805 / 1,110
王国の闇
第789話 王子として……
しおりを挟む
「アルト王子、これは何の真似か?」
「言っておくけど、別に乱心したわけじゃない。確かに僕は兄上や姉上と比べれば王子としての自覚は薄いかもしれない。だけどね、この国を脅かすかもしれない存在を前にして引く程……落ちぶれてもいない!!」
「王子……!!」
ロランは先ほどからのアルトとの問答で既に自分と宰相《ちち》との関係を知られている事を悟っていた。しかし、まさか魔石を自分に取り付けて命と引き換えに足止めを行うなど思いもしなかった。
アルトはロランと向き合い、魔石に取り付けた壊裂をしっかりと掴む。この壊裂を作動させれば魔石は砕け散り、爆発を引き起こす。そうなれば非力なアルトは助からず、死ぬ事は間違いなかった。
「お考え直し下さい王子……そんな事をして何の意味があるのですか?」
「意味ならあるさ、僕の命一つでこの国が救われるのであれば……本望だ」
「王子……!!」
覚悟を決めた表情を浮かべるアルトに対し、ロランは彼の変わりように戸惑う。小さい頃のアルトは問題児で他の二人の王子と比べると面倒事ばかり起こしていたが、まさか自分の命と引き換えにしてでも自分を食い止めようとする姿に戸惑う。
「ロラン大将軍、もう一度訪ねよう。君が忠誠を誓うのは誰だ!?」
「王子……」
「答えるんだ!!これは命令だ!!」
ロランはアルトの言葉に険しい表情を浮かべ、正直に言えばここで彼が嘘でも王族のために仕えると言えばいいだけの話である。しかし、ロランの性格を知っているアルトは彼が嘘を吐くような男ではない事を知っていた。
この質問の真意はアルトはロランの忠誠心を試しており、本当に彼が宰相のようにこの国の発展しか考えていないのであれば目論見は外れる。しかし、僅かでも王族に対する忠誠心を抱いているのであれば話は変わる。
「ロラン大将軍、答えるんだ!!君が忠誠を誓う相手は誰だ!!」
「それは……」
周囲の兵士も猛虎騎士団の騎士達もロランの返答を待ち、彼がどのように答えるのかと緊張する。しかし、この時に城壁からアルトを狙う者がいた。
城壁の上にて一人の兵士が誰にも気づかれないように弓を構え、アルトに狙いを定める。そして彼に目掛けて矢は放とうとした時、背後から声を掛けられる。
「邪魔をするなでござる」
「うっ!?」
兵士の首元にクナイが構えられ、驚いた兵士は後ろに顔を向けると、そこにはクノが立っていた。何時の間にか彼女は女性兵に変装し、シンと繋がりを持つ兵士を抑えつける。
アルトを狙った兵士はクノによって止められ、その間にもロランはアルトの言葉に対し、考え込むように黙り込む。しかし、彼は覚悟を決めた様に口を開いた。
「私が忠誠を誓うのは――」
――同時刻、教会内部ではリョフとゴウカの激戦が繰り広げられ、廃墟と化した建物は更に原型が留めない程に崩れ落ち、二人の激しい戦闘によって地面に衝撃が走る。
『ふっ、ふふっ……ははははっ!!』
『ふんっ……ゴウカと言ったか、そんなにも楽しいのか!!』
『楽しい、楽しいぞ!!そうだ、この感覚だ……こんな風に戦う相手を求めて俺は冒険者になった!!』
リョフとゴウカはお互いに斬り合いながらも自分と拮抗する相手を発見し、歓喜していた。戦闘を楽しむように何百号も激しく打ち合う。
どちらも王国内では敵なしと謳われた武人同士で有り、蘇った伝説の武人と現世を代表する最強の武人の戦いは誰も立ち寄る事が出来なかった。
「……何なんだ、奴等は」
「信じられません……これが人同士の戦いだというのですか!?」
「さ、流石に……あれに加わるのは無理だぞ」
教会から少し離れた建物の上にてシノビ、リノ、ルナの三人は様子を伺う。他の聖女騎士団も各自が離れた場所で教会で起きている戦闘を見守っていた。
全員が状況を理解できず、いきなりゴウカの前に現れた謎の武人に戸惑うが、騎士団の中でも古参の人間は武人の正体がリョフだと見抜く。しかし、行方不明だったはずのリョフの変わりようを見て戸惑いを隠せない。
「アリシア、あいつはリョフで間違いないと思うか?」
「ああ……だが、何だあの姿は」
「まさか、死霊人形か?」
