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Extra story (後日談、ネタバレ注意)
交流都市の隠れた名店
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「ブラート!!!」
「あん?」
ブラートは休日の惰眠を打ち破って現れた友人にテンション低く反応する。
「ブラート!俺は……俺はどうすれば良いんだぁ!!」
滂沱の涙を流す幼馴染を、ブラートは若干引きながら宥める。
「落ち着けよ、ラドック。
何があったんだよ?」
「うぅ、て、テェーセが……テェーセが……」
予想外の名前に驚いて聞き返す。
「テェーセちゃんに何か有ったのか⁉︎」
「テェーセが……わ、別れようって……」
予想以上に下らなさそうな話だった。
「そうか、とうとうテェーセちゃんもお前がバカたと気づいたのか」
「頼む、ブラート!次のデートが最後のチャンスなんだ!
お前、お洒落な店とか詳しいだろ?
テェーセと別れずに済む様なお洒落で雰囲気の良い店を教えてくれ!」
ブラートはこの街で1番大きな食品卸しの商会で働いている。
その仕事の内容から街の大通りから裏通りまで色々な店に詳しかった。
「そんな店があるなら俺だって苦労は…………ん?」
「あるのか!」
1つ心当たりがあった。
「…………はぁ、分かった。教えるよ」
正直に言うとあの店は教えたくなかった。
だが仕方ない。
友人の為、そして静かな休日の為に。
今日、俺は人生を賭けたデートに望んでいる。
昨日、幼馴染のブラートに教えてもらった店で美味いものを食べて別れ話を取り消して貰うのだ!
「ラドック、お待たせ」
「いや、全然待ってなんか居ないよ。
テェーセは今日も可愛いな」
もちろんお世辞ではない。
妖艶な褐色の肌も艶やかなダークブラウンの髪も少し赤味がかった額の角も大好きだ。
「…………ありがとう。
でも……やっぱり、私達上手くいくとは思えないわ。
私は魔族で……あなたは人族だし……」
「そんな事はないさ!」
そう、俺達がまだガキだった頃は、人族をはじめとした人間達と魔族は争っていた。
しかし、『人魔対戦』や『三夜戦争』と呼ばれる戦いと、その後の邪神や魔神討伐における共闘によって人間達と魔族は和解したのだ。
その和解の証こそ、俺達が暮らしているこの交流都市クロスピースである。
かつてはイザール神聖国と言う国があった場所に作られたこの都市では、交易の中心地としてあらゆる種族が集まっている。
如何なる国にも属さず、自治権を持つこの都市では異種族同士のカップルなんて珍しいものではない。
「あの魔神討伐の英雄、極光のザジと漆黒のユウだって魔族と人間だが、仲睦まじくやっているじゃないか」
「そんなの……吟遊詩人が唄っていた噂でしょう?」
「それは……」
確かに俺がこの目で2人の英雄を見た訳ではない。
「兎に角!今日のデートが終わるまで保留にしてくれよ」
俺は必死に頼み込んだ。
別にテェーセが初めて付き合った彼女と言うわけではない。
それでも、こんなに人を好きになったのは初めてだったのだ。
「……わかった」
テェーセの返事に安堵の息を吐いた俺は彼女を連れて歩き始めた。
時刻は昼を少し過ぎた頃。
俺の仕事の都合で昼からのデートになってしまった。
お互いに食事は済ませてあるが、ブラートから聞いた店ならば問題ない。
「ここだ」
「…………本当に?」
テェーセが疑問に思うのも無理はない。
俺だってブラートに教えてもらわなければここが飲食店だと気付かなかっただろう。
大通りから一本裏に入った物静かな場所にひっそりとその店は有った。
一見すると何処にでもあるただの家だ。
しかし、入り口の隅でまるで植木鉢で隠される様に置かれた小さな看板と、ドアに掛けられた自己主張皆無な『オープン』と書かれた札がここが店である事を示している。
「ブラートの奴に教えて貰ったんだ。
最高の店だって言ってた。
さぁ、入ろう」
「…………うん」
カラン、カラン
少し警戒する様なテェーセの手を引いてドアノブを回す。
するとドアの上部に取り付けられたドアベルが俺達の来訪を告げた。
店内と外界と遮る為にしまって行くドアの隙間から『ロック鳥の冠」と言う店の名前が書かれた看板が見えた。
「いらっしゃいませ」
店の奥から出てきたのは20代くらいの魔族の女性だった。
「え~と、予約していたラドックですけど……」
「ああ、ブラートさんのご紹介の方ですね。
お待ちしておりました。
私はこの店『ロック鳥の冠』の店主、リリアナと申します。
さぁ、どうぞこちらへ」
リリアナさんに案内されて奥の人目につかない静かな席へ座った。
「それでは暫くお待ち下さい」
リリアナさんはそう言うと俺達に一礼して去っていった。
「ねぇ、ラドック。
ここは何のお店なの?
私、お昼は食べてきたからあまり食べれないよ?」
「ブラートの奴に聞いても教えてくれなかったんだよ。
注文まで任せとけって言ってさ。
でも、昼は食べてから行けって言ってたから軽食かお菓子の店じゃないかな?」
それから少しの間、俺はテェーセとどこかぎこちない会話を続けていたのだが、そこにリリアナさんが料理を持って現れた。
「お待たせしました、プリンアラモードです」
リリアナさんがプリンアラモードと呼んだそれは、口の広いグラスに盛り付けられた見たことのない不思議な食べ物だった。
茶色いソースがかかったスライムの様な黄色い物を中心に果実や白いフワフワした物が綺麗に盛り付けられている。
正面には俺と同じように不思議そうな顔をしたテェーセが居る。
「とりあえず食べてみよう」
「そうね」
俺はスライムの様な物をひと匙救うと口の中に放り込んだ。
「⁉︎」
驚いた。
溶け出す様な滑らかな食感と、甘く優しい卵とミルクの風味が広がり、少し苦いソースがどこまでも広がって行きそうな濃厚な甘みに刺激を与えている。
チラリとテェーセの顔を覗き見ると、彼女も驚いた顔をしている。
次に横の果実を食べてみる。
甘く煮詰められた果実は先程のコッテリとした甘みとは違い、爽やかな甘さと酸味を持っている。
自然と笑みが溢れる様な甘さだ。
チラリとテェーセの顔を覗き見ると、彼女も笑みを浮かべていた。
次に白いフワフワを食べてみる。
これは非常に濃厚で甘い。
恐らくミルクを使っているのだろう。
果実や黄色いスライムに付けると更に別の顔を見せる。
変幻自在の甘さで全体を調和させて満足感を生み出している。
チラリとテェーセの顔を覗き見ると、彼女も満足そうな顔だった。
プリンアラモード、間違いなく人生で最高の菓子だった。
2人で初めて食べた菓子の感想を言い合っていると、リリアナさんが皿を下げにやって来た。
「ご馳走様です」
「ご馳走様です、本当に美味しかったです」
テェーセが少し興奮しながらお礼を言うと、リリアナさんは微笑みを浮かべる。
「ありがとうございます」
「プルプルした卵菓子と果実と乳菓子なんて全く違うお菓子が不思議な統一感をだしていますね」
テェーセは本当に気に入ったらしく、楽しげにリリアナさんに話しかける。
「ふふふ、そうですね。
例え全く別の存在だったとしても、相性が良くないと言う訳ではないんですよ」
「相性……ですか」
「ええ、お菓子も……人もね」
「…………」
リリアナさんは意味深にウインクをする。
ブラートから何かを聞いているのかも知れないな。
「リリアナさんは……魔族と人間も上手く行くと思いますか?」
「上手くいきますよ、とは断言出来ません。
でも、上手く行く人もいます。
私の兄と下の姉は人間の方と結婚しましたけど毎日楽しそうに過ごしてますよ」
「そう……ですか」
「魔族だとか人族だとかは大した問題では無いと私は思います
必要な物は気持ちですよ。
お菓子を食べた時、2人とも同じ顔をしていたではないですか。
2人が同じ気持ちでいられる、それが1番大切な事ではないでしょうか?」
リリアナさんはそう言い残すとお皿を持って下がっていった。
「気持ち……か。
ラドック、この前はごめんさない。
私はやっぱりラドックが好き。
もう一度私とやり直してくれる?」
「ああ、もちろんだよ。
俺はテェーセの事が大好きだからね」
こうして俺はテェーセと仲直りする事が出来たのだった。
「ありがとう、ブラート!!
