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二章:魔女は、彼と朝を迎えました。
11話 ??? それは出会いの物語(3/3)
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「イトちゃん!!」
画面をタッチし、電話を受けた途端に弾むような明るい声が響いた。彼女の声は、いつでもお日様のように暖かい。
聞き慣れた上司の声に、思わず伊都の頬はゆるむ。
「サキ先輩、お久しぶりです。お加減は如何ですか」
「あたし? 元気よ元気。それよりあの、いいの? あたしかなり無理言ってると思うんだけど」
「それは、いいのですけれど。……一度就いた仕事を放棄するのは、私のポリシーに反しますし。しかし、前程には働けないかも知れませんけど、その点はいいのでしょうか」
「いいの、いいの!! あはは、そっか。そういえばイトちゃんてそういう子だったね。おとなしいけどガンコな子だった。あ、そうそう。イトちゃんの抜けた後にね、友人とか後輩とか、伝を辿って何とかしたから、まあゆっくり復帰を考えてくれればいいよ。イトちゃんのお友達なんてねぇ、伊都の為ならって食い気味に返事してきたんだから!! でもまずは、イトちゃんが元気になる事が一番だよ!」
弾けるような笑いはこちらの笑みを誘うもので、電話越しだというのに、彼女の溢れんばかりのパワーに伊都は影響されてしまう。
「先輩……ありがとうございます。私の居場所、わざわざ作って下さって」
恐縮する伊都にサキは笑って言う。
「やだなぁ、あたしは貴女の上司だよ? 可愛い部下の為ならこんな事どうって事ないって。……それに、今までが異常だったんだし……」
ぼそりと続いた言葉はよく聞き取れなかったが、職場環境の改善は伊都も嬉しい事だ。
「あ、そうそう。サイトの後任の件だけど、一度だけでも会ってくれないかな? 先様がかなりまじめな御仁でねぇ。前任者にはきちんと会って話したいって……。ほら、今でも窓口はウチって事になってるし、イトちゃんの名前も出しちゃってるじゃない? だから、きちんとした引継は必要だって言うのよ」
「それは、確かに正しいと思いますが」
伊都もその点は気になっていたのだ。
まともな運営も出来ず、入院で放り投げてしまった自分の仕事。今でもそれは自分の担当なのだから、話し合うべきだと伊都は反射的に頷く。
その返答に、サキは困ったような声で話を続ける。
「ええと、仕様とかはもう話してるし、イトちゃん病み上がりに男に会わせるのもなぁ……っていうね。あたし的には、親父と親父の友人の悪さでこうなったんだから責任はあいつらがとれ、としか思えないんだけど……でもまあ、お世話になってる商店街も絡むし」
ごにょごにょと続く説明は、竹を割ったような性質のサキには珍しい濁しようだ。
「それも、分かります。いいですよ、打ち合わせぐらいなら。そろそろ外に出て社への復帰も考える事ですし、お会いしますよ」
「本当? それは助かるけど……じゃあ、今度の日曜あたりでどうかな? 祭りは何とか終えたけど、来年の事もあるし……」
そういえば、入院している間に今年の祭りは終わってしまったのだった。
そう思うと、伊都の心には何とも申し訳ないような思いが浮かぶ。
「あ、やだ! あたし何言ってるんだろ。あのね、イトちゃんは親父のせいで倒れてたんだから、何も気負う事なんてないんだよ?」
その早口な声に、あたふたと慌てているサキの様子が浮かんでクスリと笑ってしまう。
「いえ、分かりました。私は気にしない事にします」
サキの意を汲んで、伊都はもやもやした気持ちには蓋をする。
「うう、本当にごめん……。引継ねぇ、あたしも付き添えればいいんだけど、うちの旦那が心配性でねぇ、ちょっと今長くは出られないんだよね、申し訳ない。あ、何ならイトちゃんのお友達にも付き添って貰おうか」
「え、休日に……悪いですよ」
「ううん、あの子ならむしろ付き添いたいって言うでしょ? 保険は掛けとくに限る! で、後任者は紳士で丁寧な人なんで、ちょっと話してくれればいいから」
……そうして、引継にと、商店街の喫茶店で待ち合わせて出会ったのが、白銀だった。
◆◆◆
(思えば、おかしな出会い方だったよね)
暖かい腕の中で、伊都は微睡みながら過去を思い出しては笑う。
病み上がりで真っ白な顔、男嫌いが悪化し硬直した表情の女に、実に丁寧な対応をした上質な男。広告会社の営業で、ウェブデザイナーでもある彼との出会いは、ちょっと類を見ない部類の不格好さだったろう。
(でも最初から、白銀さんは優しくて、丁寧で……)
だから、伊都にしては珍しく、男性と次の約束をした。それは勿論、色っぽい理由はなくただの使命感で、話す事は仕事の話ではあったけれど。
