【R18】触手鎧姫 ラナ 女勇者が魔物に嵌められ触手鎧姫に堕ちる

瀬緋 令祖灼

文字の大きさ
34 / 37

正気に戻るラナ その時ロイは

しおりを挟む
「ラナ、気が付いたのかい?」

 自分の名前を呼ばれたロイはラナに話しかけた。

「ろ、ロイ、なんで……」

 正気に戻ったラナは、一瞬戸惑うがやがて記憶を少しずつ取り戻した。
 ロイと一緒になった最後の夜。
 分かれたとの勇者としての修行。
 試練として入った聖剣の迷宮。
 その時、魔族の罠にはめられ身体を陵辱され改造されてしまったこと。
 魔族に操られ騎士団を殲滅したこと。
 操られるがまま魔王の城へ行き、魔王の配下を倒し最後には魔王も手に掛けたこと。
 その後、快楽に溺れた自分が更なる快楽を求めて殺戮を魔族以上の淫乱な行動を行った事。
 それでも飽き足らず人間の世界に自らの快楽のために侵略していること。
 そして、ロイを手に掛けようとし、快楽を求めて組み敷いていること。

「い」

 全てを思い出したラナは呆然とし、次いで恐怖と怒りと、羞恥、罪悪感が心の中を覆い尽くし絶望に沈んだ。

「いやあああああっっ」

 自分の姿に、淫乱な行いに、これまで犯してきた過ちに、正気に戻って気が付いたラナは、悲鳴を上げた。

「い、いや、ち、違う! これは、あうっ」

 しかもロイに、最愛の幼馴染みに、守ると誓った相手に見られあまつさえ殺そうとした。幸いに回避できたが、自分の快楽のために嬲るためだ。

「いやああああっっ」

 自分の見せたくない部分を思いっきり見られてしまったラナは再び悲鳴を上げた。

「見ないで! 見ないで! お願い! 見ないでええっっっ!」

 ロイから離れたラナは、逃げようとした。
 だが、激しすぎる快楽で足腰が立たなくなったラナは、その場に倒れてしまった。

「見ないでええっっっ!」

 自分の淫ら身体を、妖しくうねる触手の付いた触手鎧に覆われた姿を、絶え間ない刺激により肥大しただらしない卑猥な胸を、淫靡な曲線を描くようにふっくらとした身体を、幾度もの性交により膨れてしまった恥肉を。
 見られないように両腕で胸と股間を隠し、背を向けて丸まるが、淫靡に改造された身体は細い腕からこぼれて背中姿さえ欲情させてしまう程、淫らだった。

「ラナ」

 そんなラナにロイは近づく。

「い、嫌っ、来ないで!」

 これ以上見られたくないラナは叫ぶがロイはなお近づき、自分の上着をラナの肩に掛けた。

「ろ、ロイ」

 思わぬ、ロイの行動にラナは驚く。

「や、止めてよ。こんな落ちた勇者なんて、一緒にいるだけであなたまで穢れてしまうわ」

 魔族の手に落ち、騎士団を壊滅させてしまった。
 魔王は倒し魔族の多くを滅ぼしたが、人間の世界に攻め込んで淫らな行為を行った自分など、一緒にいるだけで罪に問われると、ラナは思った。

「でも、ラナの側にいたい」
「!」

 だがロイの一言でラナは救われた。

「そ、そんな、あたし、エッチな事一杯して」
「うん、だけど、それでも良いよ。ラナ。あうっ」

 酷い姿を、他人を強姦している姿を見たロイだがラナを求めた。

「で、でも、あなたに剣を向けてしまったし」
「鎧に操られて正気じゃ無かったんだろう、うっ。それに僕が、あうっ、良かったんだろう」
「そ、そりゃあ……」

 ロイに性交して貰ってラナは嬉しかった。
 あの快感は今まで感じたことのない素晴らしい物だった。
 おかげで正気に戻り、こうしてロイと話が出来るのだ。

「い、一緒にいたいけど、一杯酷い事しちゃったし」
「それでも、あうっ、ラナと一緒に、うっ、居たいんだ、よ、はうっ」
「こ、こんな私でも?
「あうっ」
「……って、なんでこんな大事なときに気色の悪い声上げるの!」

 時折入るロイの喘ぎ声を耳元で聞かされたラナは怒りだした。

「我慢しているんだけど、おうっ、君の触手が、あうっ、絡み付いてきて刺激するんだ」
「ぎゃああああああっっっっっっ」

 振り返ったラナがロイの身体を見ると、鎧から映えた触手がロイの身体を弄っていた。
 特に触手の一本はロイの逸物を咥えて扱いていた。

「止めなさい!」

 顔を真っ赤に染めたラナは、触手を引き抜こうとした。
 しかし、勢いよく引っ張ったため、触手は途中でちぎれてしまった。
 残った部分はなおも扱くのを止めない。

「ええい! 離れろ!」

 ラナは残った部分を手で剥ぎ取り、残りの触手も切り刻んでロイを解放した。

「うううっっ」

 ようやく終えたラナは意識していなかったとはいえ自分が再び痴態を見せてしまったことに顔を真っ赤にして俯いてしまった。

「ラナ」

 だが、ロイはラナの顔を両手で抱えると顔を上げ、口づけした。

「!」

 突然の事にラナは驚いた。
 ロイの舌が入ってきてもされるがままだった。

「ぷはっ」

 長い時間キスをされてようやく解放されて、暫く経ってから、ようやくキスだったとラナは気が付いた。

「な、なにを……」
「キスだよ」
「わ、分かっているけど」
「どうして」
「好きだから」
「!」

 ロイの言葉にラナは顔が真っ赤になる。
 だが、凄く嬉しかった。

「ラナ」
「な、なに?」
「ラナは僕のことどう?」

 ロイに尋ねられてラナは一瞬言葉に詰まった後、伝えた。

「……好きっ! 大好きよ、ロイッ!」

 宣言したラナはロイに抱き付き再びキスした。
 先ほどのような快楽を求めてではなく愛情を、何時までも一緒にいたいという意思からキスをした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

処理中です...