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桜
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約束をした日から数日後。
俺と沙羅は群馬県にある俺の爺ちゃんの家に向かっている。
電車の中、、、
急に爺ちゃんの家に行きたいってどうしたの?
爺ちゃんはお寺とかに詳しいからさ
お寺に行って沙羅の事も分かるかなぁって。
あと今の俺なら婆ちゃんに会って話せるかなぁって思ってさ!
ばぁちゃんは3年前に亡くなっている。
ありがとう。でも、お婆ちゃんは成仏してなかったらでしょ?成仏してたら会えないよ?
そうだね。成仏してくれてるといいんだけど、、
ピーンポーン! 爺ちゃんいる??
おう!京か!良く来たな! 汚いけど、ゆっくりしてけ!
お邪魔しまーす!
ねぇ?京くん!あれっ!
そこには、婆ちゃんが居た。玄関からリビングに行く間の台所に立って凄い勢いでまな板を包丁で叩いている。爺ちゃんには聞こえていないようだ。
婆ちゃん?と俺が問いかけると振り返って、ニコリと笑って消えてしまった。
なんで、成仏出来てないのか俺は考えた。
まな板を叩く音からも怒りを感じられた。
俺と沙羅はリビングに向かい、婆ちゃんの仏壇に手を合わせ、爺ちゃんに話をする。
爺ちゃん。婆ちゃんは無事に天国に行けたかな?
んー、、、母ちゃんはワシを憎んでこの世にまだいる気がするよ。
あんなに仲良かったのになんで?
すぐに、ワシも同じ所に行くって最後約束したのにもう3年も経ってしまったからの。
朝、起きると台所は野菜が無造作に切られて散らばってるし
買って置いたインスタント食品も全部バラバラにされてゴミ箱行き。
母ちゃんはワシを殺す気なんだろうよ。
でも、最近寝てると急に息が出来なくなったり
楽になったり繰り返してるから遅いからって迎えに来たんじゃろ。
あんなに優しい婆ちゃんがそんな事をするとは、、
俺は信じられなかった。
昔はよく味噌汁や煮物のニンジンを
包丁で星型や桜の花みたいに時間かけて切っては
当たりが入ってるよってやってくれたっけ。
その日の夜は、寿司を出前してくれて楽しく話をして食べた。
まな板を叩く音も婆ちゃんも姿を現さなかった。
寿司を食べ終わった頃
俺の後ろに居た沙羅が急に立ち上がり爺ちゃんの寝ている寝室の前の襖の前に行った。
どうした?沙羅?
ここにヤバイのがいる。私分かる。
婆ちゃんか?
違うよ!この襖の向こうにさっき会ったお婆ちゃんより怒ってる人がいる。
俺は恐る恐る襖を開けた。そこには黒装束の髪は短く顔の大半が焼け爛れた男がいた。
その男は俺と沙羅を無視して爺ちゃんのいるリビングに行った。急いで追いかけると爺ちゃんは首を絞められていて婆ちゃんがその手を解こうとしていた。
婆ちゃんは、お父さんを連れて行かないでー
お願いー。と大声を出しながら必死だった。
その姿を見た俺は
息を止め黒装束の男を殴った。(バコンッ)
黒装束の男の手は爺ちゃんの首から外れ、婆ちゃんは爺ちゃんを庇うようにして泣いていた。
殴った振動で神棚にお供えしていた酒が少しこぼれて
黒装束の男に掛かり酒が掛かった部分が燃えていたのを見ていた沙羅が酒を全部男にかけた。
黒装束の男は燃えて灰になって消えた。
爺ちゃんが目を覚ますと婆ちゃんが見えていた。
母ちゃん!ごめんな!一緒に逝けなくて。
婆ちゃんは話始めた。
あたしは、お父さんが黒装束の男に連れて行かれないようにここにとどまってたんだよ。
あたしが居ないとロクな物食べないし。
死んでから何かを作ってやろうと必死だったけど、上手く行かなくてイラついちゃったりしてね。
お父さん。ちゃんとした物食べて長生きしてよ!
京ちゃん。ありがとうね。
その女の子は、、、と沙羅の事を見ながら最後まで言わずに光の粒になって婆ちゃんは上に上がって行ってしまった。
爺ちゃんはしばらく泣いて寝てしまった。
翌日の朝
俺と沙羅は台所で婆ちゃんが上手く切ろうとしてくれてた野菜を入れ味噌汁を作って爺ちゃんに出した。
爺ちゃんのお碗の味噌汁には、桜型に切られたニンジンが入っていて婆ちゃんの声で当たりだよって聞こえて爺ちゃんは嬉しそうに泣いていた。
数時間後
爺ちゃんそういえばお寺に詳しいよね?
なんでじゃ?
俺、信じてもらえるか分からないけど、爺ちゃんの家に来た時から婆ちゃんの姿が見えてたんだ。黙っててごめん。事故の後から婆ちゃん以外にも見えるようになっちゃったから坊さんに色々聞きたくてさ!
ワシも今回初めて母ちゃんが見えたからな。
心目寺に行くといい。綺麗な巫女さんがいるからな。
沙羅は疑わしそうな目で爺ちゃんを、見ていた。
じゃぁそこ行ってみようかな。ありがとう!
そろそろ俺ら行くね!
おう!気をつけろよー!ん?俺ら? 京、お前1人で来たんだろ、、、(ガシャン)扉がしまる、、、
よし!じゃぁ行くか沙羅。
うん!!
婆ちゃんの声 (またおいでね。)
ん? うん!婆ちゃん、また来るよ!
