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1章◆王都スタルクリア
契約-3
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「銀の手、てめえさっき『信用を得るための行動』がどうとか抜かしてたな? だったらそれで証明して見せろ。そのガキを今ここでてめえの奴隷にして、儀式について口外するなと命令しろ。それなら見逃してやってもいい」
「……」
占い師は足元の一点を見つめたまま、固まっている。
どんなに苦しい状態になっても絶えず言い返していた彼が黙り込んだままでいることに、タビトは胸騒ぎを感じた。
「あの……、」
話しかけようと一歩踏み出したところでどきりとする。占い師が握りしめている拳が、目に見えるほど大きく震えていた。
「できない」
絞り出したような、弱々しい声だった。様々な声音を使い分け、常に強気に振舞っていた占い師が、ついに折れたのだと分かった。
占い師は敗北を認めるように俯く。
「彼を奴隷にするなんて、……そんなことはできない……」
「んじゃあ仕方ねえな。殺すか」
「待ってくれ!」
距離を詰めたマルセスからタビトを庇うように、占い師は両手を広げる。
「お願いだ。彼を見逃してやってくれ。代わりに私が言うことを聞く。私ができることなら何でもする」
「はっ、それが何だ。てめぇをブチ犯せばこのガキは黙るのか? いいか、殺すか、奴隷かの二択だ。どっちもイヤイヤなんて甘ったれたこと抜かしてっと――」
マルセスが拳を振り上げる動作に入ったところで、タビトは木箱を放って地面を蹴った。占い師の足元に転がり込み、指先で奴隷の首輪を掠め取りながらもう片方の手で占い師の肩を抱き寄せる。そのまま後ろに飛んでマルセスから再び距離をとった。
目線でマルセスを威嚇しながら、まだ震えている占い師の肩を撫でる。
「あの、落ち着いてください。優先順位を間違えちゃ駄目です」
「え、……」
「ここはオレを奴隷にするしか道はありませんよ。色々考えてたんですけど七、八人に囲まれてます。初めて来る場所だから道とか全然分かんないし、絶対に逃げられません。それにオレ、あの太っちょに勝てる気がしないし。一回殺されてますから」
「……」
「あなたはオレがヴァルトレイン卿って人に渡ることを恐れてるみたいだけど、その人は当分帰ってこないんでしょう。だったら優先すべきは目の前の脅威ですよ」
「……」
占い師は黙ったままだったが、次第に肩の震えが収まっていくのが分かった。
「情けねぇな銀の手、そっちのガキの方がよっぽど物の道理ってモンをわかってんじゃねえか! おいガキ、お前見どころあるぞ。特別に俺の奴隷にしてやってもいい。ところでその太っちょってのは俺のことか?」
「あの、占い師さん。オレ奴隷になるなら主人はあなたがいいです。あなたの奴隷にしてください」
タビトは自分で輪の切れ目を首に当てると、そのまますぽんと嵌めてみせた。
「あ、」
と占い師がか細い声をあげる。どうやらこの人には、奴隷の首輪に相当嫌な思い出があるらしい。
なんだか想像できる気がして少し嫌な気持ちになったが、今は気遣っている余裕はない。
タビトは占い師の肩を抱いたまま、正面から向き直る。そしてその目を見つめながら哀れっぽく言った。
「ねえ、助けてくださいよ占い師さん! あなたが奴隷にしてくれないとオレあの太っちょの奴隷になるんですよ? そんなの死んだ方がましです! 想像してみてください、太っちょの奴隷ですよ!? オレまで太っちょになったらどうしてくれるんです!?」
――などと、あえて「太っちょ」を連呼してみたら、
「……っふ、」
極度の緊張状態での「太っちょ」が効いたのか、占い師の肩が揺れた。
「ふ。……ふふ、ちょっと君、……こんな時にやめてよ、笑っ……ふふ、」
そして口に手をあててくすくすと笑い出す。当の太っちょ――マルセスは苦虫を噛み潰したような顔をしていたが、どう口を挟めばいいか決めかねているようだった。
やがてささやかな笑いの波が引き、占い師はようやくいつもの口調に戻る。