レイラ、アリシア、ランファンはリョフの姿を見知っており、実を言えば彼女達はジャンヌと行動を共にしていた時にリョフと邂逅した事があった。リョフは当時最強の王国騎士と謳われたジャンヌとの対戦を望んだが、その時は既にジャンヌは身籠っていたので戦える状況ではなかった。
結局はジャンヌとリョフは戦う事はなかったが、その後にジャンヌが出産してからしばらく時間が経過した後、彼女は王城にて何者かに暗殺された。しかし、ジャンヌ程の強者を殺せる人間は限られており、しかも同時期にリョフは姿を消した。この事から聖女騎士団の勘の鋭い人間はリョフがジャンヌを殺したと思って彼に深い恨みを抱く。
「言っておくけど、別に乱心したわけじゃない。確かに僕は兄上や姉上と比べれば王子としての自覚は薄いかもしれない。だけどね、この国を脅かすかもしれない存在を前にして引く程……落ちぶれてもいない!!」
「王子……!!」
ロランは先ほどからのアルトとの問答で既に自分と宰相《ちち》との関係を知られている事を悟っていた。しかし、まさか魔石を自分に取り付けて命と引き換えに足止めを行うなど思いもしなかった。
アルトはロランと向き合い、魔石に取り付けた壊裂をしっかりと掴む。この壊裂を作動させれば魔石は砕け散り、爆発を引き起こす。そうなれば非力なアルトは助からず、死ぬ事は間違いなかった。
「お考え直し下さい王子……そんな事をして何の意味があるのですか?」
「意味ならあるさ、僕の命一つでこの国が救われるのであれば……本望だ」
「王子……!!」
覚悟を決めた表情を浮かべるアルトに対し、ロランは彼の変わりように戸惑う。小さい頃のアルトは問題児で他の二人の王子と比べると面倒事ばかり起こしていたが、まさか自分の命と引き換えにしてでも自分を食い止めようとする姿に戸惑う。
「ロラン大将軍、もう一度訪ねよう。君が忠誠を誓うのは誰だ!?」
「王子……」
「答えるんだ!!これは命令だ!!」
ロランはアルトの言葉に険しい表情を浮かべ、正直に言えばここで彼が嘘でも王族のために仕えると言えばいいだけの話である。しかし、ロランの性格を知っているアルトは彼が嘘を吐くような男ではない事を知っていた。
この質問の真意はアルトはロランの忠誠心を試しており、本当に彼が宰相のようにこの国の発展しか考えていないのであれば目論見は外れる。しかし、僅かでも王族に対する忠誠心を抱いているのであれば話は変わる。
「ロラン大将軍、答えるんだ!!君が忠誠を誓う相手は誰だ!!」
「それは……」
周囲の兵士も猛虎騎士団の騎士達もロランの返答を待ち、彼がどのように答えるのかと緊張する。しかし、この時に城壁からアルトを狙う者がいた。
城壁の上にて一人の兵士が誰にも気づかれないように弓を構え、アルトに狙いを定める。そして彼に目掛けて矢は放とうとした時、背後から声を掛けられる。
「邪魔をするなでござる」
「うっ!?」
兵士の首元にクナイが構えられ、驚いた兵士は後ろに顔を向けると、そこにはクノが立っていた。何時の間にか彼女は女性兵に変装し、シンと繋がりを持つ兵士を抑えつける。
アルトを狙った兵士はクノによって止められ、その間にもロランはアルトの言葉に対し、考え込むように黙り込む。しかし、彼は覚悟を決めた様に口を開いた。
「私が忠誠を誓うのは――」
――同時刻、教会内部ではリョフとゴウカの激戦が繰り広げられ、廃墟と化した建物は更に原型が留めない程に崩れ落ち、二人の激しい戦闘によって地面に衝撃が走る。
『ふっ、ふふっ……ははははっ!!』
『ふんっ……ゴウカと言ったか、そんなにも楽しいのか!!』
『楽しい、楽しいぞ!!そうだ、この感覚だ……こんな風に戦う相手を求めて俺は冒険者になった!!』
リョフとゴウカはお互いに斬り合いながらも自分と拮抗する相手を発見し、歓喜していた。戦闘を楽しむように何百号も激しく打ち合う。
どちらも王国内では敵なしと謳われた武人同士で有り、蘇った伝説の武人と現世を代表する最強の武人の戦いは誰も立ち寄る事が出来なかった。
「……何なんだ、奴等は」
「信じられません……これが人同士の戦いだというのですか!?」
「さ、流石に……あれに加わるのは無理だぞ」
教会から少し離れた建物の上にてシノビ、リノ、ルナの三人は様子を伺う。他の聖女騎士団も各自が離れた場所で教会で起きている戦闘を見守っていた。
