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第三章 乙女ゲーム
24 アクマリア
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クリスティーナは前方にマリアを発見すると回れ右して逃げ出した。その後ろから明るい笑顔でマリアが手を振りながら追いかけてくる。
「クリスティーナさまぁ、待ってちょうだーい!」
マリアの嫌がらせに負けないと決めてルーカスを追いかけて来た先で見たのはルーカスに謝っているマリアだった。
マリアは今までの行いを悔いてクリスティーナにも謝りたいと涙ながらに訴えていた。
クリスティーナはあまりの変わりように困惑しながら近づくとマリアが気づいてクリスティーナの前で膝をついたのだった。
「クリスティーナ様!今まで本当に申し訳ありませんでした。
私は今まで自分以上に優秀な方に会ったことがなくて、、クリスティーナ様に嫉妬してしまったんです。
本当にごめんなさい、、、。
ルーカス様に言われて目が覚めました。許してください!!」
そう言ってマリアは地面に手をついたのだ。クリスティーナとルーカスは流石にマリアの手を取って起き上がらせるとその涙に濡れた顔を見て本当なのか?と思いながらもマリアに許しを与えた。
後でルーカスに確認しても大したことは言ってないし、話しかけた時にはもう既に謝りモードだったらしく、何がマリアを変えたのか?というのがクリスティーナ、ハロルドとルーカスの中に疑問として残った。
ただ、顔を会わせる度に謝罪されるので流石にいつまでも避けていることも出来ず、普通の学友として過ごす事にしたのだ。
その途端今度はクリスティーナを見つける度に手を振って追いかけて来るようになった。
別に害はない、寧ろ課題の手伝いや重い荷物を持ってくれたり、クリスティーナが疎い市井の事を教えてくれたりと細々と世話を焼く姉の様に振る舞うマリアは友人と言ってもいい存在に見えた。
ただ、何故?という疑問が解消されないままなのが悪いのかクリスティーナはいつまで経ってもスッキリしない心持ちがして、見つかると逃げてしまうのだった。もう、何故逃げるのかもクリスティーナには分からなくなっていた。
「もう!クリスティーナ様ったら逃げないで下さいよぉ。今日は町で流行ってるお菓子を持参したんですよ。一緒食べましょう!」
但し、クリスティーナはあまり運動が得意ではないので逃げても直ぐに捕まりマリアに腕を引かれていつもお茶会に連行されてしまう。
「あ、あの、、マリア様、、。わたくしハロルド様に用がありまして生徒会室に、、、」
「大丈夫ですって!ちゃんとハロルド様の分も可愛いラッピングして用意してありますから後でクリスティーナ様から渡してあげてくださいね。
私はクリスティーナ様とハロルド様を応援してますし味方ですから!!」
そう言ってグイグイ引っ張る力は公爵令嬢として育てられたクリスティーナには到底外すことなど出来なかった。
「マ、マリア様、、そうではなくて、、わたくし、、あの、、その、、」
マリアに手を引かれ連れて行かれる、そんなクリスティーナを二階にある生徒会室の窓から恨めしげに眺めていたのが当のハロルドだった。
「あぁ~またクリスティーナは捕まってしまったぞ!毎日毎日あの女は何を考えているんだ?」
ハロルドの後ろからチラリと下を眺めてルーカスもため息をついた。
「だよなぁ。僕だって最近はクリスティーナと満足に話せないでいるよ。」
「お前はいいだろ!!毎日家で話せるのだからな!俺が一番可哀想だろ!婚約者なのに二人の時間もない。」
「まぁまぁ。誘い方は強引だけど、あのマリア?だっけ?あの子もちょっとお茶飲んだらクリスティーナにお前へのプレゼント持たせてここに来させてるじゃないか。」
「そうだが、、あれだけクリスティーナを目の敵にしていたのに真逆だぞ!
お前はおかしいと思わないのか?
