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第一話 触手鎧姫 エレナ
エレナ VS ジャイアントオーガ
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ジャイアントオーガは、粗暴で強力なモンスターとして有名だった。
ゴブリンの住処に住み着き、用心棒となり、ゴブリン達に餌を献上させる代わりに、守ってやる。
実際その実力はあり、手練れの冒険者が数人チームで戦わないと勝てない。
通常はゴブリンも加勢するため、更に多くの冒険者が
ゴブリン達はジャイアントオーガの元で安全に暮らせるというわけだ。
「うーん、ジャイアントオーガか、それも小さいわね。もう少し強いと思ったんだけど」
だがエレナは物足りなさそうだった。
「まあ、退治しないといけないんだし、贅沢はいわないことね。よし、倒そう」
「ぐおおおっっっ」
元気に剣を振り上げたエレナを見て、馬鹿にされたと直感したジャイアントオーガは吠えると同時に、棍棒を振り上げエレナに叩き付ける。
「ざーんねーん、はずれ」
だが、寸前でエレナは回避し避けてジャイアントオーガの横に移動していた。
「ぐおっ」
いきなり横に現れたエレナに驚き、ジャイアントオーガは、振り払うように棍棒を横薙ぎに振り回す。
「無駄よ、あなたの棍棒じゃ、あたしには当たらない」
宙に飛んで避けたエレナは空中で一回転するとジャイアントオーガの肩に乗って耳元で囁く。
再び棍棒を振るうジャイアントオーガだったが、エレナは、ゴブリンの近くまで飛び退いて、避ける。
「こぶっ」
ゴブリンが粗末な剣でエレナに襲いかかるが、触れる前にエレナは剣を突き出し刺し殺した。
「私の相手には力不足よ」
剣を引き抜きながらエレナは絶命したゴブリンに言う。
「でも、雑魚を一々殺すのも手間なのよね。昨日からゴブリンばっかしだし、飽きてきたわ」
と、エレナが口元に指を当てて悩んでいると、ジャイアントオーガがエレナに向かって棍棒を振り下ろした。
しかしエレナは全身のバネを使って飛んで避ける。代わりに近くに居たゴブリンがとばっちりを受けて潰れた。
「あはっ、良いこと思いついた」
エレナは身体をしならせ、ゴブリンの近くに着地する。
襲いかかるゴブリンの攻撃を鎧と、身体捌きでいなす。
そして、再びジャイアントオーガの棍棒が横薙ぎに払われると飛び退き、逃げ遅れたゴブリンのみが潰れた。
「これなら楽ちんね。当てるのが下手だから、避けやすいし」
その後もジャイアントオーガを挑発しながらエレナはゴブリン近くへ逃れ巻き添いにしていった。
ゴブリンはどんどんと数を減らしていく。
「あれ? 何匹か足りない」
だが、数匹が消えたことに気がついた。
「来るなゴブリン!」
そして戦場の端でゴブリンに囲まれているパリスが大声を張り上げ身を守っていた。
ゴブリンの住処に住み着き、用心棒となり、ゴブリン達に餌を献上させる代わりに、守ってやる。
実際その実力はあり、手練れの冒険者が数人チームで戦わないと勝てない。
通常はゴブリンも加勢するため、更に多くの冒険者が
ゴブリン達はジャイアントオーガの元で安全に暮らせるというわけだ。
「うーん、ジャイアントオーガか、それも小さいわね。もう少し強いと思ったんだけど」
だがエレナは物足りなさそうだった。
「まあ、退治しないといけないんだし、贅沢はいわないことね。よし、倒そう」
「ぐおおおっっっ」
元気に剣を振り上げたエレナを見て、馬鹿にされたと直感したジャイアントオーガは吠えると同時に、棍棒を振り上げエレナに叩き付ける。
「ざーんねーん、はずれ」
だが、寸前でエレナは回避し避けてジャイアントオーガの横に移動していた。
「ぐおっ」
いきなり横に現れたエレナに驚き、ジャイアントオーガは、振り払うように棍棒を横薙ぎに振り回す。
「無駄よ、あなたの棍棒じゃ、あたしには当たらない」
宙に飛んで避けたエレナは空中で一回転するとジャイアントオーガの肩に乗って耳元で囁く。
再び棍棒を振るうジャイアントオーガだったが、エレナは、ゴブリンの近くまで飛び退いて、避ける。
「こぶっ」
ゴブリンが粗末な剣でエレナに襲いかかるが、触れる前にエレナは剣を突き出し刺し殺した。
「私の相手には力不足よ」
剣を引き抜きながらエレナは絶命したゴブリンに言う。
「でも、雑魚を一々殺すのも手間なのよね。昨日からゴブリンばっかしだし、飽きてきたわ」
と、エレナが口元に指を当てて悩んでいると、ジャイアントオーガがエレナに向かって棍棒を振り下ろした。
しかしエレナは全身のバネを使って飛んで避ける。代わりに近くに居たゴブリンがとばっちりを受けて潰れた。
「あはっ、良いこと思いついた」
エレナは身体をしならせ、ゴブリンの近くに着地する。
襲いかかるゴブリンの攻撃を鎧と、身体捌きでいなす。
そして、再びジャイアントオーガの棍棒が横薙ぎに払われると飛び退き、逃げ遅れたゴブリンのみが潰れた。
「これなら楽ちんね。当てるのが下手だから、避けやすいし」
その後もジャイアントオーガを挑発しながらエレナはゴブリン近くへ逃れ巻き添いにしていった。
ゴブリンはどんどんと数を減らしていく。
「あれ? 何匹か足りない」
だが、数匹が消えたことに気がついた。
「来るなゴブリン!」
そして戦場の端でゴブリンに囲まれているパリスが大声を張り上げ身を守っていた。
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