正義が悪に変わる時

華岡光

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少年は警察官の道へ

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 雅之達は山を十分堪能した後、ふもとにあるキャンプ場のコテージへと向かった。今日はここで泊まる手配を伊藤刑事はすでにしていたのだった。

 「凄い綺麗な建物ですね。家具も調理器具もあるし、お風呂もベットも」

 初めて泊まるバンガローを見て興奮する雅之をよそに、伊藤刑事は何やらクーラーボックスから夕食の材料を取り出していた。

 「さぁーー!!雅之君?こっちに来てくれないか」

 雅之を台所へと呼ぶと、包丁とまな板が置いてあり、伊藤刑事は人参とジャガイモをその上へと置いた。

 「この野菜を切ってくれないかな。今日の夕食は特製カレーだよ」

 大きな鍋に湯を沸かして、様々な調味料とカレールーを並べる伊藤刑事の顔は、どこか自信満々の表情だった。
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