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1章◆王都スタルクリア
来訪者-1
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◆
卵のひびに慎重に指を引っ掛け、中身をフライパンの上に落とす。
「……あれ? あっ、そうだ」
しばらく待っても何も起きないので、慌てて魔導コンロを覗き込んで栓を捻った。すぐさまぽっと小さな音を立て、フライパンの下に赤い火が灯る。魔法の力がなくても使える魔導具の一つで、王都では平民の家にも広く普及している品らしい。
「便利だなあこれ。いくらくらいすんだろ……」
程なくしてじゅうじゅうと卵が鳴き始めたので、皿を片手に待機する。
イリスと一緒に建国神話を読んだ日から、更に一週間が経っていた。謎のヴァルトレイン卿なる人物が帰ってくるまでは、あと二週間ということになる。けれど早くもイリスの調べ物は大詰めを迎えているらしく、ここのところずっと家にいない。朝はタビトが起きる前に出かけ、夜はタビトが寝てから帰ってくるという、すれ違いの生活が続いていた。
リウルは三日に一度くらいの割合でアンコと共にやってきては、食事を作ったり教えたりしてくれる。目玉焼きの作り方と魔導コンロの使い方も、つい先日教わったばかりだ。
生活のための知識と知恵が増えていくのは喜ばしいことだが、皆がそれぞれ別れの時を意識しているのだと否応なしに感じてしまい、最近のタビトは少し沈んでいた。イリスがあまり帰ってこなくなったのも、別れのための予行練習かもしれない。
一人で朝食をとって食器を洗った後、タビトは二階に上がって本を一冊選び、勉強道具一式を持って再びキッチンに降りてきた。午前中は読み書きの練習にあてているが、イリスが帰ってきた時すぐ気付けるように、最近はもっぱらキッチンでやることにしている。今日も絵本ではないがおそらく子ども向けと思われる小説本を開くと、辞書を片手に読み始めた。
二十ページほど読み始め、話の輪郭を徐々に掴み始めたころだった。
がんがん、と慎ましげだが耳障りな金属音が、玄関の方から二回続けてあった。ぎょっとして息を潜めていると、更に二回。その後しばらくして、「イリスせんせぇ、おられませんかぁ」としわがれた老人のような声も。
あの「がんがん」はノックの音で、来客が来たのだとようやく気付き、タビトは腰を浮かせる。リウル以外の客人は初めてだったし、彼はいつも勝手口から出入りしているから分からなかった。
「はぁい、今いきまー……」
と反射的に声をあげてからはっとする。
――あれ? オレ、一応匿われてる立場じゃなかったっけ?
外に出てはいけない、と言葉では言われていないものの、この二週間と少し外出はおろかイリスとリウル以外の人間に会ったことがない。
――どうしよう。出ていいのかな。いやたぶん、出ないほうがいいよな。
中途半端に腰を浮かした状態で固まっていたが、返事をしたせいか玄関の声は「イリスせんせぇ、どうされましたぁ」と心配そうに尋ねてくる。
――ああもう、仕方ない。別にはっきり禁止されてる訳でもないし、たぶん大丈夫だろ。
そう思うことにしてキッチンを出て、玄関のドアを押し開けた。
「ああ、よかったイリス先生、昨日家内が……」
ドアの前に立っていたのは、白い髭を蓄えた老人だった。七十、八十はいっているだろうか。禿げ上がった額にくっきりと刻まれた深い皺が、年輪のように時間の経過を物語っている。しかし真っ白な髭は汚れ一つなく手入れされ、足腰は多少よろついてはいるものの上品な黒のスーツを見事に着こなしている。節くれ立った指にはいくつもの銀の指輪が嵌められ、そうとうな金満家と見受けられた。
「イリス先生、少し見ないうちにずいぶん背が高くなりましたな。……いや、もしやお手伝いの方で……?」
目を細めて見定めようとする老人の目に、白い膜のようなものが貼っていることに気付く。