俺はいまだに怪しくて、あいつが持たせた菓子は食べられん。」
ハロルドはプンスカ怒って席に着く。
そんなハロルドを見てルーカスが頭をぽりぽりと掻きながら調べた事を報告した。
「そうなんだけどさ。いくら調べてもああなった原因がわからないんだ。
確かに元から明るく優しく頭が良いという評判だから変わってないといえば変わってないんだが今の様に無償でという点が今までとは大分違うんだ。
頭もいいし、ちゃっかりしているマリアは、自分の優しさを安売りしない。
常に打算的で必ず見返りというか投資対効果を考えての優しさだったみたいだな。
それがクリスティーナには今の所、何の見返りも求めずに世話の押し売りだ。
小さな頃からマリアを知ってる者達はかなりビックリしてたよ。てっきり貴族の坊ちゃんを連れて来ると思ったのに令嬢なのかってさ。もちろん学園の特にストーン家の面々はマリアを悪く言う者はいなかったけどな。それも不思議なんだよ。本当に誰も悪く言わないし、みんなそれぞれが自分の婚約者のように振る舞うんだよ。気持ち悪いがな。」
「そうか、、やはり何か狙いというか見返りを求めている結果が今の行動と考えた方が良さそうだな。
まだ、何かはわからないが、、。」
「そうだな。後でクリスティーナにも適度に距離は取れと言っておくよ。」
「よろしく頼む、ルーカス。」
二人が話しているとドアが控えめにノックされ、ゆっくりと開いたドアから少し疲れた顔をしたクリスティーナが入ってきた。
「ハロルド様、遅くなってしまって申し訳ありません。」
ハロルドは慌てて王子顔を作り優しく微笑みながらクリスティーナを迎え入れた。
「いや、それよりもクリスティーナは、疲れていないかい?
また、彼女に連れていかれていただろう?」
「だ、大丈夫です!これくらいハロルド様の婚約者として対処すべき事ですので、、、頑張りますわ。」
そう言いながらもちょっとくたびれた感のあるクリスティーナがあまりに可愛くてハロルドは思わずクリスティーナの頭に手を乗せて撫でた。
「ハ、、、ハロルドさま?」
「いや、まぁ、クリスティーナは頑張っているよ。少しくらい私からも褒めさせて欲しいな。」
そう言って笑いながら更にいい子いい子と頭を撫でられると嬉しいやら恥ずかしいやらでクリスティーナは真っ赤になった。
「あ、、ありがとうございます!ハロルド様にそう言って頂けるだけでわたくし頑張れますわ!」
「またまた、そんなに可愛いこと言うと我慢が出来ないな。」
ハロルドが一瞬キュっとクリスティーナを抱きしめたところでルーカスの腕がスッとクリスティーナを引き寄せハロルドから離した。
「はい。終わり~。」
「おい!!ルーカス!!」
「全く油断も隙もないな!ハグまで待ってやったんだ感謝しろ。」
そういうとキョトンとしているクリスティーナをソファに座らせて今日のマリアの様子を聞き出した。ハロルドも渋々席に着いた所でクリスティーナは話し出した。
「今日も特に問題はありませんでしたわ。いつも通り、お菓子を頂きながらお話を聞いて少し経つとハロルド様の所に行きなさいと帰されましたの。そうそう、今日のお菓子はとても美味しかったのですわ。今町で人気なんですって!ハロルド様の分も頂きましたのでどうぞ。」
そう言って鞄から可愛らしくラッピングされた包みを取り出してハロルドの前に置いた。
「ああ、ありがとう。後でいただくよ。」
クリスティーナも王子であるハロルドが毒味もせずに食べるとは思っていないのではいと答えて隣に座っているルーカスに話しかけた。
「お兄様はまだマリア様が何か企んでいるとお思いになりますか?」
「まぁ、そうだね。調べた彼女の性格と行動パターンを考えるとやはり何かしらの見返りがないとああいう風にはならないと思うんだよ。どうしてだい?」
「確かにわたくしもスッキリはしていないんですの。でも、今のマリア様を見ていると、とても一生懸命に見えて、、そんな悪い事をする様には思えないんですわ。ただ、なんとなく怖いというか、、逃げたくはなるんですが、、それだけなんですの。」
「クリスティーナは人を疑い続けるのに慣れていないだろうけれど、今どんなに良い人間に見えても人間には必ず裏があるんだよ。お願いだからあまり心を許さない様にしておくれ。」
