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その場にいたのは僕だけだった(夕暮れ3)
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兎のように跳ねてしまった僕。「キャハキャハ」と笑う声、こんな事をしてくるのは彼女しかいないと思い苛立った表情で振り向いた。案の定そこにはヘラヘラと笑う夏陽さんがたっていた。「時愛君っていいリアクションするよね!」っと全く反省していない様子だった。「あのねっ」っと呆れた態度を見せたがそれも効かず、「うぃうぃよっ」と横腹あたりをツツこうとフェイントしてくる、僕もそれにビクビクしながらも避けていた。
「あの~」っと申し訳ない様子で衣里さんが一段下で両手で鍵を持って待っていた。いつの間にいたの?っと思ったが、どうやら来たばかりだったようで、
「お!衣里ちゅわーん!」甲高い声で抱き付く夏陽さん。一方衣里さんは顔が真っ赤になり嬉しそうには見えたが抱きつく力が強いのか苦しそうにも見えた。
暫くして夏陽さんの縄から解き放たれた衣里さんは扉に近かった僕に鍵を渡してきた。腰を下ろし鍵で開けようとした時、「時愛君、明日休みだし私暇だからさデートしようよ!」軽快な声と驚きを隠せれない吐息が背後から聞こえた。突然の出来事で僕も鍵を落とす。しかし「あははっ」っと夏陽さんは腰に手を当て笑っていた。その横で口元を両手で塞ぐ衣里さんの姿、僕はポカーンっと口を開け暫くその光景を眺めていた。開いた口が塞がらないと言うのは、まさにこういう事だと実感した。夏陽さんはまだクスクスと笑っていて、衣里さんは目を見開いたまま僕と夏陽さんを交互に見ていた。
「え?夏陽先輩付き合ってたんですか?」驚きのあまり言葉がままならない様子で、夏陽さんの方へゆっくりと目を向ける。
「そだよ!」軽く返事をする夏陽さん。
衣里さんの表情は一変し何故か目はキラキラと輝かせ僕の方を見てきた。目が合った僕はジワジワと顔が熱くなってきた。「これはそのっ、ち、違うんだよ、なんか、その~」両手をバタバタと横に振り必死に悲しませないと誤魔化そうとした。僕と夏陽さんの関係は誰にもバレずにいたかったが、よりによって衣里さんにバレてしまった。というか夏陽さんが突然この場でカミングアウトするからこんな事になったんだ。衣里さんが悲しんでた理由をしているはずなのに、一体、夏陽さんは何を考えているんだ。きっと衣里さんの心はズタボロのはずだろう。
「違わないよ私達付き合ってるもの」でも夏陽さんの言っていることは事実、僕は何も言い返せなかった。
「お、応援してます!」っと満更(まんざら)でもない様子で、まだ目をキラキラさせていた。僕は予想外の出来事で本日2度目の口がポカーンっと開いた。泣くと思っていたしガッカリすると思った。女の子というものは本当に分からない。
「おっ!ありがとう!ありがとう!」っと夏陽さんは腕を組んで組み大きく頷いていた。戸惑いながらも「うん」っと僕は小さく声発した。
「よしゴミ拾いしましょうか!」何故か当番でもない夏陽さんが1番気合いが入っていた。
「あの~」っと申し訳ない様子で衣里さんが一段下で両手で鍵を持って待っていた。いつの間にいたの?っと思ったが、どうやら来たばかりだったようで、
「お!衣里ちゅわーん!」甲高い声で抱き付く夏陽さん。一方衣里さんは顔が真っ赤になり嬉しそうには見えたが抱きつく力が強いのか苦しそうにも見えた。
暫くして夏陽さんの縄から解き放たれた衣里さんは扉に近かった僕に鍵を渡してきた。腰を下ろし鍵で開けようとした時、「時愛君、明日休みだし私暇だからさデートしようよ!」軽快な声と驚きを隠せれない吐息が背後から聞こえた。突然の出来事で僕も鍵を落とす。しかし「あははっ」っと夏陽さんは腰に手を当て笑っていた。その横で口元を両手で塞ぐ衣里さんの姿、僕はポカーンっと口を開け暫くその光景を眺めていた。開いた口が塞がらないと言うのは、まさにこういう事だと実感した。夏陽さんはまだクスクスと笑っていて、衣里さんは目を見開いたまま僕と夏陽さんを交互に見ていた。
「え?夏陽先輩付き合ってたんですか?」驚きのあまり言葉がままならない様子で、夏陽さんの方へゆっくりと目を向ける。
「そだよ!」軽く返事をする夏陽さん。
衣里さんの表情は一変し何故か目はキラキラと輝かせ僕の方を見てきた。目が合った僕はジワジワと顔が熱くなってきた。「これはそのっ、ち、違うんだよ、なんか、その~」両手をバタバタと横に振り必死に悲しませないと誤魔化そうとした。僕と夏陽さんの関係は誰にもバレずにいたかったが、よりによって衣里さんにバレてしまった。というか夏陽さんが突然この場でカミングアウトするからこんな事になったんだ。衣里さんが悲しんでた理由をしているはずなのに、一体、夏陽さんは何を考えているんだ。きっと衣里さんの心はズタボロのはずだろう。
「違わないよ私達付き合ってるもの」でも夏陽さんの言っていることは事実、僕は何も言い返せなかった。
「お、応援してます!」っと満更(まんざら)でもない様子で、まだ目をキラキラさせていた。僕は予想外の出来事で本日2度目の口がポカーンっと開いた。泣くと思っていたしガッカリすると思った。女の子というものは本当に分からない。
「おっ!ありがとう!ありがとう!」っと夏陽さんは腕を組んで組み大きく頷いていた。戸惑いながらも「うん」っと僕は小さく声発した。
「よしゴミ拾いしましょうか!」何故か当番でもない夏陽さんが1番気合いが入っていた。
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私自身恋愛に悩んでいて共感する所もあり、恋愛の例え方が素敵だなと思いました。
次回も楽しみにしてます!