――ああこの人、目があまり見えていないんだ。
タビトはなんとなく安堵し、腰を屈めて老人と目の高さを合わせる。
「はい、オレは先生の手伝い……いや、手伝いというより色々世話になってる者です。お爺さんは、先生と会う約束をしてたんですか?」
「いんや、ちょっとお礼をしにね。先週家内が腰の骨を折ってしまいましてね、病院に担ぎ込まれたんだが治療できる者がだーれもおらん。この病院はどうなっとるのかと院長を呼びつけたら、では凄腕の治癒魔法使いを呼びましょうと言われまして、イリス先生が来られたんですわ。最初見た時はこんな若いだけの男か女か分からん魔法使いに何ができるもんかと思っておりましたらな、イリス先生がちょっと家内の腰に触れただけで――」
なんだか話が長くなりそうだぞ、とタビトが嫌な予感を覚え始めた刹那、「べくしっ」と老人が盛大なくしゃみをした。そしてぶるりと身を震わせ鼻をすする。
「ああ寒い寒い。春先の風は老体にはこたえますわい。お手伝いの方、ちょっと中で待たせてもらいますよ」
「えっ」
タビトがドアを塞ぐように広げた腕の下を、老人はいとも容易く潜り抜ける。
「あ、あのお爺さん、困ります! 先生はたぶん今日も遅くなるので待っても――」
「それならそれで構いませんわ。ちょっと温まらせてくださいな。このまま追い出されたら、わしは凍えて死んじまいます」
七十、八十の老人にそう言われてしまうと、タビトも強く出ることができなくなった。玄関先での話を聞くに、かなり強引な人のようだし、お茶でも出してさっさと帰ってもらおう。
「……分かりました。少しだけですよ」
「いやあさすが。イリス先生はお手伝いさんの教育もよくできていらっしゃる」
「……どうも」
おだてたって茶ぁ一杯だけだからな――と、心の中で決意しながら客人用のスリッパを出し、キッチンに案内する。本や辞書が広げっぱなしになっているが、生憎とこの家には他に客を案内できるような部屋がない。タビトはキッチンに入るなりテーブルに広げた勉強道具をかき集めると、近くにあったフルーツ籠にまとめて入れて上からクロスをかけた。何事もなかったかのように食器棚に向かう。
「リンゴのお茶しかないけど、いいですか?」
本当はコーヒーもあるが、まだ淹れ方を教わっていない。なるべく綺麗なマグカップを食器棚から探しながら問いかければ、老人は「ああ、それならちょうどいい」と言う。
何がちょうどいいんだろう、と振り返ると、老人はどこに持っていたのか蔓で編んだバスケットを差し出した。訝しく思いながらも中を開くと、綺麗な焼き色の付いた円形のパンのようなものが入っている。
「……なんですか、これ」
「おや、お手伝いの方はご存知なかったかな? リンゴのパイですよ。昨日家内が作ったんです」
「へ、……へぇぇぇぇ……」
――これがリンゴのパイ? どこかで見たことがあるような気がするけど、あれは三角に切ってあった気がする。元はこういう形だったのか。すごく美味そう。甘いのかな。
「よければ今お茶と一緒に召しあがってくだされ。感想を聞かせてもらえれば家内も喜びます。家内のリンゴパイは絶品ですよ」
「そ、そうなんですか。……じゃあ、少しだけ……」
王都に来てから美味しいものをたくさん食べ、タビトの食い意地は少しは収まったはずだった。けれどこうして未知の「美味そうなもの」を目にすると、どうにも口の中に唾が沸いてくるのを止められない。
皿とフォークを二人ぶん出し、どれくらい切り分けようかと真剣に考える。
――できることならたくさん食べたい。でもこれは先生へのお土産だから、ちゃんと残しておかないと。自分だけ多く取り分けるなんて卑しい真似はできないから、客人にも同じだけ出さないといけないし……。
タビトがパイを前に悶々と考え込んでいると、老人が助け舟を出すように言う。
「ああお手伝いさん。わしはパイは家でもう食べてきたから、茶だけで構わんよ」
「あっそうですかぁ? すみません、すぐ用意しますね!」
――このお爺さん、ちょっと強引だけどいい人だ!
卵のひびに慎重に指を引っ掛け、中身をフライパンの上に落とす。
「……あれ? あっ、そうだ」
しばらく待っても何も起きないので、慌てて魔導コンロを覗き込んで栓を捻った。すぐさまぽっと小さな音を立て、フライパンの下に赤い火が灯る。魔法の力がなくても使える魔導具の一つで、王都では平民の家にも広く普及している品らしい。
「便利だなあこれ。いくらくらいすんだろ……」
程なくしてじゅうじゅうと卵が鳴き始めたので、皿を片手に待機する。
イリスと一緒に建国神話を読んだ日から、更に一週間が経っていた。謎のヴァルトレイン卿なる人物が帰ってくるまでは、あと二週間ということになる。けれど早くもイリスの調べ物は大詰めを迎えているらしく、ここのところずっと家にいない。朝はタビトが起きる前に出かけ、夜はタビトが寝てから帰ってくるという、すれ違いの生活が続いていた。
リウルは三日に一度くらいの割合でアンコと共にやってきては、食事を作ったり教えたりしてくれる。目玉焼きの作り方と魔導コンロの使い方も、つい先日教わったばかりだ。
生活のための知識と知恵が増えていくのは喜ばしいことだが、皆がそれぞれ別れの時を意識しているのだと否応なしに感じてしまい、最近のタビトは少し沈んでいた。イリスがあまり帰ってこなくなったのも、別れのための予行練習かもしれない。
一人で朝食をとって食器を洗った後、タビトは二階に上がって本を一冊選び、勉強道具一式を持って再びキッチンに降りてきた。午前中は読み書きの練習にあてているが、イリスが帰ってきた時すぐ気付けるように、最近はもっぱらキッチンでやることにしている。今日も絵本ではないがおそらく子ども向けと思われる小説本を開くと、辞書を片手に読み始めた。
二十ページほど読み始め、話の輪郭を徐々に掴み始めたころだった。
がんがん、と慎ましげだが耳障りな金属音が、玄関の方から二回続けてあった。ぎょっとして息を潜めていると、更に二回。その後しばらくして、「イリスせんせぇ、おられませんかぁ」としわがれた老人のような声も。
あの「がんがん」はノックの音で、来客が来たのだとようやく気付き、タビトは腰を浮かせる。リウル以外の客人は初めてだったし、彼はいつも勝手口から出入りしているから分からなかった。
「はぁい、今いきまー……」
と反射的に声をあげてからはっとする。
――あれ? オレ、一応匿われてる立場じゃなかったっけ?
外に出てはいけない、と言葉では言われていないものの、この二週間と少し外出はおろかイリスとリウル以外の人間に会ったことがない。
――どうしよう。出ていいのかな。いやたぶん、出ないほうがいいよな。
中途半端に腰を浮かした状態で固まっていたが、返事をしたせいか玄関の声は「イリスせんせぇ、どうされましたぁ」と心配そうに尋ねてくる。
――ああもう、仕方ない。別にはっきり禁止されてる訳でもないし、たぶん大丈夫だろ。
そう思うことにしてキッチンを出て、玄関のドアを押し開けた。
「ああ、よかったイリス先生、昨日家内が……」
ドアの前に立っていたのは、白い髭を蓄えた老人だった。七十、八十はいっているだろうか。禿げ上がった額にくっきりと刻まれた深い皺が、年輪のように時間の経過を物語っている。しかし真っ白な髭は汚れ一つなく手入れされ、足腰は多少よろついてはいるものの上品な黒のスーツを見事に着こなしている。節くれ立った指にはいくつもの銀の指輪が嵌められ、そうとうな金満家と見受けられた。
「イリス先生、少し見ないうちにずいぶん背が高くなりましたな。……いや、もしやお手伝いの方で……?」
目を細めて見定めようとする老人の目に、白い膜のようなものが貼っていることに気付く。
――ああこの人、目があまり見えていないんだ。
タビトはなんとなく安堵し、腰を屈めて老人と目の高さを合わせる。
「はい、オレは先生の手伝い……いや、手伝いというより色々世話になってる者です。お爺さんは、先生と会う約束をしてたんですか?」
「いんや、ちょっとお礼をしにね。先週家内が腰の骨を折ってしまいましてね、病院に担ぎ込まれたんだが治療できる者がだーれもおらん。この病院はどうなっとるのかと院長を呼びつけたら、では凄腕の治癒魔法使いを呼びましょうと言われまして、イリス先生が来られたんですわ。最初見た時はこんな若いだけの男か女か分からん魔法使いに何ができるもんかと思っておりましたらな、イリス先生がちょっと家内の腰に触れただけで――」
なんだか話が長くなりそうだぞ、とタビトが嫌な予感を覚え始めた刹那、「べくしっ」と老人が盛大なくしゃみをした。そしてぶるりと身を震わせ鼻をすする。
「ああ寒い寒い。春先の風は老体にはこたえますわい。お手伝いの方、ちょっと中で待たせてもらいますよ」
「えっ」
タビトがドアを塞ぐように広げた腕の下を、老人はいとも容易く潜り抜ける。
「あ、あのお爺さん、困ります! 先生はたぶん今日も遅くなるので待っても――」
「それならそれで構いませんわ。ちょっと温まらせてくださいな。このまま追い出されたら、わしは凍えて死んじまいます」
七十、八十の老人にそう言われてしまうと、タビトも強く出ることができなくなった。玄関先での話を聞くに、かなり強引な人のようだし、お茶でも出してさっさと帰ってもらおう。
「……分かりました。少しだけですよ」
「いやあさすが。イリス先生はお手伝いさんの教育もよくできていらっしゃる」
「……どうも」
おだてたって茶ぁ一杯だけだからな――と、心の中で決意しながら客人用のスリッパを出し、キッチンに案内する。本や辞書が広げっぱなしになっているが、生憎とこの家には他に客を案内できるような部屋がない。タビトはキッチンに入るなりテーブルに広げた勉強道具をかき集めると、近くにあったフルーツ籠にまとめて入れて上からクロスをかけた。何事もなかったかのように食器棚に向かう。
「リンゴのお茶しかないけど、いいですか?」
本当はコーヒーもあるが、まだ淹れ方を教わっていない。なるべく綺麗なマグカップを食器棚から探しながら問いかければ、老人は「ああ、それならちょうどいい」と言う。
何がちょうどいいんだろう、と振り返ると、老人はどこに持っていたのか蔓で編んだバスケットを差し出した。訝しく思いながらも中を開くと、綺麗な焼き色の付いた円形のパンのようなものが入っている。
「……なんですか、これ」
「おや、お手伝いの方はご存知なかったかな? リンゴのパイですよ。昨日家内が作ったんです」
「へ、……へぇぇぇぇ……」
――これがリンゴのパイ? どこかで見たことがあるような気がするけど、あれは三角に切ってあった気がする。元はこういう形だったのか。すごく美味そう。甘いのかな。
「よければ今お茶と一緒に召しあがってくだされ。感想を聞かせてもらえれば家内も喜びます。家内のリンゴパイは絶品ですよ」
「そ、そうなんですか。……じゃあ、少しだけ……」
王都に来てから美味しいものをたくさん食べ、タビトの食い意地は少しは収まったはずだった。けれどこうして未知の「美味そうなもの」を目にすると、どうにも口の中に唾が沸いてくるのを止められない。
皿とフォークを二人ぶん出し、どれくらい切り分けようかと真剣に考える。
――できることならたくさん食べたい。でもこれは先生へのお土産だから、ちゃんと残しておかないと。自分だけ多く取り分けるなんて卑しい真似はできないから、客人にも同じだけ出さないといけないし……。
タビトがパイを前に悶々と考え込んでいると、老人が助け舟を出すように言う。
「ああお手伝いさん。わしはパイは家でもう食べてきたから、茶だけで構わんよ」
「あっそうですかぁ? すみません、すぐ用意しますね!」
――このお爺さん、ちょっと強引だけどいい人だ!
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