せめて、窓口係としての役目は果たしたいと、伊都からそう切り出したのだ。
半端な仕事は、したくない。伊都はサキの言うとおりに頑固で、意志の堅いところがある。
お祭りに半端に関わり、それを投げ出すのは嫌で。サイト運営は任せられても、全てを後任を委ねるのは我慢ならないと、震える体を押して、彼へ提案したのだ。
(そうして、白銀さんと、毎週末に会う事になったんだ)
金曜の夜、あるいは互いが休日の土曜日の昼に、伊都と白銀は互いの領分を話し合い、時にはサイト運営のレクチャーを受けた。
固い表情が解けて、礼儀的な関係がくだけた関係になるまでは、随分長い時間が必要となったけれど……。
(頑固で迷惑な女に辛抱強く付き合ってくれた、白銀さんは神様だわ)
そんな彼だからこそ、惹かれた。
自ら彼との関係を継続することを、望んだのだと思う。
つらつらと考えていたが、やがて眠気が差してきた。
……巣穴の中、二人並んで眠る時間は殊の外に幸せな時間だ。
ふふと笑い声を上げた伊都に、囁くような声を掛けたのは傍らで眠る男。
「……起きているのか」
「ええ、ちょっと考え事」
ぴったりと銀狼にくっついていた伊都は、もっと側に寄りたくて、自ら彼の肩に手を回した。
「何を」
端的な物言いは、如何にもジルバーらしい。すりすりと髪に頬を寄せられた伊都は、小さく笑って答える。
「大した事ではないのよ」
「嘘だ、震えていた」
そう笑ってはぐらかそうとするが、ジルバーはそう断言する。そして伊都を慰めるように裸の背を撫でるのだ。
優しい手つきにぞくりと、別の意味で感じてしまいそうになった伊都は慌てて彼の手を後ろ手に握ると、言葉を繋ぐ。
「……そうだった? ちょっと、いやな事を思い出したせいかしら」
内容は実際、大した事ではない。もう終わった話ではあるのだ。
過酷な労働と中傷に倒れた記憶は未だ生々しく、思い返すと生乾きの傷が痛むのは確かだけれど。
大人しく伊都に手を握られているジルバーは、その手をそっと解いて体の前で握り直すと、口元まで持ち上げて伊都の手の甲に口づけた。
「あんたが辛いのは、俺も辛い」
切なげな響きの言葉は真摯な重みを纏っていて、それゆえに酷く心に響く。
「そうやって言ってくれる貴方がいるから、私は平気よ」
これが夢だろうと現実だろうと、いいと思えるぐらいには彼に絆されている。
だから、笑顔を浮かべた伊都は、傍らの男に囁いた。
「貴方が好きよ、大好き」 と。
画面をタッチし、電話を受けた途端に弾むような明るい声が響いた。彼女の声は、いつでもお日様のように暖かい。
聞き慣れた上司の声に、思わず伊都の頬はゆるむ。
「サキ先輩、お久しぶりです。お加減は如何ですか」
「あたし? 元気よ元気。それよりあの、いいの? あたしかなり無理言ってると思うんだけど」
「それは、いいのですけれど。……一度就いた仕事を放棄するのは、私のポリシーに反しますし。しかし、前程には働けないかも知れませんけど、その点はいいのでしょうか」
「いいの、いいの!! あはは、そっか。そういえばイトちゃんてそういう子だったね。おとなしいけどガンコな子だった。あ、そうそう。イトちゃんの抜けた後にね、友人とか後輩とか、伝を辿って何とかしたから、まあゆっくり復帰を考えてくれればいいよ。イトちゃんのお友達なんてねぇ、伊都の為ならって食い気味に返事してきたんだから!! でもまずは、イトちゃんが元気になる事が一番だよ!」
弾けるような笑いはこちらの笑みを誘うもので、電話越しだというのに、彼女の溢れんばかりのパワーに伊都は影響されてしまう。
「先輩……ありがとうございます。私の居場所、わざわざ作って下さって」
恐縮する伊都にサキは笑って言う。
「やだなぁ、あたしは貴女の上司だよ? 可愛い部下の為ならこんな事どうって事ないって。……それに、今までが異常だったんだし……」
ぼそりと続いた言葉はよく聞き取れなかったが、職場環境の改善は伊都も嬉しい事だ。
「あ、そうそう。サイトの後任の件だけど、一度だけでも会ってくれないかな? 先様がかなりまじめな御仁でねぇ。前任者にはきちんと会って話したいって……。ほら、今でも窓口はウチって事になってるし、イトちゃんの名前も出しちゃってるじゃない? だから、きちんとした引継は必要だって言うのよ」
「それは、確かに正しいと思いますが」
伊都もその点は気になっていたのだ。
まともな運営も出来ず、入院で放り投げてしまった自分の仕事。今でもそれは自分の担当なのだから、話し合うべきだと伊都は反射的に頷く。
その返答に、サキは困ったような声で話を続ける。
