正義が悪に変わる時

新しい部署へ

 「おいおい！！泣くなよ。そんな事言われると俺までもらい泣きするだろうがよ」

 涙を流す雅之の肩をしっかりと掴みながら、伊藤刑事は心の底で雅之の気持ちを嬉しく受け止めていた。

 「さ、今日はお前の新しいさらなる門出の祝いの日だ。さ、食べよう。ここの河豚料理は最高に美味しいぞ！！」

 テーブルの上には河豚鍋や河豚の刺身に焼き物が所狭しと並んでいた。

 「あ、あり、ありがとう、ございます」

 涙をすすりながら雅之は河豚鍋に箸をすすめた。