KOWABANA

華岡光

文字の大きさ
上 下
71 / 77

夏祭りのあの人8

しおりを挟む
 焼きそばを再び焼く俺に、誰かが声をかけてきた。

 「すいません?」

 声のする方向へ振り向くと、そこには白い自転車に乗った警官がいた。

 「焼きそば焼いてるんですか?思わずいい匂いがして釣られてきましたよ。こんな時間になんで焼きそばなんか焼いてらっしゃるの?」

 俺は理由を警官に話した後に練習で焼いた焼きそばを手渡した。

 「そういう事なんですよ。よかったらこれどうぞ!!お巡りさんも深夜のパトロール大変でしょ!!良かったらこれ全部持っていって!!交番のみんなで食べてください」

 団地の入り口の横にある交番の警官だという事は知っていたので、俺は理由を話して焼きそばを渡したら、えらく喜んでくれたんだけど、その後なんだよ、俺の顔が一気に青ざめたのは・・
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

なぜ、先輩は不親切なのか

現代文学 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:2

カメラが捉えた俺たちの恋

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

さようなら婚約者だった人

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:5

【鳥籠の華と髑髏】

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:0

悪役令嬢探偵、婚約破棄殺人事件

D
ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:10

ようこそ、ここは君が主人公の世界です

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:129

処理中です...