転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ

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07.誰か翻訳してくれ

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 昨日はなかなか心臓に負荷をかけた一日だったなと憩いの場の図書室にて思いを馳せる。
 
 ここは大きな声で話してる人はいないし、本を読んでても、読んでなくても、ここにいればヘマもなく静かに平和に過ごせる。図書室最高!

 昨日、昼休みに図書室を利用しなかったことは事前に管理人さんに伝えていた。毎日利用していて来ない時のほうが気になると言っていたことを思い出し、なんとなく伝えておこうと思った。
 ディーンとお昼食べることを伝えて、たぶん来ないと伝えると朗らかに嬉しそうに「かしこまりました。楽しい昼休みを」と言ってくれた。俺はそれだけで管理人さん良い人!好き!って落ちた。同情じゃない優しい目つきはこそばゆく感じる。

 万歳図書室ライフ。今日は昨日の疲れを癒すために本を開いたままボーっとしよう。
 
 真面目に読む時はテーブルと椅子のセットのほうに、ボーっとしたい時はソファー席のほうにと分けていて、ソファーのほうの俺の中での定番の位置に座る。
 持ってきた本は昔話。ディーンの召喚に関連したものがないか、なんとなく手にとってみたがパラパラとめくってみると特に何もなさそうに感じる。
 
 こういうのって昔の書物からヒントを得たりとかしそうなイメージだけど……一冊目でそんな簡単にはいかないか。俺に物語の主人公みたいなチート能力はない。
 
 本は開いたままソファにのけぞる。今は誰もいないし少々お行儀が悪くてもいいよね。司書さんと管理人さんはもう俺の中で人数にカウントしていない。きっとあの人達は大丈夫だろうと勝手に安心している。

 誰もいない空間に小さな笑い声が聞こえた。
 
 司書さんか管理人さんかな。珍しい。
 
 のけぞって閉じていた目を開けて視線だけ動かすと、予想よりも近い所に影があり、驚いて本を落としてしまった。

 「失礼、驚かせてしまいましたか」
 
 俺が落とした本を拾い上げて紳士の微笑みで手渡してきた。

 「えっと……アレクサンダー男爵子息、ありがとうございます」

 「どうぞ、トマスとお呼びください」

 「……はい」
 
 でいいのか、とりあえず無難そうな返事をすると、少し屈みながら顔を覗き込まれた。

 「……警戒されてます?」

 「え?」
 
 あ、俺の態度が警戒してるように見えたのか?違います。警戒してるのは自分の公爵家嫡男らしからぬ振る舞いをするかもって事にです。
 そもそもソファで仰け反ってる所を見られてしまったわけで、らしからぬ振る舞いスタートで動揺しているんです。
 が、そんな事は言えない。
 だけど、身分は公爵家の俺のほうが上だから変な事だけ言わないように気を付けてれば、まだいけるかも……分からない。

 「いいえ、恥ずかしい姿を見られてしまって驚いて反応が遅れてるだけなので気にしないでください」

 「そうですか。寛いでいたところを驚かせてしまって申し訳ないです」
 
 首を横に振って“大丈夫”とアピールして立ち去るのを待ってみたが、その気配はなかった。
 
 なんで、そのままここにいんの?この間のお礼しといた方がいい?でもあれはあれで済んだ事だよね。俺からなんか話振ったほうがいいの?せっかく癒されに休みに来たのに意味ないーーーっ!!
 
 よく分からない沈黙ほど長く感じる時間はない。居心地が悪い。

 「可愛らしい本を読んでらっしゃるんですね」

 ようやく相手が口を開いてくれてホッとしたのもつかの間、どんな返事をしたら良いかまた頭を悩ませる。
 
 可愛らしい本と言われても、とりあえず昔話の一番最初にあった本を手にとってきただけで、それがたまたま王子様とお姫様の恋仲になった二人が実は敵対国同士で様々な問題を二人で乗り越えて結ばれるといった感じの本だった。パラパラ読みだから知らんけども。

