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第21章 カタリナ社交界デビュー編
2104.カタリナの我儘
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私は、カタリナを連れて、自分の城に帰って来た。私達は、馬車を下りて、城に入っていった。
城の前では、ナターシャが侍女たちと待ち受けていた。
「ナターシャ、こちらが、カタリナだ。私の正妻になる。面倒を見てやってくれ」
「はい、わかりました。カタリナ様、こちらにどうぞ。お部屋に案内させていただきます」
ナターシャは、カタリナを連れて、2階に用意しているカタリナの部屋に案内した。荷物は、他の侍女キョーリンに持たせている。
「どうぞ、お入りください」
カタリナは、少し、怯えた表情している。初めて来た城の初めての部屋に少し怖気づいてしまっているのだろう。まだ、社交界デビューも終えていないと聞いている。
「カタリナ様、何か必要な物がございましたら、この侍女キョーリンにお申し付けください。
それでは、私は、これで、失礼します」
ナターシャは、キョーリンに何か、言い含めてから、部屋を出て行った。
「カタリナ様、何か、お持ちしましょうか?」
カタリナ付の侍女キョーリンが、カタリナに聞いた。
「しばらく、私、一人にして貰えませんか?」
「分かりました。それでは、何かあらば、そこのベルで知らせてください」
キョーリンも、部屋を出て行った。
「どうして、私だけ、こんなことになるの?」
カタリナは、誰もいない部屋で、独り言を言い始めた。
「これも、お父様が、余計なことをしたせいだわ。本当なら、社交界デビューをして、私の王子様を探すはずだったのに」
カタリナは、部屋の様子を見ながら、ベッドの上に横になった。部屋は、素晴らしいものだった。これまで、カタリナが見た部屋の中でも最も豪華な物だった。不足している物といえば、王子様だけだった。
「そうだ。あれがしたい」
カタリナは、言われていたベルを鳴らして、侍女を部屋に呼んだ。
「カタリナ様、何か、御用でしょうか?」
「私は、社交界デビューをしたいの。だから、すぐに準備して」
「分かりました。ムーン様にお伝えしておきます」
「だめ、ムーンに言ってはだめ。内緒で、やるの。いい!」
「でも、ムーン様には、隠し事はできません。たとえ、カタリナ様のご命令でも、これだけは、出来ません」
「仕方ないわ。それなら、ムーンを呼んできて、今すぐよ」
侍女キョーリンは、急いで、部屋を出ると、ムーンを探しに、1階へ降りて行った。
「ムーン様、カタリナ様のことで、少し、よろしいでしょうか?」
「何だい。カタリナが何か、欲しがっているのか?」
「はい、社交界デビューをしたいようです。それの相談をするので、ムーン様を呼んで来いと仰っています」
「分かった、それでは、すぐに行くよ」
侍女キョーリンは、ほっとした顔で、2階上がっていった。私は、転移魔法で、カタリナの部屋に移動した。
「カタリナ、呼んだかい?」
「あっ、何時いらしたのですか?」
「たった今だよ。カタリナが呼んでると聞いて、急いで来たよ」
「あの、侍女は、何か、言ってませんでしたか?」
「何も、聞いていないよ。どうした?」
私は、嘘を言った。侍女キョーリンから、社交界デビューを聞かされていた。だが、それをカタリナには、黙っていた。
「そう。何も聞いていないのね。あの、お願いがあるの?」
「言って見なさい。カタリナの願いなら、叶えてあげるよ」
「私、まだ、社交界デビューをしていないの。でも、結婚しているって、分かってしまうのが嫌なの。だから、まだ、結婚していないことにして貰いたいの」
「なんだ、そんなことか。分かったよ。結婚の事は、まだ、伏せておくよ。それから、侍女と話して、好きなように、準備を勧めなさい。すべて、カタリナの希望通りにしてあげるよ」
「ありがとう。ムーン様」
「カタリナ、ムーンって、呼んで欲しいな。言って見て」
「はい、ムーン」
「よくできました」