ルーカスは人を疑う罪悪感でため息をついているクリスティーナに再度注意するとソファから立ち上がり帰りの馬車を手配しに退出した。
「クリスティーナ、、ルーカスの言うことは守って貰えるかな?」
ハロルドはクリスティーナが頷くと話題を変えた。
「話は変わるけど、うちの幽霊が君と話したがっているんだが、明日にでも王宮に来られるかな?」
「セイジ様が?わかりました。アカネと一緒に参ります。アカネ?いる?」
クリスティーナがキョロキョロと見回すと天井の方からスーッとアカネが現れて頷いた。
「アカネは何のお話か知っていて?」
「まぁね。知ってるよ。セイジが言うには最終確認らしいよ。最近色々忙しかったから私的にはやっとだぁって感じよ~。」
「「???」」
「まぁ、会ってからのお楽しみね!」
アカネは不思議そうな顔の二人を残して最近の事を思い出していた。
「クリスティーナさまぁ、待ってちょうだーい!」
マリアの嫌がらせに負けないと決めてルーカスを追いかけて来た先で見たのはルーカスに謝っているマリアだった。
マリアは今までの行いを悔いてクリスティーナにも謝りたいと涙ながらに訴えていた。
クリスティーナはあまりの変わりように困惑しながら近づくとマリアが気づいてクリスティーナの前で膝をついたのだった。
「クリスティーナ様!今まで本当に申し訳ありませんでした。
私は今まで自分以上に優秀な方に会ったことがなくて、、クリスティーナ様に嫉妬してしまったんです。
本当にごめんなさい、、、。
ルーカス様に言われて目が覚めました。許してください!!」
そう言ってマリアは地面に手をついたのだ。クリスティーナとルーカスは流石にマリアの手を取って起き上がらせるとその涙に濡れた顔を見て本当なのか?と思いながらもマリアに許しを与えた。
後でルーカスに確認しても大したことは言ってないし、話しかけた時にはもう既に謝りモードだったらしく、何がマリアを変えたのか?というのがクリスティーナ、ハロルドとルーカスの中に疑問として残った。
ただ、顔を会わせる度に謝罪されるので流石にいつまでも避けていることも出来ず、普通の学友として過ごす事にしたのだ。
その途端今度はクリスティーナを見つける度に手を振って追いかけて来るようになった。
別に害はない、寧ろ課題の手伝いや重い荷物を持ってくれたり、クリスティーナが疎い市井の事を教えてくれたりと細々と世話を焼く姉の様に振る舞うマリアは友人と言ってもいい存在に見えた。
ただ、何故?という疑問が解消されないままなのが悪いのかクリスティーナはいつまで経ってもスッキリしない心持ちがして、見つかると逃げてしまうのだった。もう、何故逃げるのかもクリスティーナには分からなくなっていた。
「もう!クリスティーナ様ったら逃げないで下さいよぉ。今日は町で流行ってるお菓子を持参したんですよ。一緒食べましょう!」
但し、クリスティーナはあまり運動が得意ではないので逃げても直ぐに捕まりマリアに腕を引かれていつもお茶会に連行されてしまう。
「あ、あの、、マリア様、、。わたくしハロルド様に用がありまして生徒会室に、、、」
「大丈夫ですって!ちゃんとハロルド様の分も可愛いラッピングして用意してありますから後でクリスティーナ様から渡してあげてくださいね。
私はクリスティーナ様とハロルド様を応援してますし味方ですから!!」
そう言ってグイグイ引っ張る力は公爵令嬢として育てられたクリスティーナには到底外すことなど出来なかった。
「マ、マリア様、、そうではなくて、、わたくし、、あの、、その、、」
マリアに手を引かれ連れて行かれる、そんなクリスティーナを二階にある生徒会室の窓から恨めしげに眺めていたのが当のハロルドだった。
「あぁ~またクリスティーナは捕まってしまったぞ!毎日毎日あの女は何を考えているんだ?」
ハロルドの後ろからチラリと下を眺めてルーカスもため息をついた。
「だよなぁ。僕だって最近はクリスティーナと満足に話せないでいるよ。」
「お前はいいだろ!!毎日家で話せるのだからな!俺が一番可哀想だろ!婚約者なのに二人の時間もない。」
「まぁまぁ。誘い方は強引だけど、あのマリア?だっけ?あの子もちょっとお茶飲んだらクリスティーナにお前へのプレゼント持たせてここに来させてるじゃないか。」
「そうだが、、あれだけクリスティーナを目の敵にしていたのに真逆だぞ!
お前はおかしいと思わないのか?
