1 / 2
オセロのおしろ(ひらがな)
オセロのおしろ 1
しおりを挟む
あさ、めがさめるとぼくは、くろとしろのレンガのおしろのまえにいた。
おしろのかべは、くろとしろのレンガでしましまもようになっていて、なんだかオセロみたいだなぁとおもった。
ぼくがおしろのまえでぼーっとたっていると、くろいふくをきて、くろいぼうしをかぶった、せのたかいおじいさんがおしろのいりぐちからでてきて、はなしかけてきた。
「おお、ぼうや。わたしにちょうせんするのかい」
「ちょうせん?」
「ああ。オセロでわたしにかてば、おしろの2かいにのぼらせてあげよう」
おじさんは、にこにこわらった。なんでこんなに、にこにこわらっているのか、ぼくにはわからない。
でもぼくは、ひまだし、オセロをしたいし、ちょうせんすることにした。
「うん。ちょうせんする」
ぼくがそういうと、おじいさんは「そうかい」とにっこりわらって、ふりかえった。
「おいで、ぼうや」
おじいさんがそういったので、ぼくはおじいさんについていって、おしろにはいった。
* * *
そこはきらきらひかる、いろんないろのまどガラスがある、きれいなへやだった。
へやのまんなかには、いしのつくえがあって、そのうえにはオセロをするためのボードがおかれていた。
「それじゃあぼうや。はじめようか」
「うん」
おじいさんはボードのまんなかによっつ、くろとしろをおいた。
じゃんけんでじゅんばんをきめたけど、ぼくはじゃんけんでまけてしまった。
おじいさんがしろで、ぼくがくろだ。
おじいさんがぼくのしろをはさんで、ひっくりかえす。だけどぼくは、とりかえす。
ひっくりかえす、ひっくりかえす、とりかえす、とりかえす。
くりかえすうちに、おじいさんがこっちをみた。すごくおこったようなかおだ。
「ボウズ、ぜったいにゆるさねえ」
おじいさんのこえは、かみなりのゴロゴロというおとみたいだった。はじめはにこにこわらっていたおじいさんは、もういなかった。こわいかおでぼくをみている。
おじいさんがとってもこわいから、ぼくはおじいさんのかおをみないようにして、オセロをつづける。
ぼくはボードに、さいごのしろをおいた。
くろをひっくりかえして、ぼくのかち!
やったぁ、とぼくはおじいさんのほうをみたけれど、もうそこにおじいさんはいなかった。
おしろのかべは、くろとしろのレンガでしましまもようになっていて、なんだかオセロみたいだなぁとおもった。
ぼくがおしろのまえでぼーっとたっていると、くろいふくをきて、くろいぼうしをかぶった、せのたかいおじいさんがおしろのいりぐちからでてきて、はなしかけてきた。
「おお、ぼうや。わたしにちょうせんするのかい」
「ちょうせん?」
「ああ。オセロでわたしにかてば、おしろの2かいにのぼらせてあげよう」
おじさんは、にこにこわらった。なんでこんなに、にこにこわらっているのか、ぼくにはわからない。
でもぼくは、ひまだし、オセロをしたいし、ちょうせんすることにした。
「うん。ちょうせんする」
ぼくがそういうと、おじいさんは「そうかい」とにっこりわらって、ふりかえった。
「おいで、ぼうや」
おじいさんがそういったので、ぼくはおじいさんについていって、おしろにはいった。
* * *
そこはきらきらひかる、いろんないろのまどガラスがある、きれいなへやだった。
へやのまんなかには、いしのつくえがあって、そのうえにはオセロをするためのボードがおかれていた。
「それじゃあぼうや。はじめようか」
「うん」
おじいさんはボードのまんなかによっつ、くろとしろをおいた。
じゃんけんでじゅんばんをきめたけど、ぼくはじゃんけんでまけてしまった。
おじいさんがしろで、ぼくがくろだ。
おじいさんがぼくのしろをはさんで、ひっくりかえす。だけどぼくは、とりかえす。
ひっくりかえす、ひっくりかえす、とりかえす、とりかえす。
くりかえすうちに、おじいさんがこっちをみた。すごくおこったようなかおだ。
「ボウズ、ぜったいにゆるさねえ」
おじいさんのこえは、かみなりのゴロゴロというおとみたいだった。はじめはにこにこわらっていたおじいさんは、もういなかった。こわいかおでぼくをみている。
おじいさんがとってもこわいから、ぼくはおじいさんのかおをみないようにして、オセロをつづける。
ぼくはボードに、さいごのしろをおいた。
くろをひっくりかえして、ぼくのかち!
やったぁ、とぼくはおじいさんのほうをみたけれど、もうそこにおじいさんはいなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる