少年館

華岡光

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ジョセフとアドン少佐の2人の生活4

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 金貨を渡したアドンはまた来る約束をして部屋をあとにした。

 「大佐も人が悪い、俺が若い男が好きだからといって紹介してくれた屋敷は誘拐してきた少年達の男娼館じゃないか・・しかも、あんな酷い家庭環境の子が金のために親に売られるなんて、そして、ここに閉じ込められ食べものも満足に食えず、虐待までされてるとは」

 ぶつぶつと独り言を言うアドン少佐を見かけた屋敷の支配人が声をかけてきた。

 「これはこれはアドン様!!如何でしたか?たっぷりと楽しめたでしょう。くっくっくっ、なにせあの少年はまだ大人に抱かれた経験などない新鮮な子牛のローストみたいな感じですからね。オードブル前にいきなりのメインディッシュですからね。くっくっくっ」

 支配人は不気味な笑い声を出しながら少年を侮辱するような言い方をしてきた。

 「ああ、美味しかったよ。あの少年は。ところで聞きたい事があるんだが?」

 支配人に適当に合わせながら、アドンはジョセフについて尋ねた。
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