「ええと、仕様とかはもう話してるし、イトちゃん病み上がりに男に会わせるのもなぁ……っていうね。あたし的には、親父と親父の友人の悪さでこうなったんだから責任はあいつらがとれ、としか思えないんだけど……でもまあ、お世話になってる商店街も絡むし」
ごにょごにょと続く説明は、竹を割ったような性質のサキには珍しい濁しようだ。
「それも、分かります。いいですよ、打ち合わせぐらいなら。そろそろ外に出て社への復帰も考える事ですし、お会いしますよ」
「本当? それは助かるけど……じゃあ、今度の日曜あたりでどうかな? 祭りは何とか終えたけど、来年の事もあるし……」
そういえば、入院している間に今年の祭りは終わってしまったのだった。
そう思うと、伊都の心には何とも申し訳ないような思いが浮かぶ。
「あ、やだ! あたし何言ってるんだろ。あのね、イトちゃんは親父のせいで倒れてたんだから、何も気負う事なんてないんだよ?」
その早口な声に、あたふたと慌てているサキの様子が浮かんでクスリと笑ってしまう。
「いえ、分かりました。私は気にしない事にします」
サキの意を汲んで、伊都はもやもやした気持ちには蓋をする。
「うう、本当にごめん……。引継ねぇ、あたしも付き添えればいいんだけど、うちの旦那が心配性でねぇ、ちょっと今長くは出られないんだよね、申し訳ない。あ、何ならイトちゃんのお友達にも付き添って貰おうか」
「え、休日に……悪いですよ」
「ううん、あの子ならむしろ付き添いたいって言うでしょ? 保険は掛けとくに限る! で、後任者は紳士で丁寧な人なんで、ちょっと話してくれればいいから」
……そうして、引継にと、商店街の喫茶店で待ち合わせて出会ったのが、白銀だった。
◆◆◆
(思えば、おかしな出会い方だったよね)
暖かい腕の中で、伊都は微睡みながら過去を思い出しては笑う。
病み上がりで真っ白な顔、男嫌いが悪化し硬直した表情の女に、実に丁寧な対応をした上質な男。広告会社の営業で、ウェブデザイナーでもある彼との出会いは、ちょっと類を見ない部類の不格好さだったろう。
(でも最初から、白銀さんは優しくて、丁寧で……)
だから、伊都にしては珍しく、男性と次の約束をした。それは勿論、色っぽい理由はなくただの使命感で、話す事は仕事の話ではあったけれど。
せめて、窓口係としての役目は果たしたいと、伊都からそう切り出したのだ。
半端な仕事は、したくない。伊都はサキの言うとおりに頑固で、意志の堅いところがある。
お祭りに半端に関わり、それを投げ出すのは嫌で。サイト運営は任せられても、全てを後任を委ねるのは我慢ならないと、震える体を押して、彼へ提案したのだ。
(そうして、白銀さんと、毎週末に会う事になったんだ)
金曜の夜、あるいは互いが休日の土曜日の昼に、伊都と白銀は互いの領分を話し合い、時にはサイト運営のレクチャーを受けた。
固い表情が解けて、礼儀的な関係がくだけた関係になるまでは、随分長い時間が必要となったけれど……。
(頑固で迷惑な女に辛抱強く付き合ってくれた、白銀さんは神様だわ)
そんな彼だからこそ、惹かれた。
自ら彼との関係を継続することを、望んだのだと思う。
つらつらと考えていたが、やがて眠気が差してきた。
……巣穴の中、二人並んで眠る時間は殊の外に幸せな時間だ。
ふふと笑い声を上げた伊都に、囁くような声を掛けたのは傍らで眠る男。
「……起きているのか」
「ええ、ちょっと考え事」
ぴったりと銀狼にくっついていた伊都は、もっと側に寄りたくて、自ら彼の肩に手を回した。
「何を」
端的な物言いは、如何にもジルバーらしい。すりすりと髪に頬を寄せられた伊都は、小さく笑って答える。
「大した事ではないのよ」
「嘘だ、震えていた」
そう笑ってはぐらかそうとするが、ジルバーはそう断言する。そして伊都を慰めるように裸の背を撫でるのだ。
優しい手つきにぞくりと、別の意味で感じてしまいそうになった伊都は慌てて彼の手を後ろ手に握ると、言葉を繋ぐ。
「……そうだった? ちょっと、いやな事を思い出したせいかしら」
内容は実際、大した事ではない。もう終わった話ではあるのだ。
過酷な労働と中傷に倒れた記憶は未だ生々しく、思い返すと生乾きの傷が痛むのは確かだけれど。
大人しく伊都に手を握られているジルバーは、その手をそっと解いて体の前で握り直すと、口元まで持ち上げて伊都の手の甲に口づけた。
「あんたが辛いのは、俺も辛い」
切なげな響きの言葉は真摯な重みを纏っていて、それゆえに酷く心に響く。
「そうやって言ってくれる貴方がいるから、私は平気よ」
これが夢だろうと現実だろうと、いいと思えるぐらいには彼に絆されている。
だから、笑顔を浮かべた伊都は、傍らの男に囁いた。
「貴方が好きよ、大好き」 と。
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