俺はいまだに怪しくて、あいつが持たせた菓子は食べられん。」
ハロルドはプンスカ怒って席に着く。
そんなハロルドを見てルーカスが頭をぽりぽりと掻きながら調べた事を報告した。
「そうなんだけどさ。いくら調べてもああなった原因がわからないんだ。
確かに元から明るく優しく頭が良いという評判だから変わってないといえば変わってないんだが今の様に無償でという点が今までとは大分違うんだ。
頭もいいし、ちゃっかりしているマリアは、自分の優しさを安売りしない。
常に打算的で必ず見返りというか投資対効果を考えての優しさだったみたいだな。
それがクリスティーナには今の所、何の見返りも求めずに世話の押し売りだ。
小さな頃からマリアを知ってる者達はかなりビックリしてたよ。てっきり貴族の坊ちゃんを連れて来ると思ったのに令嬢なのかってさ。もちろん学園の特にストーン家の面々はマリアを悪く言う者はいなかったけどな。それも不思議なんだよ。本当に誰も悪く言わないし、みんなそれぞれが自分の婚約者のように振る舞うんだよ。気持ち悪いがな。」
「そうか、、やはり何か狙いというか見返りを求めている結果が今の行動と考えた方が良さそうだな。
まだ、何かはわからないが、、。」
「そうだな。後でクリスティーナにも適度に距離は取れと言っておくよ。」
「よろしく頼む、ルーカス。」
二人が話しているとドアが控えめにノックされ、ゆっくりと開いたドアから少し疲れた顔をしたクリスティーナが入ってきた。
「ハロルド様、遅くなってしまって申し訳ありません。」
ハロルドは慌てて王子顔を作り優しく微笑みながらクリスティーナを迎え入れた。
「いや、それよりもクリスティーナは、疲れていないかい?
また、彼女に連れていかれていただろう?」
「だ、大丈夫です!これくらいハロルド様の婚約者として対処すべき事ですので、、、頑張りますわ。」
そう言いながらもちょっとくたびれた感のあるクリスティーナがあまりに可愛くてハロルドは思わずクリスティーナの頭に手を乗せて撫でた。
「ハ、、、ハロルドさま?」
「いや、まぁ、クリスティーナは頑張っているよ。少しくらい私からも褒めさせて欲しいな。」
そう言って笑いながら更にいい子いい子と頭を撫でられると嬉しいやら恥ずかしいやらでクリスティーナは真っ赤になった。
「あ、、ありがとうございます!ハロルド様にそう言って頂けるだけでわたくし頑張れますわ!」
「またまた、そんなに可愛いこと言うと我慢が出来ないな。」
ハロルドが一瞬キュっとクリスティーナを抱きしめたところでルーカスの腕がスッとクリスティーナを引き寄せハロルドから離した。
「はい。終わり~。」
「おい!!ルーカス!!」
「全く油断も隙もないな!ハグまで待ってやったんだ感謝しろ。」
そういうとキョトンとしているクリスティーナをソファに座らせて今日のマリアの様子を聞き出した。ハロルドも渋々席に着いた所でクリスティーナは話し出した。
「今日も特に問題はありませんでしたわ。いつも通り、お菓子を頂きながらお話を聞いて少し経つとハロルド様の所に行きなさいと帰されましたの。そうそう、今日のお菓子はとても美味しかったのですわ。今町で人気なんですって!ハロルド様の分も頂きましたのでどうぞ。」
そう言って鞄から可愛らしくラッピングされた包みを取り出してハロルドの前に置いた。
「ああ、ありがとう。後でいただくよ。」
クリスティーナも王子であるハロルドが毒味もせずに食べるとは思っていないのではいと答えて隣に座っているルーカスに話しかけた。
「お兄様はまだマリア様が何か企んでいるとお思いになりますか?」
「まぁ、そうだね。調べた彼女の性格と行動パターンを考えるとやはり何かしらの見返りがないとああいう風にはならないと思うんだよ。どうしてだい?」
「確かにわたくしもスッキリはしていないんですの。でも、今のマリア様を見ていると、とても一生懸命に見えて、、そんな悪い事をする様には思えないんですわ。ただ、なんとなく怖いというか、、逃げたくはなるんですが、、それだけなんですの。」
「クリスティーナは人を疑い続けるのに慣れていないだろうけれど、今どんなに良い人間に見えても人間には必ず裏があるんだよ。お願いだからあまり心を許さない様にしておくれ。」
ルーカスは人を疑う罪悪感でため息をついているクリスティーナに再度注意するとソファから立ち上がり帰りの馬車を手配しに退出した。
「クリスティーナ、、ルーカスの言うことは守って貰えるかな?」
ハロルドはクリスティーナが頷くと話題を変えた。
「話は変わるけど、うちの幽霊が君と話したがっているんだが、明日にでも王宮に来られるかな?」
「セイジ様が?わかりました。アカネと一緒に参ります。アカネ?いる?」
クリスティーナがキョロキョロと見回すと天井の方からスーッとアカネが現れて頷いた。
「アカネは何のお話か知っていて?」
「まぁね。知ってるよ。セイジが言うには最終確認らしいよ。最近色々忙しかったから私的にはやっとだぁって感じよ~。」
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アカネは不思議そうな顔の二人を残して最近の事を思い出していた。
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