鬼婆

華岡光

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地元の人達

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 「二本松少年隊?知らないです」

健太がそう言うと店の人がやっぱりという顔つきで話しだした。

 「今からずーっと昔にこの辺りで激しい戦争があったんです。"戊辰戦争"という戦いで、江戸時代がちょうど終わり、新しい時代の訪れとともにその新しい勢力を受けいれたくない人達が武器を取り旧幕府軍として、薩長連合軍と戦ったんです。この辺りも昔は二本松藩として、隣の会津藩と一緒に薩長連合軍と戦いました。しかし、兵力や武器に差があり、年少の子供達まで戦いに駆り出され、会津藩でも白虎隊や、この二本松でも二本松少年隊が薩長軍と戦い、無残に殺されてしまったんです。まだ子供なのに二本松を守るために死んでいった少年達こそ二本松少年隊なのです」

 健太達は改めてこの地域で過去に起きた悲しい話しを知る事になった。
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