俺と沙羅は群馬県にある俺の爺ちゃんの家に向かっている。
電車の中、、、
急に爺ちゃんの家に行きたいってどうしたの?
爺ちゃんはお寺とかに詳しいからさ
お寺に行って沙羅の事も分かるかなぁって。
あと今の俺なら婆ちゃんに会って話せるかなぁって思ってさ!
ばぁちゃんは3年前に亡くなっている。
ありがとう。でも、お婆ちゃんは成仏してなかったらでしょ?成仏してたら会えないよ?
そうだね。成仏してくれてるといいんだけど、、
ピーンポーン! 爺ちゃんいる??
おう!京か!良く来たな! 汚いけど、ゆっくりしてけ!
お邪魔しまーす!
ねぇ?京くん!あれっ!
そこには、婆ちゃんが居た。玄関からリビングに行く間の台所に立って凄い勢いでまな板を包丁で叩いている。爺ちゃんには聞こえていないようだ。
婆ちゃん?と俺が問いかけると振り返って、ニコリと笑って消えてしまった。
なんで、成仏出来てないのか俺は考えた。
まな板を叩く音からも怒りを感じられた。
俺と沙羅はリビングに向かい、婆ちゃんの仏壇に手を合わせ、爺ちゃんに話をする。
爺ちゃん。婆ちゃんは無事に天国に行けたかな?
んー、、、母ちゃんはワシを憎んでこの世にまだいる気がするよ。
あんなに仲良かったのになんで?
すぐに、ワシも同じ所に行くって最後約束したのにもう3年も経ってしまったからの。
朝、起きると台所は野菜が無造作に切られて散らばってるし
買って置いたインスタント食品も全部バラバラにされてゴミ箱行き。
母ちゃんはワシを殺す気なんだろうよ。
でも、最近寝てると急に息が出来なくなったり
楽になったり繰り返してるから遅いからって迎えに来たんじゃろ。
あんなに優しい婆ちゃんがそんな事をするとは、、
俺は信じられなかった。
昔はよく味噌汁や煮物のニンジンを
包丁で星型や桜の花みたいに時間かけて切っては
当たりが入ってるよってやってくれたっけ。
その日の夜は、寿司を出前してくれて楽しく話をして食べた。
まな板を叩く音も婆ちゃんも姿を現さなかった。
寿司を食べ終わった頃
俺の後ろに居た沙羅が急に立ち上がり爺ちゃんの寝ている寝室の前の襖の前に行った。
どうした?沙羅?
ここにヤバイのがいる。私分かる。
婆ちゃんか?
違うよ!この襖の向こうにさっき会ったお婆ちゃんより怒ってる人がいる。
俺は恐る恐る襖を開けた。そこには黒装束の髪は短く顔の大半が焼け爛れた男がいた。
その男は俺と沙羅を無視して爺ちゃんのいるリビングに行った。急いで追いかけると爺ちゃんは首を絞められていて婆ちゃんがその手を解こうとしていた。
婆ちゃんは、お父さんを連れて行かないでー
お願いー。と大声を出しながら必死だった。
その姿を見た俺は
息を止め黒装束の男を殴った。(バコンッ)
黒装束の男の手は爺ちゃんの首から外れ、婆ちゃんは爺ちゃんを庇うようにして泣いていた。
殴った振動で神棚にお供えしていた酒が少しこぼれて
黒装束の男に掛かり酒が掛かった部分が燃えていたのを見ていた沙羅が酒を全部男にかけた。
黒装束の男は燃えて灰になって消えた。
爺ちゃんが目を覚ますと婆ちゃんが見えていた。
母ちゃん!ごめんな!一緒に逝けなくて。
婆ちゃんは話始めた。
あたしは、お父さんが黒装束の男に連れて行かれないようにここにとどまってたんだよ。
あたしが居ないとロクな物食べないし。
死んでから何かを作ってやろうと必死だったけど、上手く行かなくてイラついちゃったりしてね。
お父さん。ちゃんとした物食べて長生きしてよ!
京ちゃん。ありがとうね。
その女の子は、、、と沙羅の事を見ながら最後まで言わずに光の粒になって婆ちゃんは上に上がって行ってしまった。
爺ちゃんはしばらく泣いて寝てしまった。
翌日の朝
俺と沙羅は台所で婆ちゃんが上手く切ろうとしてくれてた野菜を入れ味噌汁を作って爺ちゃんに出した。
爺ちゃんのお碗の味噌汁には、桜型に切られたニンジンが入っていて婆ちゃんの声で当たりだよって聞こえて爺ちゃんは嬉しそうに泣いていた。
数時間後
爺ちゃんそういえばお寺に詳しいよね?
なんでじゃ?
俺、信じてもらえるか分からないけど、爺ちゃんの家に来た時から婆ちゃんの姿が見えてたんだ。黙っててごめん。事故の後から婆ちゃん以外にも見えるようになっちゃったから坊さんに色々聞きたくてさ!
ワシも今回初めて母ちゃんが見えたからな。
心目寺に行くといい。綺麗な巫女さんがいるからな。
沙羅は疑わしそうな目で爺ちゃんを、見ていた。
じゃぁそこ行ってみようかな。ありがとう!
そろそろ俺ら行くね!
おう!気をつけろよー!ん?俺ら? 京、お前1人で来たんだろ、、、(ガシャン)扉がしまる、、、
よし!じゃぁ行くか沙羅。
うん!!
婆ちゃんの声 (またおいでね。)
ん? うん!婆ちゃん、また来るよ!
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