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第四章

36.並行陣

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 暦はもう十二月に入り、今年もあとひと月を残すところとなった。雪こそはまだ降ってはいないけど、マフラーや手袋は毎日欠かせない。年末といえばクリスマスや大晦日、そして正月と楽しいイベントが盛りだくさん。でもその前に忘れてはならないのが恒例の――
「来週から期末テストだからな。しっかり勉強しておくんだそ」
 帰りのホームルームで本田先生がその単語を発するいなや、「嫌だー」とか「勉強したくねー」という苦痛の叫び声が上がる。分かる分かる。俺もそう思うよ。でもみんなの抵抗も虚しく本田先生はスルー。まぁこれが試験前のいつもの光景だ。
 試験前の恒例といえば、太一、南、ハルと四人でする勉強会もそうだ。今日は初めて俺の家で開催することになっている。
『お邪魔しまーす!』
 三人の声は家の奥まで響いていたけど返事はない。母さんはまだ仕事なのか家にはいなかった。俺は三人を自分の部屋へ連れていってから冷蔵庫のジュースを持ってきた。
「瞬の部屋は……普通だな」
「悪かったな、普通で」
「いや、コイツの部屋が珍しかったからその反動でな」
 太一は早速俺の部屋でくつろいでいるハルを指差す。
「なんだよ、俺のせいかよ。でもこれで全員の家に行ったからコンプリートだな」
「なにくだらないこと言ってんだよ。さっさと始めるぞ」
 もうかよぉ、というハルの抵抗は虚しく無視され、いつも通り太一先生と南先生の授業が始まった。今思えば最初の頃は分からないことだらけだったから質問に次ぐ質問で一人じゃテキストも解き進められなかったけど、二人のお陰で今ではなんとか授業にも着いていけるようになったしテストの得点も二倍近くまで取れるようになった。本当に二人のお陰だ。ハルも真剣に二人の授業を聞いている。と思いきや――
「あー分かんねぇー」
 今日もバンザイしながら後ろへ倒れる。と同時にコンコンとノックがした。母さんだった。その手にはなんとケーキがある。
「勉強がんばってる? 頭には糖分補給も大切よ」
「うまそぉ! ありがとうございます!」
 倒れていたハルが勢いよく起き上がる。太一と南は『邪魔しています』とさすがの礼儀正しさを見せる。
「今までこんな高そうなケーキ食べたことねぇよ」
「なーに瞬? なんか言った?」
 ブツブツと文句を言っていたら母さんがすかさず牽制を入れてきた。みんなの前だから口元は笑っているけど目は怖い。ハルは早速バクバクとケーキを食べ始めている。
「いやいやなんでもないです。いただきます」
 母さんの目線から逃げるように俺もケーキを食べる。……うまい。さては駅前かどっかのおいしいケーキ屋さんで買ってきたな。だからいつもより帰ってくるのが少し遅かったんだ。まぁ俺も食べられたしいいか。
「ゆっくりしていってね」
「はひはほうほはいはふ」
 ハルは口をパンパンに膨らませながらお礼の言葉を発している。鼻にクリームもついてるし。母さんはクスクスと笑いながら出ていった。
「瞬の母ちゃんいい人だな」
「人前だからいいところ見せたいだけだよ」
「あぁ、うちも一緒一緒」
 太一が頷いてくれた。ハルは完全に餌づけされたな。
「でもさ、もしかしたらこうして一緒に勉強できるのも今年が最後かもしれないね」
 母さんが持ってきたケーキをきれいに食べながら南が言った。
「なんでだよ?」
「うちって3年から文理選択制になるだろ。だから授業も違えば試験も違ってくる。さすがに範囲外のことは教えられないでしょ。それに受験だしな」
『受験かー』
 ハルと太一が息ピッタリに後ろへ倒れる。「勉強したくねぇなぁ」とハルだけが追加で呟いた。
「みんなはどこ受けるとかもう決めてんの?」
 そう言った南と目が合い、「ううん、なにも」と首を横に振った。
「二人は?」
 太一が起き上がってきて答える。
「ここ! ってところはまだ決めてないけど、ぼちぼち候補は挙げてるかな」
「俺もそんなところ」
 南が同意する。すごいな。受験なんてまだまだ先のことだと思っていたのに、もう考え始めてるなんて。二人はやっぱりさすがだな。
「ハルは?」
「……そうだなぁ」
 なにやら天井を見続けて珍しく考え事をしているようだ。ハルのことだからきっとテニスの強豪校に行きたいとか考えているんだろうな。むしろ受験しなくても向こうからスカウトとか来るかもしれないな。
