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第2話 きのこで元気になるのは一部の人だけ
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自称女神にその場に取り残されて数十分。
俺は一人まだたたずんでいた。
一人でこの後どうすべきかを考えていた。
自分自身の今後について考え続けていた。
まず、人間に必要に必要なことは衣食住だ。
順番に考えていこう。
衣類は常識的に考えるならば必要なことであるし、知能が高い動物ならばまず必要と考えるものだ。
着ているものしか無いのは把握した。状況は最悪だ。
食についてはなにもない。これも状況は最悪。
住居。数日前に追い出されたばかりだ。
まずはこれをなんとかしなくてはいけない。
ここからまず人が住んでいる集落に移動し自分の安全を確保するのが大前提なのだろうが…。
そのために歩こうとすると体が拒否をする。
人と関わろうとしようとすればするほど足が前にでなくなるのだ。
どうやらこのフトリ=ニッケーリの体は父親に言われたい言葉にトラウマを植え付けられたらしい。
「デブでブサイクに人権なんてあるわけ無いだろう!」
今思えば、父親であったあの人も恵まれた容姿ではなかったのではないかとかも考えたりするが、それは置いておこう。
さて、どうしたものか…。
体が前に進んでくれないのであれば、人里を避けて移動するしか無い。
つまり、俺自信の衣食住の殆どが失われてしまう可能性が高いということだ。
なぜ、俺がこんな思いをしなくてはならないのか…。
すべてはあの女神のせいと考えるのが妥当だろう。
何も無いを生み出してしまったあいつにいつか復習をすることを考えて生きていたほうが生きる活力につながると考え、この領地にある元実家と人里とは関係のない方向へ歩み始める。
まずは、食事と住居だ。
何か考え始めたら腹が減ったな…。
俺は自分の体の調子を考えながら移動を始めた。
歩き始めて数分。
腹が減りすぎて前へ進む気力がなくなり始めた。
なんと忍耐力の無い体なのだろうか。
足が前へ進むことを拒絶している。
筋肉が悲鳴をあげているのではない。
それ以外の何かが悲鳴を上げていた。
くっそ…とりあえず何かを口に入れることから始めるか…。
とは言ったものの森の中に何があるわけでも無い。
目の前に広がるのは鬱蒼と茂った樹木と草だけだ。
食べれる草なんてわからないんだよなぁ…。
こういうところで何か女神からのサポートさえあれ…ば…?
そうだ!俺には毒耐性があるじゃないか!
つまり、何を食べても大丈夫だ。
自分から何かを致死量食べたところで自死ができないのであればその辺に生えているものを食べたところで死ぬことは無い。
何を食べても安全と言うことにつながるではないか!!
そんな楽観的な考えで、俺はその辺りに生えていたきのこを収穫してみることにした。
集め始めてからほんの数十分で俺の集めたきのこは抱えるほどの量になったのであった。
毒キノコなのかどうかを考えなくてもいいのは楽だ。
何を食べても外れじゃないというのは気が楽でしかたがない。
だが、どうやって食べるのが正解だ?
今まできのこってどうやって食べていたんだっけ?
もともと料理はしたことが殆ど無いから何が正解なのかがわからない…。
でも、加熱することは大切だから加熱を…何ですればいいんだ?
火を起こすことはできるのか?
そもそも火を起こすために必要な物はなんだ?
世界史の授業で習ったのは木材と木材をこすり合わせて火が着くことは知っているがそんな簡単にできるのか?
俺はそんな経験は皆無だぞ?
でも…加熱しないできのこを食べるってのはどうなんだろうか…。
そもそもこいつ菌類だし…。
できることをやってみよう。
そこから俺はその辺に落ちている木の棒と木の破片のような塊を見つけてこすり合わせてみた。
いっこうに火がつく気配はない…。
だが、諦めたら試合終了だと有名なバスケットボールの監督さんも言っていたから諦めずにこすり続ける。
すりすりすり…。
すりすりすりすり…。
すりすりすりすりすり…。
諦めよう…。
人間諦めが肝心って言葉もあるもんな。
生で食ったら新しい発見もあるかもしれない。
いろいろと取ってみたけどどうなんだろうか?
さて、一旦池のところに戻ってきました。
取ってきたきのこは毒々しい色から普通というか…茶色っぽい感じの普通っぽいものまでいろいろとある。
火を通さないきのこはどんな味がするのか…いざ!実食!
もぐもぐ…
もぐもぐ…
もぐもぐもぐ…。
誰か醤油持ってる人いませんか?
塩でもいいです!塩分をください!人間塩分が無いとダメです!
まぁ何も食べないよりもましだとは思いたいんですけど…。
ましであるだけで食欲はどんどん減退していくんですけどね。
※生食が推奨されていないものは加熱してから食べましょう。今回は極限状態に追い込まれた場合のみの選択でございます。
ああ、全然食べてないのに満腹になった気がする。
食べないよりはましなんだけど…。
食べた気はしないなぁ…。
そういえば、確かステータスで魔力があった気がするんだけど…。
魔法って使えるのかな?
火の弾の攻撃でもMPは2消費するはずだけど、僕の魔力は1だ。
弾にしなければ火だけ起こせるなんてそんなことありえたりしませんかね?
試してみよう。
何か魔法は呪文は大事って言うけれど、結局のところイメージのほうがだいじだったりするよね。
俺が望むのは小さな火種。
何を燃やすでもないただただきっかけに過ぎないただの火種。
小さな小さな火の塊だ。
それが他に燃え移るように…。
両手をかざして火を生み出そうと必死にイメージをする。
体にある力をなんとかその火を生み出すために使おうと試行錯誤をしていた時。
急な頭痛が襲ってきた。
「あぐぁぁぁ」
想定外の事案だ。
今までここまで激しい頭痛に襲われたことなどあっただろうか?
頭を抱えて転がり続ける。
この体…転がりやすいな…。
あまり抵抗なく転がれる気がする。
そんなことを考えているうちに頭痛はなくなった。
「ステータス」
=============================
フトリ=ニッケーリ
男 20歳
レベル1
体力1 魔力0/1
攻撃1 防御1
俊敏1 運1
知力? 精神力?
その他
【女神の悪意】:体型が変わらなくなる
【女神のわがまま】:レベルがあげるまでに2倍の経験値が必要
【女神の気まぐれ】:毒耐性・マヒ耐性・自死不可
=============================
今の頭痛は魔力切れによる副反応のようなものだろう。
つまり何も起きていないのに魔力を消費したことにより体への負担だけが来たと考えるべきなのだろうが…。
そんな理不尽はあるのか?
使ってもいない魔法に魔力を持っていかれて激しい頭痛に襲われるなどあっていいのか!?
はぁ~やってられん。
なんだか腹も痛くなってきた気がする。
…いや、これ痛いな。
毒耐性ってあったよな?
何で腹が痛いんだ?
腹が痛いのを自覚してからは地獄だった。
登ってくる食べた物たち。
止まらない腹痛と下痢。
完全に食あたりなどで聞く症状のそれだった。
痛みに転げ回っては吐き。
痛みに転げ回ってはそのへんで下痢をぶちまけた。
そんなことをしている中1つ気がついたことがあった。
俺の授けられた能力って毒無効じゃなくて耐性があるだけで死にはしないってだけなんじゃないかってことを。
あのクソ女神のことだから「そののたうち回っている姿が見たかったの」とか言ってきそうだしな。
本当に食べるものも無いってのかよ。
この世界ハードモード過ぎねえか?
