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【番外編】カスパーの誕生日
②*
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ルシャードと再会した日が蘇る。
山賊に襲われている俺を、ルシャードが華麗に救出したのだ。
同じようにルシャードも再会した日の記憶を思い起こしたようだ。
視線が甘く絡み合う。
「マイネ」
ルシャードが名を呼び顔を寄せた。
俺は瞼を閉じてルシャードの唇を待つ。
だが、一向に何も唇に触れない。
片目を開けて様子を伺った。
そんな俺の表情を、ルシャードは可愛くてたまらないとでも思っているかのように微笑んだ。
「マイネから、キスしてくれるか?」
俺の唇を人差し指で触れたルシャードは、劣情を含んだ声音で囁く。
目を泳がせた俺が「目を閉じてください」と言うと、ルシャードは「わかった」と瞼を閉じて待った。
瞳を閉じて静止するルシャードの整った容姿を見惚れそうになりながら、滑らかな頬に触れる。
ルシャードの類稀な美しさは、瞳の輝きがあってこそだが、瞼を閉じている姿も好きだった。
鼻が当たらないように、ルシャードに顔を寄せる。
唇を重ねた。
柔らかな感触は、何度しても飽きそうにない。
すぐに離そうとする俺に、ルシャードが下唇を吸い、深い口づけを誘った。
遠慮がちにルシャードの口内に舌を侵入させて舌を絡ませる。
ルシャードの手のひらが、俺の双丘をゆっくりと撫でた。
唇が離れて吐息が漏れる。
「ルシャード様。今日は俺が動きます。いつもよくしてもらってばかりだから」
俺は、羞恥を隠して宣言した。
多忙なルシャードを慰めたい。
だがルシャードは、困ったように目頭に片手を置き天井を仰ぐ。
「……あまり煽らないでくれるか」
ルシャードの下腹部に触れると、すでに服の上からでも腹につきそうなのがわかった。
俺が足の間に膝を突こうとすると、ルシャードが制止する。
「待った……嬉しいのだが、マイネが動くというのは今度にしないか?」
欲情した黄金の瞳が、俺をじっと見た。
「ル……」
反論しようしたのに、唇を塞がれてしまう。
ルシャードの舌を迎えて舌を絡ませる。
服の中にルシャードの手のひらが侵入し、胸の粒を指で軽く弾いた。
じわじわと甘い刺激が全身に伝わり、下腹部が熱くなる。
薄い寝間着越しに、ぷくりとなった粒をルシャードは舐めて甘噛みする。
「ルシャ…さま、俺……も」
ルシャードの屹立を手のひらで撫でようとした。
性行為が未経験だった俺は、これまでルシャードに身を任せてばかりだ。
もっと積極的になったほうがいいのではないか、と悩んだりしている。
今だにルシャードの性器を口に含んだこともないのだから。
俺の白い服は、ルシャードの唾液で濡れて、胸元の桜色の粒が薄っすらと透けて見えた。
再び、ルシャードは口に含み、舌で潰す。
俺はルシャードの頭を抱えて身悶えた。
もどかしい。
直接、舐めてほしい。
ルシャードが歯をたてて胸の突起を引っ張ると、びくっと身体が跳ねる。
その痛みが、よりいっそう感度を高めることを、すでに知っていた。
ルシャードは強弱をつけて、粒を潰して、繰り返し甘噛みする。
背中が震えた。
「あぁ、マイネが可愛いすぎる」
下穿きの中で硬くなった器官から先走りが溢れているだろう。
「ぁあ……」
ルシャードは両手をマイネの服の中に忍ばせて、両方の胸の飾りを同時に弾いた。
まだ触ってもいない後孔が、トロトロに溶けていく感覚に襲われる。
切なく疼き、腰が揺れてしまった。
「ルシャード……さま」
「マイネ」
ソファに座したルシャードを、跨ぐようにして腰を下ろした俺は、ルシャードの首に腕を絡ませる。
