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記憶の整理ってそんな方法でやるの? ※シエラ
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夢の中で、不思議な光景を見た。
真っ白な空間だ。
そこにはこれまた真っ白なベルトコンベアのような機会が動いていて、等間隔に何かを運んでいる。
その流れが二股に別れる部分で、茶髪の青年がこちらに背を向けて作業していた。
黒の上下に茶色のエプロンといった格好だ。
何かの制服なのかもしれない。
右耳にはシルバーのピアスが光っている。
「あー、この記憶は保存だな。いい思い出。」
するとそれは右側に流れていく。
「これは…いや、元カノにビンタされた記憶とかいらんわ!削除!!」
するとそれは左側に流れていく。
「日本の生活様式のことは残すかな。何か役に立つかもだし。」
「キメツとジュジュツとワンピは普及の名作だから消すなんてあってはならない!
あわよくば台詞を使ってくれ!」
「オレのモノマネレパートリーどうするかなー。ウケたやつだけ入れといてやるか。」
青年がブツブツ言いながらその作業を続けると、遂に最後の1つが流れて来た。
それを見た青年はとても嬉しそうにこちらを振り返る。
「チョコに関する記憶は余す事なく残しとくからな!頼んだぞ!」
人懐っこいその笑顔が、段々遠のいていく。
暖かい光に包まれて目を閉じる。
作業中に青年が口ずさんでいた歌がいつまでも耳に残った。
次に目を覚ました時、僕の頭の中は完全にスッキリしていた。
「シエラ」の記憶と「リョウ」の記憶の区別がしっかりついてる。
シエラとしての人生の中にリョウの記憶が入ってる感じ。
たださ、何か…リョウの記憶偏ってない?
漫画の情報こんなに必要だった?
真っ白な空間だ。
そこにはこれまた真っ白なベルトコンベアのような機会が動いていて、等間隔に何かを運んでいる。
その流れが二股に別れる部分で、茶髪の青年がこちらに背を向けて作業していた。
黒の上下に茶色のエプロンといった格好だ。
何かの制服なのかもしれない。
右耳にはシルバーのピアスが光っている。
「あー、この記憶は保存だな。いい思い出。」
するとそれは右側に流れていく。
「これは…いや、元カノにビンタされた記憶とかいらんわ!削除!!」
するとそれは左側に流れていく。
「日本の生活様式のことは残すかな。何か役に立つかもだし。」
「キメツとジュジュツとワンピは普及の名作だから消すなんてあってはならない!
あわよくば台詞を使ってくれ!」
「オレのモノマネレパートリーどうするかなー。ウケたやつだけ入れといてやるか。」
青年がブツブツ言いながらその作業を続けると、遂に最後の1つが流れて来た。
それを見た青年はとても嬉しそうにこちらを振り返る。
「チョコに関する記憶は余す事なく残しとくからな!頼んだぞ!」
人懐っこいその笑顔が、段々遠のいていく。
暖かい光に包まれて目を閉じる。
作業中に青年が口ずさんでいた歌がいつまでも耳に残った。
次に目を覚ました時、僕の頭の中は完全にスッキリしていた。
「シエラ」の記憶と「リョウ」の記憶の区別がしっかりついてる。
シエラとしての人生の中にリョウの記憶が入ってる感じ。
たださ、何か…リョウの記憶偏ってない?
漫画の情報こんなに必要だった?
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