お前のおかげだよ」
「そうかい、良かったな」
「それにあの店のお菓子もメチャクチャ美味しかったしな」
「はいはい…………ところでお前とテェーセちゃんは何でケンカしてたんだ?」
「ああ、実は先日付き合い始めてから1年の記念日だったんだけど……その時プレゼントした帽子の角穴のサイズが合わなくてな。
それで、『角のない人族には私の気持ちは分からない』って……」
どうせ下らない事だろうと思っていたブラートの予想を遥かに下回る下らなさだった。
「…………もげろ」
この程度の呪詛を吐くくらいは許される筈だ。
「あん?」
ブラートは休日の惰眠を打ち破って現れた友人にテンション低く反応する。
「ブラート!俺は……俺はどうすれば良いんだぁ!!」
滂沱の涙を流す幼馴染を、ブラートは若干引きながら宥める。
「落ち着けよ、ラドック。
何があったんだよ?」
「うぅ、て、テェーセが……テェーセが……」
予想外の名前に驚いて聞き返す。
「テェーセちゃんに何か有ったのか⁉︎」
「テェーセが……わ、別れようって……」
予想以上に下らなさそうな話だった。
「そうか、とうとうテェーセちゃんもお前がバカたと気づいたのか」
「頼む、ブラート!次のデートが最後のチャンスなんだ!
お前、お洒落な店とか詳しいだろ?
テェーセと別れずに済む様なお洒落で雰囲気の良い店を教えてくれ!」
ブラートはこの街で1番大きな食品卸しの商会で働いている。
その仕事の内容から街の大通りから裏通りまで色々な店に詳しかった。
「そんな店があるなら俺だって苦労は…………ん?」
「あるのか!」
1つ心当たりがあった。
「…………はぁ、分かった。教えるよ」
正直に言うとあの店は教えたくなかった。
だが仕方ない。
友人の為、そして静かな休日の為に。
今日、俺は人生を賭けたデートに望んでいる。
昨日、幼馴染のブラートに教えてもらった店で美味いものを食べて別れ話を取り消して貰うのだ!
「ラドック、お待たせ」
「いや、全然待ってなんか居ないよ。
テェーセは今日も可愛いな」
もちろんお世辞ではない。
妖艶な褐色の肌も艶やかなダークブラウンの髪も少し赤味がかった額の角も大好きだ。
「…………ありがとう。
でも……やっぱり、私達上手くいくとは思えないわ。
私は魔族で……あなたは人族だし……」
「そんな事はないさ!」
そう、俺達がまだガキだった頃は、人族をはじめとした人間達と魔族は争っていた。
しかし、『人魔対戦』や『三夜戦争』と呼ばれる戦いと、その後の邪神や魔神討伐における共闘によって人間達と魔族は和解したのだ。
その和解の証こそ、俺達が暮らしているこの交流都市クロスピースである。
かつてはイザール神聖国と言う国があった場所に作られたこの都市では、交易の中心地としてあらゆる種族が集まっている。
如何なる国にも属さず、自治権を持つこの都市では異種族同士のカップルなんて珍しいものではない。
「あの魔神討伐の英雄、極光のザジと漆黒のユウだって魔族と人間だが、仲睦まじくやっているじゃないか」
「そんなの……吟遊詩人が唄っていた噂でしょう?」
「それは……」
確かに俺がこの目で2人の英雄を見た訳ではない。
「兎に角!今日のデートが終わるまで保留にしてくれよ」
俺は必死に頼み込んだ。
別にテェーセが初めて付き合った彼女と言うわけではない。
それでも、こんなに人を好きになったのは初めてだったのだ。
「……わかった」
テェーセの返事に安堵の息を吐いた俺は彼女を連れて歩き始めた。
時刻は昼を少し過ぎた頃。
俺の仕事の都合で昼からのデートになってしまった。
お互いに食事は済ませてあるが、ブラートから聞いた店ならば問題ない。
「ここだ」
「…………本当に?」
テェーセが疑問に思うのも無理はない。
俺だってブラートに教えてもらわなければここが飲食店だと気付かなかっただろう。
大通りから一本裏に入った物静かな場所にひっそりとその店は有った。
一見すると何処にでもあるただの家だ。
しかし、入り口の隅でまるで植木鉢で隠される様に置かれた小さな看板と、ドアに掛けられた自己主張皆無な『オープン』と書かれた札がここが店である事を示している。
「ブラートの奴に教えて貰ったんだ。
最高の店だって言ってた。
さぁ、入ろう」
「…………うん」
カラン、カラン
少し警戒する様なテェーセの手を引いてドアノブを回す。
するとドアの上部に取り付けられたドアベルが俺達の来訪を告げた。
店内と外界と遮る為にしまって行くドアの隙間から『ロック鳥の冠」と言う店の名前が書かれた看板が見えた。
「いらっしゃいませ」
店の奥から出てきたのは20代くらいの魔族の女性だった。
「え~と、予約していたラドックですけど……」
「ああ、ブラートさんのご紹介の方ですね。
お待ちしておりました。
私はこの店『ロック鳥の冠』の店主、リリアナと申します。
さぁ、どうぞこちらへ」
リリアナさんに案内されて奥の人目につかない静かな席へ座った。
「それでは暫くお待ち下さい」
リリアナさんはそう言うと俺達に一礼して去っていった。
「ねぇ、ラドック。
ここは何のお店なの?
