少年館

華岡光

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開花9

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 甘く刹那く少し残酷なアドンと少年の性行為は終わった。2人はそのままベッドでしばらく横になりながら話しをしていた。

 「ジョフ、痛かったろうごめん・・お尻から出血は止まったみたいだね。後で念のため医者の手配をしておくよ」

    「大丈夫です。僕は強いから・・負けない・・」


   「負けない?ジョフ、何を言ってるんだ?何のことだい??」

 アドンはジョセフの瞳に時折見せる強さを感じていた。

 「僕のお母さんを幸せにするために、僕はどんな辛くてもお金をたくさん稼いでやるんだ。僕の村一番の金持ちさ。そうしたらお母さんの心臓の病気を治す事だってできるのさ。だから、お兄さん、僕をこれからも今日と同じようにしてください。お願いします。なんでもします。なんでもしますから・・・」

 ジョセフはそう言うと泣きだした。

 「ちょっとどうしたんだよ。ジョフ!なんかごめんな。お前の過去なんか知らなくて・・」

 アドンはジョセフの頭を優しくなでながら、自分の胸に引き寄せた。
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