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「……」
一瞬、アクアは何を言われたか分からなかった。
片言の日本語で音節が少し狂っていたが、聞き取れた。
「オイメス、オレノセイドレイニナレ、オマエハオレノアナダ」
そして目を点にしながらも頭の中で、優等生らしく抜群の記憶力で一言一句その言葉を記憶し反芻して、その意味が他の意味で無いことを確認すると猛烈な怒りと殺意がわき上がってきた。
「……冗談じゃ無いわ!」
牝呼ばわりされ、性奴隷になれ、しかも穴呼ばわり。
女性のことをかけらも尊重していない極悪非道な怪人。
戦いに負けて連れ去られ監禁されて気が弱っていたとはいえ、食事を与えられただけで警戒心を解いていた自分をアクアは叱った。
そして浴びせられた言葉を力にして返す。
「アクアソード」
右手に水を集め、剣の形にするとそのまま怪人に向かって突き出した。
至近距離だったが、怪人は咄嗟に身体を反らして、鎧の隙間に剣が入るのを防ぐ。
そして後退して距離を取ろうとする。
「アクアスフィアーアタック!」
アクアは手に無数の水球を生み出すと放った。
だがそれは大柄な怪人に向かってでは無く、小柄な怪人に向かってだ。
電撃を食らわせようと待ち構えているが大柄な怪人が射線にいるため撃てない状態だ。
その隙を突いて無力化する。
水球が命中し遠くへ吹き飛ぶ小柄な怪人。
水がかかり放とうとした電撃を怪人に伝えて感電させる。
「スフィアエクスプロージョン!」
そして水滴を瞬時に気化させ衝撃を与えて大ダメージを与えた。
動かなくなった怪人を確認して、もう一人に向き直る。
先ほどの奇襲から立ち直った大柄な怪人はアクアの方へ向かって突進してきた。
アクアは横に飛んで床を転がり距離を取りながら身体を起こし態勢を整え直す。
「来なさい!」
アクアは、水を再び呼び出し剣の形にすると怪人に向かって言い放った。
怪人も剣を構えてアクアに向かって突進してくる。
アクアは正面から剣を受け止め、切り結ぶ。
「ふんっ!」
先ほど向けられた言葉への怒りが力となり、体格差があるにもかかわらずアクアは受け止める。
(強い)
だが、切り結んだ瞬間、アクアは怪人が自分より力が強いことを理解する。
怪人も理解しており一気に勝負を付けようと力を入れる。
「はっ」
だがアクアは不意に力を抜いて横に跳び、怪人の力を利用して長く跳び距離を取る。
「アクアスフィアーアタック!」
再び水球を出して怪人に向かって放った。
怪人は避けようとするが、水球は広い範囲に広がっており、避けきるのは不可能だった。
「スフィアエクスプロージョン!」
無数の水球の中心に怪人を捕らえたアクアは水球を一斉に気化させた。
周囲より衝撃波が襲いかかるが、離れている水球が多い上、一つ一つの威力が小さくてたいしたダメージは怪人は受けなかった。
もとよりアクアはこれで倒せるとは思っていない。
これは動揺を誘うための布石だ。
威力が小さいのも全ての水分を気化させるのでは無く、霧状にして周囲にまき散らし視界をかき消すためだ。
周りを白い霧に覆われた怪人はアクアの姿を見失う。
見つけようと周りを見て無駄と分かると耳を澄ませる。
カツンっ
背後で何かの音がして怪人は向き直るが、アクアが爆破しなかった水球の一つだった。
パーンッ
怪人が向いた瞬間その水球は巨大な音を立てて爆発し、耳を澄ませていた怪人のに衝撃を与え、脳を揺さぶる。
「アクアソード!」
そこへアクアが背後から剣にした水を怪人に後頭部に叩き付ける。
卑怯なのは百も承知。だが、力の差が歴然としているし、これは戦闘だ。
何より乙女の尊厳を踏みにじる悪党を野放しにするつもりは無く、どのような手段を使っても、この場で倒そうとアクアは決めていた。
侮辱された怒りを剣に乗せて思いっきり怪人の後頭部へ叩き付けた。
「!」
アクアの渾身の一撃は聞いたようで一瞬、怪人の姿勢がグラつく。
「やったの……」
効き目があったこと、手応えを感じたことにアクアは一瞬、歓喜に震えた。
だがそれが油断となった。
強烈なアクアの一撃に一瞬気を失った怪人だったが、気力で覚醒し、反射的に振り返ってアクアに手を伸ばした。
「しまった」
アクアが逃げようとしたときには怪人に腕を掴まれていた。
「くっ」
細い指からは想像できないほど強い握力で握られ激痛が走る。握力は弱まること無く、怪人の腕力で振り回されたアクアを離さなかった。
「きゃあああっ」
アクアはベッドの上に叩き付けられた。
柔らかいベッドだが、振り回されたときの加速と遠心力でアクアの身体はダメージを受け、叩き付けられたときには指一つ動かせなかった。
そのためアクアは怪人に容易に組み伏せられた。
「は、離せ! 離してよ!」
アクアは叫ぶが当然のことながら怪人は聞かない。
「よ、寄るな!」
近づいてくる顔を振り払おうと顔をずらそうとするが、怪人に引き寄せられて、そのまま口づけをされてしまう。
一瞬、アクアは何を言われたか分からなかった。
片言の日本語で音節が少し狂っていたが、聞き取れた。
「オイメス、オレノセイドレイニナレ、オマエハオレノアナダ」
そして目を点にしながらも頭の中で、優等生らしく抜群の記憶力で一言一句その言葉を記憶し反芻して、その意味が他の意味で無いことを確認すると猛烈な怒りと殺意がわき上がってきた。
「……冗談じゃ無いわ!」
牝呼ばわりされ、性奴隷になれ、しかも穴呼ばわり。
女性のことをかけらも尊重していない極悪非道な怪人。
戦いに負けて連れ去られ監禁されて気が弱っていたとはいえ、食事を与えられただけで警戒心を解いていた自分をアクアは叱った。
そして浴びせられた言葉を力にして返す。
「アクアソード」
右手に水を集め、剣の形にするとそのまま怪人に向かって突き出した。
至近距離だったが、怪人は咄嗟に身体を反らして、鎧の隙間に剣が入るのを防ぐ。
そして後退して距離を取ろうとする。
「アクアスフィアーアタック!」
アクアは手に無数の水球を生み出すと放った。
だがそれは大柄な怪人に向かってでは無く、小柄な怪人に向かってだ。
電撃を食らわせようと待ち構えているが大柄な怪人が射線にいるため撃てない状態だ。
その隙を突いて無力化する。
水球が命中し遠くへ吹き飛ぶ小柄な怪人。
水がかかり放とうとした電撃を怪人に伝えて感電させる。
「スフィアエクスプロージョン!」
そして水滴を瞬時に気化させ衝撃を与えて大ダメージを与えた。
動かなくなった怪人を確認して、もう一人に向き直る。
先ほどの奇襲から立ち直った大柄な怪人はアクアの方へ向かって突進してきた。
アクアは横に飛んで床を転がり距離を取りながら身体を起こし態勢を整え直す。
「来なさい!」
アクアは、水を再び呼び出し剣の形にすると怪人に向かって言い放った。
怪人も剣を構えてアクアに向かって突進してくる。
アクアは正面から剣を受け止め、切り結ぶ。
「ふんっ!」
先ほど向けられた言葉への怒りが力となり、体格差があるにもかかわらずアクアは受け止める。
(強い)
だが、切り結んだ瞬間、アクアは怪人が自分より力が強いことを理解する。
怪人も理解しており一気に勝負を付けようと力を入れる。
「はっ」
だがアクアは不意に力を抜いて横に跳び、怪人の力を利用して長く跳び距離を取る。
「アクアスフィアーアタック!」
再び水球を出して怪人に向かって放った。
怪人は避けようとするが、水球は広い範囲に広がっており、避けきるのは不可能だった。
「スフィアエクスプロージョン!」
無数の水球の中心に怪人を捕らえたアクアは水球を一斉に気化させた。
周囲より衝撃波が襲いかかるが、離れている水球が多い上、一つ一つの威力が小さくてたいしたダメージは怪人は受けなかった。
もとよりアクアはこれで倒せるとは思っていない。
これは動揺を誘うための布石だ。
威力が小さいのも全ての水分を気化させるのでは無く、霧状にして周囲にまき散らし視界をかき消すためだ。
周りを白い霧に覆われた怪人はアクアの姿を見失う。
見つけようと周りを見て無駄と分かると耳を澄ませる。
カツンっ
背後で何かの音がして怪人は向き直るが、アクアが爆破しなかった水球の一つだった。
パーンッ
怪人が向いた瞬間その水球は巨大な音を立てて爆発し、耳を澄ませていた怪人のに衝撃を与え、脳を揺さぶる。
「アクアソード!」
そこへアクアが背後から剣にした水を怪人に後頭部に叩き付ける。
卑怯なのは百も承知。だが、力の差が歴然としているし、これは戦闘だ。
何より乙女の尊厳を踏みにじる悪党を野放しにするつもりは無く、どのような手段を使っても、この場で倒そうとアクアは決めていた。
侮辱された怒りを剣に乗せて思いっきり怪人の後頭部へ叩き付けた。
「!」
アクアの渾身の一撃は聞いたようで一瞬、怪人の姿勢がグラつく。
「やったの……」
効き目があったこと、手応えを感じたことにアクアは一瞬、歓喜に震えた。
だがそれが油断となった。
強烈なアクアの一撃に一瞬気を失った怪人だったが、気力で覚醒し、反射的に振り返ってアクアに手を伸ばした。
「しまった」
アクアが逃げようとしたときには怪人に腕を掴まれていた。
「くっ」
細い指からは想像できないほど強い握力で握られ激痛が走る。握力は弱まること無く、怪人の腕力で振り回されたアクアを離さなかった。
「きゃあああっ」
アクアはベッドの上に叩き付けられた。
柔らかいベッドだが、振り回されたときの加速と遠心力でアクアの身体はダメージを受け、叩き付けられたときには指一つ動かせなかった。
そのためアクアは怪人に容易に組み伏せられた。
「は、離せ! 離してよ!」
アクアは叫ぶが当然のことながら怪人は聞かない。
「よ、寄るな!」
近づいてくる顔を振り払おうと顔をずらそうとするが、怪人に引き寄せられて、そのまま口づけをされてしまう。
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