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黒坊編3
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「……は?」
思わぬ言葉に一刀は間抜けな声を出してしまった。
「どういう事だよ」
妖魔を討滅する立場の自分が妖魔を口説き落とす。しかもそれを当の妖魔が求めるなど前代未聞だ。
「ふむ」
一刀の質問に玉兎は檜扇を口に当てながら答えた。
「この身体は少々成長が足りぬし好色じゃが悪くはない。妾が食い破って傷つけるのは少し惜しい。ならば今暫く封印されてもよい」
「いいのかよ」
「構わぬ。千年以上生きた妾にとってこの程度の時間など瞬きも同然。暫し付き合ってやってもよい」
「それで何で口説くんだよ」
「封印するには、交わらなければならぬじゃろう。じゃが言われるがまま交わるのはどうもシャクじゃ。じゃから妾をその気にさせてからうけいれようぞ」
「めんどくせえな」
「過程が重要なのじゃよ。お主らも恋やら愛やらと言って交わる前に言葉を交わし乳繰り合うのじゃからのう」
いつの間にか玉兎は一刀の横に立ち耳元で囁いた。暖かい吐息と甘い香りに一刀の身体は震える。
「ほほほ、息を吹きかけられて興奮するようなウブでは声を掛けるのはむずかしいようじゃな」
その反応を面白がった玉兎は笑う。その行動を見て一刀の何かがキレた。
「じゃが他に手はあるまい。舌がもつれようと、たどたどしかろうと、やるしかないのじゃからのう。さあ、返事を聞かせて貰おうかのっっ」
その瞬間、玉兎は声を失った。
密かに近づいていた一刀が後ろから抱きつき、顎を掴んで引き寄せキスをした。
「ぷはっ」
暫くしてようやく一刀が唇を離すと玉兎は拗ねて顔を背けた。
「い、いきなりキスをするなど、口説けと言っておろうが」
「そんな事一々していられるか、このまま行くぞ」
これまで散々誑かされた事を根に持っていた一刀は玉兎に襲いかかる。
雅の身体だが知ったことではなかった。
「ま、待て」
玉兎の声に耳を貸さず一刀の腕は玉兎の身体を滑るように移動する。左手は胸を掴みレオタードと肌の境界線をなぞりファーの毛の感触のこそばゆしさに玉兎は刺激を受ける。
やがて掌で乳房を持ち上げられ指で揉まれ始めると先端が徐々に堅くなりレオタードと擦れて新たな刺激を起こす。
右手は玉兎の身体の正中線をなぞり臍を経てクロッチに到達。布越しに裂け目をなぞりクリトリスを弄る。興奮して愛液を流し始めてからようやく鼠径部に引きキツいカットのハイレグの境目をなぞってからクロッチの内側に侵入し、裂け目をなぞる。
玉兎の唇から離れた一刀の口はうなじと首筋を舐め上げた後、耳朶を舐め上げ甘噛みする。度重なる愛撫で敏感となった所で、これまでの仕返しとばかりに息を吹きかける。
「あうっ」
脳髄に直撃する刺激を受けて一瞬、玉兎は意識が混沌とするが一刀は攻めるのを止めない。大人しくなったのを見ると、今度は頭の上から生える兎の耳に対して同じ事を行う。
より頭に近い部分への攻撃に玉兎は脱力する。
「はあ、はあ、はあ」
だらりとだらしなく腕を下げ一刀に寄りかかるだらしない姿になって尚、口は虚空に向かって開き、一刀を求めていた。
「全く。淫乱だ、淫靡だ、淫らだと言っているが、お前の方が余程淫乱だな。あっという間に、身体が出来上がっている」
一刀は玉兎への愛撫を一度止めると片手で彼女の身体を支えながら、もう片方の腕で自分の小袖を脱ぐと地面に広げた。
「さあ、始めるぞ」
「え、あ」
興奮のあまり言葉を理解出来なくなり、また力の入らない玉兎は一刀にされるがまま小袖の上に俯せに寝かせられる。
しかしそれも束の間。
一刀が袴の結び目を解いて下着まで脱ぎ捨てると玉兎の腰を両手で掴み上げ、突き出させる。肩当てから伸びるマントが立ち塞がるがあっさりと捲り上げられ排除された。