私は、カタリナの傍によって、頭を撫でてあげた。そして、そのまま部屋を出て行った。1階に降りるときに、侍女とすれ違った。侍女キョーリンは、驚いた顔をしたが、すぐに、澄ました表情で、カタリナの部屋に入っていった。
城の前では、ナターシャが侍女たちと待ち受けていた。
「ナターシャ、こちらが、カタリナだ。私の正妻になる。面倒を見てやってくれ」
「はい、わかりました。カタリナ様、こちらにどうぞ。お部屋に案内させていただきます」
ナターシャは、カタリナを連れて、2階に用意しているカタリナの部屋に案内した。荷物は、他の侍女キョーリンに持たせている。
「どうぞ、お入りください」
カタリナは、少し、怯えた表情している。初めて来た城の初めての部屋に少し怖気づいてしまっているのだろう。まだ、社交界デビューも終えていないと聞いている。
「カタリナ様、何か必要な物がございましたら、この侍女キョーリンにお申し付けください。
それでは、私は、これで、失礼します」
ナターシャは、キョーリンに何か、言い含めてから、部屋を出て行った。
「カタリナ様、何か、お持ちしましょうか?」
カタリナ付の侍女キョーリンが、カタリナに聞いた。
「しばらく、私、一人にして貰えませんか?」
「分かりました。それでは、何かあらば、そこのベルで知らせてください」
キョーリンも、部屋を出て行った。
「どうして、私だけ、こんなことになるの?」
カタリナは、誰もいない部屋で、独り言を言い始めた。
「これも、お父様が、余計なことをしたせいだわ。本当なら、社交界デビューをして、私の王子様を探すはずだったのに」
カタリナは、部屋の様子を見ながら、ベッドの上に横になった。部屋は、素晴らしいものだった。これまで、カタリナが見た部屋の中でも最も豪華な物だった。不足している物といえば、王子様だけだった。
「そうだ。あれがしたい」
カタリナは、言われていたベルを鳴らして、侍女を部屋に呼んだ。
「カタリナ様、何か、御用でしょうか?」
「私は、社交界デビューをしたいの。だから、すぐに準備して」
「分かりました。ムーン様にお伝えしておきます」
「だめ、ムーンに言ってはだめ。内緒で、やるの。いい!」
「でも、ムーン様には、隠し事はできません。たとえ、カタリナ様のご命令でも、これだけは、出来ません」
「仕方ないわ。それなら、ムーンを呼んできて、今すぐよ」
侍女キョーリンは、急いで、部屋を出ると、ムーンを探しに、1階へ降りて行った。
「ムーン様、カタリナ様のことで、少し、よろしいでしょうか?」
「何だい。カタリナが何か、欲しがっているのか?」
「はい、社交界デビューをしたいようです。それの相談をするので、ムーン様を呼んで来いと仰っています」
「分かった、それでは、すぐに行くよ」
侍女キョーリンは、ほっとした顔で、2階上がっていった。私は、転移魔法で、カタリナの部屋に移動した。
「カタリナ、呼んだかい?」
「あっ、何時いらしたのですか?」
「たった今だよ。カタリナが呼んでると聞いて、急いで来たよ」
「あの、侍女は、何か、言ってませんでしたか?」
「何も、聞いていないよ。どうした?」
私は、嘘を言った。侍女キョーリンから、社交界デビューを聞かされていた。だが、それをカタリナには、黙っていた。
「そう。何も聞いていないのね。あの、お願いがあるの?」
「言って見なさい。カタリナの願いなら、叶えてあげるよ」
「私、まだ、社交界デビューをしていないの。でも、結婚しているって、分かってしまうのが嫌なの。だから、まだ、結婚していないことにして貰いたいの」
「なんだ、そんなことか。分かったよ。結婚の事は、まだ、伏せておくよ。それから、侍女と話して、好きなように、準備を勧めなさい。すべて、カタリナの希望通りにしてあげるよ」
「ありがとう。ムーン様」
「カタリナ、ムーンって、呼んで欲しいな。言って見て」
「はい、ムーン」
「よくできました」
私は、カタリナの傍によって、頭を撫でてあげた。そして、そのまま部屋を出て行った。1階に降りるときに、侍女とすれ違った。侍女キョーリンは、驚いた顔をしたが、すぐに、澄ました表情で、カタリナの部屋に入っていった。
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