰りも順調に進んで、予定通りに帰ることが出来た。もう、シロッコスは、ベテランだ。船長と呼んでもよさそうだ。
「ご苦労様でした。シロッコス船長」
「テラ、船長は、言いすぎですよ」
「そんなことはないよ。立派な船長だよ」
「そうだ、シロッコス、定期的に船を出すことにしない?」
「いいですね。どの程度の頻度にしましょうか?」
「今、片道に2日掛かっているね。これって、もう少し、早く出来ないかな?」
「そうですね。風をもっと強くしてもいいかもしれません。でも、弱い風の方がいい時もあります」
「そうだね。5段階ぐらいに風の強さを変えれるようにしようか」
「それは、いいですね。それなら、1日で行くことも可能でしょう。でも、慣れるまでは、余裕を持って、2日で行く計算をしている方がいいです」
「シロッコス、賢いね。そしたら、運航計画はシロッコスに任せるよ。自由に決めてくれる。
それと、いつもシロッコスが船長では困るので、早く、後継者を育ててね。
最後に、何があるか分からないから、必ず、兵士は20人乗せてね」
「はい、わかりました」
「それから、先日、兵士をグループに分けてたよ」
「はい、聞いております。部下から、報告が来ました」
「そう、その時に光魔法が使える者が5人いたの。その5人を借りたいのだけどいいかな?」
「はい、大丈夫です。すぐに呼びましょう」
シロッコスが、5人を呼び寄せてくれた。私達は、シロッコスに、暫く、連れて行くことを伝えて、薬草の農場に向かった。
この農場の傍には、住宅が建設されている。ヤガータ国の国民であれば、無料で宿泊することができる。国民かどうかは、ヤガータ国IDで判断できる。
私とスピアと、兵士5人は、住宅の建物の前にやって来た。これから、私が、不安だったことを解消していくことにした。
シロッコスの家族も観光を楽しんだようだ。キャメール村の人々も笑顔が見える。乗船の時に渡したアイテムボックスは、お土産として、持って帰って貰うことにした。
今回は、シロッコスに操舵を任せるつもりだ。その様子を見ながら、改良しようと思っている。
「早く、乗船してください。もうすぐ、出航します」
シロッコスが声を張り上げている。ほとんど、乗船したと思っていたが、何人かが、まだの様だ。
「どうしたのかな。シロッコスは、知っている?」
「どうも、帰らないと言っている者がいるようです」
「別に、いいんじゃない?」
「えっ、いいんですか?」
「いつでも、帰れるからね。いいんじゃない?」
「そうですか。それじゃ、行ってきます」
シロッコスは、船を降りて、帰ろうとしない若者に話しかけている。
それから、乗せようとしていた家族の了解も取ったようだ。
シロッコスは、若者だけを岸に残して、上がって来た。
「テラ、終わりました。出航できます」
「それじゃ、お願いね」
「只今から、キャメール村へ向けて出航します」
船は、順調に進んで行った。最初の時より、少し遅いが、いいペースで進んでいる。
そろそろ、氷の厚さが10cmを超えて来た。氷を砕く音が大きくなってきた。
「テラ、氷に阻まれています。どうしましょうか」
「ちょっと、待っててね」
私は、船首に行き、風魔法の魔法陣を描いた。これは、船首から下に向けて風カッターを放つ物だ。それを遠隔で操作できるように、操縦席の操舵版のスイッチにリンクさせた。
「シロッコス、このスイッチを押してみて」
「おぉ、魔法が放たれる。氷が割れているようですね」
「しまった。割れている様子が、ここからでは、分からないね」
私jは、また、船首にいき、遠隔投影接続器を船首に作ったガラス窓にセットした。それから、操縦席に戻ってきて、先ほどの操舵版のスイッチの横にガラス板をはめ込み、これにも、遠隔投影接続器をセットした。最後に、2つの遠隔投影接続器をリンクして、繋いだ。
「シロッコス、ここを見て、氷が割れている様子が見えるよ」
「あっ、本当だ。よく見えます」
「それじゃ、見ながら、風魔法のスイッチを押してみたくれる」
「これは、いいですね。どれぐらい、スイッチを押せばいいかが、よく分かります」
「それじゃ、後は任せるよ」
「はい、もう大丈夫です」
シロッコスは、その後、うまく操縦して、無事、キャメール村の近くまで、行くことが出来た。
この辺りの氷は溶けることがないらしい。そこで、船が止めるときの目標として、岸壁と乗船・下船のための建物を建てた。ついでに、船に掲げている旗と同じものを作って、揚げておくことにした。
キャメール村の人々が下りたので、私は、シロッコスにヤガータ国へ戻ろうと声を掛けた。
「移住したいと申し出があるのですが、帰りに乗せてあげてもいいですか?」
「いいよ。でも、家の片づけとか、大丈夫?すぐに出航するよ」
「持っていきたいものは、すべて、アイテムボックスに入るそうです。ですから、すぐに出航できます」
「そうか、それじゃ、乗せてあげて、出航しようか」
「はい。ありがとうございます」
私達の船は、移住したい人たちを乗せて、ヤガータ国に向けて出航した。
帰りも順調に進んで、予定通りに帰ることが出来た。もう、シロッコスは、ベテランだ。船長と呼んでもよさそうだ。
「ご苦労様でした。シロッコス船長」
「テラ、船長は、言いすぎですよ」
「そんなことはないよ。立派な船長だよ」
「そうだ、シロッコス、定期的に船を出すことにしない?」
「いいですね。どの程度の頻度にしましょうか?」
「今、片道に2日掛かっているね。これって、もう少し、早く出来ないかな?」
「そうですね。風をもっと強くしてもいいかもしれません。でも、弱い風の方がいい時もあります」
「そうだね。5段階ぐらいに風の強さを変えれるようにしようか」
「それは、いいですね。それなら、1日で行くことも可能でしょう。でも、慣れるまでは、余裕を持って、2日で行く計算をしている方がいいです」
「シロッコス、賢いね。そしたら、運航計画はシロッコスに任せるよ。自由に決めてくれる。
それと、いつもシロッコスが船長では困るので、早く、後継者を育ててね。
最後に、何があるか分からないから、必ず、兵士は20人乗せてね」
「はい、わかりました」
「それから、先日、兵士をグループに分けてたよ」
「はい、聞いております。部下から、報告が来ました」
「そう、その時に光魔法が使える者が5人いたの。その5人を借りたいのだけどいいかな?」
「はい、大丈夫です。すぐに呼びましょう」
シロッコスが、5人を呼び寄せてくれた。私達は、シロッコスに、暫く、連れて行くことを伝えて、薬草の農場に向かった。
この農場の傍には、住宅が建設されている。ヤガータ国の国民であれば、無料で宿泊することができる。国民かどうかは、ヤガータ国IDで判断できる。
私とスピアと、兵士5人は、住宅の建物の前にやって来た。これから、私が、不安だったことを解消していくことにした。
0
あなたにおすすめの小説
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
【書籍化決定!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆皆様のおかげで、書籍化が決定致しました!3月中旬頃、発売予定です。よろしくお願い致します。
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
キャットクライシス!
三塚 章
ファンタジー
中学生のミズキは『自分自身』に襲われる。助けてくれた神話ハンターを名乗る男によると、呪いをかけられているというが……そんな中、猫が人間を襲う事件が起き……
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる