錬金術師の召喚魔法 ゴーレム擬きで世界征服?

無似死可

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 第21章 カタリナ社交界デビュー編

2103.ガーベラの無理な願い

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 ガーベラの部屋で、一晩中、慰めていた。しかし、ガーベラの怒りは、収まらなかった。最後には、泣き出してしまった。

 私は、泣かれると弱い。何とかしてやりたくなってしまった。でも、どうする?また、転生するの?そうすると、今度は、レイカに泣かれそうだ。

 暫くは、ガーベラを放っておこう。時間が解決してくれるだろう。

 私は、ふいに、昔の実験の事を思い出した。そこで、確認のために、リンダに思念伝達で、連絡を入れた。

 「リンダさん、こんにちは、ムーンです。今、いいですか?」

 「少しなら、いいわ。何?」

 「昔の事ですが、テラが魔法顕微鏡を創ったことがありましたね」

 「うーん、それって何?」

 「小さな物を見るための物です。研究者に100台無償で、配布しませんでしたか?」

 「あーあ、あれね。何か分からないけど、送ったよ」

 「あの時、契約で、何か義務付けていませんでしたか」

 「ちょっと、待ってね。書類を見てみるよ。かなり古いものだね」

 暫くして、リンダから、報告があった。

 「ムーン、見つかったよ。条件は、他の人に貸さないということと、研究結果をテラ・ワールドに報告することね」

 「そうですか。それで、その研究結果は、どうなっていますか?」

 「ちょっと、待ってね。これ、私、内容が分からないから、他の人に丸投げしているのよ。ちょっと、係を呼ぶから、待ってね」

 暫くして、係から、分厚い書類の束を預かったようだ。

 「あったわ。凄い量ね。これ、どうするの?」

 「私が、読みたいので、そちらに取りに行きます。その時に、係の人も紹介してください」

 「それで、いつ来るの?」

 「これから、すぐに行きます」

 私は、リンダとの思念伝達を切って、すぐに転移魔法で、リンダの居る本店に移動した。

 「リンダさん、来ました。紹介をお願い致します」

 リンダは、部下のショーバェを呼んだ。

 「ショーバェ、こちらが、テラの後継者のムーンよ。よく覚えておいてね」

 「はい、リンダ。初めまして、ショーバェといいます。よろしくお願いいたします」

 「私が、テラの後継者のムーンです。こちらこそ、よろしくお願いいたします」

 リンダは、分厚い報告書を何冊も机の上に置いていた。早速は、私は、ショーバェに質問した。

 「ショーバェさんは、この報告書を読んでいますか?そして、内容を理解できていますか?」

 「はい、リンダに言われて、読んでいます。でも、理解しているかと言われると、自信がないです」

 「わかりました。少し、お手伝いして貰っていいですか?」

 「はい、構いません。何をしたらいいのですか?」

 「報告書のタイトルと報告者を一覧表にして貰いたいのです。それと、それが、どこにあるかが分かるとありがたいです」

 「分かりました。少し、お時間を頂きますが、いいですか?」

 「結構です。完成したら、リンダに報告してください。お願いいたします」

 私は、リンダに挨拶をしてから、自分の城に転移魔法で、戻った。

 「コーリア殿、只今戻りました」

 「おぉ、ムーン、戻ったか。以前、頼まれていたことだが、嫁の候補が見つかったぞ。前にも言ったように、没落した王族の末裔と言うことだが、本当に、良いのだな」

 「はい、王族であれば、結構です。それで、相手は、誰ですか?」

 「それは、前国王の弟のエドの一人娘のカタリナだ。まだ、10才だが、結婚を了承して貰えた。ただ、多額の借金をしている。それを支払うことが条件だ」

 「それでは、その話を進めてください。ただし、結婚式はしません。よろしいですか?」

 「それは、その方が良いだろう。相手は、国王になろうとして、失敗している。だから、大ぴらにするのは、遠慮するだろう」

 「はい、分かりました。新居は、今住んでいる城にします。早速、迎えに行きたいと思います。ご一緒して貰えますか?」

 「もちろんだとも」

 私達は、すぐに、馬車を用意して、カタリナを迎えに出発した。エドの屋敷は、ヘノイ王国の北端の街だった。街というより、村に近いもので、そこの領主と言うことに一応なっている。

 私は、ナターシャに思念伝達で、連絡を取って、エドの借金の返済と、当面の資金を渡しておくように指示をしていた。

 「結構遠いですね」

 「そうだね。ムーンは、忙しそうだが、大丈夫か。往復に1週間は掛かるよ」

 「大丈夫です。仕事は、部下が滞りなくこなしていますから」

 「それなら、いいな」

 「はい。時間が掛かっても、大丈夫です」

 私達は、漸く、エドの屋敷に着いた。屋敷は、寂れており、すでに、執事や侍女にも暇を出しているようだ。私は、思念伝達で、ナターシャに連絡をとり、エドの屋敷に必要な執事と侍女を雇うように指示をした。

 「これは、これは、フットーヒ侯爵ではないですか」

 「エド殿、コーリアと呼んでください。これからは、親戚付きあいになるのですから」

 「そうですか、それなら、私をエドと呼んでください。そちらの方が、ムーンですか?」

 「はい、私が、ムーンです。よろしく、お願いします」

 「それでは、応接室に行きましょうか。カタリナを待たせています」

 「分かりました」

 私達は、応接室で、カタリナを紹介された。その足で、馬車に乗り、帰路に就いた。
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