結果その症状が収まるまで2日の時間を要したのであった。
腹痛と嘔吐下痢の症状が収まった3日目。
これだけ絶食をしていたのにも関わらず女神による悪意のおかげでいっこうに減らない腹を刺すりながら俺は再びあるき出すことにした。
きのこではない新たな食料を求めて…だ。
俺は一人まだたたずんでいた。
一人でこの後どうすべきかを考えていた。
自分自身の今後について考え続けていた。
まず、人間に必要に必要なことは衣食住だ。
順番に考えていこう。
衣類は常識的に考えるならば必要なことであるし、知能が高い動物ならばまず必要と考えるものだ。
着ているものしか無いのは把握した。状況は最悪だ。
食についてはなにもない。これも状況は最悪。
住居。数日前に追い出されたばかりだ。
まずはこれをなんとかしなくてはいけない。
ここからまず人が住んでいる集落に移動し自分の安全を確保するのが大前提なのだろうが…。
そのために歩こうとすると体が拒否をする。
人と関わろうとしようとすればするほど足が前にでなくなるのだ。
どうやらこのフトリ=ニッケーリの体は父親に言われたい言葉にトラウマを植え付けられたらしい。
「デブでブサイクに人権なんてあるわけ無いだろう!」
今思えば、父親であったあの人も恵まれた容姿ではなかったのではないかとかも考えたりするが、それは置いておこう。
さて、どうしたものか…。
体が前に進んでくれないのであれば、人里を避けて移動するしか無い。
つまり、俺自信の衣食住の殆どが失われてしまう可能性が高いということだ。
なぜ、俺がこんな思いをしなくてはならないのか…。
すべてはあの女神のせいと考えるのが妥当だろう。
何も無いを生み出してしまったあいつにいつか復習をすることを考えて生きていたほうが生きる活力につながると考え、この領地にある元実家と人里とは関係のない方向へ歩み始める。
まずは、食事と住居だ。
何か考え始めたら腹が減ったな…。
俺は自分の体の調子を考えながら移動を始めた。
歩き始めて数分。
腹が減りすぎて前へ進む気力がなくなり始めた。
なんと忍耐力の無い体なのだろうか。
足が前へ進むことを拒絶している。
筋肉が悲鳴をあげているのではない。
それ以外の何かが悲鳴を上げていた。
くっそ…とりあえず何かを口に入れることから始めるか…。
とは言ったものの森の中に何があるわけでも無い。
目の前に広がるのは鬱蒼と茂った樹木と草だけだ。
食べれる草なんてわからないんだよなぁ…。
こういうところで何か女神からのサポートさえあれ…ば…?
そうだ!俺には毒耐性があるじゃないか!
つまり、何を食べても大丈夫だ。
自分から何かを致死量食べたところで自死ができないのであればその辺に生えているものを食べたところで死ぬことは無い。
何を食べても安全と言うことにつながるではないか!!
そんな楽観的な考えで、俺はその辺りに生えていたきのこを収穫してみることにした。
集め始めてからほんの数十分で俺の集めたきのこは抱えるほどの量になったのであった。
毒キノコなのかどうかを考えなくてもいいのは楽だ。
何を食べても外れじゃないというのは気が楽でしかたがない。
だが、どうやって食べるのが正解だ?
今まできのこってどうやって食べていたんだっけ?
もともと料理はしたことが殆ど無いから何が正解なのかがわからない…。
でも、加熱することは大切だから加熱を…何ですればいいんだ?
火を起こすことはできるのか?
そもそも火を起こすために必要な物はなんだ?
世界史の授業で習ったのは木材と木材をこすり合わせて火が着くことは知っているがそんな簡単にできるのか?
俺はそんな経験は皆無だぞ?
でも…加熱しないできのこを食べるってのはどうなんだろうか…。
そもそもこいつ菌類だし…。
できることをやってみよう。
そこから俺はその辺に落ちている木の棒と木の破片のような塊を見つけてこすり合わせてみた。
いっこうに火がつく気配はない…。
だが、諦めたら試合終了だと有名なバスケットボールの監督さんも言っていたから諦めずにこすり続ける。
すりすりすり…。
すりすりすりすり…。
すりすりすりすりすり…。
諦めよう…。
人間諦めが肝心って言葉もあるもんな。
生で食ったら新しい発見もあるかもしれない。
いろいろと取ってみたけどどうなんだろうか?