着衣のまま、下半身だけ乱れた状態で繋がった。
山賊に襲われている俺を、ルシャードが華麗に救出したのだ。
同じようにルシャードも再会した日の記憶を思い起こしたようだ。
視線が甘く絡み合う。
「マイネ」
ルシャードが名を呼び顔を寄せた。
俺は瞼を閉じてルシャードの唇を待つ。
だが、一向に何も唇に触れない。
片目を開けて様子を伺った。
そんな俺の表情を、ルシャードは可愛くてたまらないとでも思っているかのように微笑んだ。
「マイネから、キスしてくれるか?」
俺の唇を人差し指で触れたルシャードは、劣情を含んだ声音で囁く。
目を泳がせた俺が「目を閉じてください」と言うと、ルシャードは「わかった」と瞼を閉じて待った。
瞳を閉じて静止するルシャードの整った容姿を見惚れそうになりながら、滑らかな頬に触れる。
ルシャードの類稀な美しさは、瞳の輝きがあってこそだが、瞼を閉じている姿も好きだった。
鼻が当たらないように、ルシャードに顔を寄せる。
唇を重ねた。
柔らかな感触は、何度しても飽きそうにない。
すぐに離そうとする俺に、ルシャードが下唇を吸い、深い口づけを誘った。
遠慮がちにルシャードの口内に舌を侵入させて舌を絡ませる。
ルシャードの手のひらが、俺の双丘をゆっくりと撫でた。
唇が離れて吐息が漏れる。
「ルシャード様。今日は俺が動きます。いつもよくしてもらってばかりだから」
俺は、羞恥を隠して宣言した。
多忙なルシャードを慰めたい。
だがルシャードは、困ったように目頭に片手を置き天井を仰ぐ。
「……あまり煽らないでくれるか」
ルシャードの下腹部に触れると、すでに服の上からでも腹につきそうなのがわかった。
俺が足の間に膝を突こうとすると、ルシャードが制止する。
「待った……嬉しいのだが、マイネが動くというのは今度にしないか?」
欲情した黄金の瞳が、俺をじっと見た。
「ル……」
反論しようしたのに、唇を塞がれてしまう。
ルシャードの舌を迎えて舌を絡ませる。
服の中にルシャードの手のひらが侵入し、胸の粒を指で軽く弾いた。
じわじわと甘い刺激が全身に伝わり、下腹部が熱くなる。
薄い寝間着越しに、ぷくりとなった粒をルシャードは舐めて甘噛みする。
「ルシャ…さま、俺……も」
ルシャードの屹立を手のひらで撫でようとした。
性行為が未経験だった俺は、これまでルシャードに身を任せてばかりだ。
もっと積極的になったほうがいいのではないか、と悩んだりしている。
今だにルシャードの性器を口に含んだこともないのだから。
俺の白い服は、ルシャードの唾液で濡れて、胸元の桜色の粒が薄っすらと透けて見えた。
再び、ルシャードは口に含み、舌で潰す。
俺はルシャードの頭を抱えて身悶えた。
もどかしい。
直接、舐めてほしい。
ルシャードが歯をたてて胸の突起を引っ張ると、びくっと身体が跳ねる。
その痛みが、よりいっそう感度を高めることを、すでに知っていた。
ルシャードは強弱をつけて、粒を潰して、繰り返し甘噛みする。
背中が震えた。
「あぁ、マイネが可愛いすぎる」
下穿きの中で硬くなった器官から先走りが溢れているだろう。
「ぁあ……」
ルシャードは両手をマイネの服の中に忍ばせて、両方の胸の飾りを同時に弾いた。
まだ触ってもいない後孔が、トロトロに溶けていく感覚に襲われる。
切なく疼き、腰が揺れてしまった。
「ルシャード……さま」
「マイネ」
ソファに座したルシャードを、跨ぐようにして腰を下ろした俺は、ルシャードの首に腕を絡ませる。
着衣のまま、下半身だけ乱れた状態で繋がった。
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