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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
3話 テンプレとわたし
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モモに騎乗したわたしは、森の中を駆けて行きます。
モモのスピードは体感ですが30キロ位はあると思います。
視界が悪く、足場が不安定な森の中でこのスピードなら街道などは、40キロ位出るのではないでしょうか?
途中に休息や採取を挟みながら1時間ほど掛けて街道にでました。
左右を確認してみましたがずっと先まで街道が続いています。
「モモは どちらに行けばいいと思いますか?」
「ぐぅ~」
モモに聞いてみましたが、当然モモが道を知っている筈がありません。
どちらに行くべきか分からないのなら悩んでいても意味は有りませんね。
わたしは森を背にして右の道に行く事にしました。
理由はありません。
勘です。
モモが街道を駆けて行きます。
すでに3時間位走り続けていますが、街や村は見当たりません。
太陽が空の中心に来た頃、小さな丘を越えた所で一台の馬車を見つけました。
しかしその馬車は明らかにひとつ問題があります。
「うぁ~テンプレですね。」
その馬車は盗賊に襲われていました。
こちらに向かってくる馬車には、必死の表情で馬を操る赤毛の青年、荷台から盗賊に弓を射る女性と負傷した男性、手当てをしている男性の4人が乗っています。
一方、盗賊は6人、4頭の馬に分乗しています。
馬車がわたしの居る丘に近づいて来た時、丘の下の岩場の影から5人の男達が飛び出して来ました。
助けに来た冒険者かと思いましたが薄汚れた男達はとても冒険者には見えません。
男達は盗賊と共に馬車を取り囲みました。
男達は盗賊の仲間だった様です。
怪我人を含めて4人に対して、盗賊は11人このままでは不味いですね。
わたしは、モモを全速力で走らせながらショートソードを抜きます。
「へへへへ。大人しくしがぁげびゅ」
弓を持った女性に手を伸ばそうとしていた盗賊の首を、すれ違い様に切り飛ばします。
「な!なんだ手めぇ!」
「ちっ!新手だ!」
わたしの乱入に盗賊達が取り乱します。
隙だらけですね。
「貫け 深緑の槍 ウッドランス」
モモに隠れる様に指示を出し飛び降りながら森で採取した種を触媒にして、木の槍を5本放ちます。
3人の盗賊が木の槍に貫かれ、1人の右脚が吹き飛びました。
襲われていた4人の方を見ると赤毛の青年と、負傷した仲間を庇いながら、動揺 した盗賊2人を倒していました。
彼らは問題有りませんね。
「このガキ!!」
上段から振り下ろしてきた剣をショートソードを斜めに構え受け流し、盗賊が剣を返すより速く剣を持つ右腕を斬りつけます。
「ぐぁあぁ げぇはっ」
右腕を押さえて悲鳴を上げる盗賊を蹴り飛ばし視界を確保します。
「死ねやぁガキ!!」
大柄な盗賊が大きな戦斧振り下ろして来ます。
重たい戦斧を受け流すのは不安が有ったのでステップで避けます。
盗賊の戦斧は地面に当たる直前でピタリと止まり、わたしの顔目掛けて跳ね上がってきました。
以外にも中々の技量です。
身体を反らし戦斧を躱わし、魔法を詠唱します。
「惑え 霞の水滴 ミラージュミスト」
盗賊の顔に霧が掛かります。
「くっ何処に行った!?」
「このガキ! 頭に何しやがった!!」
後ろから斬りかかって来た盗賊の剣をショートソードで受け止め、足払いを掛けます。
「な!?ぐぅ」
バランス崩した盗賊の胸を貫きます。
盗賊だった物からショートソードを引き抜き、闇雲に戦斧を振り回している盗賊の足元に滑り込み、両脚の健を斬りつけます。
「ぎゃぁあ!?」
地面に転がった盗賊の腕を切り飛ばします。
どうやらこいつは盗賊の頭の様なので殺すのは不味い様な気がします。
「ひぃ、たった助けあがぁ!」
残りった1人の盗賊は逃げ出しましたが後を追って背後から切り捨てます。
殺そうと襲っておきながら自分が殺されそうになると助けてくれとは虫のいい話です。
終わったようですね。
襲われていた人達はみんな無事なようです。
しかし、喧嘩もまともにした事がなかった筈なのにスキルとはすごいと思います。
6人も殺してしまいましたが、クズだったせいか、全く罪悪感を感じません。
血とか死体も平気です。
《精神強化》のお陰です。
指示通り隠れていたモモが戻って来ました。
盗賊を追ってだいぶ離れてしまった様です。
わたしはモモの頭を撫でてあげながら、4人の元に向かいます。
異世界人とのファーストコンタクトです。
モモのスピードは体感ですが30キロ位はあると思います。
視界が悪く、足場が不安定な森の中でこのスピードなら街道などは、40キロ位出るのではないでしょうか?
