【R18】満員電車で知った初めての経験、「言葉にできないけど・・・」、大好き。【完結】

無似死可

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第10話.ユナとの別れ

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 私は、ユナと別れることにした。いままで、私だけを愛してくれると思っていたけど、私に、元カレを重ねていたみたい。もし、私が、女の子のような恰好だったら、ユナは、近づかなかったかもしれない。

 男の子のような私だから、愛してくれた。でも、男の子ではないから、多分だめね。私とは、違うのだわ。

 私は、男の子になりたいわけじゃないのに。女の子だと思っていたのに。ユナには、違って見えていたのね。

 でも、私には、大事な親友がいた。ジュナが私を受け止めてくれる。だから、ユナと別れて、もう一度、自分を見つめ直すわ。

 今日も、ジュナと一緒に学校に行くことにした。地下鉄で、待ち合わせ。ジュナが来るのを、私は、待って居る。

 電車が一本、目の前を過ぎて行った。あっ、あれは、ユナ?

 まだ、引きずっているみたい。ユナの影を追いかけている自分がいる。

 「」ごめん。待った?

 ジュナが声を掛けて来た。残念なような、ほっとしたような、複雑な気分。でも、これでいいのだわ。時間が私を癒してくれる。

 「大して待ってないわ。」

 「そう、それなら、良かった。」

 ジュナは、私の横に座って、下から、私の顔を覗き込んだ。

 「大丈夫?元気出してよ。」

 「大丈夫よ。心配ないよ。」

 「もうすぐ、試験ね。週末、一緒に勉強する?」

 「いいわよ。ジュナが私の家にくる?どっちがいい?」

 「どっちでもいいよ。トキが私の内に来て。その方が、学校に近いでしょ。」

 「えっ、土日とも、勉強するの?」

 「そうだよ。当然でしょ。」

 「本気なの?」

 「どういう意味?これでも、これからは、頑張ろうって、思っているのよ。」

 「そうか、ジュナは、大学に行くのね。」

 「トキは、専門学校に決めたの?」

 「うん。その方が、家を出やすいでしょ。」

 「そんなに、一人暮らしがしたいの?」

 電車が入って来た。放送が鳴っている。私の声が消えていく。まあ、大したことないから、いいか。

 私達は、空いている電車に乗り、2人並んで座った。

 「さっき、何を言ったの?聞こえなかったわ。」

 「できれば、早く、独り立ちしたいの。一人で、生きて行きたいのね。」

 「そうか。私は、できるだけ、両親に面倒見て貰うわ。大学出ても、暫くは、実家で、住むよ。」

 「ジュナの家は、仲がいいから、そう思うのよ。」

 「そうかな?」

 「そうよ。」

 多分、私がジュナでも、同じだと思う。早く、独立したいって、思う。それは、家庭環境とは関係ないもの。

 でも、ジュナを否定する気はないわ。人それぞれだから。
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