「はぁ……、分かったよ。君の言う通り、目の前の脅威のためには仕方ない。契約しよう」
そうか、首輪は嵌めるだけじゃなくて、契約というものが必要なのか。
タビトにはよく分からなかったが、やっと占い師が本調子に戻ったことが嬉しくて顔が綻ぶ。
「はい! よろしくお願いします」
「それで、契約には君の名前が必要なんだけど……」
「タビトです。よろしくお願いします」
「それは知ってる。苗字……はないか。屋号とかはない? 誰々の子とか、何々のタビト、みたいなやつ」
そういえば星渡しの儀でも、子どもたちは皆やたらもって回った呼び方をされていた。自分の時はどうだっけ、と記憶の中を探る。
「儀式の時は、……なんか勝手に『物置小屋の』って呼ばれてましたね。物置小屋のタビト」
すると占い師が「酷いな」と顔をしかめたので、タビトはまた少し嬉しくなった。うん、酷いと思う。占い師も同じことを思ってくれたことが嬉しい。
「えっと他には……あ、『悪食』って呼ばれたことあったっけ。変なもんばっか食べてたから」
「……」
悪食のタビト。これはちょっと悪っぽくて格好いいと言えなくもないのではないか。
とタビトは思ったが、占い師の嫌そうな顔をみるに、これも不可らしい。
「わかったよ、私が適当に何か付ける。それじゃ、ちょっと失礼して……」
占い師はタビトの首輪の位置を左手で調整すると、右手の親指に噛みついた。突然のことにタビトは目を瞠ったが、占い師は涼しい顔で血の滲む親指をタビトの首輪の、赤い石のところに押し付ける。
その刹那、暗く淀んでいた赤い色が内側から発光するような鮮やかな赤に変わった。細い糸のような光がゆらりと立ちのぼり、するすると蔦のように首輪に掘られた文様に重なっていく。
――これが、魔法?
奴隷の契約という本来忌むべき儀式のはずなのに、タビトの目にはとても美しいものに映った。
舐めるような赤い光を顔に受けながら、占い師が口を開く。
「私『銀の手』のイリスは、この者『海と大地の子』、タビトを僕とし、ヴェルニラ経典第二章二十三節に則り、彼の者を使役することをここに願い出る」
占い師――イリスというらしい。名前まで綺麗だ――の唇から朗々と紡がれる言の葉は、タビトの頭の中で撹拌され、直接響いてくるようだった。風もないのにイリスの金の髪が巻き上がり、ほっそりとした輪郭が露になる。ダイヤ型の額の石が、赤い光に照らされてちらちらと煌く。吟遊詩人の歌でしか聴いたことのない幻想的な光景に、タビトの胸がとくとくと高鳴る。
――これが、魔法使いなんだ。
その技に目を奪われていたせいで、イリスがタビトに目配せしていることに気付くのに、少しかかった。
「タビト、ここ。ここに」
イリスが小声で自分の右手の甲を指す。そしてそのまま手をタビトの口元に差し出したことで、ようやくタビトも理解した。おそらくここに口付けることで、契約は完了するのだろう。
イリスの奴隷になることに、迷いは一切なかった。むしろ自分がイリスの魔法の一部になっていることが誇らしく、タビトは喜んで差し出された細い指を握る。そして傷一つない白い甲に、そっと唇を落とす。
――かちん。
硬い金属がぶつかるような、乾いた音が顔のすぐ下で鳴った。
奴隷の首輪に元々あった切れ目の部分が閉じ、完全に一つの輪として繋がったのだと、見なくても分かった。
イリスが厳かに言う。
「タビト、主として君に命令する。星渡しの儀で気付いたことを、他人に言いふらしてはいけない」
「はい。ご主人様!」
タビトの返事でイリスは何か複雑そうな顔をしたが、タビトの手の中からするりと自分の手を引き抜くと、マルセスに向き直る。
「言われた通り、彼を奴隷にして命令しましたよ。これで見逃してもらえるんですね?」
マルセスはしばらくタビトとイリスを見比べていたが、「ふん」と鼻を鳴らす。
「そう言っちまったからな。まあせいぜいあの変態爺が帰ってくるまでの、余生を楽しめばいいんじゃねえの? おい」
マルセスは片手をあげ、周囲を包囲していた者達に手の形で指示を出す。そしてその巨体をのそりと回転させ、街灯の先に踏み出した。
「おい、タビトとかいうガキ」
「え。何ですか」
「寿命を延ばしてぇなら本当にこっちで引き取ってやってもいいぜ。お前が自力で契約解除するならな。やり方はご主人様に聞いてみな」
謎めいた言葉を残し、マルセスは街灯の奥の暗闇の中に溶けて行った。
「……」
占い師は足元の一点を見つめたまま、固まっている。
どんなに苦しい状態になっても絶えず言い返していた彼が黙り込んだままでいることに、タビトは胸騒ぎを感じた。
「あの……、」
話しかけようと一歩踏み出したところでどきりとする。占い師が握りしめている拳が、目に見えるほど大きく震えていた。
「できない」
絞り出したような、弱々しい声だった。様々な声音を使い分け、常に強気に振舞っていた占い師が、ついに折れたのだと分かった。
占い師は敗北を認めるように俯く。
「彼を奴隷にするなんて、……そんなことはできない……」
「んじゃあ仕方ねえな。殺すか」
「待ってくれ!」
距離を詰めたマルセスからタビトを庇うように、占い師は両手を広げる。
「お願いだ。彼を見逃してやってくれ。代わりに私が言うことを聞く。私ができることなら何でもする」
「はっ、それが何だ。てめぇをブチ犯せばこのガキは黙るのか? いいか、殺すか、奴隷かの二択だ。どっちもイヤイヤなんて甘ったれたこと抜かしてっと――」
マルセスが拳を振り上げる動作に入ったところで、タビトは木箱を放って地面を蹴った。占い師の足元に転がり込み、指先で奴隷の首輪を掠め取りながらもう片方の手で占い師の肩を抱き寄せる。そのまま後ろに飛んでマルセスから再び距離をとった。
目線でマルセスを威嚇しながら、まだ震えている占い師の肩を撫でる。
「あの、落ち着いてください。優先順位を間違えちゃ駄目です」
「え、……」
「ここはオレを奴隷にするしか道はありませんよ。色々考えてたんですけど七、八人に囲まれてます。初めて来る場所だから道とか全然分かんないし、絶対に逃げられません。それにオレ、あの太っちょに勝てる気がしないし。一回殺されてますから」
「……」
「あなたはオレがヴァルトレイン卿って人に渡ることを恐れてるみたいだけど、その人は当分帰ってこないんでしょう。だったら優先すべきは目の前の脅威ですよ」
「……」
占い師は黙ったままだったが、次第に肩の震えが収まっていくのが分かった。
「情けねぇな銀の手、そっちのガキの方がよっぽど物の道理ってモンをわかってんじゃねえか! おいガキ、お前見どころあるぞ。特別に俺の奴隷にしてやってもいい。ところでその太っちょってのは俺のことか?」
「あの、占い師さん。オレ奴隷になるなら主人はあなたがいいです。あなたの奴隷にしてください」
タビトは自分で輪の切れ目を首に当てると、そのまますぽんと嵌めてみせた。
「あ、」
と占い師がか細い声をあげる。どうやらこの人には、奴隷の首輪に相当嫌な思い出があるらしい。
なんだか想像できる気がして少し嫌な気持ちになったが、今は気遣っている余裕はない。
タビトは占い師の肩を抱いたまま、正面から向き直る。そしてその目を見つめながら哀れっぽく言った。
「ねえ、助けてくださいよ占い師さん! あなたが奴隷にしてくれないとオレあの太っちょの奴隷になるんですよ? そんなの死んだ方がましです! 想像してみてください、太っちょの奴隷ですよ!? オレまで太っちょになったらどうしてくれるんです!?」
――などと、あえて「太っちょ」を連呼してみたら、
「……っふ、」
極度の緊張状態での「太っちょ」が効いたのか、占い師の肩が揺れた。
「ふ。……ふふ、ちょっと君、……こんな時にやめてよ、笑っ……ふふ、」
そして口に手をあててくすくすと笑い出す。当の太っちょ――マルセスは苦虫を噛み潰したような顔をしていたが、どう口を挟めばいいか決めかねているようだった。
やがてささやかな笑いの波が引き、占い師はようやくいつもの口調に戻る。
「はぁ……、分かったよ。君の言う通り、目の前の脅威のためには仕方ない。契約しよう」
そうか、首輪は嵌めるだけじゃなくて、契約というものが必要なのか。
タビトにはよく分からなかったが、やっと占い師が本調子に戻ったことが嬉しくて顔が綻ぶ。