さて、一旦池のところに戻ってきました。
取ってきたきのこは毒々しい色から普通というか…茶色っぽい感じの普通っぽいものまでいろいろとある。
火を通さないきのこはどんな味がするのか…いざ!実食!
もぐもぐ…
もぐもぐ…
もぐもぐもぐ…。
誰か醤油持ってる人いませんか?
塩でもいいです!塩分をください!人間塩分が無いとダメです!
まぁ何も食べないよりもましだとは思いたいんですけど…。
ましであるだけで食欲はどんどん減退していくんですけどね。
※生食が推奨されていないものは加熱してから食べましょう。今回は極限状態に追い込まれた場合のみの選択でございます。
ああ、全然食べてないのに満腹になった気がする。
食べないよりはましなんだけど…。
食べた気はしないなぁ…。
そういえば、確かステータスで魔力があった気がするんだけど…。
魔法って使えるのかな?
火の弾の攻撃でもMPは2消費するはずだけど、僕の魔力は1だ。
弾にしなければ火だけ起こせるなんてそんなことありえたりしませんかね?
試してみよう。
何か魔法は呪文は大事って言うけれど、結局のところイメージのほうがだいじだったりするよね。
俺が望むのは小さな火種。
何を燃やすでもないただただきっかけに過ぎないただの火種。
小さな小さな火の塊だ。
それが他に燃え移るように…。
両手をかざして火を生み出そうと必死にイメージをする。
体にある力をなんとかその火を生み出すために使おうと試行錯誤をしていた時。
急な頭痛が襲ってきた。
「あぐぁぁぁ」
想定外の事案だ。
今までここまで激しい頭痛に襲われたことなどあっただろうか?
頭を抱えて転がり続ける。
この体…転がりやすいな…。
あまり抵抗なく転がれる気がする。
そんなことを考えているうちに頭痛はなくなった。
「ステータス」
=============================
フトリ=ニッケーリ
男 20歳
レベル1
体力1 魔力0/1
攻撃1 防御1
俊敏1 運1
知力? 精神力?
その他
【女神の悪意】:体型が変わらなくなる
【女神のわがまま】:レベルがあげるまでに2倍の経験値が必要
【女神の気まぐれ】:毒耐性・マヒ耐性・自死不可
=============================
今の頭痛は魔力切れによる副反応のようなものだろう。
つまり何も起きていないのに魔力を消費したことにより体への負担だけが来たと考えるべきなのだろうが…。
そんな理不尽はあるのか?
使ってもいない魔法に魔力を持っていかれて激しい頭痛に襲われるなどあっていいのか!?
はぁ~やってられん。
なんだか腹も痛くなってきた気がする。
…いや、これ痛いな。
毒耐性ってあったよな?
何で腹が痛いんだ?
腹が痛いのを自覚してからは地獄だった。
登ってくる食べた物たち。
止まらない腹痛と下痢。
完全に食あたりなどで聞く症状のそれだった。
痛みに転げ回っては吐き。
痛みに転げ回ってはそのへんで下痢をぶちまけた。
そんなことをしている中1つ気がついたことがあった。
俺の授けられた能力って毒無効じゃなくて耐性があるだけで死にはしないってだけなんじゃないかってことを。
あのクソ女神のことだから「そののたうち回っている姿が見たかったの」とか言ってきそうだしな。
本当に食べるものも無いってのかよ。
この世界ハードモード過ぎねえか?
結果その症状が収まるまで2日の時間を要したのであった。
腹痛と嘔吐下痢の症状が収まった3日目。
これだけ絶食をしていたのにも関わらず女神による悪意のおかげでいっこうに減らない腹を刺すりながら俺は再びあるき出すことにした。
きのこではない新たな食料を求めて…だ。
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