「先のことなんてまだなんにも考えてないや。今は目の前の相手にどう勝つか、それしか考えてねぇよ」
 目の前の相手にどう勝つか、か。ハルらしい答えだな。
「確かにな。これでもかっていうくらい思いきり部活してからの方が俺も勉強に集中できそうな気がする。俺も土門からS2の座を奪わないといけねぇし」
「そうだな」
 太一と南は互いに笑い合ってハルの言葉に賛同した。でもハルの言った目の前の相手って、きっと熊谷と新のことだろうなって俺には分かった。
 先日の試合、まさか熊谷がダブルスプレーヤーとして戻ってくるなんて思わなかったし、熊谷と新の息の合ったプレーに最後は突き放されてしまった。でも途中までは俺たちの作戦が上手くハマっていたのは間違いない。試合展開も互いに一歩も引かないシーソーゲームだったし、俺たちとしても勝てるビジョンは持っていた。だけど終盤に相手の怒涛の攻めに遭い、その勢いを抑えることができなかった。なぜ終盤にあんな形でやられてしまったのか、俺たちがなにか間違ったことをしてしまって流れを相手に渡してしまったのかは今でも分からない。
 試合は続くS2で土門が勝利したものの、D2の山之辺・川口、S3の南が敗戦を喫し、2―3で負けた。D2もS3も惜しかっただけに試合後は三人ともすごく悔しがっていた。
「なにが悪かったのかな?」
 気づいたらつい考えていたことが口から出てしまっていた。唐突に投げかけられた脈絡もない問いかけだったけど、三人とも俺の真意を汲み取ってくれたみたいだった。それでも『んー』と難しい顔をしている。
「やっぱり俺のサーブが悪かったのかな。俺がブレークされたから流れも一気に熊谷たちの方に傾いちゃったし」
「瞬のサーブは悪くなかったよ」
  ハルは仰向けの体勢から上体を起こした。俺と目が合うと、「悪くなかった」ともう一度言ってくれた。少しホッとしたけど、でも負けは負けなんだよな。
「むしろ俺はよかったと思うよ」
「うん。いつもよりキレてたし、コースも厳しいところを突いてた」
  南と太一もフォローしてくれた。
「ありがとう」
「二人が言った通り、瞬はよくやったよ。だから気にするな。また次強くなろう」
 次か。次に熊谷たちと戦う時は全国をかけた舞台とかになるのかな。そこまで行きたいな。いや、絶対に行くんだ。そして次は絶対勝つ!
 毎回やっているこの勉強会がいつも知らぬ間に作戦会議とか試合の感想大会になってしまっているのは否めない。結局今日もそうなってしまった。
「一つ気になったことがあるんだけどさ」
 太一がおもむろに眉間にシワを寄せ、深く考え込む表情を浮かべる。
「ラケットを投げつけて新にビンタされた後の熊谷のプレーなんだけど、それまでとはまるで別人のようじゃなかった?」
「それ、俺も思った」
 南も同意する。
「瞬はなにか感じなかったか?」
  南の問いかけには俺も思い当たる節がある。それもすごく鮮明にだ。
「うん、感じたよ。なんというか……やりづらかった。それまでは熊谷の攻撃的だけどミスっぱやいプレーを逆手に取って、なんとか返し続けることでミスを誘発させていたけど、あの後はそのやり方が全く通用しなかった。むしろラリーを続けることでこっちが追い込まれているような感じだった」
  相手を術中にはめようとしているのにその戦術を使えば使うほどこっちが不利になっていくような、泥沼にはまっていく感覚だった。
「俺も全く同じだ」
  ハルが頷く。
「熊谷になにがあったかのかは分からないけど、あの瞬間からアイツは変わったように見えた。これまでの自分を捨てて新しい自分を見つけたような、そんな感じがした」
 ハルは熊谷とのつき合いが長い。俺の知らない熊谷もたくさん知っている。でもきっとその中でも初めて見るような光景だったんだろう。それくらい驚いているように見える。
「正直アイツから荒さがなくなったらつけ入る隙がない。唯一の弱点だったからな」
「遂に眠れる獅子を目覚めさせちまったかぁ」
 太一がガクンと肩を落とす。
「どうするんだよ。この先も勝ち進めばアイツらとは必ず戦うことになる。もしお前たちの感じたことが嘘じゃなければ、今後大きな脅威になることは間違いないぞ」
 南の問いかけにハルは目を閉じながら同意するように小刻みに首を縦に振った。
「あぁ、分かってる。この前みたいにただアイツのミスを待っているようじゃダメだ。むしろこっちから攻めにいかないと」
 そう言うと目を開け、俺の方を見てニヤッと笑った。
「俺に秘策があるんだ」