 「昔話の本を読んでみようと思って、たまたま手にとっただけです。これ可愛い本なんですか?」

 「あっいえ、他意はないんです。私の姪が気に入って読んでいたので」
 
 絵本の部類に入る話なのかな。図書室の本に異世界に戻れる情報がそもそもあるのかどうか、闇雲に探してるようなもんだからな。神話とかの方が良いのかな。理解できるかどうかだけど。そもそも、異世界召喚した人達に聞いた方が早いんじゃないの?ディーンならもう聞いてそう。ダメだったから一緒に探さないか俺に尋ねてきたんだろうし。やっぱ闇雲方式で数撃ちゃ当たる戦法しかない気がする。
 
 本の表紙を見ながら考えていると、ソファの左側部分が沈み込んだ。意識が本の方に行ってしまったので、すっかりトマスの存在を忘れていて左側を見ると腰掛けていて驚く。
 
 ここに落ち着いちゃうの?本読みに来たんじゃないの?休みに来ている自分が思うのは何だが……。

 「昔話が気になるんですか?」

 「うーん……昔話ってより、この国の話を元にした本とか神話?とか……?」
 
 我ながら適当すぎる話し方だ。聖女様についての話を探してるって言って突っ込まれても上手いこと言えないし。

 「今まで何か読まれたりしたんですか?」

 「いいえ、探してみようかと今日初めて最初に手を取ったのがこれだったんです」

 「昨日、聖女様とお話されて興味をお持ちになったんですか?」

 「えっ?」
 
 本を持っている俺の手を覆い被さるようにトマスの手が触れる。

 「探されてるのは、この国の伝記とかそういった物ですか?」

 「うーん、あと伝承かな?」

 「曖昧ですね」

 「当てずっぽうに探してるから……」

 「何を当てたいんですか?」

 トマスは爽やかな表情を崩さず、でも目は離さず俺を見ていた。
 
 あ、やばい余計なこと言ったかも。

 「特に意味はありません。あの……この本見たいんですか?」

 「申し訳ない。ついお探しの本を一緒に探すお力になれるかと思って……姪にも本を読む時の癖が出てしまいました」

 「そうなんですね。大丈夫です。適当に読むのは得意なので」
 
 と返事をするも手はまだ離れない。

 またこれか。タイミング問題。今日はファインプレーしてくれるルーファスがいないし、でもこれ俺の手に被さってるから俺から離すって無理あるよな。小さい子みたいに思われてんのかな。
 
 トマスは俺の方に体を向けているので、膝が触れそうになるほど近い。この体になってから、こんなに近い距離はルーファス以外は初めてかも。
 そういえば、ディーンも俺の手を握っていた。友達とか、トマスは知り合ったばかりで友達とは言えないと思うけど人との距離感は俺が知らないだけで実はこんなものなのかな。ルーファスも近いしな。
 
 姪に本を読む時ってルーファスが俺に対しての兄弟の距離感に近いのかも。だから同じ本を持ってた俺に兄弟や身内感覚で今いるのかも。
 
 また沈黙も気まずいし、どうせならさっきのディーンの話聞いてみようか……。

 「あの……さっき聖女様とお話されてって、また俺の何か噂でもあるんでしょうか?」

 「ああ、そうですね。昨日お昼をご一緒にされてるのを何人か目撃されているので噂にはなっていました。私は噂ではなくサロンでお二人をお見かけしたので……つい」
 
 確かに、サロンを利用してた人達は他にもいたし移動するまでも人とすれ違うから、しかもあの二人、もしくは第二王子殿下を加えた三人って注目の的にはなるかもな。
 
 「あの先日は確認せずにお名前で呼んでしまいましたが、レイ様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」

 「はい、どうぞ」

 この名前呼びってそんな確認しなきゃいけない案件なのかな。日本は名前で呼ぶの別に確認とかしてなかった気がするけど。本当に慣れない。そもそも関わりを断つような事をしてたから慣れるはずもないんだけど。
 
 手に触れられてる事も普通の事になってきて、トマスは穏やかな話し方をするので緊張もいつの間にか解けていて、少し脳内休憩が始まってしまった。
 だから次のトマスの言葉が何を言っているのかすぐには理解できなかった。

 「レイ様、私と婚約しませんか?」

 「はい」

 トマスが発した事に対して、ただ聞いてますよって意味の “はい” がトマスの問いに対する肯定の “はい” になっている事に気付く時間はどれ位掛かっていたのか。

 「………………はい?」

 体内時計なんて当てにならない。
 手に持っていた本はいつの間にかトマスの向こう側においてあり、俺の両手はトマスの手に包まれていた。
 
 どうなってんだ!これ!イリュージョン!? 
 はい、テジナーニャって俺の頭の中で披露されている。

 「え?え?ちょっと待ってください」
 
 えっと?今なんて言いました?
 