その瞬間一刀は硬直した。
マントに隠された玉兎の身体を見て息を呑んだのだ。
腰まで露出した白い背中から腰を通り両脚に伸びレオタードとタイツによって浮かび上がる魅惑のライン。引き締まった柔らかいお尻にアクセントとなる丸い尻尾。
何より熟れて興奮する曲線を描くクロッチ部に興奮した一刀はそこをズラした。
「な……」
「このままさせて貰うよ。精気をつぎ込めば雅を満たしてまた封印出来る」
「ちょ、ちょっと待っ、ふぁあ」
一刀の一物が裂け目に触れ、立ち上がったクリトリスに触ると玉兎の身体に電撃が走り言葉を遮る。
愛液が流れて一刀の一物にかかり潤滑をよくして行く。
愛液を浴びた一物は大きく堅くなり、亀首をもたげる。
「十分に興奮していたから直ぐに立つな」
ギンギンに固まった亀首を裂け目に押し当てて入れる準備を整える。
「さて、入れるぞ」
「ま、待て、ふぁあ」
玉兎の言葉を無視して両手で玉兎の腰を引き寄せ、指で強引にタイツを破り露出させると自分の腰を突き出す。
愛液で満たされた膣の中に一刀の一物が抵抗なく奥深くまで入る。
「っ!」
絶頂し身体を突き抜けるような衝撃が玉兎に走るが耐える。しかし、一刀が両手で玉兎の腰を動かし何度もピストン運動を行う。ぐちゃぐちゃという水音が激しくなり、徐々にパンパンという乾いた音を出すようになったとき遂に玉兎は叫んだ。
「あ、ああああっっっっ」
余りの快楽に喜びの声を玉兎は上げる。
「淫乱と言いながら自分の身体の方が余程淫乱じゃないか。そろそろ出すぞ」
「ま、待て」
溜まってきた精液と精気を出そうとしたところで玉兎は慌てて止めに入った。
「今更遅い。出すぞ」
「ち、違う。出して良い」
「ならなんだよ」
いつもとは違った、切迫したような玉兎の雰囲気に一刀はピストン運動を止めて尋ねた。
「そ、其方の……」
蚊が鳴くような小さな声で玉兎は言う。
「俺の?」
頭を傾げる一刀を見て意を決した玉兎は渾身の力を振り絞って叫んだ。
「其方の顔を見てイキたい」
思わぬ言葉に一刀は間抜けな声を出してしまった。
「どういう事だよ」
妖魔を討滅する立場の自分が妖魔を口説き落とす。しかもそれを当の妖魔が求めるなど前代未聞だ。
「ふむ」
一刀の質問に玉兎は檜扇を口に当てながら答えた。
「この身体は少々成長が足りぬし好色じゃが悪くはない。妾が食い破って傷つけるのは少し惜しい。ならば今暫く封印されてもよい」
「いいのかよ」
「構わぬ。千年以上生きた妾にとってこの程度の時間など瞬きも同然。暫し付き合ってやってもよい」
「それで何で口説くんだよ」
「封印するには、交わらなければならぬじゃろう。じゃが言われるがまま交わるのはどうもシャクじゃ。じゃから妾をその気にさせてからうけいれようぞ」
「めんどくせえな」
「過程が重要なのじゃよ。お主らも恋やら愛やらと言って交わる前に言葉を交わし乳繰り合うのじゃからのう」
いつの間にか玉兎は一刀の横に立ち耳元で囁いた。暖かい吐息と甘い香りに一刀の身体は震える。
「ほほほ、息を吹きかけられて興奮するようなウブでは声を掛けるのはむずかしいようじゃな」
その反応を面白がった玉兎は笑う。その行動を見て一刀の何かがキレた。
「じゃが他に手はあるまい。舌がもつれようと、たどたどしかろうと、やるしかないのじゃからのう。さあ、返事を聞かせて貰おうかのっっ」
その瞬間、玉兎は声を失った。
密かに近づいていた一刀が後ろから抱きつき、顎を掴んで引き寄せキスをした。
「ぷはっ」
暫くしてようやく一刀が唇を離すと玉兎は拗ねて顔を背けた。
「い、いきなりキスをするなど、口説けと言っておろうが」
「そんな事一々していられるか、このまま行くぞ」
これまで散々誑かされた事を根に持っていた一刀は玉兎に襲いかかる。
雅の身体だが知ったことではなかった。
「ま、待て」