 試験が終わって早々の土曜日の朝。冬の寒空の下、部活の練習前に俺たち四人は親水公園のコートで再び集まった。テスト期間中に動かせていなかった体をほぐす目的もあったけど、一番の目的は俺たちペアの練習につき合ってもらうことだった。太一たちもペアの練習になるからと二つ返事でオッケーしてくれた。
 今日は熊谷対策として二つのことをやるとハルから言われていた。一つ目はリターン練習。先日の試合では結局熊谷の高速サーブをまともに返すことは一度もできなかった。でもそれじゃアイツらには勝てない。ハルも言っていたけど、アイツのファーストサーブを返せるくらいにならないとダメだ。
「瞬、もっと動き出し早く! 特に一歩目!」
 敵陣のサービスラインの位置からサーブを打つ南に言われる。いつもならサーバーはベースラインからサーブを打って、リターナーはそれを返すのがリターン練習だ。でも熊谷の高速サーブを攻略するにはそんな練習じゃ不十分。そこでサーバーの位置をより前にすることで相対的にサーブのスピード――相手がサーブを打ってからリターンするまでの時間――を速くする。これで熊谷のサーブスピードを疑似的につくり出す。サーブのスピードは慣れるしかないとハルも言っていた。
「最初に必ずスプリットステップ踏んで!」
 南がサーブを打つ瞬間に両足で軽くジャンプ。そしてサーブが放たれると同時に着地し、その反動で一歩目を素早く動き出す。熊谷のサーブにいち早く反応するにはこのスプリットステップが不可欠だ。
 でも初日で高速サーブのスピードに対応できるわけはなく、俺の後ろには届かずに通過していったボールがたくさん転がっている。これは時間を見つけてコツコツやっていくしかないな。
 そして二つ目は試合で試すとのことで、リターン練習の後にはゲーム形式の練習へと移った。
 ラケットをコマのように回してサーブ権を決める。サーブは太一たちが取った。
 俺は今日、ハルから一つの指示を受けている。「試してみたいことがあるんだ」と、クリスマスプレゼントを開ける時の子供のようにハルの目にはワクワク感が溢れていた。俺はいきなりのことでできるかどうか不安だったけど、「分かった」と頷いた。
 南がボールを持ってサーブの位置につく。最初のリターンは俺からだ。南がボールを地面につき終わると同時に俺も構える。トスを上げ、弧を描くように体を反る。優美なフォームからサーブはセンターに入ってきた。スプリットステップを踏んでリターンを返すと俺はすぐに前へ出た。走り出した時と止まった時にシューズがコートの砂と摩擦し、ザッ、ザザー、と音を立てる。そして南の三球目のショットをボレーで返すと、いつもとは違う速い展開に反応が遅れたのか南の返球は甘くなり、最後はハルがボレーで決めた。
 驚いた顔を見せる二人とは対照的にハルは満足げな表情を浮かべていた。


「秘策は二つある」
 試合前にハルは俺に言った。
「一つはさっきやったリターン練習。これはもちろん熊谷の高速サーブへの対策だ。もう一つは――」
 ハルの言ったことは俺の記憶のフィルムを遡らせた。
「並行陣?」
 いきなりの提案に俺は驚いたけど、ハルはワクワク感いっぱいの目で「うん」と頷く。ハルに尻尾がついていたら今は思いきり振っていることだろう。
「これは熊谷の強烈なフォアに対しての対策だ。アイツがラリーをつなげてくるようになったといっても、元々パワーがある分攻撃的なストロークに変わりはない。この前の試合ではそれを受けることしかできなかったけど、今度はアイツの攻撃的ストロークに対して俺たちも攻撃で返す。かっこいいだろ?」
 ハルはニコッと笑った。
「並行陣は瞬も一度だけ実際に見たことあっただろう? あれをやるんだ」
 ハルの言う通り、並行陣は去年の都大会団体戦の白鷹戦の時にこの目で見たのを覚えている。ペアの二人ともがネット前に立ちはだかり、来るボールをことごとくはね返す姿は敵ながらあっぱれだった。あの試合は今でも鮮明に覚えている。
「ダブルスの形はなにも雁行陣だけじゃない。相手を崩していくためには一つだけじゃなくいろんな戦い方をしていく必要がある。強力な相手なら尚更な」
「ハルの言いたいことは分かったけど、並行陣を使っているペアなんてあれから一度も見たことないし、上手くできるかどうか……」
 俺の頭には並行陣といえばあの試合、と強烈なイメージが植えつけられていて、果たして俺はあの人たちみたいに上手くできるのだろうかと不安しか浮かんでこなかった。
「確かに高校生で並行陣を使うペアなんて稀かもしれないけど、なにも使っちゃいけないなんて決まりはないし、それに最初から上手くいくなんて俺も思っちゃいないさ」
