お蔵ぼっこと雪ちゃん

華岡光

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不思議な体験

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雪ちゃんは生まれて初めて見る水生昆虫に感動しながら、高鳴る胸でまた新しい家への道の目印であるお地蔵さん探しに歩き出した。

 「あれお地蔵さんじゃない!?」

 田んぼの先を歩いていた雪ちゃんの視界の中に太い木の先に隠れたお地蔵さんが見えてきた。その隣には真っ直ぐ横に続く道が見える。間違いなく祐一が新しい家への道の目印にしたお地蔵さんだった。

 「パパーーー!!!、あったよ!!!」

雪ちゃんは祐一が乗ってる車のほうを見て大きな声でそう叫びながら手を振った。祐一が車でこちらのほうに向かって進んでくる。

 「ゆきちゃん見つけてくれたんだね!!不動産屋さんの人と電話で話してたら大きな木の横にお地蔵さんがあるて言われたから、ハッと!思い出したところなんだよ!!この木だったんだね。そうそうこのお地蔵の隣の道の先にあるんだよ!その古民家が」

 雪ちゃんのところへとやってきた祐一はそう話すと雪ちゃんを再び車に乗せるとお地蔵さんの脇の道へと入っていった。
 
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