錬金術師の召喚魔法 ゴーレム擬きで世界征服?

無似死可

文字の大きさ
214 / 270
 第26章 ガーベラの夢編

2602.ガーベラの再婚

しおりを挟む
 私は、ルナとして、ガーベラと共に、街を歩いたり、王宮の中に入って行ったりと、出来る限り、目立つようにした。そして、ルナの存在をガーベラの周りの者たちにアピールした。

 暫くして、ルナが認知されてきたころに、ガーベラが国王ウェーリィに再婚の許可を求めた。国王ウェーリィは、ルナとの面識もないが、2つ返事で、許可を与えた。もう、国政には、興味がないようだ。

 ガーベラが宰相として、働き出してからは、国王ウェーリィが、行う仕事は激減していた。そして、多くの官吏を採用してからは、その状態が顕著なものとなっていた。すでに、国王ウェーリィは、国の飾りに過ぎなかった。

 私は、ルナとなって、国王ウェーリィの許可を貰い、無事、ガーベラとの結婚をすることが出来た。これで、ガーベラが子供を産んでも、何の問題も無くなった。

 「ルナ、私が、子供を産むのに適した場所を確保してくれる?」

 「わかった。静かな場所に城を建てるよ。そこで、暮らそう」

 「よろしくね。それから、私の後継者を選びたいの。手伝ってくれない?」

 「もちろん、手伝うよ。何をしたらいいの」

 「前に、他国に募集を掛けていたでしょ。あれが、そのままなの。だから、まず、その件を処理してくれる?」

 「分かった。それ以外は?」

 「うーん、今は、それぐらいかなぁ。何か、気が付いたら、また、連絡するわ」

 「遠慮しないでね。それじゃ、ガーベラ、行くよ。バイバイ」

 「はい、バイバイ」

 私は、思念伝達で、アンジと連絡を取って、アータキ国の都市コーリマの官吏の募集について確認した。

 「アンジ、ムーンだけど、今いいかな」

 「はい、何でしょう」

 「以前に、お願いしたアータキ国の都市コーリマの官吏の募集の事だけど、どのぐらい集まっている?」

 「あの時、最低でも、100人は、欲しいと言われていたので、出来るだけ、宣伝したのですが、他国に行くということで、少し、抵抗があったようです。そのため、まだ、希望者が、120人しかいません」

 「ありがとう。早速、面接を始めたと思うので、悪いが、希望者を支店に呼んで置いてくれるかな」

 「はい、分かりました。近くの者は、直ぐに来ると思いますが、何時から、面接を始めますか?」

 「今日の午後から、始めるよ。直ぐに、そちらに行くよ」

 「分かりました。用意しておきます」

 私は、ガーベラの部屋に置いているムーンの身体に乗り換えるために、ガーベラ部屋に転移魔法で、移動した。そして、ルナの身体から、ムーンの身体に移った。そして、ルナの身体に隠密魔法を掛けて、見えなくした。

 それから、直ぐに、転移魔法で、アンジのいるアータキ国の都市コーリマのテラ・ワールドの支店に移動した。今は、テラ・ワールドの全従業員が転移魔法用の魔法陣を利用して、全国のテラ・ワールドの支店に移動することができるので、転移魔法自体は、当り前の状態なので、隠れて、使う必要がない。

 「アンジ、ムーンだよ」

 「ムーンさん、用意できています」

 私は、アンジに案内されて、希望者のいる部屋に入って行った。

 「アンジ、直ぐに始めるよ」

 アンジは、従業員に連絡して、採用希望者を連れてくるように言った。暫くして、最初の一人が入って来た。

 「今回は、ヤガータ国の官吏を募集しています。そして、最低でも1年間は、働いて貰います。よろしいですか?」

 「はい、大丈夫です」

 「最初の1ケ月は試用期間とさせてもらいます。給料は、約束通り、月に金貨100枚を支払います。しかし、仕事ぶりを見て、継続するかどうかを決めます。もし、継続しないということになると、1年ではなく、1ケ月で、止めて貰います。よろしいですか?」

