ダイオアデッド 異世界転移ゲームの世界で超越します

エンネア小説

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20話 決戦

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 超級魔法、超越の効果によりフレイ・ミルフィーユの運命を変えることのできるところまで時間が遡(さかのぼ)る。

魔物の伝令鳩
「氷のフレイ・ミルフィーユ帰還せよとの魔王様からのご命令だ」
「わかったわ。今日のところはここまでね。どうこうするつもりもない、つまり何もしないというのであれば帰らせてもらうわよ」
「ああ」
「魔王軍に入るもしくは魔王様のことを知りたいならメシアライブ国より西にある氷の城に来るといいわ、一週間後の午後三時頃そこで待ってる」

(一週間前のフレイ・ミルフィーユとわかれる場面か)

ケルベロス「・・・マスター、クエストは終了した。帰還しよう」

「ご苦労だった。ケルベロスゆっくり休んでくれ」
ケルベロスは消滅する。

「アンノウン」(これで誰にも気づかれないはず。フレイ・ミルフィーユのあとをつけよう)

魔物の伝令鳩
「誰もいないな」
「ゲート」まがまがしい門が現れ、フレイ・ミルフィーユ、バイコーン、伝令鳩は門をくぐる。エンネア・ゼロも門をくぐる。まがまがしい門をくぐり抜けると門は消え去った。
 
(ここはどこだ?魔王城か。フレイ・ミルフィーユのあとに続く)

魔王城王の間
「フレイ・ミルフィーユただいま帰還いたしました」
「ご苦労、報告を」
「西マイクロメシアでの戦いは冒険者一人を除き全滅させました。しかし亜人軍も私を除き全滅いたしました」
「お前の力をもってしてもその冒険者を殺すことはできなかったのか?そいつは人間か?」
「はい。圧倒的な強さでした」
「圧倒的な強さ?それでなぜ重症も負わず生きて戻ってこれた。何か隠してることがあるのではないか?」
「・・・」
「・・・」
「実は交渉の上その冒険者をこちら側に引き入れたいと思い、1週間後の午後3時頃氷の城に招待いたしました」
(人間を我が軍に引き入れる?普段の氷のフレイ・ミルフィーユの発言とは思えんな、何かある。フレイ・ミルフィーユ個人の思惑かその冒険者によるものかまではわからぬが、手をうつ必要がある)
「フレイ・ミルフィーユ、こちらへ。我がスキルを譲渡する」

「ハッ!」魔王の元へと近づこうとする

 (魔王が元凶なのは確かだ。何のスキルを譲渡する気か知らないが阻止してここで魔王を仕留める!)

「来いリリス」
エンネア・ゼロはリリス(属性ニュートラル魔族)を召喚

「バインド」
エンネア・ゼロはフレイ・ミルフィーユを拘束する。
「!」
「魔王に近づいてはいけない。離れていてくれ」

「リリス。今私が拘束したフレイ・ミルフィーユを離れた場所で拘束しつつ守っておいてくれ。絶対に死なせるな」
「わかったわマスター」
 リリスはニュートラル最強クラスの強さを誇る。魔族でありテンプテーションや子守歌等も効かない。凍結、死の宣告効果などにも強い。
 
 フレイ・ミルフィーユはリリスに任せ、魔王に立ち向かう。
「何者だ?」
「エンネア・ゼロ マジックキャスターだ」
「人間風情が、勝てるとでも思ってるのか?」
「ああ、一瞬で終わらせてやる、限定解除」

 エンネア・ゼロの三連魔
「アナザーディメンション、メテオ、スーパーノヴァ!!!」
 魔王は誰もいない異次元の恒星へ飛ばされ、巨大な隕石が降り注ぎ、恒星が大爆発を起こしその後ブラックホールに飲み込まれた。
 魔力×残りMPのダメージを与え、魔王を倒した。
戦闘終了

リリスに向かって命令する。
「拘束はもういいぞ、ご苦労だった」「はっ」召喚されていたリリスは消える。

 エンネア・ゼロのもとにフレイ・ミルフィーユが駆け寄ってくる。
「強いとは思っていたけど本当に魔王様を倒したのね。魔王軍の魔物であれば魔王様との繋がりみたいなものが常に感じられるのだけど、それが完全に切れたわ。魔王様が亡くなったことは魔王軍の全ての魔物に伝わったわ」
「そうか」
「魔王様がいなくなった今、今後私はどう生きていけばいいのか」

「魔王は倒した。はっきり言おう。フレイ・ミルフィーユ。これからの人生、私と共に歩んでほしい」
「え!?」
フレイ・ミルフィーユは上目使いで見つめる。
「要約するとつまり、魔王は倒した。次は俺が魔王になるから俺のものになれ、ベッドの上でめちゃくちゃにしてやる・・・ということですか?」
「・・・」
「・・・」
「大切にする!という意味だ」

「ふふ、あなたの本音が聞けたわ。そうね、あなたほどの強さを持つ人が傍にいてくれれば何があっても護(まも)ってもらえるに違いない。わかったわ。ずっとあなたの傍にいる」(あなたが異世界に帰るその日まで・・・)



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