途中に休息や採取を挟みながら1時間ほど掛けて街道にでました。
左右を確認してみましたがずっと先まで街道が続いています。
「モモは どちらに行けばいいと思いますか?」
「ぐぅ~」
モモに聞いてみましたが、当然モモが道を知っている筈がありません。
どちらに行くべきか分からないのなら悩んでいても意味は有りませんね。
わたしは森を背にして右の道に行く事にしました。
理由はありません。
勘です。
モモが街道を駆けて行きます。
すでに3時間位走り続けていますが、街や村は見当たりません。
太陽が空の中心に来た頃、小さな丘を越えた所で一台の馬車を見つけました。
しかしその馬車は明らかにひとつ問題があります。
「うぁ~テンプレですね。」
その馬車は盗賊に襲われていました。
こちらに向かってくる馬車には、必死の表情で馬を操る赤毛の青年、荷台から盗賊に弓を射る女性と負傷した男性、手当てをしている男性の4人が乗っています。
一方、盗賊は6人、4頭の馬に分乗しています。
馬車がわたしの居る丘に近づいて来た時、丘の下の岩場の影から5人の男達が飛び出して来ました。
助けに来た冒険者かと思いましたが薄汚れた男達はとても冒険者には見えません。
男達は盗賊と共に馬車を取り囲みました。
男達は盗賊の仲間だった様です。
怪我人を含めて4人に対して、盗賊は11人このままでは不味いですね。
わたしは、モモを全速力で走らせながらショートソードを抜きます。
「へへへへ。大人しくしがぁげびゅ」
弓を持った女性に手を伸ばそうとしていた盗賊の首を、すれ違い様に切り飛ばします。
「な!なんだ手めぇ!」
「ちっ!新手だ!」
わたしの乱入に盗賊達が取り乱します。
隙だらけですね。
「貫け 深緑の槍 ウッドランス」
モモに隠れる様に指示を出し飛び降りながら森で採取した種を触媒にして、木の槍を5本放ちます。
3人の盗賊が木の槍に貫かれ、1人の右脚が吹き飛びました。
襲われていた4人の方を見ると赤毛の青年と、負傷した仲間を庇いながら、動揺 した盗賊2人を倒していました。
彼らは問題有りませんね。
「このガキ!!」
上段から振り下ろしてきた剣をショートソードを斜めに構え受け流し、盗賊が剣を返すより速く剣を持つ右腕を斬りつけます。
「ぐぁあぁ げぇはっ」
右腕を押さえて悲鳴を上げる盗賊を蹴り飛ばし視界を確保します。
「死ねやぁガキ!!」
大柄な盗賊が大きな戦斧振り下ろして来ます。
重たい戦斧を受け流すのは不安が有ったのでステップで避けます。
盗賊の戦斧は地面に当たる直前でピタリと止まり、わたしの顔目掛けて跳ね上がってきました。
以外にも中々の技量です。
身体を反らし戦斧を躱わし、魔法を詠唱します。
「惑え 霞の水滴 ミラージュミスト」
盗賊の顔に霧が掛かります。
「くっ何処に行った!?」
「このガキ! 頭に何しやがった!!」
後ろから斬りかかって来た盗賊の剣をショートソードで受け止め、足払いを掛けます。
「な!?ぐぅ」
バランス崩した盗賊の胸を貫きます。
盗賊だった物からショートソードを引き抜き、闇雲に戦斧を振り回している盗賊の足元に滑り込み、両脚の健を斬りつけます。
「ぎゃぁあ!?」
地面に転がった盗賊の腕を切り飛ばします。
どうやらこいつは盗賊の頭の様なので殺すのは不味い様な気がします。
「ひぃ、たった助けあがぁ!」
残りった1人の盗賊は逃げ出しましたが後を追って背後から切り捨てます。
殺そうと襲っておきながら自分が殺されそうになると助けてくれとは虫のいい話です。
終わったようですね。
襲われていた人達はみんな無事なようです。
しかし、喧嘩もまともにした事がなかった筈なのにスキルとはすごいと思います。
6人も殺してしまいましたが、クズだったせいか、全く罪悪感を感じません。
血とか死体も平気です。
《精神強化》のお陰です。
指示通り隠れていたモモが戻って来ました。
盗賊を追ってだいぶ離れてしまった様です。
わたしはモモの頭を撫でてあげながら、4人の元に向かいます。
異世界人とのファーストコンタクトです。
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