 「はい」

 「それでは、いつから、働けますか?」

 「明日からでもいいです」

 「では、明日の朝に、この支店に荷物を持って来てください」

 私は、採用の証として、アイテムボックスを1個渡した。

 同じような面接で、次々に採用していった。ほとんど、不合格者を出さずに、110名もの官吏を採用した。

 その様子を見て、アンジは、呆れていた。

 「ムーンさん、あのような面接で、決めていいのですか?」

 「構わないよ。実際に仕事をして貰って、決めたいのだ。それには、月金貨100枚は、先行投資のようなもので、別に構わないよ」

 「そんなもんですか?」

 「そうだよ」

 「追加の募集はどうしますか? もう、100人以上、採用したので、不要ですか?」

 「いや、まだ、まだ、足らないよ。追加の募集をしておいてくれるかな?」

 「はい、分かりました。それから、今の様な面接でよければ、私が代わりにやっておきましょうか?」

 「本当か。それは、助かる。合格者は、直ぐに、送ってくれ。私の方は、受け入れ先を用意しておくよ」

 「最終的には、何人、必要ですか?」

 「500名までは、今と同じように採用していいよ」

 「分かりました。任せてください」

 「よろしくね」

 私は、アンジに後の事を任せて、ガーベラ部屋に転移魔法で、移動した。

 「ガーベラ、起きていたのか」

 「今、起きたとこです」

 「取り敢えず、110名の官吏を採用したよ。仕事を与えて、だめな者は、帰すことにするよ」

 「それも、お願いしていいかしら」
 
 「もちろんだよ。暫くは、私がガーベラの後継者だと思ってくれるかな?」

 「それは、いいけど。大丈夫?」

 「まあ、何とかなるよ」

 ガーベラの為にも、暫くは、頑張ろうと思った。ほんとは、苦手なんだが、仕方がないよね。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

アリア

桜庭かなめ
恋愛
 10年前、中学生だった氷室智也は遊園地で迷子になっていた朝比奈美来のことを助ける。自分を助けてくれた智也のことが好きになった美来は智也にプロポーズをする。しかし、智也は美来が結婚できる年齢になったらまた考えようと答えた。  それ以来、2人は会っていなかったが、10年経ったある春の日、結婚できる年齢である16歳となった美来が突然現れ、智也は再びプロポーズをされる。そのことをきっかけに智也は週末を中心に美来と一緒の時間を過ごしていく。しかし、会社の1年先輩である月村有紗も智也のことが好きであると告白する。  様々なことが降りかかる中、智也、美来、有紗の三角関係はどうなっていくのか。2度のプロポーズから始まるラブストーリーシリーズ。  ※完結しました!(2020.9.24)

異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない

葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3) 「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー) ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。 神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。 そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。 ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。 早く穏やかに暮らしたい。 俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。 【毎日18:00更新】 ※表紙画像はAIを使用しています

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね
ファンタジー
 大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。  だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。  神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。  たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。  一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。 ※ネオページ、カクヨムにも掲載しています

剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。 …しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた! 「元気に育ってねぇクロウ」 (…クロウ…ってまさか!?) そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム 「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが 「クロウ•チューリア」だ ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う 運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる "バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う 「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と! その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ 剣ぺろと言う「バグ技」は "剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ この物語は 剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語 (自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!) しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない

少し冷めた村人少年の冒険記 2

mizuno sei
ファンタジー
 地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。  不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。  旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。

アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~

ma-no
ファンタジー
 神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。  その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。  世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。  そして何故かハンターになって、王様に即位!?  この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。 注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。   R指定は念の為です。   登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。   「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。   一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。

ペットサロン「王様の耳」へようこそ

マスカレード 
ファンタジー
ひょんなことから、尚季の頭に異変が起きた! ツバメのヒナと霊感のある玲香を交え、立ち向かうのは????

処理中です...