私、お昼は食べてきたからあまり食べれないよ?」
「ブラートの奴に聞いても教えてくれなかったんだよ。
注文まで任せとけって言ってさ。
でも、昼は食べてから行けって言ってたから軽食かお菓子の店じゃないかな?」
それから少しの間、俺はテェーセとどこかぎこちない会話を続けていたのだが、そこにリリアナさんが料理を持って現れた。
「お待たせしました、プリンアラモードです」
リリアナさんがプリンアラモードと呼んだそれは、口の広いグラスに盛り付けられた見たことのない不思議な食べ物だった。
茶色いソースがかかったスライムの様な黄色い物を中心に果実や白いフワフワした物が綺麗に盛り付けられている。
正面には俺と同じように不思議そうな顔をしたテェーセが居る。
「とりあえず食べてみよう」
「そうね」
俺はスライムの様な物をひと匙救うと口の中に放り込んだ。
「⁉︎」
驚いた。
溶け出す様な滑らかな食感と、甘く優しい卵とミルクの風味が広がり、少し苦いソースがどこまでも広がって行きそうな濃厚な甘みに刺激を与えている。
チラリとテェーセの顔を覗き見ると、彼女も驚いた顔をしている。
次に横の果実を食べてみる。
甘く煮詰められた果実は先程のコッテリとした甘みとは違い、爽やかな甘さと酸味を持っている。
自然と笑みが溢れる様な甘さだ。
チラリとテェーセの顔を覗き見ると、彼女も笑みを浮かべていた。
次に白いフワフワを食べてみる。
これは非常に濃厚で甘い。
恐らくミルクを使っているのだろう。
果実や黄色いスライムに付けると更に別の顔を見せる。
変幻自在の甘さで全体を調和させて満足感を生み出している。
チラリとテェーセの顔を覗き見ると、彼女も満足そうな顔だった。
プリンアラモード、間違いなく人生で最高の菓子だった。
2人で初めて食べた菓子の感想を言い合っていると、リリアナさんが皿を下げにやって来た。
「ご馳走様です」
「ご馳走様です、本当に美味しかったです」
テェーセが少し興奮しながらお礼を言うと、リリアナさんは微笑みを浮かべる。
「ありがとうございます」
「プルプルした卵菓子と果実と乳菓子なんて全く違うお菓子が不思議な統一感をだしていますね」
テェーセは本当に気に入ったらしく、楽しげにリリアナさんに話しかける。
「ふふふ、そうですね。
例え全く別の存在だったとしても、相性が良くないと言う訳ではないんですよ」
「相性……ですか」
「ええ、お菓子も……人もね」
「…………」
リリアナさんは意味深にウインクをする。
ブラートから何かを聞いているのかも知れないな。
「リリアナさんは……魔族と人間も上手く行くと思いますか?」
「上手くいきますよ、とは断言出来ません。
でも、上手く行く人もいます。
私の兄と下の姉は人間の方と結婚しましたけど毎日楽しそうに過ごしてますよ」
「そう……ですか」
「魔族だとか人族だとかは大した問題では無いと私は思います
必要な物は気持ちですよ。
お菓子を食べた時、2人とも同じ顔をしていたではないですか。
2人が同じ気持ちでいられる、それが1番大切な事ではないでしょうか?」
リリアナさんはそう言い残すとお皿を持って下がっていった。
「気持ち……か。
ラドック、この前はごめんさない。
私はやっぱりラドックが好き。
もう一度私とやり直してくれる?」
「ああ、もちろんだよ。
俺はテェーセの事が大好きだからね」
こうして俺はテェーセと仲直りする事が出来たのだった。
「ありがとう、ブラート!!
お前のおかげだよ」
「そうかい、良かったな」
「それにあの店のお菓子もメチャクチャ美味しかったしな」
「はいはい…………ところでお前とテェーセちゃんは何でケンカしてたんだ?」
「ああ、実は先日付き合い始めてから1年の記念日だったんだけど……その時プレゼントした帽子の角穴のサイズが合わなくてな。
それで、『角のない人族には私の気持ちは分からない』って……」
どうせ下らない事だろうと思っていたブラートの予想を遥かに下回る下らなさだった。
「…………もげろ」
この程度の呪詛を吐くくらいは許される筈だ。
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:;(∩´﹏`∩);:
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