少年館

華岡光

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ジョセフとアドン少佐の2人の生活56

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 「すまないが、弟と2人だけにしてくれないか・・」

 アドンは医師の耳もとでそっと言った。

 「わかりました。面会が終わりましたら私の医務室までまたおこしください。」

 医師はそう話すと部屋を後にした。

 「ねえ、アドンさん?くすっ!」

 ジョセフは笑いをこらえながらアドンに話した。

 「今聞こえたけど、なんで僕が弟なの?」

 照れ臭く笑うジョセフにアドンは言った。

 「い、いや、そ、そのな、あの弟てことにしたいんだ・・」

 アドンも照れながらそう言うとジョセフは笑いながら、アドンの言う事をそのまま受け入れた。

 「へぇーー!変なの。でも僕アドンさんの弟でもいいよ。今日から僕は弟になる。兄弟はいないし、お兄さんが欲しかったの。アドンさんの事お兄ちゃんて呼んでいい?」

 アドンの顔は赤くなった。
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