 ハルは優しく俺の肩を叩いた。
「でもこれまでだって壁にぶち当たってきた時は、なにか打開策はないかって必死に考えて乗り越えようとしてきたじゃないか。そこには失敗もたくさんあったけど、挑戦してきたことで勝てた試合もあった。そうだろ?」
 粘り強く返すことも、攻めるロブも、ハルの言う通り勝つために必死で模索し考えた結果たどり着いた答えだった。たどり着くまでに幾度となく失敗もしたし、苦汁も舐めたし、その答えが合っているのかすら分からなくなる時もあった。でも挑戦してきたことが今まで俺がテニスをやってきた証だし、それがなければ今の俺はない。
「並行陣を使いこなせることができれば必ず熊谷たちへの有効打になる。だからやってみよう」
 壁にぶち当たっている今だからこそ、それを乗り越えるために挑戦することが必要なんじゃないか。
 ハルの言葉に俺も決意を固め頷いた。


「並行陣か! すげぇいいと思うぜ!」
 試合後、南からの第一声は驚きと称賛に満ちたものだった。自分たちが負けて悔しいとはいえ、その気持ちを押し殺して客観的な意見を言えるところは相変わらず大人だなと感心してしまう。
 これまでハルからはストロークだけじゃなくてボレーやスマッシュ、サーブといったあらゆるショットを練習しろと言われてきたし、この親水公園のコートでハルと二人で練習する時はいつもまんべんなく練習して――させられて――きたから、いきなり並行陣をやっても普通に戦うことはできた。むしろ俺も新しい戦い方にワクワクしながら試合していた。
「よかった。そう言ってもらえて安心したよ。できればストローカーとしての南の意見をもっと聞かせてほしいんだけど」
 わざわざ〝ストローカーとしての〟って言うくらいだから、仮想敵として熊谷を見立てていることはすぐに分かった。
「そうだな……ボレーの返球が甘い時はこっちも体勢を整えられるから並行陣の隙間を抜いていけるけど、そこさえ気をつければ相手の動きを封じられることは間違いないと思うよ。実際ボレーが深く入ってきた時はすげぇやりづらかったし」
 南の言う通り、俺もハルもボレーが浅く入ってしまった時にはストレートなり二人の間なりを抜かれる場面は何度かあった。ハルも「やっぱりそこだよなぁ」と同じところを悔やんでいた。
 南の指摘はもっともで、ボレーを深く返し続けることができれば大概は俺たちがポイントの主導権を握っていられる。なぜかというと、俺たちが二人とも前で戦おうとすると必然的にストローク対ボレーの構図になる。そうなるとストローク側は後衛同士で打ち合うラリーと比べて距離が短くなる分、打ってから次のボールが来るまでのテンポが早い。そうなると体勢を整える時間が少なくなるから、普段のようなパワーや正確性のあるショットを繰り出すことが難しくなる。しかもストローク側がまともに打ったところで、余程厳しいコースを突かない限り大概はボレーで返されるのがオチだ。ボレーで返されたらまた少ない時間で体勢を整えて……とストローク側は負のスパイラルに陥る。だから熊谷の強力なストロークを攻略する方法として並行陣が有効なんだとハルは言う。
 ただ俺たちも相手と同様、ラリーの距離が短くなるにつれて至近距離で相手のショットに反応しなければならない。スピード、回転量、軌道、コースの異なる全てのボールを相手コート深くの一定エリアにボレーで返し続けるというのは至難の業だ。並行陣ではボレー側も瞬時に相手のボールに反応し、相手の体勢やコート上での位置を考え、いかに最適な場所へ返せるかということが求められる。どちらが一瞬の世界を制するか、そういう勝負だ。
「今日ダメだったところはこれから修正していくしかないな」
「そうだね」
 来年の都大会まで残り時間も少なくなってきている。今後の練習では集中力を更に高めて、茨の道だけど必ず並行陣を完璧な形に仕上げてやると誓った。
「でも初めてにしちゃいい形つくれてたんじゃないか? 息もピッタリだったし」
 太一の言葉にハルと顔を見合わせてニンマリした。
「なんだよお前ら、見つめ合ってニヤニヤしやがって。気持ちわりぃぞ」
 息ピッタリだったなんて言われたもんだから嬉しくって、ついお互い顔が緩んでしまった。
「ゴメンゴメン。でもありがとう。お陰で一定の手応えは掴めたよ。道も見えてきたし」
 やるべきことは見えた。まずは今月末から始まる私学大会の個人戦に向けて猛練習だ。そして次に熊谷たちと戦う時は必ず勝つ。
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