 驚きすぎて心の中で聞いてしまう。
 
 トマスは穏やかな笑みを浮かべていて、やっぱり俺の聞き間違いかもと安堵する。
 いきなり婚約なんて話しないよな。じゃあ何て言った? “こんにゃくしませんか ” うんあり得ないな。
  “今夜食うしませんか” どんな誘い方だよ!こんな紳士がそんな言い方するはずがない。
  “翻訳” !? “私と翻訳しませんか?” じゃないか!?本の話してたし。神話、伝承の本が元々好きとかなのか?興味を持ってる俺を誘ってみたのか?手を組んでやりましょうって心意気がこの手に込められているのか!

 よし!
 
 休憩していた脳内が一気に活性化する。
 俺はこれだ!と出た答えをトマスに伝えた。

「翻訳ってどの本を翻訳するんですか?」

 トマスの顔が点になったように見えた。トマスにしては時間を掛けて顔の点が徐々に穏やかな顔に戻っていった。ちょっと顔に赤みが差している。
 
 「レイ様……あの “翻訳” ではなくて“婚約” です」

 「コンヤク?」

 「結婚の約束をした二人になりませんか?」

 「ケッコン」

 待って!やっぱ “翻訳” じゃないじゃん!聞き間違ってなかったじゃん!よしじゃない!すれ違いコントかよ!!
 なかなかの間違いに顔から火が出そうなほど熱くなった。
 恥ずかしすぎて心臓痛い……薬欲しい。

 「レイ様……あの、大丈夫ですか?」
 
 俺につられてトマスまで顔を赤くしている。
 大丈夫なわけないし……
 手を取られちゃってるから顔を隠せなくて俯いたまま、少しだけ顔を上げてトマスの顔を見る。
 トマスの体がピクリと動いたので睨んだと思われてしまったかもと思い、また下を向く。

 え?待って?婚約?ってなんで?
 ようやく元の問題に気付く、俺の思考回路。

 「婚約?」
 
 さっきも言ってたけど今度は本当の疑問をぶつける。
 そんな簡単に婚約ってするものなの?提案するものなの?

 「あなたと俺がですか?」

 「はい、私とレイ様です」
 
 言われてもさっぱり分からない。

 「どうしてですか?」

 包まれている手がギュッと握られ、穏やかな顔のままトマスは話しだした。

 「一番は私があなたと婚約したいと思ったからです。

 二番目は、聖女様と親しくなられているようですが、
 第二王子殿下も容認されて二人でお会いになっていることは周知のことと思います。
 ですが、やはりあらぬ噂が立つ可能性はあります。
 
 ましてや、あなたは今とても注目の人です。

 私と婚約すれば、聖女様との仲についての嫌な噂が立つことを
 少しは阻止できるかと思いました。

 ただ、私は男爵家次男で跡取りでもありません。
 公爵家嫡男のあなたと本気で結婚できるとは思っておりません。

 だからこそ、あらぬ噂や被害に遭わないよう
 あなたを守りたいと思ったのです。

 卒業するまで、もしくはあなたに婚約者ができるまで。婚約者候補として、いかがでしょうか?

 もちろん──
 私は、あなたと本当に結婚したいと思っています」

 え?いや俺、男だが?

 あまりにスラスラ言われてしまって突っ込めなくなってしまったが……ディーンと第二王子殿下も確かに婚約者同士。男同士ってここの世界はハードルが低いのか?
 
 でもここで俺だけの判断で “はい” はダメだろう。それだけは分かる。そもそも “はい” はないだろう。
 単純に “いいえ” でもいいのか?じゃあ、どうする?どうやって?とりあえず一回帰りたい。帰って寝たい。
 
 ご機嫌ようって去る訳にも行かなければ両手は人質状態。
 
 ここ数日で俺の脳内は容量いっぱいになってしまった。ストレージ不足。マジで何も考えられない。

 カムバック俺のオアシス図書室。
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