「はい! よろしくお願いします」
「それで、契約には君の名前が必要なんだけど……」
「タビトです。よろしくお願いします」
「それは知ってる。苗字……はないか。屋号とかはない? 誰々の子とか、何々のタビト、みたいなやつ」
そういえば星渡しの儀でも、子どもたちは皆やたらもって回った呼び方をされていた。自分の時はどうだっけ、と記憶の中を探る。
「儀式の時は、……なんか勝手に『物置小屋の』って呼ばれてましたね。物置小屋のタビト」
すると占い師が「酷いな」と顔をしかめたので、タビトはまた少し嬉しくなった。うん、酷いと思う。占い師も同じことを思ってくれたことが嬉しい。
「えっと他には……あ、『悪食』って呼ばれたことあったっけ。変なもんばっか食べてたから」
「……」
悪食のタビト。これはちょっと悪っぽくて格好いいと言えなくもないのではないか。
とタビトは思ったが、占い師の嫌そうな顔をみるに、これも不可らしい。
「わかったよ、私が適当に何か付ける。それじゃ、ちょっと失礼して……」
占い師はタビトの首輪の位置を左手で調整すると、右手の親指に噛みついた。突然のことにタビトは目を瞠ったが、占い師は涼しい顔で血の滲む親指をタビトの首輪の、赤い石のところに押し付ける。
その刹那、暗く淀んでいた赤い色が内側から発光するような鮮やかな赤に変わった。細い糸のような光がゆらりと立ちのぼり、するすると蔦のように首輪に掘られた文様に重なっていく。
――これが、魔法?
奴隷の契約という本来忌むべき儀式のはずなのに、タビトの目にはとても美しいものに映った。
舐めるような赤い光を顔に受けながら、占い師が口を開く。
「私『銀の手』のイリスは、この者『海と大地の子』、タビトを僕とし、ヴェルニラ経典第二章二十三節に則り、彼の者を使役することをここに願い出る」
占い師――イリスというらしい。名前まで綺麗だ――の唇から朗々と紡がれる言の葉は、タビトの頭の中で撹拌され、直接響いてくるようだった。風もないのにイリスの金の髪が巻き上がり、ほっそりとした輪郭が露になる。ダイヤ型の額の石が、赤い光に照らされてちらちらと煌く。吟遊詩人の歌でしか聴いたことのない幻想的な光景に、タビトの胸がとくとくと高鳴る。
――これが、魔法使いなんだ。
その技に目を奪われていたせいで、イリスがタビトに目配せしていることに気付くのに、少しかかった。
「タビト、ここ。ここに」
イリスが小声で自分の右手の甲を指す。そしてそのまま手をタビトの口元に差し出したことで、ようやくタビトも理解した。おそらくここに口付けることで、契約は完了するのだろう。
イリスの奴隷になることに、迷いは一切なかった。むしろ自分がイリスの魔法の一部になっていることが誇らしく、タビトは喜んで差し出された細い指を握る。そして傷一つない白い甲に、そっと唇を落とす。
――かちん。
硬い金属がぶつかるような、乾いた音が顔のすぐ下で鳴った。
奴隷の首輪に元々あった切れ目の部分が閉じ、完全に一つの輪として繋がったのだと、見なくても分かった。
イリスが厳かに言う。
「タビト、主として君に命令する。星渡しの儀で気付いたことを、他人に言いふらしてはいけない」
「はい。ご主人様!」
タビトの返事でイリスは何か複雑そうな顔をしたが、タビトの手の中からするりと自分の手を引き抜くと、マルセスに向き直る。
「言われた通り、彼を奴隷にして命令しましたよ。これで見逃してもらえるんですね?」
マルセスはしばらくタビトとイリスを見比べていたが、「ふん」と鼻を鳴らす。
「そう言っちまったからな。まあせいぜいあの変態爺が帰ってくるまでの、余生を楽しめばいいんじゃねえの? おい」
マルセスは片手をあげ、周囲を包囲していた者達に手の形で指示を出す。そしてその巨体をのそりと回転させ、街灯の先に踏み出した。
「おい、タビトとかいうガキ」
「え。何ですか」
「寿命を延ばしてぇなら本当にこっちで引き取ってやってもいいぜ。お前が自力で契約解除するならな。やり方はご主人様に聞いてみな」
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