【R18】満員電車で知った初めての経験、「言葉にできないけど・・・」、大好き。【完結】

無似死可

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第5話 もうすぐ、文化祭

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 ユナに急かされて、私は、起き上がった。

 「早く、食べて。遅れるよ。」

 「行きたくない。」

 「だめよ。学校へはちゃんと行ってね。でないと、私が嫌なの。」

 「分かった。ユナの為に行くよ。」

 「ありがとう。冷めちゃうよ。食べよう。」

 「うん。」

 私は、ユナが料理した朝食を食べた。気が付かないうちに、ベッドを抜け出して、作っていたんだ。

 私達は、一緒に部屋を出て、同じ地下鉄で、並んで座った。

 「トキ、一度、家に帰って来てね。私の部屋には、いつでも来ていいわよ。」

 「うん。余り、家に帰りたくないけど、ユナが言うなら、一度、帰るよ。」

 私は、学校へ行き、無駄な時間を過ごした。ユナに嘘を言いたくなかったので、最後まで、我慢して、教室の椅子に座っていた。

 「ユナは、私が初めてかな?そんなことないよね。もうすぐ、30才って言ってたもの。いままで、どんな人と付き合っていたのかなぁ?」

 いつの間にか、私は、自分の世界に浸っていたようだ。誰かが、私の顔を覗き込んでいるのに、やっときが着いた。

 「トキ、何考えてるの?」

 親友のジュナが声を掛けて来た。

 「なんにも?」

 「うそ、わかるよ。何か、厭らしいこと、考えてたでしょ。」

 「なによ。厭らしいことって。」

 「いま、トキが考えていたことよ。」

 「だから、何も、考えていないよ。」

 ジュナは、とどろき樹奈じゅなと言って、私の中学からの親友。絵を描くのが好きで、美術部に入っている。長い髪を束ねずに、伸びるに任せている。

 「お昼は?食堂に行く?」

 「あまり食欲がないけど、ジュナと行くよ。」

 私達は、いつも通りに、食堂に行き、食券を買った。ジュナは、がっつり食べるみたいで、かつ丼とパンを買っている。私は、うどんにした。

 食堂のおばさんから、料理を受け取って、席についた。少し前は、席を空けて座っていたけど、もう、そんなことは、しなくていい。私達は、並んで、食べることにした。

 「トキ、また、モデルになってくれない?」

 「どうして?」

 「今度の文化祭用に、トキに絵を展示したいの。」

 「他に人に見られるの嫌だな。」

 「どうして?トキは、素敵よ。私は、好きよ。」

 「私って、女の子っぽくないでしょ。」

 「何言ってるの。外見なんて、どうでもいいよ。何、気にしているの。」

 「ジュナみたいに胸が大きくないから、人に見られるの嫌だ。」

 「今日は、どうしたの。いつも、そんなこと言わないのに。」

 「そうだった?」

 「そうよ。胸のことなんて、気にしているって、聞いたことないよ。」

 今日は、何だか、いつもと違うのかも。人から、どう見られているか、なんて。いつもは、気にしたことないのに。

 私達は、食事を終えて、教室に戻った。

 「トキ、考えておいてね。モデルのこと。」

 「わかった。でも、遅くなるのは、嫌よ。」

 「それなら、私の家に来る?」

 「何時よ。」

 「いつでもいいよ。でも、早い方がいいけど。この週末は、何か、予定あるの?」

 「わからない。」

 ユナに会ってから、どうするか、決めるわ。声に出さずに、ジュナと別れた。 
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