玉兎の声に耳を貸さず一刀の腕は玉兎の身体を滑るように移動する。左手は胸を掴みレオタードと肌の境界線をなぞりファーの毛の感触のこそばゆしさに玉兎は刺激を受ける。
やがて掌で乳房を持ち上げられ指で揉まれ始めると先端が徐々に堅くなりレオタードと擦れて新たな刺激を起こす。
右手は玉兎の身体の正中線をなぞり臍を経てクロッチに到達。布越しに裂け目をなぞりクリトリスを弄る。興奮して愛液を流し始めてからようやく鼠径部に引きキツいカットのハイレグの境目をなぞってからクロッチの内側に侵入し、裂け目をなぞる。
玉兎の唇から離れた一刀の口はうなじと首筋を舐め上げた後、耳朶を舐め上げ甘噛みする。度重なる愛撫で敏感となった所で、これまでの仕返しとばかりに息を吹きかける。
「あうっ」
脳髄に直撃する刺激を受けて一瞬、玉兎は意識が混沌とするが一刀は攻めるのを止めない。大人しくなったのを見ると、今度は頭の上から生える兎の耳に対して同じ事を行う。
より頭に近い部分への攻撃に玉兎は脱力する。
「はあ、はあ、はあ」
だらりとだらしなく腕を下げ一刀に寄りかかるだらしない姿になって尚、口は虚空に向かって開き、一刀を求めていた。
「全く。淫乱だ、淫靡だ、淫らだと言っているが、お前の方が余程淫乱だな。あっという間に、身体が出来上がっている」
一刀は玉兎への愛撫を一度止めると片手で彼女の身体を支えながら、もう片方の腕で自分の小袖を脱ぐと地面に広げた。
「さあ、始めるぞ」
「え、あ」
興奮のあまり言葉を理解出来なくなり、また力の入らない玉兎は一刀にされるがまま小袖の上に俯せに寝かせられる。
しかしそれも束の間。
一刀が袴の結び目を解いて下着まで脱ぎ捨てると玉兎の腰を両手で掴み上げ、突き出させる。肩当てから伸びるマントが立ち塞がるがあっさりと捲り上げられ排除された。
その瞬間一刀は硬直した。
マントに隠された玉兎の身体を見て息を呑んだのだ。
腰まで露出した白い背中から腰を通り両脚に伸びレオタードとタイツによって浮かび上がる魅惑のライン。引き締まった柔らかいお尻にアクセントとなる丸い尻尾。
何より熟れて興奮する曲線を描くクロッチ部に興奮した一刀はそこをズラした。
「な……」
「このままさせて貰うよ。精気をつぎ込めば雅を満たしてまた封印出来る」
「ちょ、ちょっと待っ、ふぁあ」
一刀の一物が裂け目に触れ、立ち上がったクリトリスに触ると玉兎の身体に電撃が走り言葉を遮る。
愛液が流れて一刀の一物にかかり潤滑をよくして行く。
愛液を浴びた一物は大きく堅くなり、亀首をもたげる。
「十分に興奮していたから直ぐに立つな」
ギンギンに固まった亀首を裂け目に押し当てて入れる準備を整える。
「さて、入れるぞ」
「ま、待て、ふぁあ」
玉兎の言葉を無視して両手で玉兎の腰を引き寄せ、指で強引にタイツを破り露出させると自分の腰を突き出す。
愛液で満たされた膣の中に一刀の一物が抵抗なく奥深くまで入る。
「っ!」
絶頂し身体を突き抜けるような衝撃が玉兎に走るが耐える。しかし、一刀が両手で玉兎の腰を動かし何度もピストン運動を行う。ぐちゃぐちゃという水音が激しくなり、徐々にパンパンという乾いた音を出すようになったとき遂に玉兎は叫んだ。
「あ、ああああっっっっ」
余りの快楽に喜びの声を玉兎は上げる。
「淫乱と言いながら自分の身体の方が余程淫乱じゃないか。そろそろ出すぞ」
「ま、待て」
溜まってきた精液と精気を出そうとしたところで玉兎は慌てて止めに入った。
「今更遅い。出すぞ」
「ち、違う。出して良い」
「ならなんだよ」
いつもとは違った、切迫したような玉兎の雰囲気に一刀はピストン運動を止めて尋ねた。
「そ、其方の……」
蚊が鳴くような小さな声で玉兎は言う。
「俺の?」
頭を傾げる一刀を見て意を決した玉兎は渾身の力を振り絞って叫んだ。
「其方の顔を見てイキたい」
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