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第二話 レッドピンチ 驚異の女幹部レディスコルピオン
驚異! 毒針付きの尻尾
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「あら、やるわね」
弱ったから身体からは想像できないレッドの動きにレディスコルピオンは感嘆の声を上げた。
「でも、甘いわよ」
レッド渾身の一撃を放とうとした時、レディスコルピオンの背中のアーマーにはめ込まれた一対の宝石が光った。
そして輝く宝石の間にある背中の鋭い突起物が飛び出し、レッドを襲った。
「なっ」
突然伸びて自分に向かってくる突起物にレッドは驚く。
「くっ」
慌ててレッドは身体を捻って避けた。
直撃は躱せたが、完全に避ける事は出来ず、金色の光を放つ鋭利な突起がスーツを切り裂いた。
「うっ」
素肌を曝され、恥ずかしいが、異変はそれだけでは無かった。
「裂かれた場所が痺れる」
違和感を感じたレッドが裂かれた場所に触れると粘度の高い液体が付いていてスーツを解かしていた。
しかも粘液が肌に触れると疼いてくる。
「毒……」
「そうよ。私はレディスコルピオン。サソリの怪人よ」
レッドを襲った毒針付きのシッポを撫でながらレディスコルピオンは言う。
「こんな風に色んな毒を放つことが出来るの、ああっ」
自分の尻尾を撫でて感じて仕舞ったレディスコルピオンは艶声を出す。
その声が蠱惑的でレッドも思わず顔が赤くなる。
「尻尾で感じるなんて異常だ」
「毒針は生殖器が変化したものだから、性感を感じて仕舞うのよ。大丈夫、あなたに差して感じてあげるから」
「ひっ」
舐めるようなレディスコルピオンの視線にレッドは怯む。
「さあ、戦いはこれからよ」
次の瞬間、シッポが伸びてきてレッドを襲う。
自分で扱いて敏感になったためか、反応速度が先ほどより速く尻尾が迫ってくる。
「くっ」
レッドは間一髪で避ける。
「やるわね。でもこれはどう?」
避けられると、すぐに尻尾は折り返してレッドの背後を襲ってくる。
「くっ」
死角からの攻撃にレッドは姿勢を崩しながらも避けた。
「良い勘をしているわね。反射速度も運動神経も良い。尻尾だけだと追いつきそうにないわ」
だが、尻尾ばかりに気を取られるわけにはいかない。
「もう、尻尾が魅力的だからって私から視線をそらさないで」
不意にレディスコルピオンがレッドに迫りパンチを繰り出して奇襲する。
「うっ」
パンチは遅く避けられるが、硬く重いパンチを食らえばお終いだ。
何とか攻撃しようとするが正面は硬くて無理。
後ろは尻尾が的確に迎撃してきて危険だ。
「なら横から」
レッドは正面から行くと見せかけてレディスコルピオンの注意を正面に向ける。そして寸前で横に滑り込み、レディスコルピオンの側面を捉えた。
「貰った!」
ガキッ
鋭い金属音が周囲に響いた。
弱ったから身体からは想像できないレッドの動きにレディスコルピオンは感嘆の声を上げた。
「でも、甘いわよ」
レッド渾身の一撃を放とうとした時、レディスコルピオンの背中のアーマーにはめ込まれた一対の宝石が光った。
そして輝く宝石の間にある背中の鋭い突起物が飛び出し、レッドを襲った。
「なっ」
突然伸びて自分に向かってくる突起物にレッドは驚く。
「くっ」
慌ててレッドは身体を捻って避けた。
直撃は躱せたが、完全に避ける事は出来ず、金色の光を放つ鋭利な突起がスーツを切り裂いた。
「うっ」
素肌を曝され、恥ずかしいが、異変はそれだけでは無かった。
「裂かれた場所が痺れる」
違和感を感じたレッドが裂かれた場所に触れると粘度の高い液体が付いていてスーツを解かしていた。
しかも粘液が肌に触れると疼いてくる。
「毒……」
「そうよ。私はレディスコルピオン。サソリの怪人よ」
レッドを襲った毒針付きのシッポを撫でながらレディスコルピオンは言う。
「こんな風に色んな毒を放つことが出来るの、ああっ」
自分の尻尾を撫でて感じて仕舞ったレディスコルピオンは艶声を出す。
その声が蠱惑的でレッドも思わず顔が赤くなる。
「尻尾で感じるなんて異常だ」
「毒針は生殖器が変化したものだから、性感を感じて仕舞うのよ。大丈夫、あなたに差して感じてあげるから」
「ひっ」
舐めるようなレディスコルピオンの視線にレッドは怯む。
「さあ、戦いはこれからよ」
次の瞬間、シッポが伸びてきてレッドを襲う。
自分で扱いて敏感になったためか、反応速度が先ほどより速く尻尾が迫ってくる。
「くっ」
レッドは間一髪で避ける。
「やるわね。でもこれはどう?」
避けられると、すぐに尻尾は折り返してレッドの背後を襲ってくる。
「くっ」
死角からの攻撃にレッドは姿勢を崩しながらも避けた。
「良い勘をしているわね。反射速度も運動神経も良い。尻尾だけだと追いつきそうにないわ」
だが、尻尾ばかりに気を取られるわけにはいかない。
「もう、尻尾が魅力的だからって私から視線をそらさないで」
不意にレディスコルピオンがレッドに迫りパンチを繰り出して奇襲する。
「うっ」
パンチは遅く避けられるが、硬く重いパンチを食らえばお終いだ。
何とか攻撃しようとするが正面は硬くて無理。
後ろは尻尾が的確に迎撃してきて危険だ。
「なら横から」
レッドは正面から行くと見せかけてレディスコルピオンの注意を正面に向ける。そして寸前で横に滑り込み、レディスコルピオンの側面を捉えた。
「貰った!」
ガキッ
鋭い金属音が周囲に響いた。
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