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3、一目惚れ
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うわっ凄く可愛い子がいるな。
目の前を歩いている編入生の中でも一際目立つ二人組がいた。日本ではあまり見かけない完璧なエスコートで講堂に向かって歩いているのはよく似た男女二人組だ。
男子生徒はその日本人にしては彫りの深い顔立ちと甘い目元が成長期特有の少年と青年の間の雰囲気と相まって神秘的な印象を醸し出していた。
その隣に歩く女子生徒は軽くウエーブした黒髪をハーフアップにまとめて、女性にしてはスラリと背が高くスタイルの良いモデルのようなスタイルで颯爽と歩いていた。顔立ちは男子生徒とよく似てはいるがこちらは目元が少しキツそうな印象を受ける。それなのに何処か儚げな雰囲気が保護欲を駆り立てるようで目が離せない。
周りの生徒も同じようでザワザワとした呟きが二人の後を追うようにさざめいていた。
二人がこれからこの学園で注目を集めるのは想像に難しくなかった。
優司は生徒会の仕事をしながら、その様子を眺めていたがその後学園長よりこの二人が今噂の鏑木家の双子だとわかり納得した。確か鏑木家の三男の妻はヨーロッパの血が入っていたはずだからだ。日本人に離れした美形でもそうだよなぁと納得したのだった。
生徒会長として壇上から生徒を見回しても二人の上で視線は自動的に止まってしまう。あまりに目立つし、二人を包む空気が他を寄せ付けないような排他的なものなのだ。
優司は女子生徒の方が少し具合が悪そうに男子生徒に寄りかかっているのを見て自分の胸の内側から湧き上がってくる保護欲にびっくりしていた。寄りかかられるのが自分なら良いのにと話したこともない男子生徒に少なからず嫉妬してしまった事にも驚いた。
その視線を感じたのか男子生徒からはキツイ目線で睨みつけられたが男に睨まれるのには慣れているので軽く流して壇上での挨拶を終えた。
式も終わり女子生徒と少しでも話してみたくて慌てて二人に駆け寄って話し掛けたが、男子生徒からは舌打ちを受け全身から話しかけるなオーラが圧力をかけて来る始末だった。しかし、気にせず自己紹介をした。男子生徒の陰に隠れていた女子生徒は近くで見ると益々その美しさと危うさに拍車がかかるようで思わず手を伸ばしたところ、、、、あっという間に走って行ってしまった。
逃げられた、、、。
今まで生きてきた中で女性に追いかけられた事は数あれど逃げられた事は初めてで呆然としてしまった。
そこに幼馴染で悪友の田宮圭一郎が話し掛けてきて、少しからかわれたがそれを気にするよりも逃げる時の女子生徒の瞳に浮かんだ恐怖に尋常じゃない事情がありそうだと興味を抱いたのだった。
優司の家はホテル経営しているだけあって世界中のセレブのお家事情に明るい人間が多い。優司は早速自宅に連絡して鏑木の三男一家について調べるよう指示を出し、その後のホームルームを受けて、はやる気持ちを抑えて帰宅した。
放課後、話すきっかけとして使ったバディことお世話係にも正式に学園長の許可をとってまんまと就任したし、これで堂々を話し掛けられると思っていたのだが、家に帰って鏑木家の事情についての報告を聞くとガックリと肩を落とした。
失敗した、、、。対人恐怖症の子にあれはなかったな。これでは逃げられて当然か、、、明日から弟のガードが厳しそうだな。
でも何とか彼女の声が聞いてみたい。
優司が自分から興味を持って女の子の事を調べたのはこれが初めてで、家中が騒然としていたのだが本人は明日からどうやって彼女に近づけるのかを考えていて周りの反応にも、もう既にこの時には一目惚れしていた自分の気持ちにも気付くのはもう少し先の話だった。
目の前を歩いている編入生の中でも一際目立つ二人組がいた。日本ではあまり見かけない完璧なエスコートで講堂に向かって歩いているのはよく似た男女二人組だ。
男子生徒はその日本人にしては彫りの深い顔立ちと甘い目元が成長期特有の少年と青年の間の雰囲気と相まって神秘的な印象を醸し出していた。
その隣に歩く女子生徒は軽くウエーブした黒髪をハーフアップにまとめて、女性にしてはスラリと背が高くスタイルの良いモデルのようなスタイルで颯爽と歩いていた。顔立ちは男子生徒とよく似てはいるがこちらは目元が少しキツそうな印象を受ける。それなのに何処か儚げな雰囲気が保護欲を駆り立てるようで目が離せない。
周りの生徒も同じようでザワザワとした呟きが二人の後を追うようにさざめいていた。
二人がこれからこの学園で注目を集めるのは想像に難しくなかった。
優司は生徒会の仕事をしながら、その様子を眺めていたがその後学園長よりこの二人が今噂の鏑木家の双子だとわかり納得した。確か鏑木家の三男の妻はヨーロッパの血が入っていたはずだからだ。日本人に離れした美形でもそうだよなぁと納得したのだった。
生徒会長として壇上から生徒を見回しても二人の上で視線は自動的に止まってしまう。あまりに目立つし、二人を包む空気が他を寄せ付けないような排他的なものなのだ。
優司は女子生徒の方が少し具合が悪そうに男子生徒に寄りかかっているのを見て自分の胸の内側から湧き上がってくる保護欲にびっくりしていた。寄りかかられるのが自分なら良いのにと話したこともない男子生徒に少なからず嫉妬してしまった事にも驚いた。
その視線を感じたのか男子生徒からはキツイ目線で睨みつけられたが男に睨まれるのには慣れているので軽く流して壇上での挨拶を終えた。
式も終わり女子生徒と少しでも話してみたくて慌てて二人に駆け寄って話し掛けたが、男子生徒からは舌打ちを受け全身から話しかけるなオーラが圧力をかけて来る始末だった。しかし、気にせず自己紹介をした。男子生徒の陰に隠れていた女子生徒は近くで見ると益々その美しさと危うさに拍車がかかるようで思わず手を伸ばしたところ、、、、あっという間に走って行ってしまった。
逃げられた、、、。
今まで生きてきた中で女性に追いかけられた事は数あれど逃げられた事は初めてで呆然としてしまった。
そこに幼馴染で悪友の田宮圭一郎が話し掛けてきて、少しからかわれたがそれを気にするよりも逃げる時の女子生徒の瞳に浮かんだ恐怖に尋常じゃない事情がありそうだと興味を抱いたのだった。
優司の家はホテル経営しているだけあって世界中のセレブのお家事情に明るい人間が多い。優司は早速自宅に連絡して鏑木の三男一家について調べるよう指示を出し、その後のホームルームを受けて、はやる気持ちを抑えて帰宅した。
放課後、話すきっかけとして使ったバディことお世話係にも正式に学園長の許可をとってまんまと就任したし、これで堂々を話し掛けられると思っていたのだが、家に帰って鏑木家の事情についての報告を聞くとガックリと肩を落とした。
失敗した、、、。対人恐怖症の子にあれはなかったな。これでは逃げられて当然か、、、明日から弟のガードが厳しそうだな。
でも何とか彼女の声が聞いてみたい。
優司が自分から興味を持って女の子の事を調べたのはこれが初めてで、家中が騒然としていたのだが本人は明日からどうやって彼女に近づけるのかを考えていて周りの反応にも、もう既にこの時には一目惚れしていた自分の気持ちにも気付くのはもう少し先の話だった。
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