全員が状況を理解できず、いきなりゴウカの前に現れた謎の武人に戸惑うが、騎士団の中でも古参の人間は武人の正体がリョフだと見抜く。しかし、行方不明だったはずのリョフの変わりようを見て戸惑いを隠せない。
「アリシア、あいつはリョフで間違いないと思うか?」
「ああ……だが、何だあの姿は」
「まさか、死霊人形か?」
レイラ、アリシア、ランファンはリョフの姿を見知っており、実を言えば彼女達はジャンヌと行動を共にしていた時にリョフと邂逅した事があった。リョフは当時最強の王国騎士と謳われたジャンヌとの対戦を望んだが、その時は既にジャンヌは身籠っていたので戦える状況ではなかった。
結局はジャンヌとリョフは戦う事はなかったが、その後にジャンヌが出産してからしばらく時間が経過した後、彼女は王城にて何者かに暗殺された。しかし、ジャンヌ程の強者を殺せる人間は限られており、しかも同時期にリョフは姿を消した。この事から聖女騎士団の勘の鋭い人間はリョフがジャンヌを殺したと思って彼に深い恨みを抱く。
0
あなたにおすすめの小説
白の魔女の世界救済譚
月乃彰
ファンタジー
※当作品は「小説家になろう」と「カクヨム」にも投稿されています。
白の魔女、エスト。彼女はその六百年間、『欲望』を叶えるべく過ごしていた。
しかしある日、700年前、大陸の中央部の国々を滅ぼしたとされる黒の魔女が復活した報せを聞き、エストは自らの『欲望』のため、黒の魔女を打倒することを決意した。
そしてそんな時、ウェレール王国は異世界人の召喚を行おうとしていた。黒の魔女であれば、他者の支配など簡単ということを知らずに──。
最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
蒼天のグリモワール 〜最強のプリンセス・エリン〜
雪月風花
ファンタジー
この世界には、悪魔の書と呼ばれる魔導書が存在する。書は選ばれし者の前に現れ所有者に人智を超えた強大な力を与えるが、同時に破滅をもたらすとも言われている。 遥か五百年の昔。天空の王国・イーシュファルトにおいて、王兄の息子レオンハルトが王国秘蔵の魔導書『蒼天のグリモワール』を盗み出した。強大な力を手にしたレオンハルトは王国に石化の呪いをかけて国を丸ごと石化させると、忽然と姿を消した。こうしてイーシュファルトは地上の人々から忘れ去られ、その歴史から姿を消すこととなった。
そして五百年の後。突如、王国の姫・エリン=イーシュファルトの石化が解ける。レオンハルトへの復讐と王国の再起を誓ったエリンは王国最奥部の秘密の宝物庫に赴き、そこに隠された悪魔の書を手にする。それこそがレオンハルトの持って行った儀式用の写本ではない、悪魔の王が封じられた本物の『蒼天のグリモワール』だったのだ。
王国イチの超絶美少女にして武芸も魔法も超一流、悪魔と契約し、絶大な力を入手したエリンの復讐の旅が今始まる。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
【完結】イモリから始める異世界転生
里見知美
ファンタジー
井守聖子50歳。子猫を救おうとして用水路に転落して溺死。
気がついたら、白い部屋で神様と面接してました。
本当なら98歳で天寿を全うするところを、半分くらいでうっかり尽きてしまった私の命を拾った神様が言うことに。
「ちょっと人助けのバイトしない?」
人助けのバイトをして『徳』が貯まったら、次の人生は美味しいチート付きのを用意します、との事。
ええー、もう30年以上看護婦として仕事してきたんですよ、死んでもまだ仕事ですか。
……でもチート付きの人生、ちょっと気になる。
まあバイトだと思えば、気も楽か。
というわけで私、転生しました。
============================
完結しました!ちょっと前に書いて、途中やりになっていた作品を書き直しています。
未完なので、ぼちぼち完成させようと思います。気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
カクヨムとなろうでも同作同時掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる