少年館

その意思を受け継いで1

　ドイツに占領されたフランスはフィリップ・ペタン元帥が新たに首相となりドイツと和平交渉を結んでドイツ寄りのヴィシー政権が生まれた。制限だらけだがフランス中部のヴィシーを首都とし、一応はフランスの面目は守られた形になった。

　しかし、抗戦派の元パリ防衛隊総指揮官シャルル・ドゴールはロンドンに亡命し、自由フランス軍を立ち上げ臨時首相となり、フランス国内のレジスタンスを指揮しドイツ軍に抵抗を続けた。

　不要となったマジノ線の指揮官だったネミル大佐は軍を辞め行方不明になり、その消息は誰も知らずにいた。

　そんな中ナチス親衛隊による危険分子狩りがフランス国内で始まり、ジョセフとアドンの2人にもその黒い影が迫っていた・・